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第2章
第108話:恥辱を雪ぐ
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神歴1818年皇歴214年10月11日帝国北部大山脈裾野:ロジャー皇子視点
「情けない、情けなさ過ぎて消えて無くなりたい。
飛竜族がこれほど愚かで卑怯で矮小な生き物になっていたとは!
これでは魔獣と何の変りもない、1度皆殺しにして1から育て直すか?」
古代飛翔竜が心から嘆き悲しんでいる。
その気持ちは俺にもよくわかる、自分の支配している者が恥さらしな言動をしたら、自分の管理能力の無さを責められている気がするのだ。
俺の見え見えの挑発に乗せられた老飛竜たちが一斉に襲い掛かってきた。
俺は少し多めに身体に魔力を流して、老飛竜たちが相手でも戦えるようにした。
後はとても簡単だった。
老飛竜なのに全然老成していなくて、真直ぐに襲って来るだけだ。
簡単に後ろをとれるし、俺の攻撃を防ぐ技術もない。
これまでは竜種の身体能力と魔力だけで楽々と勝っていたのだろう。
自ら身体を鍛え技を磨く事などした事がないのだろう。
そんな竜なら、100体いようが200体いようが簡単に無力化できる。
だが、それは自分の利益の為で古代飛翔竜に虐殺させるためではない。
「ちょっと待ってくれ、それでは何の為に挑発して叩きのめしたか分からなくなる。
詫びさせて思い知らせるのなら、俺の言う通りに働くように命じてくれ。
もし重ねて命令に逆らうようなら、古代飛翔竜様が俺に詫びてくれ。
古代飛翔竜様が人間に頭を下げなければいけない失態をしたら、殺されても仲間が逆恨みして人間を襲ったりしないだろう」
「情けない話だが、それでも逆恨みするような恥さらしな飛竜族がいそうだ。
こんな連中に育てられた幼飛竜や少飛竜は、とんでもなく性根が腐っていそうだ。
久しぶりに自ら卵を産み、手塩にかけて育てた方が良い気がするのだが……
人間に詫びさせるのは良いかもしれぬ。
これ以上朕に恥をかかすようなら、古竜以外皆殺しにする理由に丁度良い」
怖い怖い怖い、古代飛翔竜は自分の誇りの為なら同族皆殺しもためらわない。
俺も多くの皇国貴族士族を処刑しているから、そんなに強くは古代飛翔竜を批判できないが、さすがに幼子までは殺さんぞ。
「お前らはこの人間の下について命じられるまま働け。
お前らがこれ以上恥知らずなマネを重ねたら、朕が人間に頭を下げる事になる。
そのようなマネをさせた者の子供を生かすほど朕は寛大ではない。
人間に対する詫びとして、古竜以外の飛竜族を皆殺しにする、良いな?!」
単に飛竜の急所に掌底を叩き込まれただけでない。
正妃竜を相手にした時に、時間が経って再び襲って来た奴がいたから、かなり強い麻痺魔術を叩き込んだ。
それでもここまで動けないとは思っていなかった。
老飛竜の強さを過分に計算していたようだ。
老飛竜は思っていたよりも弱いのだな。
「古代飛翔竜様からお前たちを使役する権利を頂いた。
とはいえ、あまり酷い事をやらせる気はない。
退化した竜のように騎竜にするわけではないから安心してくれ」
ピクリとも動けず、飛竜なのに地を這うという屈辱にまみれている老飛竜と成飛竜は、屈辱に怒りをたぎらせる目で俺を睨みつけている。
古代飛翔竜なら相打ちを覚悟しなければいけないし、古飛竜だと数体が同時に襲ってきたら逃げる必要がある。
だが、今回の戦いで老飛竜や成飛竜が相手なら、何千何万が相手でも勝てると分かったから、民を狙われない限り気にする必要もない。
「まだ自分の弱さを認めず逆恨みしているようですね。
これでは安心して使役出来ないので、魅了と支配の魔術で、絶対に逆らえないようにしましょうか?」
これまでは怒りだけしか浮かんでいなかった飛竜たち瞳に、初めて恐怖の感情が浮かんできた。
彼らにとって、人間に支配され使役されるのは我慢できない事なのだろう。
動ける状態なら死ぬまで戦って誇りと矜持を守れるが、今のような身動きできない状態だと、死んで飛竜族の尊厳を守る事もできない。
「それはさすがに見過ごせぬ。
退化した竜種なら千でも万でも集めて来てやるから、そいつらは朕に殺させよ」
ちょっと調子に乗り過ぎた、古代飛翔竜が真剣に一族の皆殺しを考えている。
「それは困ります、飛竜族は皆殺しにされて安全になるでしょうが、他の竜族に逆恨みされるかもしれません。
俺の強さに興味が湧いて、余計な挑発をされるかもしれません。
俺個人にかかって来るなら良いですが、無関係な人間を襲われては困ります。
古代飛翔竜様が本当に責任を感じておられるのなら、ご自身の手で飛竜族の性根を叩き直してください。
絶対に人間に関わらないように、直接戦闘訓練をつけてやってください。
1000年ほど訓練してくだされば、皇国も帝国も滅んでいるでしょう」
「そうか、それがお前の希望なのだな」
希望ではないし、利益としては少な過ぎるが、四方八方から飛竜族に襲われたら民を守り切れないからしかたがない。
「そうではありませんが、逆恨みされると困るのです。
古代飛翔竜様が、褒美に見せかけて俺に報復しているのでなければ、他の竜族に逆恨みされるような事は止めてください」
「飛竜族を皆殺しにせず、朕に恥をかかせた罰を与えるのは難しい。
人間、お前の言うように直接戦闘訓練をつけるのは罰ではなく褒美だ。
分かった、直接人間に使われるとなると、家族が皆殺しになると分かってでも逆恨みして人間を襲う奴が現れるな。
命令を代えてやるからありがたく思え。
お前たちが直接人間に仕える代わりに、退化した竜を10万集めて人間に渡せ。
退化した竜が人間に使役されるのを怒っていた者がいたからな。
これならそれなりの罰になるだろう」
「退化した竜、退竜を集めてくださるのなら、肉食竜は止めてください。
肉食だと、餌の確保も調教も難しくなります。
草食の退竜なら、大山脈を農地で採れる穀物で飼えます」
「情けない、情けなさ過ぎて消えて無くなりたい。
飛竜族がこれほど愚かで卑怯で矮小な生き物になっていたとは!
これでは魔獣と何の変りもない、1度皆殺しにして1から育て直すか?」
古代飛翔竜が心から嘆き悲しんでいる。
その気持ちは俺にもよくわかる、自分の支配している者が恥さらしな言動をしたら、自分の管理能力の無さを責められている気がするのだ。
俺の見え見えの挑発に乗せられた老飛竜たちが一斉に襲い掛かってきた。
俺は少し多めに身体に魔力を流して、老飛竜たちが相手でも戦えるようにした。
後はとても簡単だった。
老飛竜なのに全然老成していなくて、真直ぐに襲って来るだけだ。
簡単に後ろをとれるし、俺の攻撃を防ぐ技術もない。
これまでは竜種の身体能力と魔力だけで楽々と勝っていたのだろう。
自ら身体を鍛え技を磨く事などした事がないのだろう。
そんな竜なら、100体いようが200体いようが簡単に無力化できる。
だが、それは自分の利益の為で古代飛翔竜に虐殺させるためではない。
「ちょっと待ってくれ、それでは何の為に挑発して叩きのめしたか分からなくなる。
詫びさせて思い知らせるのなら、俺の言う通りに働くように命じてくれ。
もし重ねて命令に逆らうようなら、古代飛翔竜様が俺に詫びてくれ。
古代飛翔竜様が人間に頭を下げなければいけない失態をしたら、殺されても仲間が逆恨みして人間を襲ったりしないだろう」
「情けない話だが、それでも逆恨みするような恥さらしな飛竜族がいそうだ。
こんな連中に育てられた幼飛竜や少飛竜は、とんでもなく性根が腐っていそうだ。
久しぶりに自ら卵を産み、手塩にかけて育てた方が良い気がするのだが……
人間に詫びさせるのは良いかもしれぬ。
これ以上朕に恥をかかすようなら、古竜以外皆殺しにする理由に丁度良い」
怖い怖い怖い、古代飛翔竜は自分の誇りの為なら同族皆殺しもためらわない。
俺も多くの皇国貴族士族を処刑しているから、そんなに強くは古代飛翔竜を批判できないが、さすがに幼子までは殺さんぞ。
「お前らはこの人間の下について命じられるまま働け。
お前らがこれ以上恥知らずなマネを重ねたら、朕が人間に頭を下げる事になる。
そのようなマネをさせた者の子供を生かすほど朕は寛大ではない。
人間に対する詫びとして、古竜以外の飛竜族を皆殺しにする、良いな?!」
単に飛竜の急所に掌底を叩き込まれただけでない。
正妃竜を相手にした時に、時間が経って再び襲って来た奴がいたから、かなり強い麻痺魔術を叩き込んだ。
それでもここまで動けないとは思っていなかった。
老飛竜の強さを過分に計算していたようだ。
老飛竜は思っていたよりも弱いのだな。
「古代飛翔竜様からお前たちを使役する権利を頂いた。
とはいえ、あまり酷い事をやらせる気はない。
退化した竜のように騎竜にするわけではないから安心してくれ」
ピクリとも動けず、飛竜なのに地を這うという屈辱にまみれている老飛竜と成飛竜は、屈辱に怒りをたぎらせる目で俺を睨みつけている。
古代飛翔竜なら相打ちを覚悟しなければいけないし、古飛竜だと数体が同時に襲ってきたら逃げる必要がある。
だが、今回の戦いで老飛竜や成飛竜が相手なら、何千何万が相手でも勝てると分かったから、民を狙われない限り気にする必要もない。
「まだ自分の弱さを認めず逆恨みしているようですね。
これでは安心して使役出来ないので、魅了と支配の魔術で、絶対に逆らえないようにしましょうか?」
これまでは怒りだけしか浮かんでいなかった飛竜たち瞳に、初めて恐怖の感情が浮かんできた。
彼らにとって、人間に支配され使役されるのは我慢できない事なのだろう。
動ける状態なら死ぬまで戦って誇りと矜持を守れるが、今のような身動きできない状態だと、死んで飛竜族の尊厳を守る事もできない。
「それはさすがに見過ごせぬ。
退化した竜種なら千でも万でも集めて来てやるから、そいつらは朕に殺させよ」
ちょっと調子に乗り過ぎた、古代飛翔竜が真剣に一族の皆殺しを考えている。
「それは困ります、飛竜族は皆殺しにされて安全になるでしょうが、他の竜族に逆恨みされるかもしれません。
俺の強さに興味が湧いて、余計な挑発をされるかもしれません。
俺個人にかかって来るなら良いですが、無関係な人間を襲われては困ります。
古代飛翔竜様が本当に責任を感じておられるのなら、ご自身の手で飛竜族の性根を叩き直してください。
絶対に人間に関わらないように、直接戦闘訓練をつけてやってください。
1000年ほど訓練してくだされば、皇国も帝国も滅んでいるでしょう」
「そうか、それがお前の希望なのだな」
希望ではないし、利益としては少な過ぎるが、四方八方から飛竜族に襲われたら民を守り切れないからしかたがない。
「そうではありませんが、逆恨みされると困るのです。
古代飛翔竜様が、褒美に見せかけて俺に報復しているのでなければ、他の竜族に逆恨みされるような事は止めてください」
「飛竜族を皆殺しにせず、朕に恥をかかせた罰を与えるのは難しい。
人間、お前の言うように直接戦闘訓練をつけるのは罰ではなく褒美だ。
分かった、直接人間に使われるとなると、家族が皆殺しになると分かってでも逆恨みして人間を襲う奴が現れるな。
命令を代えてやるからありがたく思え。
お前たちが直接人間に仕える代わりに、退化した竜を10万集めて人間に渡せ。
退化した竜が人間に使役されるのを怒っていた者がいたからな。
これならそれなりの罰になるだろう」
「退化した竜、退竜を集めてくださるのなら、肉食竜は止めてください。
肉食だと、餌の確保も調教も難しくなります。
草食の退竜なら、大山脈を農地で採れる穀物で飼えます」
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