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第三章
第57話:魔物不足
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3人の不良勇者が毎日砂漠にやってくる。
その度に大量の魔物を殺してレベル上げを行い、デザートワームが現れると戦術的撤退をしやがる。
その影響で砂漠民の大切な食料でもある魔物が激減している。
斃される魔物の量が少ないと、デザートワームが現れない不安があるので、支配下に置いた魔物を損害を恐れずに投入するしかない。
「エリザベス王女殿下、使役魔と使役鳥を確保するために、ちょっと砂漠を横断してきますので、後の指揮をお願いいたします」
「任せておいてください、モンドラゴン筆頭軍務大臣。
ゴア伯爵にも協力してもらって、王都の中には絶対に入れません。
安心して使役魔と使役鳥を集めて来てください」
エリザベス王女は安心感を与えるような堂々とした態度で応えてくれる。
これが人の上に立つ王者の態度なのだろう。
俺にはとてもマネできないが、別にうらやましくもなんともない。
多くの人の生命と財産を預かるなんて責任は絶対に背負いたくない。
小心者で無責任な人間でいられるのなら、それが一番だ。
本当なら俺の前に軍事を総括していた軍務大臣が指揮するべきなのだろう。
だが、今はゴア伯爵フランセス騎士団長が味方に加わっている。
大陸中の国々に名の知られたフランセス騎士団長を、元からスタンフォード王国にいる騎士団長や、各部隊の団長と上手く連携させられるのは、エリザベス王女しかいないだろうと俺も思う。
そのフランセス騎士団長だが、正式にスタンフォード王国の騎士団長に任命されたので、伯爵に陞爵された。
いや、サザーランド王国の男爵位は亡命した事で剥奪されているだろうから、叙爵と表現した方がいいのだろうか。
まあ、そんな事は今考える必要もないどうでもいい事だな。
「はい、ありがとうございます。
4日程度で戻るつもりです」
俺はそう口にすると直ぐに王宮を出て砂漠を横断した。
ソニックブームに気をつけて、音速を超えるのは王都を少し離れてからだ。
マッハ10の速度で駆けるから、広大な砂漠も1時間もかからずに横断できる。
だが問題は往路ではなく復路なのだ。
復路は支配下に置いた魔物や獣の移動速度にあわさなければいけないから。
「パーフェクトパペット」
俺は魔物や獣ではなく鳥を中心に集めた。
鳥の方が移動速度が速い事と、砂漠を横断中にサンドワームに狙われないからだ。
これが数万のウシやウマの群れだと、サンドワームが集まってきてしまう。
最悪の場合、勇者迎撃になくてはならないデザートワームがこちらに来てしまう。
そんなことになったら、何のために砂漠を横断したか分からなくなる。
「パーフェクトパペット」
俺は砂漠の魔物をミンチにしたエサを囮に鳥を集めては支配下に置いた。
基本肉食の鳥、数が集まらないようなら雑食の鳥も含める。
草食の鳥だとスタンフォード王国で飼うのは難しいからだ。
スズメくらいの大きさの鳥から、ムクドリ、ハト、カラス、カワウの大きさまで。
100から10000まで、群れごと手当たりしだい支配下に置いた。
「パーフェクトパペット」
横断したその日のうちに1000000羽の鳥を集めた。
それが自然界にどんな悪影響を与えるかは分からない。
それは後で考えればいいと割り切るしかない。
今は3人の不良勇者の足止めを最優先に考える。
後の事は無限の魔力と想像力で対処すればいい。
その度に大量の魔物を殺してレベル上げを行い、デザートワームが現れると戦術的撤退をしやがる。
その影響で砂漠民の大切な食料でもある魔物が激減している。
斃される魔物の量が少ないと、デザートワームが現れない不安があるので、支配下に置いた魔物を損害を恐れずに投入するしかない。
「エリザベス王女殿下、使役魔と使役鳥を確保するために、ちょっと砂漠を横断してきますので、後の指揮をお願いいたします」
「任せておいてください、モンドラゴン筆頭軍務大臣。
ゴア伯爵にも協力してもらって、王都の中には絶対に入れません。
安心して使役魔と使役鳥を集めて来てください」
エリザベス王女は安心感を与えるような堂々とした態度で応えてくれる。
これが人の上に立つ王者の態度なのだろう。
俺にはとてもマネできないが、別にうらやましくもなんともない。
多くの人の生命と財産を預かるなんて責任は絶対に背負いたくない。
小心者で無責任な人間でいられるのなら、それが一番だ。
本当なら俺の前に軍事を総括していた軍務大臣が指揮するべきなのだろう。
だが、今はゴア伯爵フランセス騎士団長が味方に加わっている。
大陸中の国々に名の知られたフランセス騎士団長を、元からスタンフォード王国にいる騎士団長や、各部隊の団長と上手く連携させられるのは、エリザベス王女しかいないだろうと俺も思う。
そのフランセス騎士団長だが、正式にスタンフォード王国の騎士団長に任命されたので、伯爵に陞爵された。
いや、サザーランド王国の男爵位は亡命した事で剥奪されているだろうから、叙爵と表現した方がいいのだろうか。
まあ、そんな事は今考える必要もないどうでもいい事だな。
「はい、ありがとうございます。
4日程度で戻るつもりです」
俺はそう口にすると直ぐに王宮を出て砂漠を横断した。
ソニックブームに気をつけて、音速を超えるのは王都を少し離れてからだ。
マッハ10の速度で駆けるから、広大な砂漠も1時間もかからずに横断できる。
だが問題は往路ではなく復路なのだ。
復路は支配下に置いた魔物や獣の移動速度にあわさなければいけないから。
「パーフェクトパペット」
俺は魔物や獣ではなく鳥を中心に集めた。
鳥の方が移動速度が速い事と、砂漠を横断中にサンドワームに狙われないからだ。
これが数万のウシやウマの群れだと、サンドワームが集まってきてしまう。
最悪の場合、勇者迎撃になくてはならないデザートワームがこちらに来てしまう。
そんなことになったら、何のために砂漠を横断したか分からなくなる。
「パーフェクトパペット」
俺は砂漠の魔物をミンチにしたエサを囮に鳥を集めては支配下に置いた。
基本肉食の鳥、数が集まらないようなら雑食の鳥も含める。
草食の鳥だとスタンフォード王国で飼うのは難しいからだ。
スズメくらいの大きさの鳥から、ムクドリ、ハト、カラス、カワウの大きさまで。
100から10000まで、群れごと手当たりしだい支配下に置いた。
「パーフェクトパペット」
横断したその日のうちに1000000羽の鳥を集めた。
それが自然界にどんな悪影響を与えるかは分からない。
それは後で考えればいいと割り切るしかない。
今は3人の不良勇者の足止めを最優先に考える。
後の事は無限の魔力と想像力で対処すればいい。
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