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第2章
第107話:恥の上塗り
神歴1818年皇歴214年10月11日帝国北部大山脈裾野:ロジャー皇子視点
人間を蔑んでいる飛竜族が次々と襲い掛かってきた。
古代飛翔竜が仕切っているので複数で来る事はない。
必ず1対1なのだが、飛竜族の誇りがあるなら少しは俺を休ませた方が良いぞ。
卑小だと蔑んでいた人間に、足腰立たなくされて頭に来ているからだろうが、戦い方に誇りも威厳もない、ケダモノのような臭いがある。
古代飛翔竜が不機嫌になっているも分かっていない。
自分が治めている飛竜族の驕り高ぶりに、内心物凄く怒っているんだろう。
俺が皇国貴族士族の腐敗と堕落に怒りを覚えたのと同じだ。
まあ、穏やかだと伝わる古代飛翔竜が同族を皆殺しにする事はないだろう。
俺のような、狭量な性格で竜王と称えられ伝説に残るとは思えない。
「ウソだ、何かの間違いだ、もう1度私がやる」
あ、まずい、これは不味すぎる!
最初に麻痺させた成飛竜が回復して飛びかかってきた。
「やめよ、恥知らずな愚か者どもめ!
朕の顔にどれだけ泥を塗れば気が済むのだ!」
古代飛翔竜が本気で怒った!
人間相手に百人組手のような襲い方をしているだけでも、飛竜族の名誉が地に落ちているのに、負けたのにもう1度襲おうとするなど恥の上塗りだ。
先ほどの老飛竜たちに叩き付けたのと比較にならない怒りが放たれたのだ。
成飛竜の多くが絶命寸前だが、1体も死んでいないところを見ると、まだ理性があって放つ怒りを加減したのだろう。
「人間を休ませる事なく続けざまに戦いを挑むだけでも、朕の名誉が傷ついた。
いや、朕や飛竜族の名誉だけではない、全竜族の誇りを傷つけた!
さらに1度負けたくせに、休むことなく戦い続ける人間に再度挑むだと?!
お前たちは竜族の恥さらしだ、大山脈から追放する!」
ありゃりゃ、大事になってしまった。
100体の成飛竜が大山脈を追放されて世界をさまようだと?
人間にとっては大災厄以外の何物でもないぞ!
「古代飛翔竜様、無責任な事は止めてください!
自分の弱さを認めず、人間を逆恨みする成飛竜を世界に放たれては迷惑です。
それとも、古代飛翔竜様も何だかんだと言って俺を逆恨みしているのですか?
配下の飛竜が負けたのを恨んで、自分の手を汚さず人間を滅ぼす気ですか?」
「……こいつらの逆恨みが他の人間に行かないように、自分に怒りが向くように、挑発するとは、できそこないの眷属たちとは比べ物にならない誇り高き言葉だ。
朕は自分の不徳に恥じ入るばかりだ。
この話が古代火焔竜や古代地母竜に伝わったら、朕はバカにされるな……」
「申し訳ございません、我らが若い竜の教育を誤ったのでございます。
この命を持ちまして古代飛翔竜様の名誉を守らせていただきます」
戦いに参加していなかった老飛竜の1体が詫びる。
それに続いて全ての老飛竜が詫びるが、成飛竜は半死半生でピクリともしない。
「たわけが、お前らごときが死んでも、朕は恥の上塗りじゃ!
お前らの命など万余積み上げても朕の誇りに比べられるか!
もう2度とこのような恥さらしを行いように、目に見える形で残さねばならぬ」
「「「「「申し訳ございません」」」」」
「愚か者どもに、余にどれほどの恥をかかせたか思い知らせる方法か……
人間、お前が言っていた大山脈を駆け抜ける権利を与えよう。
邪魔する竜が現れたら朕が責任をもって殺してやる」
「有り難き幸せでございます」
「だが、それだけでは長い年月に渡っての教訓にはならん。
朕に顔に泥を塗った罰にもならん。
このようなでき損ない共は、直ぐに忘れてまた朕に恥をかかせるに違いない」
古代飛翔竜様の怒りの言葉は、成飛竜たちを教育すべきだった、老飛竜たちの心を責め苛んでいる。
恥じているのか、俺を逆恨みしているのか、全身から怒りの魔力が溢れ出ている。
また面倒な事になりそうだが、その分見返りが多そうだ。
それほどの利益になるのか楽しみだ!
「人間、この者たちの恥知らずな行いを詫びるために、朕の名誉と誇りを取り戻すために、先ほど言っていたトンネルを掘る事を許す」
「「「「「古代飛翔竜様!」」」」」
「黙れ、それともお前たちは朕に人間に頭を下げさせる気か?!」
「「「「「とんでもございません!」」」」」
「では朕に恥の上塗りに、人間を殺させる気か?!」
「「「「「申し訳ございません!」」」」」
「お前たちの今の言葉で更に恥を重ねたわ!」
「「「「「くっ」」」」」
「古代飛翔竜様、このままでは逆恨みで大切な民が殺されてしまいます。
ここはキッチリと実力の違いを見せておきたいです。
どうか老飛竜たちとの戦いをお許しください」
「そうだな、この竜族の恥知らず共に、人間よりも劣る矮小な存在だと思いしらせておかないと、朕が人間に頭を下げなければいけなくなる。
恥知らずなでき損ない共、人間と戦って自分たちの卑小さを思い知れ!」
「おのれ、人間の分際で思い上がりおって、成竜と老竜の違いを思知らせてやる!」
最初に俺に言い掛かりをつけてきた老飛竜が突っ込んできた。
先に戦った成飛竜よりは早いが、まだまだ遅すぎる。
少し身体に魔力を流すだけで簡単に上回れる程度の速さだ。
成飛竜を相手にした時と同じように、一撃を躱して背後に回る。
判で押したように同じ技に引っかかってくれるから楽だ。
老飛竜の急所に麻痺魔術と純粋な衝撃波を叩き込んで無力化する。
「それでも老飛竜か、弱すぎてあくびが出るぞ!
古代飛翔竜様にこれ以上の恥をかかせたくないなら、纏めてかかってこい!」
人間を蔑んでいる飛竜族が次々と襲い掛かってきた。
古代飛翔竜が仕切っているので複数で来る事はない。
必ず1対1なのだが、飛竜族の誇りがあるなら少しは俺を休ませた方が良いぞ。
卑小だと蔑んでいた人間に、足腰立たなくされて頭に来ているからだろうが、戦い方に誇りも威厳もない、ケダモノのような臭いがある。
古代飛翔竜が不機嫌になっているも分かっていない。
自分が治めている飛竜族の驕り高ぶりに、内心物凄く怒っているんだろう。
俺が皇国貴族士族の腐敗と堕落に怒りを覚えたのと同じだ。
まあ、穏やかだと伝わる古代飛翔竜が同族を皆殺しにする事はないだろう。
俺のような、狭量な性格で竜王と称えられ伝説に残るとは思えない。
「ウソだ、何かの間違いだ、もう1度私がやる」
あ、まずい、これは不味すぎる!
最初に麻痺させた成飛竜が回復して飛びかかってきた。
「やめよ、恥知らずな愚か者どもめ!
朕の顔にどれだけ泥を塗れば気が済むのだ!」
古代飛翔竜が本気で怒った!
人間相手に百人組手のような襲い方をしているだけでも、飛竜族の名誉が地に落ちているのに、負けたのにもう1度襲おうとするなど恥の上塗りだ。
先ほどの老飛竜たちに叩き付けたのと比較にならない怒りが放たれたのだ。
成飛竜の多くが絶命寸前だが、1体も死んでいないところを見ると、まだ理性があって放つ怒りを加減したのだろう。
「人間を休ませる事なく続けざまに戦いを挑むだけでも、朕の名誉が傷ついた。
いや、朕や飛竜族の名誉だけではない、全竜族の誇りを傷つけた!
さらに1度負けたくせに、休むことなく戦い続ける人間に再度挑むだと?!
お前たちは竜族の恥さらしだ、大山脈から追放する!」
ありゃりゃ、大事になってしまった。
100体の成飛竜が大山脈を追放されて世界をさまようだと?
人間にとっては大災厄以外の何物でもないぞ!
「古代飛翔竜様、無責任な事は止めてください!
自分の弱さを認めず、人間を逆恨みする成飛竜を世界に放たれては迷惑です。
それとも、古代飛翔竜様も何だかんだと言って俺を逆恨みしているのですか?
配下の飛竜が負けたのを恨んで、自分の手を汚さず人間を滅ぼす気ですか?」
「……こいつらの逆恨みが他の人間に行かないように、自分に怒りが向くように、挑発するとは、できそこないの眷属たちとは比べ物にならない誇り高き言葉だ。
朕は自分の不徳に恥じ入るばかりだ。
この話が古代火焔竜や古代地母竜に伝わったら、朕はバカにされるな……」
「申し訳ございません、我らが若い竜の教育を誤ったのでございます。
この命を持ちまして古代飛翔竜様の名誉を守らせていただきます」
戦いに参加していなかった老飛竜の1体が詫びる。
それに続いて全ての老飛竜が詫びるが、成飛竜は半死半生でピクリともしない。
「たわけが、お前らごときが死んでも、朕は恥の上塗りじゃ!
お前らの命など万余積み上げても朕の誇りに比べられるか!
もう2度とこのような恥さらしを行いように、目に見える形で残さねばならぬ」
「「「「「申し訳ございません」」」」」
「愚か者どもに、余にどれほどの恥をかかせたか思い知らせる方法か……
人間、お前が言っていた大山脈を駆け抜ける権利を与えよう。
邪魔する竜が現れたら朕が責任をもって殺してやる」
「有り難き幸せでございます」
「だが、それだけでは長い年月に渡っての教訓にはならん。
朕に顔に泥を塗った罰にもならん。
このようなでき損ない共は、直ぐに忘れてまた朕に恥をかかせるに違いない」
古代飛翔竜様の怒りの言葉は、成飛竜たちを教育すべきだった、老飛竜たちの心を責め苛んでいる。
恥じているのか、俺を逆恨みしているのか、全身から怒りの魔力が溢れ出ている。
また面倒な事になりそうだが、その分見返りが多そうだ。
それほどの利益になるのか楽しみだ!
「人間、この者たちの恥知らずな行いを詫びるために、朕の名誉と誇りを取り戻すために、先ほど言っていたトンネルを掘る事を許す」
「「「「「古代飛翔竜様!」」」」」
「黙れ、それともお前たちは朕に人間に頭を下げさせる気か?!」
「「「「「とんでもございません!」」」」」
「では朕に恥の上塗りに、人間を殺させる気か?!」
「「「「「申し訳ございません!」」」」」
「お前たちの今の言葉で更に恥を重ねたわ!」
「「「「「くっ」」」」」
「古代飛翔竜様、このままでは逆恨みで大切な民が殺されてしまいます。
ここはキッチリと実力の違いを見せておきたいです。
どうか老飛竜たちとの戦いをお許しください」
「そうだな、この竜族の恥知らず共に、人間よりも劣る矮小な存在だと思いしらせておかないと、朕が人間に頭を下げなければいけなくなる。
恥知らずなでき損ない共、人間と戦って自分たちの卑小さを思い知れ!」
「おのれ、人間の分際で思い上がりおって、成竜と老竜の違いを思知らせてやる!」
最初に俺に言い掛かりをつけてきた老飛竜が突っ込んできた。
先に戦った成飛竜よりは早いが、まだまだ遅すぎる。
少し身体に魔力を流すだけで簡単に上回れる程度の速さだ。
成飛竜を相手にした時と同じように、一撃を躱して背後に回る。
判で押したように同じ技に引っかかってくれるから楽だ。
老飛竜の急所に麻痺魔術と純粋な衝撃波を叩き込んで無力化する。
「それでも老飛竜か、弱すぎてあくびが出るぞ!
古代飛翔竜様にこれ以上の恥をかかせたくないなら、纏めてかかってこい!」
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