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第1章
第57話:農業用の溜池と用水路
神歴1817年皇歴213年7月6日バカン辺境伯家領都領城:ロジャー皇子視点
「殿下、ご指示通り部隊を2つに分けています」
スレッガー叔父上が報告にくる。
「ご苦労、1つは大森林の魔樹伐採に専念しろ。
決して奥にはいかず、安全を第一にやるのだ」
叔父上に任せておけば大丈夫だろう。
索敵魔術を常時稼働しているから、万が一の時には助けに戻ればいい。
「はっ!」
「俺は溜池造りに専念する、何かあれば連絡せよ」
「承りました」
俺はスレッガー叔父上に魔樹の伐採作業を任せて移動した。
バカン辺境伯領は比較的水に恵まれているが、それでも場所によっては、農業に必要な水が不足する場所もある。
そういう場所には人工的に溜池を造ったり、水の豊富な所から農業用の水路を引いたりするのだが、10家の連中の悪政で全てが滞っていた。
最初は、元凶である10家と手下どもを犯罪者奴隷として、農業用の溜池や用水路を造らせていたのだが、遅々として進まないので家臣も投入する事にした。
同時に、以前に造られた溜池や用水路で、悪政の影響で放置されている物も再整備する事にしたのだが、その時に探させたいモノがあったのだ。
大森林の野池や小川で探させたかったのだが、水の中に強力なモンスターがいた時が怖くて諦めたのだ。
「池の再整備をしてもらうが、その時に貝や魚、エビやカニがいたら捕まえてくれ。
美味しく食べられるモノがいたら、養殖したい。
領都の周りに水濠を造る予定だが、そこで養殖できれば民の生活が豊かになる」
「はっ、魚を捕まえるのならお任せください!」
「私は幼い頃から貝を探すのが得意でした!」
「この辺りのカニは人を襲う事もなく、食べ頃の大きさに育ちます」
「ええ、ちょうど良い大きさに育つこの辺りのカニは、とても美味しいですよ」
「いや、いや、殿下に食べていただくならエビだろう、エビが1番美味い」
地元の食材が話題になったからか、俺に慣れてきたからか、家臣たちが結構活発に話しかけてくれるようになった。
彼らの言うように、この世界の淡水カニや淡水エビは結構美味い。
大きさも上海ガニやモズクガニていどではなく、ワタリガニくらいある。
モンスターカニなら3メートルや4メートルの奴もいる。
魚も泥の中の餌をさがす奴は臭いが、清流に住む奴は全く臭くない。
それこそヤマメやイワナ、サクラマスやニジマスのように美味しい。
だが俺が本当に見つけたいのは二枚貝だ。
食べるのではなく、淡水真珠の養殖をしたいのだ!
この世界にも真珠はあるのだが、海が凍るような魔海では真珠が採れない。
100%輸入なのだが、真珠が採れる南の海までは、海路で大陸を大きく迂回しなければいけないので、真珠の値段は宝石の中でも桁外れに高いのだ!
前世の記憶がある俺が見てそれほど美しくない真珠、傷の有るような真珠でも、1個10万ペクーニア(1000万円)で売買されている。
7mmくらいの中級品が、1個100万ペクーニア(1億円)で売買され、8mmくらいの巻きが厚く光沢のある真珠は1000万ペクーニアで買われていた。
もしこの世界にイケチョウ貝やカラス貝がいて、真珠の養殖ができたら、とんでもない資金源にできる。
この世界にはキャンサーのような、巨大なカニ系モンスターがいるのだ。
巨大な二枚貝モンスターがいてもおかしくない。
前世でも34kgという巨大真珠がシャコガイから見つかっているのだ。
巨大モンスター二枚貝がいたら、どれほど大きな真珠が採れるか!
まあ、実際は、そこまで巨大な真珠なんて必要ない。
イケチョウ貝から採れる20mmもあれば十分だ。
いや、数を売るなら20mmもいらない、8mmサイズで十分だ。
海水の貝の場合は、貝1つに1個の真珠しか養殖できない。
だがイケチョウ貝は、1つの貝から10個から50個の真珠が採れるのだ!
3年養殖だと3mmから5mmの大きさだが、5年前後の養殖なら6mmから8mmの淡水真珠が育つ。
8年育てる覚悟をすれば、10mm以上、20mmだって夢じゃない。
子孫の事を考えるなら、今のうちから真珠の養殖技術を研究しておきたい!
「殿下、この貝です、この貝がとても美味しくて食べ応えがあるんです」
普段から明るい女性徒士が、両手でないと持ち上げられないくらい大きな二枚貝を、頭の上にまで差し上げている。
「なんの、俺の方が多きいです」
「あたしが見つけた貝の方が大きいです」
「いいえ私よ、私の貝の方が大きいわ!」
「よくやった、その貝を使って養殖できるか試す。
同じような貝1つに10ペクーニアの褒美を与える!」
「殿下、ご指示通り部隊を2つに分けています」
スレッガー叔父上が報告にくる。
「ご苦労、1つは大森林の魔樹伐採に専念しろ。
決して奥にはいかず、安全を第一にやるのだ」
叔父上に任せておけば大丈夫だろう。
索敵魔術を常時稼働しているから、万が一の時には助けに戻ればいい。
「はっ!」
「俺は溜池造りに専念する、何かあれば連絡せよ」
「承りました」
俺はスレッガー叔父上に魔樹の伐採作業を任せて移動した。
バカン辺境伯領は比較的水に恵まれているが、それでも場所によっては、農業に必要な水が不足する場所もある。
そういう場所には人工的に溜池を造ったり、水の豊富な所から農業用の水路を引いたりするのだが、10家の連中の悪政で全てが滞っていた。
最初は、元凶である10家と手下どもを犯罪者奴隷として、農業用の溜池や用水路を造らせていたのだが、遅々として進まないので家臣も投入する事にした。
同時に、以前に造られた溜池や用水路で、悪政の影響で放置されている物も再整備する事にしたのだが、その時に探させたいモノがあったのだ。
大森林の野池や小川で探させたかったのだが、水の中に強力なモンスターがいた時が怖くて諦めたのだ。
「池の再整備をしてもらうが、その時に貝や魚、エビやカニがいたら捕まえてくれ。
美味しく食べられるモノがいたら、養殖したい。
領都の周りに水濠を造る予定だが、そこで養殖できれば民の生活が豊かになる」
「はっ、魚を捕まえるのならお任せください!」
「私は幼い頃から貝を探すのが得意でした!」
「この辺りのカニは人を襲う事もなく、食べ頃の大きさに育ちます」
「ええ、ちょうど良い大きさに育つこの辺りのカニは、とても美味しいですよ」
「いや、いや、殿下に食べていただくならエビだろう、エビが1番美味い」
地元の食材が話題になったからか、俺に慣れてきたからか、家臣たちが結構活発に話しかけてくれるようになった。
彼らの言うように、この世界の淡水カニや淡水エビは結構美味い。
大きさも上海ガニやモズクガニていどではなく、ワタリガニくらいある。
モンスターカニなら3メートルや4メートルの奴もいる。
魚も泥の中の餌をさがす奴は臭いが、清流に住む奴は全く臭くない。
それこそヤマメやイワナ、サクラマスやニジマスのように美味しい。
だが俺が本当に見つけたいのは二枚貝だ。
食べるのではなく、淡水真珠の養殖をしたいのだ!
この世界にも真珠はあるのだが、海が凍るような魔海では真珠が採れない。
100%輸入なのだが、真珠が採れる南の海までは、海路で大陸を大きく迂回しなければいけないので、真珠の値段は宝石の中でも桁外れに高いのだ!
前世の記憶がある俺が見てそれほど美しくない真珠、傷の有るような真珠でも、1個10万ペクーニア(1000万円)で売買されている。
7mmくらいの中級品が、1個100万ペクーニア(1億円)で売買され、8mmくらいの巻きが厚く光沢のある真珠は1000万ペクーニアで買われていた。
もしこの世界にイケチョウ貝やカラス貝がいて、真珠の養殖ができたら、とんでもない資金源にできる。
この世界にはキャンサーのような、巨大なカニ系モンスターがいるのだ。
巨大な二枚貝モンスターがいてもおかしくない。
前世でも34kgという巨大真珠がシャコガイから見つかっているのだ。
巨大モンスター二枚貝がいたら、どれほど大きな真珠が採れるか!
まあ、実際は、そこまで巨大な真珠なんて必要ない。
イケチョウ貝から採れる20mmもあれば十分だ。
いや、数を売るなら20mmもいらない、8mmサイズで十分だ。
海水の貝の場合は、貝1つに1個の真珠しか養殖できない。
だがイケチョウ貝は、1つの貝から10個から50個の真珠が採れるのだ!
3年養殖だと3mmから5mmの大きさだが、5年前後の養殖なら6mmから8mmの淡水真珠が育つ。
8年育てる覚悟をすれば、10mm以上、20mmだって夢じゃない。
子孫の事を考えるなら、今のうちから真珠の養殖技術を研究しておきたい!
「殿下、この貝です、この貝がとても美味しくて食べ応えがあるんです」
普段から明るい女性徒士が、両手でないと持ち上げられないくらい大きな二枚貝を、頭の上にまで差し上げている。
「なんの、俺の方が多きいです」
「あたしが見つけた貝の方が大きいです」
「いいえ私よ、私の貝の方が大きいわ!」
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同じような貝1つに10ペクーニアの褒美を与える!」
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