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第1章
第64話:命乞い
神歴1817年皇歴213年7月20日皇都皇城:ロジャー皇子視点
俺の怒りの言葉を受けた、皇帝お気に入りの若き近衛騎士たちが震えている。
まだ美少年と言えるような年齢の連中だ。
皇帝の趣味の広さに吐き気がするが、ある意味被害者でもあるからガマンだ。
それに、前世が日本人なら、こういう事には大らかにならないといけない。
好き嫌いは抑えて、日本伝統の嗜みとして受け入れないといけない。
自分がやる気は毛ほどもないが、人の趣味を悪く言ってはいけない。
「あの、それが、あの……」
「なんだ、ハッキリと言え、それでも栄えある皇国近衛騎士か!?」
「はい、あの、選帝侯たちも、口添えをしてもらおうと、グレイシー妃殿下の内宮に入られました……」
「あの腐れ外道共が、お前たちは証人としてついて来い!」
俺はその場に残っていた6人の近衛騎士を剣で脅してグレイシー内宮に入れた。
後宮の内宮でも、妃殿下の血縁だけは対面の間や鍛錬の間までは入れる。
俺もスレッガー叔父上に鍛錬の間で鍛えてもらっていた。
「近衛騎士、マクシミリアン、ロジャー殿下の付き添いで入ります!」
言い訳のように大声で叫んで、近衛騎士が内宮と表を区切る扉を開ける。
中から鍵がかけられていると開かないのだが、ちゃんと開いた。
使い魔、俺が魅了して意のままに操れるようになった手先が開けてくれたのだ。
「ヒィイイイイイ、朕は、朕はお前の父親だぞ、親を殺すのか?
簒奪か、朕から皇位を簒奪するのか!?」
「ハリソンがウィリアム皇太子殿下を弑逆して手に入った皇位がそれほど惜しいか?
ほら、そこに、怒り振るえるウィリアム皇太子殿下とジェームス皇帝陛下が、剣を振り上げておられるぞ」
「う~ん」
根性の欠片もない皇帝が、恐怖で気絶した。
「ちがいます、ちがいます、私ではありません、こいつです、キャバンです」
「そうです、キャバンです、全部キャバンがやったのです」
「そうです、キャバンです、全部キャバン1人でやったのです」
「関係ありません、私は何も関係ありません、許してください!」
選帝侯たちが口々に言い訳をする、恥知らずな!
こいつらには自供させるが、処罰する権限のある皇帝に聞かせないといけない。
父親とはいえ、情けなく気を失う、恥知らずな憶病者に触れるのは嫌だ。
「ひっかいて小便をかけろ」
俺は使い魔にした猫に皇帝を起こさせた。
後宮でも雌なら小動物を飼う事が許されている。
だから、雌の猫や犬、鳥を使い魔にして母上たちを守らせていたのだ。
たから皇帝と選帝侯たちは、内宮の奥まで入れなかった。
無理矢理入ろうとしたのだろうが、犬に咬まれ猫に引っかかれ、最後は鳥に顔中を突き回されて諦めたのだ。
「ヒィイイイイイ、ゆるして、許してください。
父が、ハリソンが、ハリソンが勝手にやったのです、知らなかったのです!」
皇帝が何もない場所に向かって土下座している。
この世界に土下座の習慣はないのだが、追い込まれて自然に出たのだろう。
「皇帝陛下、キャバン以外の選帝侯たちが、キャバンを処刑すべきと言っています。
そうだな、間違いないな?!」
「間違いありません、皇子殿下を殺そうとしたのです、処刑は当然です」
「陛下、凌遅刑です、皇族を殺そうとした者は凌遅刑にすべきです」
「そうです、その通りです、ロジャー殿下だけでなく妃殿下まで狙ったのです」
「私も賛成ですが、凌遅刑ではなくロジャー殿下に成敗していただきましょう」
「それと、選帝侯たちの悪政によって民が飢えております。
キャバンの領地で得られた穀物を飢えている民に配りましょう。
私は、賠償金として没収した金銀財宝の全て使って、外国から穀物を輸入したいと思っています。
お前たちも一緒に選帝侯を務めていた責任を感じているだろう?!
私と同じ金額で穀物を輸入して、飢えている民に配る、そうだな?!」
「え、あ、その、それは、あの」
「何ならキャバンを厳しく取り調べて、誰がどのように協力していたか白状させるが、それでも良いのだな?!」
「払います、払います、殿下が寄付されるのと同じだけ払わせていただきます!」
「払います、私も払いますので、どうかお許しください!」
「いくら、いくら寄付されるのでしょうか、ギャアアアアア」
恥知らずな事を言う奴には、使い魔に血が噴き出すくらい深く顔を切り刻ませたら、泣いて払うと言った。
「ヒィイイイイイ、払います、払います、あるだけ全部払います」
クソが、最初から素直に払うと言え!
「だったら今直ぐ一緒に表に出ろ!
王都に詰めている家臣を呼び出して、全ての屋敷にある金銀財宝を運ばせろ!」
俺の怒りの言葉を受けた、皇帝お気に入りの若き近衛騎士たちが震えている。
まだ美少年と言えるような年齢の連中だ。
皇帝の趣味の広さに吐き気がするが、ある意味被害者でもあるからガマンだ。
それに、前世が日本人なら、こういう事には大らかにならないといけない。
好き嫌いは抑えて、日本伝統の嗜みとして受け入れないといけない。
自分がやる気は毛ほどもないが、人の趣味を悪く言ってはいけない。
「あの、それが、あの……」
「なんだ、ハッキリと言え、それでも栄えある皇国近衛騎士か!?」
「はい、あの、選帝侯たちも、口添えをしてもらおうと、グレイシー妃殿下の内宮に入られました……」
「あの腐れ外道共が、お前たちは証人としてついて来い!」
俺はその場に残っていた6人の近衛騎士を剣で脅してグレイシー内宮に入れた。
後宮の内宮でも、妃殿下の血縁だけは対面の間や鍛錬の間までは入れる。
俺もスレッガー叔父上に鍛錬の間で鍛えてもらっていた。
「近衛騎士、マクシミリアン、ロジャー殿下の付き添いで入ります!」
言い訳のように大声で叫んで、近衛騎士が内宮と表を区切る扉を開ける。
中から鍵がかけられていると開かないのだが、ちゃんと開いた。
使い魔、俺が魅了して意のままに操れるようになった手先が開けてくれたのだ。
「ヒィイイイイイ、朕は、朕はお前の父親だぞ、親を殺すのか?
簒奪か、朕から皇位を簒奪するのか!?」
「ハリソンがウィリアム皇太子殿下を弑逆して手に入った皇位がそれほど惜しいか?
ほら、そこに、怒り振るえるウィリアム皇太子殿下とジェームス皇帝陛下が、剣を振り上げておられるぞ」
「う~ん」
根性の欠片もない皇帝が、恐怖で気絶した。
「ちがいます、ちがいます、私ではありません、こいつです、キャバンです」
「そうです、キャバンです、全部キャバンがやったのです」
「そうです、キャバンです、全部キャバン1人でやったのです」
「関係ありません、私は何も関係ありません、許してください!」
選帝侯たちが口々に言い訳をする、恥知らずな!
こいつらには自供させるが、処罰する権限のある皇帝に聞かせないといけない。
父親とはいえ、情けなく気を失う、恥知らずな憶病者に触れるのは嫌だ。
「ひっかいて小便をかけろ」
俺は使い魔にした猫に皇帝を起こさせた。
後宮でも雌なら小動物を飼う事が許されている。
だから、雌の猫や犬、鳥を使い魔にして母上たちを守らせていたのだ。
たから皇帝と選帝侯たちは、内宮の奥まで入れなかった。
無理矢理入ろうとしたのだろうが、犬に咬まれ猫に引っかかれ、最後は鳥に顔中を突き回されて諦めたのだ。
「ヒィイイイイイ、ゆるして、許してください。
父が、ハリソンが、ハリソンが勝手にやったのです、知らなかったのです!」
皇帝が何もない場所に向かって土下座している。
この世界に土下座の習慣はないのだが、追い込まれて自然に出たのだろう。
「皇帝陛下、キャバン以外の選帝侯たちが、キャバンを処刑すべきと言っています。
そうだな、間違いないな?!」
「間違いありません、皇子殿下を殺そうとしたのです、処刑は当然です」
「陛下、凌遅刑です、皇族を殺そうとした者は凌遅刑にすべきです」
「そうです、その通りです、ロジャー殿下だけでなく妃殿下まで狙ったのです」
「私も賛成ですが、凌遅刑ではなくロジャー殿下に成敗していただきましょう」
「それと、選帝侯たちの悪政によって民が飢えております。
キャバンの領地で得られた穀物を飢えている民に配りましょう。
私は、賠償金として没収した金銀財宝の全て使って、外国から穀物を輸入したいと思っています。
お前たちも一緒に選帝侯を務めていた責任を感じているだろう?!
私と同じ金額で穀物を輸入して、飢えている民に配る、そうだな?!」
「え、あ、その、それは、あの」
「何ならキャバンを厳しく取り調べて、誰がどのように協力していたか白状させるが、それでも良いのだな?!」
「払います、払います、殿下が寄付されるのと同じだけ払わせていただきます!」
「払います、私も払いますので、どうかお許しください!」
「いくら、いくら寄付されるのでしょうか、ギャアアアアア」
恥知らずな事を言う奴には、使い魔に血が噴き出すくらい深く顔を切り刻ませたら、泣いて払うと言った。
「ヒィイイイイイ、払います、払います、あるだけ全部払います」
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