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第2章
第84話:脅迫
神歴1818年皇歴214年5月22日バーランド帝国帝都帝宮:ロジャー皇子視点
帝王の私室には、帝王だけでなく帝国政府首脳が全員集まっている。
魅了と支配の魔術で、完全に俺の操り人形となった連中だ。
「全ての奴隷を解放するように、帝王の勅命として帝都中に発布しろ」
俺は帝王に命じた。
「勅命である、帝都にいる全ての奴隷を解放せよ」
俺に命じられた帝王は、私室に集まった全大臣と全副大臣に命じた
「はい」
全員が唯々諾々と俺の命令に従う。
本当は、今直ぐこれまでやって来た罪に相応しい罰を与えたいが、今は奴隷にされた人たちを助ける方が優先だから、我慢している。
本当は今直ぐ帝国中の奴隷を解放したいが、そんな事は無理なのでやらない。
帝王の勅命で発布したとしても、守らない奴が必ず現れる。
闇の世界で奴隷にするか、実際には奴隷のままなのに、表向きだけ年季奉公にする、卑怯で小狡い人間が多数現れるだけだ。
年季奉公に変えるだけなら良い、権力か金で買い取る事ができる。
だが闇世界に逃げられたら、探し出して助けるまでに死んでしまうかもしれない。
だから、そんな事にならないように、奴隷は順番に開放していく。
まずは、奴隷が1番多くいる帝都から解放する。
主人が奴隷を隠してしまわないように、帝都にいる軍を総動員する。
奴隷を隠そうとした者は問答無用で捕らえて、場合によったら処刑する。
帝国軍の主要指揮官は、魅了と支配の魔術で思いのままに操れる。
皇国の民だと思われる奴隷は、使い魔たちに探し出させたから居場所は分かる。
移動させて隠そうとしても、索敵魔術と使い魔で追跡しているから逃がさない。
「東区3番街17から樽に入れて移動させようとしている。
このままでは中の奴隷が死んでしまう。
帝王陛下の勅命に従わぬ者は殺して構わない。
陛下の恩赦を受けた者を、怠惰や無能で死なせたら処刑されると思え!」
索敵魔術で知った情報を、支配下に置いた指揮官に伝える。
伝えられた指揮官は伝令を使って現場の部隊に命じて奴隷を助ける。
勅命に従わなかった者は処刑され財産は没収される。
急に帝王や帝国政府の方針が変わった事に、帝国士族が疑問に思い反抗するのを警戒していたが、唯々諾々と従うので拍子抜けした。
だが、何のことはない、帝国では朝令暮改が当たり前の事だった。
帝王の機嫌しだいで、法令が何度も変えられてきたようだ。
寵姫や佞臣の言葉で、裁判の結果がひっくり返るのも当たり前だった。
それに異議を唱えた法務関係の家臣を、見せしめに処刑するのが帝王。
絶対王政というが、暴君も極まれりの存在だった。
許し難い相手だが、今はそれが役にたっている。
帝都の闇、裏社会で力を持つ者以外は帝王に逆らわない。
少なくとも帝国に所属している貴族士族は帝王には逆らわない。
帝都の各地で、帝国軍と裏社会勢力の殺し合いが勃発する。
商人区画では、賄賂を使って奴隷を目溢ししてもらおうとする者がいる。
特に大量の奴隷を資産商品として抱える奴隷商会は、これまで帝国の国策として奴隷を扱ってきたので、急な裏切りに激怒する者や愕然とする者がいる。
特に大臣たちと直接結びついていた政商級の奴隷商人は、逆に帝国軍指揮官に食って掛かり、大臣とのつながりを強調して逆らう。
だが、そんな政商奴隷商人の所に派遣した帝国軍指揮官には、賄賂を受け取っていた大臣が、帝王の勅命で政商を切り捨てる事になったと直々に伝えている。
全ての帝国士族が、賄賂を受け取っても手心を加えても、自分が帝王に処刑されると知っている。
政商奴隷商人が抱えている護衛や暗殺者と戦いになっても、勅命に従い奴隷を解放しようとする。
俺は帝都中を見張り続け、奴隷にされた人が誰1人死傷しないようにする。
奴隷を人質にしようとした者は、常時展開している魔力塊でブチ殺す!
どさくさに紛れて奴隷に乱暴しようとする帝国士族がいれば、ぶち殺す!
使い魔たちも縦横無尽に活躍してくれている。
昼は夜目の利かない鳥たちが奴隷を守ってくれている。
夜はコウモリやネコが奴隷を守ってくれる。
帝都にいる帝室関係者の中には、自分たちは例外だと考えている者がいた。
勅命が出ているにもかかわらず、奴隷を傷つけ愉悦に浸る者がいた。
そんな連中には、帝王と同じ苦しみを味あわせてやった。
特別製の、痛覚を特に刺激する魔力針を爪の下に突き刺してやった。
それも、痛覚が鋭敏になる毒を得た魔クモに刺させた後でだ。
俺は急いで支配下に置いた大臣と近衛騎士団に命じて、帝宮の隅々まで捜索させて、帝室関係者が所有している奴隷を解放させた。
単に解放させただけでなく、勅命を破った帝室関係者を、解放した奴隷によって勅命違反で罰を与えさせた。
これまで帝室関係者が奴隷に行ってきた暴虐の限りを、今度は逆に奴隷が帝室関係者に行うようにした。
最初は身分を笠に抵抗していた帝室関係者に、支配下に入れていない末端の近衛騎士は強く出られないでいたが、帝王をその場に行かせてやらせた。
もう2度と俺の拷問を受けたくない帝王は、自分の愛妾であろうと子供であろうと関係なく、自らの手で筆舌に尽くし難い拷問を行った。
その中には、俺が思いつかないような残虐非道な拷問があった。
思いついたとしても、実行できない拷問もあった。
それは帝室に代々伝わる謀叛人に対する拷問だった。
帝王は以前からその拷問を好んで奴隷に行っていたと言う。
これでまた帝王に罰を与える理由ができた。
「奴隷商人が持っている帳簿を全て回収しろ!
表の帳簿だけじゃない、裏の帳簿も探し出して回収しろ!
回収し損ねた者は処刑する。
賄賂を受け取って隠した者は、一族一門皆殺しだぞ!」
生きている奴隷は必ず全員救い出す!
闇の世界や裏社会に連れ去られた者がいれば、地の果てまで追いかけて助ける!
間に合わず、亡くなられた方がいるのなら、遺骨を探し出して故郷に帰す。
魂が安らかに成仏できるように供養する。
帝王の私室には、帝王だけでなく帝国政府首脳が全員集まっている。
魅了と支配の魔術で、完全に俺の操り人形となった連中だ。
「全ての奴隷を解放するように、帝王の勅命として帝都中に発布しろ」
俺は帝王に命じた。
「勅命である、帝都にいる全ての奴隷を解放せよ」
俺に命じられた帝王は、私室に集まった全大臣と全副大臣に命じた
「はい」
全員が唯々諾々と俺の命令に従う。
本当は、今直ぐこれまでやって来た罪に相応しい罰を与えたいが、今は奴隷にされた人たちを助ける方が優先だから、我慢している。
本当は今直ぐ帝国中の奴隷を解放したいが、そんな事は無理なのでやらない。
帝王の勅命で発布したとしても、守らない奴が必ず現れる。
闇の世界で奴隷にするか、実際には奴隷のままなのに、表向きだけ年季奉公にする、卑怯で小狡い人間が多数現れるだけだ。
年季奉公に変えるだけなら良い、権力か金で買い取る事ができる。
だが闇世界に逃げられたら、探し出して助けるまでに死んでしまうかもしれない。
だから、そんな事にならないように、奴隷は順番に開放していく。
まずは、奴隷が1番多くいる帝都から解放する。
主人が奴隷を隠してしまわないように、帝都にいる軍を総動員する。
奴隷を隠そうとした者は問答無用で捕らえて、場合によったら処刑する。
帝国軍の主要指揮官は、魅了と支配の魔術で思いのままに操れる。
皇国の民だと思われる奴隷は、使い魔たちに探し出させたから居場所は分かる。
移動させて隠そうとしても、索敵魔術と使い魔で追跡しているから逃がさない。
「東区3番街17から樽に入れて移動させようとしている。
このままでは中の奴隷が死んでしまう。
帝王陛下の勅命に従わぬ者は殺して構わない。
陛下の恩赦を受けた者を、怠惰や無能で死なせたら処刑されると思え!」
索敵魔術で知った情報を、支配下に置いた指揮官に伝える。
伝えられた指揮官は伝令を使って現場の部隊に命じて奴隷を助ける。
勅命に従わなかった者は処刑され財産は没収される。
急に帝王や帝国政府の方針が変わった事に、帝国士族が疑問に思い反抗するのを警戒していたが、唯々諾々と従うので拍子抜けした。
だが、何のことはない、帝国では朝令暮改が当たり前の事だった。
帝王の機嫌しだいで、法令が何度も変えられてきたようだ。
寵姫や佞臣の言葉で、裁判の結果がひっくり返るのも当たり前だった。
それに異議を唱えた法務関係の家臣を、見せしめに処刑するのが帝王。
絶対王政というが、暴君も極まれりの存在だった。
許し難い相手だが、今はそれが役にたっている。
帝都の闇、裏社会で力を持つ者以外は帝王に逆らわない。
少なくとも帝国に所属している貴族士族は帝王には逆らわない。
帝都の各地で、帝国軍と裏社会勢力の殺し合いが勃発する。
商人区画では、賄賂を使って奴隷を目溢ししてもらおうとする者がいる。
特に大量の奴隷を資産商品として抱える奴隷商会は、これまで帝国の国策として奴隷を扱ってきたので、急な裏切りに激怒する者や愕然とする者がいる。
特に大臣たちと直接結びついていた政商級の奴隷商人は、逆に帝国軍指揮官に食って掛かり、大臣とのつながりを強調して逆らう。
だが、そんな政商奴隷商人の所に派遣した帝国軍指揮官には、賄賂を受け取っていた大臣が、帝王の勅命で政商を切り捨てる事になったと直々に伝えている。
全ての帝国士族が、賄賂を受け取っても手心を加えても、自分が帝王に処刑されると知っている。
政商奴隷商人が抱えている護衛や暗殺者と戦いになっても、勅命に従い奴隷を解放しようとする。
俺は帝都中を見張り続け、奴隷にされた人が誰1人死傷しないようにする。
奴隷を人質にしようとした者は、常時展開している魔力塊でブチ殺す!
どさくさに紛れて奴隷に乱暴しようとする帝国士族がいれば、ぶち殺す!
使い魔たちも縦横無尽に活躍してくれている。
昼は夜目の利かない鳥たちが奴隷を守ってくれている。
夜はコウモリやネコが奴隷を守ってくれる。
帝都にいる帝室関係者の中には、自分たちは例外だと考えている者がいた。
勅命が出ているにもかかわらず、奴隷を傷つけ愉悦に浸る者がいた。
そんな連中には、帝王と同じ苦しみを味あわせてやった。
特別製の、痛覚を特に刺激する魔力針を爪の下に突き刺してやった。
それも、痛覚が鋭敏になる毒を得た魔クモに刺させた後でだ。
俺は急いで支配下に置いた大臣と近衛騎士団に命じて、帝宮の隅々まで捜索させて、帝室関係者が所有している奴隷を解放させた。
単に解放させただけでなく、勅命を破った帝室関係者を、解放した奴隷によって勅命違反で罰を与えさせた。
これまで帝室関係者が奴隷に行ってきた暴虐の限りを、今度は逆に奴隷が帝室関係者に行うようにした。
最初は身分を笠に抵抗していた帝室関係者に、支配下に入れていない末端の近衛騎士は強く出られないでいたが、帝王をその場に行かせてやらせた。
もう2度と俺の拷問を受けたくない帝王は、自分の愛妾であろうと子供であろうと関係なく、自らの手で筆舌に尽くし難い拷問を行った。
その中には、俺が思いつかないような残虐非道な拷問があった。
思いついたとしても、実行できない拷問もあった。
それは帝室に代々伝わる謀叛人に対する拷問だった。
帝王は以前からその拷問を好んで奴隷に行っていたと言う。
これでまた帝王に罰を与える理由ができた。
「奴隷商人が持っている帳簿を全て回収しろ!
表の帳簿だけじゃない、裏の帳簿も探し出して回収しろ!
回収し損ねた者は処刑する。
賄賂を受け取って隠した者は、一族一門皆殺しだぞ!」
生きている奴隷は必ず全員救い出す!
闇の世界や裏社会に連れ去られた者がいれば、地の果てまで追いかけて助ける!
間に合わず、亡くなられた方がいるのなら、遺骨を探し出して故郷に帰す。
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