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第2章
第98話:艦隊
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神歴1818年皇歴214年9月26日帝国南部交易湊:ロジャー皇子視点
皇国に解放奴隷を帰国させてくれた艦隊が戻ってきた。
今回は5000人もの帝国士族が乗船していた。
前回乗船できなかった者たちが中核の250人になっている。
とは言っても、前回乗船していた者の8割、200人は陸に下りず戻って来た。
艦長や戦隊司令代理を目指す者は、皇国に残る事無く連続で乗船している。
これは俺が将来の海軍組織図を公表したからだ。
誰もが立身出世を目指して能力を高め経験を積もうとしている。
「艦の組織図」
艦長 :上級騎士・準男爵
副艦長 :上級騎士・騎士爵
上級士官:騎乗資格のある士族・騎士
下級士官:騎乗資格のない士族・徒士
兵士 :士族使用人・卒族
「艦隊組織図」
艦隊司令長官:256艦以上の大型艦を指揮・侯爵格
艦隊司令官 :32艦以上の大型艦を指揮・伯爵格
艦隊司令 :4艦以上の大型艦を指揮・子爵格
戦隊司令 :2艦以上の大型艦を指揮・男爵格
既に100艦を越える大型艦が俺の支配下にある。
大型艦とは言えない、中小の艦も200隻以上ある。
今はまだ能力も経験もない皇国士族が艦を指揮しているから、全ての役職が仮初めの物でしかなく、代理となっている。
だが、経験を積み能力が上がれば、正式な上級士族、準男爵になれる。
役職中の一時的な爵位だが、伯爵として遇される。
自分に自信がある者や野心がある者が海軍に志願するのは当然だった。
「嫌な思いをさせてしまったな」
俺は、ジョージ皇帝やハリソン皇父から無能な士族を押し付けられた、戦隊司令代理に労わりの声をかけた。
「いえ、皇帝陛下が相手であろうと、殿下のお言葉を伝えてから受け入れろと言っていただいておりましたので、何の不安も負担もなく受け入れる事ができました。
受け入れた連中も、帝国に来るまでは虐げ搾取できる民がいませんので、大人しいものでした」
戦隊司令代理が言うように、ジョージ皇帝とハリソン皇父が賄賂を受け取って海軍の役職を与えようとした者を、全員受け入れた。
2人がやっている事は、皇国に残した使い魔が逐一伝えてくれる。
今はまだそれほど酷い事をしていないので泳がしているが、今度何かやったら問答無用でタコ殴りにしてやる!
ジョージ皇帝は、皇位継承権の問題があるからまだ殺せないが、ハリソン皇父はもう見逃す気にもならないので、地獄の苦しみを味あわせてから殺す!
俺が直接手を下すべきなのだが、今は無理なので使い魔にやってもらう。
「皇帝陛下とハリソンに押し付けられた連中は、全員俺が引き受ける。
俺が選抜して連れて来てもらった士族の中にも、残念だが期待外れな者がいた。
その連中も俺が引き受けるから、君は残りの者を率いて皇国に戻ってくれ」
「はっ、主命に従わせていただきます」
戦隊司令代理は、皇帝や皇国でなく、俺個人に仕えると言ってくれている。
とてもありがたい事だが、忠誠心だけで役職は与えられない。
能力や経験だけでも与えられないが、多くの命を預かる役目は忠誠心よりも漢気のある者を選ばなければならない。
「分かってくれていると思うが、皇国に戻ったら、希望する者は必ず下艦をゆるしてやれ、良いな?」
「はい、本人や家族の傷病はもちろん、私的な理由であろうと、下艦を希望する者の求めに応じます」
戦隊司令代理が俺の言葉を復唱しながら誓ってくれる。
下艦期間をもうけずに航海を続けてしまうと、妻や恋人に裏切られる者が必ずでてくるから、本当は寄港期間を長くした方が良いのだ。
だが、不幸な目にあった解放奴隷たちを1日でも早く皇国に帰国させてやろうと思うと、艦の整備と消耗品の積み下ろしをするだけで出港する事になる。
これでは家庭の不和を俺が作りだしているようなものだ。
俺はこう見えて物凄く世間の評判を気にする。
世論によって敵味方の数が圧倒的に違ってくる。
選帝侯たちを処罰した時も世論を利用した。
この世論を利用して敵を排除する方法は、ハリソン皇父が先に使っている。
先代皇帝の子供を次々と殺した際には、先代皇帝の忠臣を世論で悪者に仕立て上げ、反論できないようにしてから嫡男を殺し権力を奪っている。
俺も同じ方法でハリソン皇父に地獄を味あわせてやりたいが、自分以外に全く愛情を持たない奴に同じ方法を使っても、全然苦しまない。
それに、子供を皆殺しにして子孫が残らないようにしようするなら、俺自身も同母の兄弟姉妹も死ななければならない。
あんな腐れ外道の為に死ぬ気にはならないので、別の方法で苦しませるしかない。
皇太子殺しを明らかにして、ジョージ皇帝の即位を不当も明らかにして、他の皇統に皇位を譲り渡すのが1番復讐になるのだが、それだと皇国内が乱れてしまう。
とても腹立たしい事だが、皇国民の幸せを考えれば、ハリソン皇父の血統が皇位を継ぐしかないのだが、本当にそうするしかないのだろうか?
「帝国で建造させた魔海航行艦が10艦進水した。
艦長代理を含めた乗員を選抜してくれ」
「自分が選んで良いのですか?!」
「賄賂を受け取って選ぶのでなければ、航海を指揮した貴君が選んでくれ。
ただし、余から見て見所がない者を選んだら、貴君には航海術や人心掌握術はあっても、人を見る目はないと判断することになる」
「それは、ちょっと恐ろしすぎますね」
「辞退するか?」
「いえ、自分に人を見る目が有るのか無いのか確かめさせて頂きます」
「そうか、それなら任せた」
「はい、ありがとうございます」
皇国に解放奴隷を帰国させてくれた艦隊が戻ってきた。
今回は5000人もの帝国士族が乗船していた。
前回乗船できなかった者たちが中核の250人になっている。
とは言っても、前回乗船していた者の8割、200人は陸に下りず戻って来た。
艦長や戦隊司令代理を目指す者は、皇国に残る事無く連続で乗船している。
これは俺が将来の海軍組織図を公表したからだ。
誰もが立身出世を目指して能力を高め経験を積もうとしている。
「艦の組織図」
艦長 :上級騎士・準男爵
副艦長 :上級騎士・騎士爵
上級士官:騎乗資格のある士族・騎士
下級士官:騎乗資格のない士族・徒士
兵士 :士族使用人・卒族
「艦隊組織図」
艦隊司令長官:256艦以上の大型艦を指揮・侯爵格
艦隊司令官 :32艦以上の大型艦を指揮・伯爵格
艦隊司令 :4艦以上の大型艦を指揮・子爵格
戦隊司令 :2艦以上の大型艦を指揮・男爵格
既に100艦を越える大型艦が俺の支配下にある。
大型艦とは言えない、中小の艦も200隻以上ある。
今はまだ能力も経験もない皇国士族が艦を指揮しているから、全ての役職が仮初めの物でしかなく、代理となっている。
だが、経験を積み能力が上がれば、正式な上級士族、準男爵になれる。
役職中の一時的な爵位だが、伯爵として遇される。
自分に自信がある者や野心がある者が海軍に志願するのは当然だった。
「嫌な思いをさせてしまったな」
俺は、ジョージ皇帝やハリソン皇父から無能な士族を押し付けられた、戦隊司令代理に労わりの声をかけた。
「いえ、皇帝陛下が相手であろうと、殿下のお言葉を伝えてから受け入れろと言っていただいておりましたので、何の不安も負担もなく受け入れる事ができました。
受け入れた連中も、帝国に来るまでは虐げ搾取できる民がいませんので、大人しいものでした」
戦隊司令代理が言うように、ジョージ皇帝とハリソン皇父が賄賂を受け取って海軍の役職を与えようとした者を、全員受け入れた。
2人がやっている事は、皇国に残した使い魔が逐一伝えてくれる。
今はまだそれほど酷い事をしていないので泳がしているが、今度何かやったら問答無用でタコ殴りにしてやる!
ジョージ皇帝は、皇位継承権の問題があるからまだ殺せないが、ハリソン皇父はもう見逃す気にもならないので、地獄の苦しみを味あわせてから殺す!
俺が直接手を下すべきなのだが、今は無理なので使い魔にやってもらう。
「皇帝陛下とハリソンに押し付けられた連中は、全員俺が引き受ける。
俺が選抜して連れて来てもらった士族の中にも、残念だが期待外れな者がいた。
その連中も俺が引き受けるから、君は残りの者を率いて皇国に戻ってくれ」
「はっ、主命に従わせていただきます」
戦隊司令代理は、皇帝や皇国でなく、俺個人に仕えると言ってくれている。
とてもありがたい事だが、忠誠心だけで役職は与えられない。
能力や経験だけでも与えられないが、多くの命を預かる役目は忠誠心よりも漢気のある者を選ばなければならない。
「分かってくれていると思うが、皇国に戻ったら、希望する者は必ず下艦をゆるしてやれ、良いな?」
「はい、本人や家族の傷病はもちろん、私的な理由であろうと、下艦を希望する者の求めに応じます」
戦隊司令代理が俺の言葉を復唱しながら誓ってくれる。
下艦期間をもうけずに航海を続けてしまうと、妻や恋人に裏切られる者が必ずでてくるから、本当は寄港期間を長くした方が良いのだ。
だが、不幸な目にあった解放奴隷たちを1日でも早く皇国に帰国させてやろうと思うと、艦の整備と消耗品の積み下ろしをするだけで出港する事になる。
これでは家庭の不和を俺が作りだしているようなものだ。
俺はこう見えて物凄く世間の評判を気にする。
世論によって敵味方の数が圧倒的に違ってくる。
選帝侯たちを処罰した時も世論を利用した。
この世論を利用して敵を排除する方法は、ハリソン皇父が先に使っている。
先代皇帝の子供を次々と殺した際には、先代皇帝の忠臣を世論で悪者に仕立て上げ、反論できないようにしてから嫡男を殺し権力を奪っている。
俺も同じ方法でハリソン皇父に地獄を味あわせてやりたいが、自分以外に全く愛情を持たない奴に同じ方法を使っても、全然苦しまない。
それに、子供を皆殺しにして子孫が残らないようにしようするなら、俺自身も同母の兄弟姉妹も死ななければならない。
あんな腐れ外道の為に死ぬ気にはならないので、別の方法で苦しませるしかない。
皇太子殺しを明らかにして、ジョージ皇帝の即位を不当も明らかにして、他の皇統に皇位を譲り渡すのが1番復讐になるのだが、それだと皇国内が乱れてしまう。
とても腹立たしい事だが、皇国民の幸せを考えれば、ハリソン皇父の血統が皇位を継ぐしかないのだが、本当にそうするしかないのだろうか?
「帝国で建造させた魔海航行艦が10艦進水した。
艦長代理を含めた乗員を選抜してくれ」
「自分が選んで良いのですか?!」
「賄賂を受け取って選ぶのでなければ、航海を指揮した貴君が選んでくれ。
ただし、余から見て見所がない者を選んだら、貴君には航海術や人心掌握術はあっても、人を見る目はないと判断することになる」
「それは、ちょっと恐ろしすぎますね」
「辞退するか?」
「いえ、自分に人を見る目が有るのか無いのか確かめさせて頂きます」
「そうか、それなら任せた」
「はい、ありがとうございます」
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