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第1章
第22話:専制政治
神歴1817年皇歴213年2月11日皇都拝領屋敷:ロジャー皇子視点
「殿下の申された通りになりました。
いったい何がどうなれば、このように話が変わるのですか?」
「普段は好き勝手やっている皇帝陛下も、真の権力者には敵わない。
それは皇帝陛下を操っている選帝侯や黒幕も同じだ。
真の権力者を前にしては震え上がるしかないのさ」
「真の権力者……まさか、皇父殿下の事ですか?」
「ああ、そうだ、自分の血を受け継ぐ者、自分の操り人形にできる者を害する奴は絶対に許さない、それが皇父殿下だ。
皇帝陛下は、皇父殿下に殺されるかもしれないと思って震え上がったのさ」
出来の悪い自分の子供を皇帝にするためなら、忠勇仁を兼ね備えていたと言われる皇太子殿下を殺すような奴だ。
それも自分の子供が可愛いのではなく、愚かな子供を皇帝につけて、皇国の実権を握るためにだ。
最近徐々に自分たちの好きなように権力を使いだした、選帝侯たちと黒幕に警告して、勝手をさせないようにしたのだろう。
何十人もの子供殺されているのに、本当の犯人を捕まえよともしない皇帝にも、お前を殺して、何も分からない幼児を皇帝にするぞと脅しているのだ。
「皇父殿下の悪いウワサはたくさん聞いていましたが、皇帝陛下を超える力を持っておられるとは思ってもいませんでした」
「誰が本当の権力者なのか知っていないと、足元をすくわれるぞ。
しっかりと自分の脚で立って生きて行こうと思うのなら、誰と戦わなければいけないか理解しておく事だ」
「殿下は、皇帝陛下を超える皇父殿下と戦う気なのですか?!」
「母上と兄弟姉妹に手を出すなら、誰であろうと容赦しない」
「皇父殿下はもうご高齢です、戦いを避けて死ぬのを待たれた方が良いのでは?」
「皇父殿下は若返りの秘薬を探させている。
そのために、皇室が戦乱期から警戒してきたハントリー侯爵家と手を組んだ。
死ぬのを待っていたら何もできないぞ」
「なんと、若返りの秘薬をですか?!
この世界最強のドラゴンを始めとした、伝説級の素材を数多く集めなければ作れないというウワサですぞ!」
「そうだな、俺もそう聞いている。
問題は、秘薬を手に入れるための金を、皇国を私した賄賂で賄っている事だ。
今回の件も、悪事を重ねた連中から賄賂を受け取って無罪にした。
さすがに俺を殺そうとした連中までは無罪にできないから、形だけ処罰したが、本来処刑される連中が隠居で済んだのも、若返りの秘薬のためだ」
「それでですか、たった10日の間にコロコロと処分が変わったのは」
「そうだ、最初は皇帝が処罰を決めたが、それに選帝侯と黒幕が加わって処罰が変わり、俺が抗議した事でまた代わり、最後に皇父が出て来て変わったのだ」
「……最初からこうなる事が分かっていたのですか?」
「ああ、分かっていたから重臣連中を殺さなかったし、猛烈な抗議もした。
そうしないと望む結果にならなかったからな」
俺の望む結果、バカン辺境伯10家と呼ばれた重臣家は残ったが、事件に加担した当主と跡取りは隠居という体裁の幽閉になった。
それも、俺がいつでも病死という言い訳で殺せるように、幽閉先が拝領屋敷の地下牢になっている。
皇父の奴、若返りの秘薬のために殺さなかったが、時間が経って世間が忘れた頃に俺の手で殺させる気だ。
命を狙われた俺なら、自分と同じように絶対に許さないと思っているのだ。
それに処罰は隠居だけでなく、俺の望み通り先祖代々受け継いできた領地は取り上げられ、半分の収入を現金で受け取る形になった。
一族一門全員が皇都詰めになったから、これでもう2度と領地で叛乱を起こすという脅しが使えなくなる。
重臣10家から取り上げた領地の半分は俺の直轄領になり、残る半分はバカン辺境伯家が管理して、重臣10家に現金で渡す事になっている。
これまで10家がかけていた7公3民の税金を改めて、皇国と同じ5公5民として、領民が少しでも楽に暮らせるようにする。
これも領民を使って叛乱されないようにするためだ。
それと重臣10家に加担していた連中は、皇父を満足させるほどの賄賂が贈れなかったのだろう、かばってもらえず処刑される事に決まった。
その領地は、バカン辺境伯家に忠誠を尽くして追放された者たちを呼び戻すために使われる事になっている。
悪事は全て重臣家を騙った連中がやった事になり、表向き重臣家は管理不行き届きで処分された事になっている。
こんなバカン辺境伯家に俺を婿養子に送り込んだ選帝侯たちも罰を受けたが、普通なら罷免される所を軽い罰で済んでしまった。
皇父に莫大な賄賂を贈ったのだろうが、その金額を取り返すために、更なる悪事を重ねる事だろう。
ただ、自分の子供を皇帝にしようとしていたハンターだけは許されなかった。
皇帝は笑って許そうとしていたが、皇父が激怒したのだ。
口にするのもおぞましい凌遅刑に処せられた。
一族も皆殺しにされ、家財は没収された。
表向き没収された1000万ペクーニア(10億円)は、悪行を発見した俺に褒美として渡されたが、実際には10億ペクーニアあったと聞く。
全て皇父の手に渡ったのだろう。
それだけあれば本当に若返りの秘薬を手に入れてしまうかもしれない。
俺も急いで準備しなければいけないだろう。
「殿下の申された通りになりました。
いったい何がどうなれば、このように話が変わるのですか?」
「普段は好き勝手やっている皇帝陛下も、真の権力者には敵わない。
それは皇帝陛下を操っている選帝侯や黒幕も同じだ。
真の権力者を前にしては震え上がるしかないのさ」
「真の権力者……まさか、皇父殿下の事ですか?」
「ああ、そうだ、自分の血を受け継ぐ者、自分の操り人形にできる者を害する奴は絶対に許さない、それが皇父殿下だ。
皇帝陛下は、皇父殿下に殺されるかもしれないと思って震え上がったのさ」
出来の悪い自分の子供を皇帝にするためなら、忠勇仁を兼ね備えていたと言われる皇太子殿下を殺すような奴だ。
それも自分の子供が可愛いのではなく、愚かな子供を皇帝につけて、皇国の実権を握るためにだ。
最近徐々に自分たちの好きなように権力を使いだした、選帝侯たちと黒幕に警告して、勝手をさせないようにしたのだろう。
何十人もの子供殺されているのに、本当の犯人を捕まえよともしない皇帝にも、お前を殺して、何も分からない幼児を皇帝にするぞと脅しているのだ。
「皇父殿下の悪いウワサはたくさん聞いていましたが、皇帝陛下を超える力を持っておられるとは思ってもいませんでした」
「誰が本当の権力者なのか知っていないと、足元をすくわれるぞ。
しっかりと自分の脚で立って生きて行こうと思うのなら、誰と戦わなければいけないか理解しておく事だ」
「殿下は、皇帝陛下を超える皇父殿下と戦う気なのですか?!」
「母上と兄弟姉妹に手を出すなら、誰であろうと容赦しない」
「皇父殿下はもうご高齢です、戦いを避けて死ぬのを待たれた方が良いのでは?」
「皇父殿下は若返りの秘薬を探させている。
そのために、皇室が戦乱期から警戒してきたハントリー侯爵家と手を組んだ。
死ぬのを待っていたら何もできないぞ」
「なんと、若返りの秘薬をですか?!
この世界最強のドラゴンを始めとした、伝説級の素材を数多く集めなければ作れないというウワサですぞ!」
「そうだな、俺もそう聞いている。
問題は、秘薬を手に入れるための金を、皇国を私した賄賂で賄っている事だ。
今回の件も、悪事を重ねた連中から賄賂を受け取って無罪にした。
さすがに俺を殺そうとした連中までは無罪にできないから、形だけ処罰したが、本来処刑される連中が隠居で済んだのも、若返りの秘薬のためだ」
「それでですか、たった10日の間にコロコロと処分が変わったのは」
「そうだ、最初は皇帝が処罰を決めたが、それに選帝侯と黒幕が加わって処罰が変わり、俺が抗議した事でまた代わり、最後に皇父が出て来て変わったのだ」
「……最初からこうなる事が分かっていたのですか?」
「ああ、分かっていたから重臣連中を殺さなかったし、猛烈な抗議もした。
そうしないと望む結果にならなかったからな」
俺の望む結果、バカン辺境伯10家と呼ばれた重臣家は残ったが、事件に加担した当主と跡取りは隠居という体裁の幽閉になった。
それも、俺がいつでも病死という言い訳で殺せるように、幽閉先が拝領屋敷の地下牢になっている。
皇父の奴、若返りの秘薬のために殺さなかったが、時間が経って世間が忘れた頃に俺の手で殺させる気だ。
命を狙われた俺なら、自分と同じように絶対に許さないと思っているのだ。
それに処罰は隠居だけでなく、俺の望み通り先祖代々受け継いできた領地は取り上げられ、半分の収入を現金で受け取る形になった。
一族一門全員が皇都詰めになったから、これでもう2度と領地で叛乱を起こすという脅しが使えなくなる。
重臣10家から取り上げた領地の半分は俺の直轄領になり、残る半分はバカン辺境伯家が管理して、重臣10家に現金で渡す事になっている。
これまで10家がかけていた7公3民の税金を改めて、皇国と同じ5公5民として、領民が少しでも楽に暮らせるようにする。
これも領民を使って叛乱されないようにするためだ。
それと重臣10家に加担していた連中は、皇父を満足させるほどの賄賂が贈れなかったのだろう、かばってもらえず処刑される事に決まった。
その領地は、バカン辺境伯家に忠誠を尽くして追放された者たちを呼び戻すために使われる事になっている。
悪事は全て重臣家を騙った連中がやった事になり、表向き重臣家は管理不行き届きで処分された事になっている。
こんなバカン辺境伯家に俺を婿養子に送り込んだ選帝侯たちも罰を受けたが、普通なら罷免される所を軽い罰で済んでしまった。
皇父に莫大な賄賂を贈ったのだろうが、その金額を取り返すために、更なる悪事を重ねる事だろう。
ただ、自分の子供を皇帝にしようとしていたハンターだけは許されなかった。
皇帝は笑って許そうとしていたが、皇父が激怒したのだ。
口にするのもおぞましい凌遅刑に処せられた。
一族も皆殺しにされ、家財は没収された。
表向き没収された1000万ペクーニア(10億円)は、悪行を発見した俺に褒美として渡されたが、実際には10億ペクーニアあったと聞く。
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俺も急いで準備しなければいけないだろう。
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