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5話
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「なんたることですか!
新婚早々婚家から逃げ出してくるなんて!
それでモントローズ公爵家の令嬢の責任が果たせると思っているのですか!
早々にハミルトン公爵家に帰りなさい!」
エイリンがモントローズ公爵夫人としての建前を話します。
本心は表情を見れば分かります。
私が無事に戻ったことに焦ってるのでしょう。
私を売り渡した事が露見していないと信じて、演技しているのでしょう。
横にいるヌライも私を憎々しげに睨んでいます。
「モントローズ公爵閣下に申し上げます!
私はモントローズ公爵家を裏切ってしまいました。
エイリン様に命じられ、ファティマ様を売り渡したのです。
ファティマ様をハミルトン公爵閣下ではなく、取り巻きの者たちに襲わせようとしました。
ですがそれは私の本意ではありません。
エイリン様とヌライ様に家族を人質にとられ、仕方なくやった事なのです!」
私を裏切った見届人が最初に口火を切り、多くの侍女たちが同じ事を証言します。
モントローズ公爵家の女官だけでなく、ハミルトン公爵の女官も同じ事を証言し、続いてハミルトン公爵家の家老中老も証言します。
よほど私の事が恐ろしいのでしょう。
「嘘でございます。
すべてファティマが私とヌライを陥れようとして仕組んだことでございます。
どうか、どうか騙されないでください。
そしてファティマを厳罰に処してください。
ファティマは貴族同士の婚姻を蔑ろにしたのです。
ファティマの愚かな行動によって、ハミルトン公爵家との絆が断ち切られてしまいました。
これではハミルトン公爵家との争いになってしまいます。
そんなことになれば、モントローズ公爵家の面目は丸潰れでございます。
ファティマを殺して、ハミルトン公爵家に詫びを入れましょう!」
よく動く舌ですね。
よくもこれだけ嘘八百並べたてられるものです。
ですが問題はそんな事ではありません。
エイリンとヌライの言い訳を聞いていると、直接父上がこの陰謀に加担していなかった事は分かります。
でもそれが、父上が知らなかったことの証明にはなりません。
父上がエイリンとヌライの陰謀を知っていて、見て見ぬふりをしていた可能性はあるのです。
自分の手を汚さず、失敗した時に責任を追及されないように、見て見ぬふりをしていた可能性はあるのです。
「さて父上。
どう決断なされますか?
エイリンとヌライの言葉を信じて、私を殺されますか?
私を信じて、エイリンとヌライを殺されますか?
私はどちらでも構いませんよ。
どちらにしても、父上が公爵家当主に相応しくない愚か者だという事は証明されました。
父上の愚行のせいで、モントローズ公爵家は取り返しのつかない恥をかきました。
家祖様をはじめとされる歴代のご当主にこの不始末を詫びるために、私は貴方を殺さなければいけません」
さて、父上はどう決断されます?
新婚早々婚家から逃げ出してくるなんて!
それでモントローズ公爵家の令嬢の責任が果たせると思っているのですか!
早々にハミルトン公爵家に帰りなさい!」
エイリンがモントローズ公爵夫人としての建前を話します。
本心は表情を見れば分かります。
私が無事に戻ったことに焦ってるのでしょう。
私を売り渡した事が露見していないと信じて、演技しているのでしょう。
横にいるヌライも私を憎々しげに睨んでいます。
「モントローズ公爵閣下に申し上げます!
私はモントローズ公爵家を裏切ってしまいました。
エイリン様に命じられ、ファティマ様を売り渡したのです。
ファティマ様をハミルトン公爵閣下ではなく、取り巻きの者たちに襲わせようとしました。
ですがそれは私の本意ではありません。
エイリン様とヌライ様に家族を人質にとられ、仕方なくやった事なのです!」
私を裏切った見届人が最初に口火を切り、多くの侍女たちが同じ事を証言します。
モントローズ公爵家の女官だけでなく、ハミルトン公爵の女官も同じ事を証言し、続いてハミルトン公爵家の家老中老も証言します。
よほど私の事が恐ろしいのでしょう。
「嘘でございます。
すべてファティマが私とヌライを陥れようとして仕組んだことでございます。
どうか、どうか騙されないでください。
そしてファティマを厳罰に処してください。
ファティマは貴族同士の婚姻を蔑ろにしたのです。
ファティマの愚かな行動によって、ハミルトン公爵家との絆が断ち切られてしまいました。
これではハミルトン公爵家との争いになってしまいます。
そんなことになれば、モントローズ公爵家の面目は丸潰れでございます。
ファティマを殺して、ハミルトン公爵家に詫びを入れましょう!」
よく動く舌ですね。
よくもこれだけ嘘八百並べたてられるものです。
ですが問題はそんな事ではありません。
エイリンとヌライの言い訳を聞いていると、直接父上がこの陰謀に加担していなかった事は分かります。
でもそれが、父上が知らなかったことの証明にはなりません。
父上がエイリンとヌライの陰謀を知っていて、見て見ぬふりをしていた可能性はあるのです。
自分の手を汚さず、失敗した時に責任を追及されないように、見て見ぬふりをしていた可能性はあるのです。
「さて父上。
どう決断なされますか?
エイリンとヌライの言葉を信じて、私を殺されますか?
私を信じて、エイリンとヌライを殺されますか?
私はどちらでも構いませんよ。
どちらにしても、父上が公爵家当主に相応しくない愚か者だという事は証明されました。
父上の愚行のせいで、モントローズ公爵家は取り返しのつかない恥をかきました。
家祖様をはじめとされる歴代のご当主にこの不始末を詫びるために、私は貴方を殺さなければいけません」
さて、父上はどう決断されます?
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