102 / 111
第2章
第102話:検証トンネル工事
神歴1818年皇歴214年10月10日帝国北部大山脈裾野:ロジャー皇子視点
最初に少しだけ俺自身の魔力が使われる。
が、その後は全く俺の魔力は使われない。
成功だった、俺がマッハ10で駆ける程度なら、トンネルを造る障害にはならないのが確認できた。
だが、大きさは条件に入れていないのに、最初のトンネルよりも縦に高く横幅も少し広いトンネルになっている。
高さは10メートルくらいで幅も10メートルくらいある。
前世の高速道路は幅3・5メートルだった。
これだけあれば十分な歩道を左右に造れる
いや、この世界の馬車は前世の車よりも小さいものが多い。
前世のコネストーガ幌馬車でも横幅が1・2メートルしかなかった。
この世界の荷馬車も最大でそれくらいだから、6車線にできる。
いや、メインのトンネルの左右に予備のトンネルが勝手に造られている。
高さは中央のトンネルと同じ10メートルくらい。
幅は半分の5メートルくらいだが、何を基準にしているのだろう?
中央のトンネルと左右のトンネルの間には、強固な岩盤になっている。
俺の願った大地震にもマッハ10にも耐える為の岩盤だと思う。
だが、左右に別のトンネルを造る意味が分からない?
確かめるために中央のトンネルに入ってみたが、左右の強固な岩盤の所々に穴が開いていて、3つのトンネルで空気が流れるようになっている。
恐らくだが、ソニックブームの衝撃を逃す為だろう。
それと、1本しかないトンネルをマッハ10で駆けると、空気の流れがとても激しく一方的になってしまうからだろう。
左右に中央トンネルの空気を逃がすトンネルがあれば、対流を起こすのかもしれないし、爆音を少しでも小さくできるのかもしれない。
そう考えると、トンネル間の岩盤に開けられた幾何学的な穴にも意味があるのかもしれないし、単なる神々の趣味なのかもしれない。
俺は10分ほどトンネルが造られるのを見守っていた。
ただ時間を使うのはもったいないので、ストレージの料理を食べ、そのカロリーで魔力を作りながら、徐々にトンネルが造られるのを確かめた。
周囲の魔力がトンネル造りに使われているのが分かる。
大気の魔力は主にトンネルを造るために使われている。
具体的に言えば、土や石を移動させて集めてトンネルの空間を造っている。
大地の魔力は、トンネルの上下左右に造られる岩盤の強化に使われている。
金属に魔力が蓄えられる事で恐ろしく強度が高まるのは、良く知られている。
鉄に一定以上の魔力が蓄えられた物が魔鉄、アダマントと呼ばれている。
銀に一定以上の魔力が蓄えられた物を魔銀、ミスリルと呼ぶ。
黄銅に一定以上の魔力が蓄えられた物を魔黄銅、オリハルコンと呼ぶ。
金に一定以上の魔力が蓄えられた物を魔金、ヒヒイロカネと呼ぶ。
だがそれは、皇国以外の国々での事だ。
ダンジョンが土から金属を造り、人に与えてくれる皇国では違っている。
皇国で1番手に入り易い金属は、土に1番多く含まれているアルミだ。
地球ではなかなか精錬できなかった金属だ。
この世界でも精錬が難しくて皇国でしか手に入らない。
発音的にはアルミやアルミニウムではなくアルーマナムと言う。
そのアルーマナムを漢字で表すと鋁と言う字になり、魔力を帯びて強固になると魔鋁という漢字となり、マジック・アルーマナムと呼ばれている。
そういう名付で言えば、魔鉄はアダマントではなくマジック・アイアンと呼ばれるべきなのだが、何故かアダマントと呼ばれている。
チタンはタイテイニァムで、魔力を帯びるとマジック・タイテイニァム。
ニッケルはニクルで、魔力を帯びるとマジック・ニクル。
臭う、とても臭う、地球人が何か関わっているんじゃないかと考えてしまう。
俺のような転生者なのか、召喚者なのかは分からない。
だが偶然にしてはおかし過ぎる名前の一致と差異があるのだ。
などと考えながら10分2つ目のトンネルを確認し、最初のトンネルがどうなっているのか、確かめに戻る事にした
1つ目のトンネルと2つ目のトンネルの間には900kmの距離があるが、ソニックブームを起こさない時速1000キロメートルでも1時間あれば着く
最初のトンネルは、大気と大地の魔力を取り込みながら造り続けている。
このまま何もしなくても皇国まで造り続けてくれれば何も言う事はない。
これなら毎日1度確かめに来るだけで良い。
ただ、全く俺の魔力を使わずにすむのなら、もう1本トンネルを造っても良い。
東西に1000キロメートルも広がるのが大山脈だが、その長さが皇国と帝国の東西の広さでもあるので、等間隔に3本くらいトンネルがあっても良い。
俺は3ケ所目のトンネルを造る場所を探した。
取り潰して接収した貴族の領都の中で、トンネル工事中の場所と等間隔になる領都を探した。
1番に確かめないといけないのは、その場所の魔力と魔素の動きだ。
あまり動かないはずの魔力と魔素が、先に造ったトンネルの方に流れているようなら、下手をすると先のトンネル造りが終わってしまうかもしれない。
必要な魔力と魔素の量が足らなくなると、魔術が維持できなくなるかもしれない。
そう考えて慎重な上にも慎重に魔力と魔素の流れを見極めた。
「この世界に正義の神々がいるのなら、皇国と帝国の民を救う俺に力を貸せ。
大地と大気に満ちる魔力を俺の為に使え。
大型の馬車が20台行き交えるくらいのトンネルを造れ。
大地震が起こっても絶対に崩れない強固なトンネルを造れ。
俺がマッハ10で駆けても絶対に壊れない強固なトンネルを造れ。
ビルド・ア・ヒュージ・アンド・ストロング・タネル!」
最初に少しだけ俺自身の魔力が使われる。
が、その後は全く俺の魔力は使われない。
成功だった、俺がマッハ10で駆ける程度なら、トンネルを造る障害にはならないのが確認できた。
だが、大きさは条件に入れていないのに、最初のトンネルよりも縦に高く横幅も少し広いトンネルになっている。
高さは10メートルくらいで幅も10メートルくらいある。
前世の高速道路は幅3・5メートルだった。
これだけあれば十分な歩道を左右に造れる
いや、この世界の馬車は前世の車よりも小さいものが多い。
前世のコネストーガ幌馬車でも横幅が1・2メートルしかなかった。
この世界の荷馬車も最大でそれくらいだから、6車線にできる。
いや、メインのトンネルの左右に予備のトンネルが勝手に造られている。
高さは中央のトンネルと同じ10メートルくらい。
幅は半分の5メートルくらいだが、何を基準にしているのだろう?
中央のトンネルと左右のトンネルの間には、強固な岩盤になっている。
俺の願った大地震にもマッハ10にも耐える為の岩盤だと思う。
だが、左右に別のトンネルを造る意味が分からない?
確かめるために中央のトンネルに入ってみたが、左右の強固な岩盤の所々に穴が開いていて、3つのトンネルで空気が流れるようになっている。
恐らくだが、ソニックブームの衝撃を逃す為だろう。
それと、1本しかないトンネルをマッハ10で駆けると、空気の流れがとても激しく一方的になってしまうからだろう。
左右に中央トンネルの空気を逃がすトンネルがあれば、対流を起こすのかもしれないし、爆音を少しでも小さくできるのかもしれない。
そう考えると、トンネル間の岩盤に開けられた幾何学的な穴にも意味があるのかもしれないし、単なる神々の趣味なのかもしれない。
俺は10分ほどトンネルが造られるのを見守っていた。
ただ時間を使うのはもったいないので、ストレージの料理を食べ、そのカロリーで魔力を作りながら、徐々にトンネルが造られるのを確かめた。
周囲の魔力がトンネル造りに使われているのが分かる。
大気の魔力は主にトンネルを造るために使われている。
具体的に言えば、土や石を移動させて集めてトンネルの空間を造っている。
大地の魔力は、トンネルの上下左右に造られる岩盤の強化に使われている。
金属に魔力が蓄えられる事で恐ろしく強度が高まるのは、良く知られている。
鉄に一定以上の魔力が蓄えられた物が魔鉄、アダマントと呼ばれている。
銀に一定以上の魔力が蓄えられた物を魔銀、ミスリルと呼ぶ。
黄銅に一定以上の魔力が蓄えられた物を魔黄銅、オリハルコンと呼ぶ。
金に一定以上の魔力が蓄えられた物を魔金、ヒヒイロカネと呼ぶ。
だがそれは、皇国以外の国々での事だ。
ダンジョンが土から金属を造り、人に与えてくれる皇国では違っている。
皇国で1番手に入り易い金属は、土に1番多く含まれているアルミだ。
地球ではなかなか精錬できなかった金属だ。
この世界でも精錬が難しくて皇国でしか手に入らない。
発音的にはアルミやアルミニウムではなくアルーマナムと言う。
そのアルーマナムを漢字で表すと鋁と言う字になり、魔力を帯びて強固になると魔鋁という漢字となり、マジック・アルーマナムと呼ばれている。
そういう名付で言えば、魔鉄はアダマントではなくマジック・アイアンと呼ばれるべきなのだが、何故かアダマントと呼ばれている。
チタンはタイテイニァムで、魔力を帯びるとマジック・タイテイニァム。
ニッケルはニクルで、魔力を帯びるとマジック・ニクル。
臭う、とても臭う、地球人が何か関わっているんじゃないかと考えてしまう。
俺のような転生者なのか、召喚者なのかは分からない。
だが偶然にしてはおかし過ぎる名前の一致と差異があるのだ。
などと考えながら10分2つ目のトンネルを確認し、最初のトンネルがどうなっているのか、確かめに戻る事にした
1つ目のトンネルと2つ目のトンネルの間には900kmの距離があるが、ソニックブームを起こさない時速1000キロメートルでも1時間あれば着く
最初のトンネルは、大気と大地の魔力を取り込みながら造り続けている。
このまま何もしなくても皇国まで造り続けてくれれば何も言う事はない。
これなら毎日1度確かめに来るだけで良い。
ただ、全く俺の魔力を使わずにすむのなら、もう1本トンネルを造っても良い。
東西に1000キロメートルも広がるのが大山脈だが、その長さが皇国と帝国の東西の広さでもあるので、等間隔に3本くらいトンネルがあっても良い。
俺は3ケ所目のトンネルを造る場所を探した。
取り潰して接収した貴族の領都の中で、トンネル工事中の場所と等間隔になる領都を探した。
1番に確かめないといけないのは、その場所の魔力と魔素の動きだ。
あまり動かないはずの魔力と魔素が、先に造ったトンネルの方に流れているようなら、下手をすると先のトンネル造りが終わってしまうかもしれない。
必要な魔力と魔素の量が足らなくなると、魔術が維持できなくなるかもしれない。
そう考えて慎重な上にも慎重に魔力と魔素の流れを見極めた。
「この世界に正義の神々がいるのなら、皇国と帝国の民を救う俺に力を貸せ。
大地と大気に満ちる魔力を俺の為に使え。
大型の馬車が20台行き交えるくらいのトンネルを造れ。
大地震が起こっても絶対に崩れない強固なトンネルを造れ。
俺がマッハ10で駆けても絶対に壊れない強固なトンネルを造れ。
ビルド・ア・ヒュージ・アンド・ストロング・タネル!」
あなたにおすすめの小説
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
2025/09/12(金)5巻発売!同日コミカライズ開始!
2026/03/16(月)コミカライズ1巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
【土壌改良】で死の荒野がSランク農園に!食べただけでレベルアップする野菜で、世界最強ギルド設立
黒崎隼人
ファンタジー
「え? これ、ただのトマトですよ?」
「いいえ、それは食べただけで魔力が全回復する『神の果実』です!」
ブラック企業で働き詰めだった青年は、異世界の名門貴族の三男・ノアとして転生する。
しかし、授かったスキルは【土壌改良】という地味なもの。
「攻撃魔法も使えない役立たず」と罵られ、魔物すら寄り付かない死の荒野へ追放されてしまう。
だが、彼らは知らなかった。
ノアのスキルは、現代の農業知識と合わせることで、荒れ果てた土地を「Sランク食材」が溢れる楽園に変えるチート能力だったことを!
伝説の魔獣(もふもふ)をキュウリ一本で手懐け、行き倒れた天才エルフを極上スープで救い出し、気づけば荒野には巨大な「農業ギルド」が誕生していた。
これは、本人がただ美味しい野菜を作ってのんびり暮らしたいだけなのに、周囲からは「世界を救う大賢者」と崇められてしまう、無自覚・最強の農業ファンタジー!