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第一章
第49話:トレーシー城伯アーチー
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俺は貴級の反応をしめす敵の近くに転移した。
強力な隠形魔術を使っているから、貴級が相手でも気付かれる心配はない。
遠目の魔術で確認した敵はトレーシー城伯アーチー。
戦闘力はカンリフ王国でも屈指の強者だが、性格が悪すぎた。
権力欲と自己顕示欲が強すぎて、手柄のためなら平気で味方を犠牲にする。
「久しぶりですね、トレーシー城伯。
このような夜更けに事前の約束もなしに他人の家に入ろうとするのは無礼ですぞ」
十分な準備は整えてあるので、用心しつつも近づいていった。
「ふん、やはりただものではないか、ノア。
今さらい言葉を飾っても仕方あるまい。
お前を殺して将軍に復帰する。
王女に目をつけられたのが運のつきだと諦めろ」
「やれやれ、話し合いはできないという事ですね」
「ふん、最初から話し合いなどする気もないくせに、よく言う」
「貴族は、特に高位貴族には体裁が大切なのですよ」
「はぁあ、公爵家を追放になったノアが高位貴族だと、これはいい。
身分詐称で堂々と殺せる」
「あいにくでしたね、トレーシー城伯
私は大陸連合魔術学院の理事長代理に就任したんですよ。
だから侯爵待遇になったのです。
城伯でいどのアーチーにどうのこうのできる相手ではないのですよ」
「ふん、侯爵待遇だろうが理事長代理であろうが関係ない。
死体に爵位を誇る事などできん、死ね」
そう言うなりトレーシー城伯が襲い掛かってきた。
人間性は最低だが、その強さに偽りはない。
頭上から振り下ろされるハルバートの速さと込められたパワーは恐ろしいものだ。
俊敏な斥候職でもさけることができない速さだ。
強固な兜やプレートアーマーを装備していようと一撃で粉砕されるだろう。
「遅い、遅い、遅い。
そんな攻撃で俺を殺す事などできんぞ」
前世のマンガやアニメなら、主人公にそんなセリフを言わせるかもしれない。
だが俺はとても慎重な性格なのだ。
敵が実力を発揮する前に全力で叩き潰す。
運動や鍛錬といった努力が苦手なので、知識と魔術だけで身体強化している。
だから接戦にはしたくないのだよ、トレーシー城伯。
「麻痺、睡魔、魅了、従属、支配」
などと言った敵にどんな攻撃をするか教えるような呪文や言葉は口にしない。
俗にいう無詠唱魔術、心の中で念じたり想像しただけで魔術を発動させる。
慎重な俺はここに来る前に防御魔術と身体強化魔術を展開している。
だからトレーシー城伯はハルバートを振り下ろすことしかできなかったのだ。
そして慎重な俺は、無詠唱魔術を放ちながら素早く後方に逃げている。
「相手が悪かったな、トレーシー城伯。
だが直ぐに殺したりはしないから安心してくれ。
トレーシー城伯には歴史に名を残してもらう。
王女をはじめとしたカンリフ王族を皆殺しにしてもらうからな」
やりたいわけではないが、もういい加減王女に煩わされるのは嫌だ。
もう殺して面倒ごとは終わらせることにする。
問題は王になるともっと面倒だという事だ。
ここは父上に戴冠してもらって、後継者はレオになってもらおう。
王という大変な仕事を押し付けるのは申し訳ないが、しかたがない。
強力な隠形魔術を使っているから、貴級が相手でも気付かれる心配はない。
遠目の魔術で確認した敵はトレーシー城伯アーチー。
戦闘力はカンリフ王国でも屈指の強者だが、性格が悪すぎた。
権力欲と自己顕示欲が強すぎて、手柄のためなら平気で味方を犠牲にする。
「久しぶりですね、トレーシー城伯。
このような夜更けに事前の約束もなしに他人の家に入ろうとするのは無礼ですぞ」
十分な準備は整えてあるので、用心しつつも近づいていった。
「ふん、やはりただものではないか、ノア。
今さらい言葉を飾っても仕方あるまい。
お前を殺して将軍に復帰する。
王女に目をつけられたのが運のつきだと諦めろ」
「やれやれ、話し合いはできないという事ですね」
「ふん、最初から話し合いなどする気もないくせに、よく言う」
「貴族は、特に高位貴族には体裁が大切なのですよ」
「はぁあ、公爵家を追放になったノアが高位貴族だと、これはいい。
身分詐称で堂々と殺せる」
「あいにくでしたね、トレーシー城伯
私は大陸連合魔術学院の理事長代理に就任したんですよ。
だから侯爵待遇になったのです。
城伯でいどのアーチーにどうのこうのできる相手ではないのですよ」
「ふん、侯爵待遇だろうが理事長代理であろうが関係ない。
死体に爵位を誇る事などできん、死ね」
そう言うなりトレーシー城伯が襲い掛かってきた。
人間性は最低だが、その強さに偽りはない。
頭上から振り下ろされるハルバートの速さと込められたパワーは恐ろしいものだ。
俊敏な斥候職でもさけることができない速さだ。
強固な兜やプレートアーマーを装備していようと一撃で粉砕されるだろう。
「遅い、遅い、遅い。
そんな攻撃で俺を殺す事などできんぞ」
前世のマンガやアニメなら、主人公にそんなセリフを言わせるかもしれない。
だが俺はとても慎重な性格なのだ。
敵が実力を発揮する前に全力で叩き潰す。
運動や鍛錬といった努力が苦手なので、知識と魔術だけで身体強化している。
だから接戦にはしたくないのだよ、トレーシー城伯。
「麻痺、睡魔、魅了、従属、支配」
などと言った敵にどんな攻撃をするか教えるような呪文や言葉は口にしない。
俗にいう無詠唱魔術、心の中で念じたり想像しただけで魔術を発動させる。
慎重な俺はここに来る前に防御魔術と身体強化魔術を展開している。
だからトレーシー城伯はハルバートを振り下ろすことしかできなかったのだ。
そして慎重な俺は、無詠唱魔術を放ちながら素早く後方に逃げている。
「相手が悪かったな、トレーシー城伯。
だが直ぐに殺したりはしないから安心してくれ。
トレーシー城伯には歴史に名を残してもらう。
王女をはじめとしたカンリフ王族を皆殺しにしてもらうからな」
やりたいわけではないが、もういい加減王女に煩わされるのは嫌だ。
もう殺して面倒ごとは終わらせることにする。
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王という大変な仕事を押し付けるのは申し訳ないが、しかたがない。
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