109 / 111
第2章
第109話:労働力確保
しおりを挟む
神歴1818年皇歴214年10月24日帝国南部交易湊:ロジャー皇子視点
古代飛翔竜との交渉はとても有利に運ぶ事ができた。
全ては愚かな飛竜族が暴走してくれたお陰だ。
俺の相手にはならない老飛竜や成飛竜だが、普通に考えれば途轍もなく強い。
退化して人間に使役されるような竜など束になってもかなわない。
それどころか、逃げようとしても絶対に逃げられない。
結果として、短期間に10万頭の草食退竜が手に入った。
少しでも早く俺に利用される期間を終え、古代飛翔竜に先頭訓練を受けたい一心で、飛竜族は寝る間も惜しんで草食退竜を集めてくれた。
結果、あおれほど文句を言っていた、人間に使役される竜を生み出す事になった。
自業自得とはいえ、あまりの哀れさに涙が流れそうになった。
同時に、その愚かさを嘲笑いたくなった。
飛竜族の傲慢な態度に内心腹を立てていたのだと自覚した。
いったん大山脈裾野の開拓地から離れさせた犯罪者たちだが、安全が確保できたので、また罰の重労働をさせないといけない。
これまで貴族士族だと言って蔑んでいた、農業をやらせる。
亜空間に収納していた村、家々は取り出して住めるようにしてやった。
成長途中だった農地は亜空間に保管したままにしておいた。
新たに大地を魔術で耕して1から穀物を育てさせた。
古代飛翔竜に許可されたトンネル造りだが、途中で止めたので、1本目と2本目は少し場所をずらして3本目と同じ20車線で造りなおした。
これで俺が領主をやっているバカン辺境伯家が損をする事がなくなった。
中央部のトンネルに近い領地の方が、交易に有利な気はするが、それは帝国の東側にある属国を栄えさせれば多少は補える。
トンネルは1度造り始めたら何もしなくても勝手に造ってくれる。
毎日術式が解除されていないか確認する必要はあるが、解除されていなければ魔力を与える必要もない。
飛竜族が集めて来る草食退竜を受けとり、軍馬を扱った事のある貴族や士族、処罰として大山脈開拓地送りになっている者に渡す。
そんな事をしている間に、前回よりも2日早く艦隊が戻ってきた。
使い魔が皇国内を監視してくれているので、誰が何をしているか分かっている。
特にハリソン皇父とハントリー侯爵家には厳しい見張りをつけてあった。
「よく無事に戻ってきてくれた。
ハリソン皇父が押し付けた連中が邪魔だっただろう?」
「確かに名門風を吹かす連中は鼻につきましたが、殿下が指示してくださった使い魔が、陸を離れて直ぐに罰を与えてくださったので、前回よりも楽でした」
前回の贈賄犯は、表向きは立身出世した事になっている。
身分は士族のままだが、子爵家に匹敵する収穫量の土地を与えられ、統治に忙しくて皇国に戻れない事になっている。
そのウワサは艦隊が皇国の戻る前から広く知られていた。
俺が使い魔を使って広めたのだから間違いない。
そのウワサを信じた愚か者が、ハリソン皇父に賄賂を贈って乗員となった。
ジョージ皇帝は俺の怒りを知って後宮に籠って出て来なくなった。
ハリソン皇父が好き勝手できるのもそのためだ。
新しく選帝侯になった連中も、俺がいないのを良い事に、ハリソン皇父と組んで好き勝手始めた。
少しでも知恵があるなら、ジョージ皇帝の恐怖に震える姿を見て、危険を察するのだろうが、全く危機感なく賄賂を受け取り艦隊に乗員を押し付ける。
俺は、開拓地で強制労働させる贈賄犯を手に入れられると割り切っている。
無能で欲深く役立たずな譜代貴族家を潰せるのも良い。
同母の兄弟姉妹だけでなく、異母の兄弟姉妹を養子や嫁に出す家を手に入れられるのだから、大笑いしたいくらいだ。
「さて、船旅の間に自分たちの立場は嫌と言うほど理解したな?
先代皇太子、ウィリアム殿下を毒殺して皇位を奪ったハリソンに賄賂を贈り、役職を手に入れたのだから同罪だ。
今この場で斬首されるのを望むか、それとも犯罪者として死ぬまで農地で働くか?
好きな方を選べ!」
「ハリソン皇父様に皇位簒奪の罪があると言うなら、ロジャー殿下も同罪ですぞ”!
それでも厚顔無恥に我らを処罰すると申されるのか?!」
「ああ、そうだ、厚顔無恥に処罰してやるよ。
毒殺されたウィリアム皇太子殿下、子供を全て殺されたジェームス皇帝陛下に詫びる方法は、ジョージとハリソンの罪を公にして罰するしかない。
その上で、ウィリアム皇太子殿下が目指された、誇り高い騎士が治める皇国を作り上げるしかないと思っている。
その為には、賄賂を贈って役職を買うような奴は消し去らないといけない。
さあ、早く決めろ、この場で死ぬか、農民になっても生き延びるか?!」
「「「「「ギャオオオオオ」」」」」
俺が血と魔力を与えて進化させた、いや、先祖返りした草食退竜が雄叫びをあげて、4000人の皇国貴族を脅迫する。
元々大型の草食退竜だったが、今では純血種大地竜の若竜くらいの戦闘力と知能を持つ、俺の使い魔になっている。
同じように先祖返りした草食退竜が1000頭もいて、俺の護衛騎士はもちろん、護衛騎士の家臣の騎竜になってくれている。
何度もの血と魔力を分け与えて使い魔にする実験を繰り返したが、1度も失敗する事無く先祖返りしている。
今はまだ純血種大地竜しかいないが、できれば飛竜種の先祖がえりを生み出して空を駆ける騎竜を手に入れたいのだが、そうなると古代飛翔竜とケンカになるか?
「働きます、働かせていただきます、命だけは助けてください!」
情けない、皇国貴族には命懸けで誇りを守る悪党すらいないのか!
古代飛翔竜との交渉はとても有利に運ぶ事ができた。
全ては愚かな飛竜族が暴走してくれたお陰だ。
俺の相手にはならない老飛竜や成飛竜だが、普通に考えれば途轍もなく強い。
退化して人間に使役されるような竜など束になってもかなわない。
それどころか、逃げようとしても絶対に逃げられない。
結果として、短期間に10万頭の草食退竜が手に入った。
少しでも早く俺に利用される期間を終え、古代飛翔竜に先頭訓練を受けたい一心で、飛竜族は寝る間も惜しんで草食退竜を集めてくれた。
結果、あおれほど文句を言っていた、人間に使役される竜を生み出す事になった。
自業自得とはいえ、あまりの哀れさに涙が流れそうになった。
同時に、その愚かさを嘲笑いたくなった。
飛竜族の傲慢な態度に内心腹を立てていたのだと自覚した。
いったん大山脈裾野の開拓地から離れさせた犯罪者たちだが、安全が確保できたので、また罰の重労働をさせないといけない。
これまで貴族士族だと言って蔑んでいた、農業をやらせる。
亜空間に収納していた村、家々は取り出して住めるようにしてやった。
成長途中だった農地は亜空間に保管したままにしておいた。
新たに大地を魔術で耕して1から穀物を育てさせた。
古代飛翔竜に許可されたトンネル造りだが、途中で止めたので、1本目と2本目は少し場所をずらして3本目と同じ20車線で造りなおした。
これで俺が領主をやっているバカン辺境伯家が損をする事がなくなった。
中央部のトンネルに近い領地の方が、交易に有利な気はするが、それは帝国の東側にある属国を栄えさせれば多少は補える。
トンネルは1度造り始めたら何もしなくても勝手に造ってくれる。
毎日術式が解除されていないか確認する必要はあるが、解除されていなければ魔力を与える必要もない。
飛竜族が集めて来る草食退竜を受けとり、軍馬を扱った事のある貴族や士族、処罰として大山脈開拓地送りになっている者に渡す。
そんな事をしている間に、前回よりも2日早く艦隊が戻ってきた。
使い魔が皇国内を監視してくれているので、誰が何をしているか分かっている。
特にハリソン皇父とハントリー侯爵家には厳しい見張りをつけてあった。
「よく無事に戻ってきてくれた。
ハリソン皇父が押し付けた連中が邪魔だっただろう?」
「確かに名門風を吹かす連中は鼻につきましたが、殿下が指示してくださった使い魔が、陸を離れて直ぐに罰を与えてくださったので、前回よりも楽でした」
前回の贈賄犯は、表向きは立身出世した事になっている。
身分は士族のままだが、子爵家に匹敵する収穫量の土地を与えられ、統治に忙しくて皇国に戻れない事になっている。
そのウワサは艦隊が皇国の戻る前から広く知られていた。
俺が使い魔を使って広めたのだから間違いない。
そのウワサを信じた愚か者が、ハリソン皇父に賄賂を贈って乗員となった。
ジョージ皇帝は俺の怒りを知って後宮に籠って出て来なくなった。
ハリソン皇父が好き勝手できるのもそのためだ。
新しく選帝侯になった連中も、俺がいないのを良い事に、ハリソン皇父と組んで好き勝手始めた。
少しでも知恵があるなら、ジョージ皇帝の恐怖に震える姿を見て、危険を察するのだろうが、全く危機感なく賄賂を受け取り艦隊に乗員を押し付ける。
俺は、開拓地で強制労働させる贈賄犯を手に入れられると割り切っている。
無能で欲深く役立たずな譜代貴族家を潰せるのも良い。
同母の兄弟姉妹だけでなく、異母の兄弟姉妹を養子や嫁に出す家を手に入れられるのだから、大笑いしたいくらいだ。
「さて、船旅の間に自分たちの立場は嫌と言うほど理解したな?
先代皇太子、ウィリアム殿下を毒殺して皇位を奪ったハリソンに賄賂を贈り、役職を手に入れたのだから同罪だ。
今この場で斬首されるのを望むか、それとも犯罪者として死ぬまで農地で働くか?
好きな方を選べ!」
「ハリソン皇父様に皇位簒奪の罪があると言うなら、ロジャー殿下も同罪ですぞ”!
それでも厚顔無恥に我らを処罰すると申されるのか?!」
「ああ、そうだ、厚顔無恥に処罰してやるよ。
毒殺されたウィリアム皇太子殿下、子供を全て殺されたジェームス皇帝陛下に詫びる方法は、ジョージとハリソンの罪を公にして罰するしかない。
その上で、ウィリアム皇太子殿下が目指された、誇り高い騎士が治める皇国を作り上げるしかないと思っている。
その為には、賄賂を贈って役職を買うような奴は消し去らないといけない。
さあ、早く決めろ、この場で死ぬか、農民になっても生き延びるか?!」
「「「「「ギャオオオオオ」」」」」
俺が血と魔力を与えて進化させた、いや、先祖返りした草食退竜が雄叫びをあげて、4000人の皇国貴族を脅迫する。
元々大型の草食退竜だったが、今では純血種大地竜の若竜くらいの戦闘力と知能を持つ、俺の使い魔になっている。
同じように先祖返りした草食退竜が1000頭もいて、俺の護衛騎士はもちろん、護衛騎士の家臣の騎竜になってくれている。
何度もの血と魔力を分け与えて使い魔にする実験を繰り返したが、1度も失敗する事無く先祖返りしている。
今はまだ純血種大地竜しかいないが、できれば飛竜種の先祖がえりを生み出して空を駆ける騎竜を手に入れたいのだが、そうなると古代飛翔竜とケンカになるか?
「働きます、働かせていただきます、命だけは助けてください!」
情けない、皇国貴族には命懸けで誇りを守る悪党すらいないのか!
135
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる