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「美味い!
なんて美味いんだ!
こんな美味い料理は食べたことないぞ!
これはいったい何という料理なのだ?!」
全く何のへんてつもない、ただのトンカツなんだけどなぁ。
「これはトンカツと言う料理よ」
「おい、こら、騎士様になんて口の利き方をするんだ!
直ぐにお詫びしろ!」
「よい!
そんな些細な事は構わぬ。
おい、小娘。
この料理を大量に作れるか?!」
なに言ってんのこいつ?
私に何かさせようという魂胆ね。
誰がこんな奴のために作ってやるもんか!
だけど、できないと言うのは、能力がないと思われて嫌ね。
「やれるけど嫌よ。
あんたに命令される覚えはないわ。
私が雇われているのは、ここの店主であってあんたじゃないわ!」
「ばかやろ、ルイーズ!
騎士様に逆らったら殺されても仕方ないんだぞ!」
しまった!
権力者の身勝手につい悪態をついちゃった。
いざとなったら鎧のグレゴリウスが護ってくれるよね?
「この男の言う通りだ!
今の言葉は不敬罪にあたる。
小娘、お前だけではなく、この店主にも連座が適用される。
二人そろって死刑だ!」
「どうか、どうか、どうかお許しください。
どのような事でも致します。
ですから命ばかりはお許しください!」
店主が土下座しています!
悪い事をしてしまいました!
私はどこかで甘く見ていたのです。
デュランダルたちがいてくれるから、どうとでもなると。
神から与えられた力があるから、騎士相手でも大丈夫だと。
私を雇ってくれた店主に類が及ぶなんて、思いもしなかったんです。
「そこまで言うのなら、条件次第で許してやろう。
この娘を俺に譲れ!
どうだ?!」
「譲ります、譲ります、譲らせてください!
私には妻と幼い子供がいるんです。
どうか命ばかりはお許しください!
ルイーズ!
拾ってやった俺への恩は忘れてないよな?
絶対に逆らうんじゃないぞ。
逆らったら俺は殺され、家族が路頭に迷うんだぞ!」
これは、逆らえませんね。
私の考えなしのせいで、こんな事になってしまったんです。
店主を殺させるわけにはいきませんし、家族が路頭に迷うのも嫌です。
私は馬車に乗せられてどこかに運ばれました。
窓も開けさせてもらえないので、なにもわかりません
まあ、騎士の家に連れていかれるのでしょう。
そこでトンカツを揚げればすむことです。
「おい、小娘。
不敬罪で奴隷にするか、それとも使用人として召し抱えるか。
それは料理の腕次第だ。
奴隷の身に落とされるのが嫌なら、精々料理を頑張るんだな。
マエル!
この小娘の好きにさせろ。
全員に協力させろ。
いっさい邪魔をするな。
邪魔をさせるな。
邪魔をしたり邪魔をさせたりしたことが分かったら、一家皆殺しだ。
分かったな!」
「承知いたしました、王太子殿下。
好きにさせますし、下働きに手伝わせます」
え?
騎士じゃない?
王太子殿下?
いったい何がどうなっているの?!
なんて美味いんだ!
こんな美味い料理は食べたことないぞ!
これはいったい何という料理なのだ?!」
全く何のへんてつもない、ただのトンカツなんだけどなぁ。
「これはトンカツと言う料理よ」
「おい、こら、騎士様になんて口の利き方をするんだ!
直ぐにお詫びしろ!」
「よい!
そんな些細な事は構わぬ。
おい、小娘。
この料理を大量に作れるか?!」
なに言ってんのこいつ?
私に何かさせようという魂胆ね。
誰がこんな奴のために作ってやるもんか!
だけど、できないと言うのは、能力がないと思われて嫌ね。
「やれるけど嫌よ。
あんたに命令される覚えはないわ。
私が雇われているのは、ここの店主であってあんたじゃないわ!」
「ばかやろ、ルイーズ!
騎士様に逆らったら殺されても仕方ないんだぞ!」
しまった!
権力者の身勝手につい悪態をついちゃった。
いざとなったら鎧のグレゴリウスが護ってくれるよね?
「この男の言う通りだ!
今の言葉は不敬罪にあたる。
小娘、お前だけではなく、この店主にも連座が適用される。
二人そろって死刑だ!」
「どうか、どうか、どうかお許しください。
どのような事でも致します。
ですから命ばかりはお許しください!」
店主が土下座しています!
悪い事をしてしまいました!
私はどこかで甘く見ていたのです。
デュランダルたちがいてくれるから、どうとでもなると。
神から与えられた力があるから、騎士相手でも大丈夫だと。
私を雇ってくれた店主に類が及ぶなんて、思いもしなかったんです。
「そこまで言うのなら、条件次第で許してやろう。
この娘を俺に譲れ!
どうだ?!」
「譲ります、譲ります、譲らせてください!
私には妻と幼い子供がいるんです。
どうか命ばかりはお許しください!
ルイーズ!
拾ってやった俺への恩は忘れてないよな?
絶対に逆らうんじゃないぞ。
逆らったら俺は殺され、家族が路頭に迷うんだぞ!」
これは、逆らえませんね。
私の考えなしのせいで、こんな事になってしまったんです。
店主を殺させるわけにはいきませんし、家族が路頭に迷うのも嫌です。
私は馬車に乗せられてどこかに運ばれました。
窓も開けさせてもらえないので、なにもわかりません
まあ、騎士の家に連れていかれるのでしょう。
そこでトンカツを揚げればすむことです。
「おい、小娘。
不敬罪で奴隷にするか、それとも使用人として召し抱えるか。
それは料理の腕次第だ。
奴隷の身に落とされるのが嫌なら、精々料理を頑張るんだな。
マエル!
この小娘の好きにさせろ。
全員に協力させろ。
いっさい邪魔をするな。
邪魔をさせるな。
邪魔をしたり邪魔をさせたりしたことが分かったら、一家皆殺しだ。
分かったな!」
「承知いたしました、王太子殿下。
好きにさせますし、下働きに手伝わせます」
え?
騎士じゃない?
王太子殿下?
いったい何がどうなっているの?!
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