初夜で裏切られた公爵夫人は旦那をぶっ飛ばす。

克全

文字の大きさ
4 / 20

3話

しおりを挟む
「貴方たちも殺してしまいたいけれど、今日の事を証言してもらわないといけないから、しかたなく生かしてあげます。
 だけで本当は一人でもいいのよ。
 全員を生かしておく必要などないのよ。
 それは分かっているわよね?
 嘘をついて私を陥れようとしたり、逃げようとしたりしたら、この者たちのように殺すわよ。
 分かった?」

 残っている者たちは顔面蒼白です。
 ガタガタと震えています。
 よほど怖いのでしょう、なかには失禁している者もいます。
 このまま連れて行く事はできませんね。
 この者たちの着替えや道具も用意させないといけません。
 
 本当はフセインを待ちうけて殺したいですが、敵地に長居する危険を犯す事はできません。
 少々の陪臣に負けるとは思えませんが、フセインの家臣なら卑怯卑劣な者が多いでしょうから、どのような手を使ってくるか分かったのではありません。
 ですが、ただ出ていくのでは私の怒りは収まりません!

「家老!
 家老は今直ぐ来なさい!」

 私の怒りに家老たちが直ぐに集まってきました。
 私を嬲り者にした後の始末をつけるために、近くに集まっていたのでしょう。
 更に私の怒りが燃え上がりました。

「この城にある全ての金銀財宝を賠償金として持ち帰ります。
 それとここにある私の嫁入り道具も、全て持ち帰ります。
 この城と城下にある全ての馬車と馬を用意しなさい」

「どうか、どうかお待ちください!
 殿の許可もなくお帰りになられるなど許されません!」

「恥知らずは死になさい!」

「きゃぁぁぁぁあぁ!」

 私を嬲り者にすること黙認した、ハミルトン公爵家の家臣は許さない!
 証言する人間は必要だが、全員を見逃す必要などない。
 直接寝室の事を見ていた者と、家老を一人くらい生かせておけばいい。
 
「次に死にたいのは誰?
 私を嬲り者にしようとしておいて、今更なにを言っているの!
 もう戦争なのよ!
 我がモントローズ公爵家とハミルトン公爵家の戦争よ!
 邪魔するモノはこの者と同じように殺すわよ」

「しかしながらファティマ様。
 宝物殿のカギはフセイン様しか持っておられません」

 城代家老が頭から尻まで一刀両断されたのに恐怖したのでしょう。
 家老の一人が言い訳します。

「カギなど必要ありません。
 私が破壊して開けます。
 全員で案内しなさい」

 一人でも逃がすと城下の家臣を集める危険があります。
 主要な家臣は全員眼の届く場所に集めておく必要があります。
 案内された宝物殿のドアを一刀で切り裂いて出入り自由にしました。

「さあ、全て運びだしなさい」

 残っている家老や中老が慌てて動き出しました。
 城にある全ての馬と馬車が用意されます。
 馬車で運べる金銀財宝や宝物が運ばれてきます。

「魔道具がありませんね。
 魔道具も持って来なさい」

「それは不可能です。
 魔道具はフセイン様の魔法袋に保管されております」
しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜

丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。 与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。 専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、 失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。 そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、 セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。 「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」 彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、 彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。 嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、 広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、 独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。 栄養と愛情を取り戻したセレナは、 誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、 社交界で注目される存在となる。 一方、セレナを失った伯爵家は、 彼女の能力なしでは立ち行かず、 ゆっくりと没落していくのだった――。 虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。

側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません!

花瀬ゆらぎ
恋愛
「おまえには、国王陛下の側妃になってもらう」 婚約者と親友に裏切られ、傷心の伯爵令嬢イリア。 追い打ちをかけるように父から命じられたのは、若き国王フェイランの側妃になることだった。 しかし、王宮で待っていたのは、「世継ぎを産んだら離縁」という非情な条件。 夫となったフェイランは冷たく、侍女からは蔑まれ、王妃からは「用が済んだら去れ」と突き放される。 けれど、イリアは知ってしまう。 彼が兄の死と誤解に苦しみ、誰よりも孤独の中にいることを──。 「私は、陛下の幸せを願っております。だから……離縁してください」 フェイランを想い、身を引こうとしたイリア。 しかし、無関心だったはずの陛下が、イリアを強く抱きしめて……!? 「離縁する気か?  許さない。私の心を乱しておいて、逃げられると思うな」 凍てついた王の心を溶かしたのは、売られた側妃の純真な愛。 孤独な陛下に執着され、正妃へと昇り詰める逆転ラブロマンス! ※ 以下のタイトルにて、ベリーズカフェでも公開中。 【側妃の条件は「子を産んだら離縁」でしたが、陛下は私を離してくれません】

「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します

スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」 眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。 隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。 エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。 しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。 彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。 「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」 裏切りへのカウントダウンが今、始まる。 スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!

結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました

ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。 ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。 王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。 そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。 「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。

白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

処理中です...