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第1章
大井競馬場「おいでよ!美味いよ!秋の沖縄フェス2017@TCK」とラーメン
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大井競馬場:14時10分正門内
「沖縄フェスはもう少し奥のウマイルスクエアと言う場所でやってるようだね」
「行かれますか?」
「うぁ~おっきいお馬さんだぁ~」
「花子もおっきいお馬さん好きぃ~」
「北海道の輓馬だね、馬車に乗せてくれるのかな?」
「乗りたい~」
「花子も乗りたい~」
「予約なしで乗せてくれるのかな? とにかく行ってみよう」
「はい」
「乗るぅ~」
「花子も乗るぅ~」
係員の人に話を聞くと、特に予約しなくても馬車に乗れると言う事だった。スタークルージングと呼ばれるイベントだそうで、結構豪華絢爛な馬車をアルとウェスと呼ばれる2頭の輓馬が牽いてくれるのだそうだ。
太郎君と花子ちゃんは凄く喜んでくれた!
綾香さんも楽しそうな顔をしてくれていたが、彼女は勿論、俺自身がとても楽しかった。長年憧れていた輓馬が牽く馬車に乗れたのだ、これほどうれしことはない!
「もっと乗りたい~」
「花子ももっと乗りたい~」
「これも1回と決まっているんだよ、また乗れる所に連れて行ってあげるから、我儘を言ってはいけないよ」
「分かったぁ~」
「花子も分かったぁ~」
「パドックに馬を見に行かれないんですか?」
「沖縄フェスに行って、先に沖縄そばを食べましょう」
「ありがとうございます!」
「おじちゃんお馬さん見たい~」
「おじちゃんばけんかいたい~」
「え? 俺本心でそんな事思ってるの?!」
「そばは後でもいい~」
「そばは後でもたべられるぅ~」
「勝也さん、我慢されず本当の気持ちを言って下さい」
「いやごめん! 本当に大丈夫だと思っていたんだよ、だけど深層心理では、まだ馬券を買いたい気持ちがあったんだね」
「お馬さん教えてあげるぅ~」
「花子もお馬さん教えてあげるぅ~」
「さあ、行きましょう勝也さん」
「ああ、行こうか!」
ウマイルスクエア:「おいでよ!美味いよ!秋の沖縄フェス2017@TCK」会場
「結構にぎわっていますね」
「屋台が並んでいるとワクワクします」
「おきなわそばぁ~」
「花子もおきなわそばぁ~」
太郎君と花子チャンの言葉から推測するに、綾香さんの心の中は沖縄そばで一杯なんだろう。沖縄名物の海ぶどうやサーターアンダーギーの屋台をしり目に、まずは沖縄そばの屋台に向かった。
「おじさんおきなわそば食べたくない~」
「おじさん本当はおきなわそば食べたくない~」
「あ~あ~あ~、太郎君と花子ちゃんの前じゃごまかしや嘘は通じないな」
「勝也さん、本当はラーメンが嫌いなんですか?」
「ラーメンが嫌いと言うよりオカズ喰いなんだよ、白御飯食べるよりオカズが食べたいし、ラーメンもチャーシューメンや特製メンのような具沢山が好きなんだよ」
「じゃあ、沖縄そばは苦手なんですね」
「うん正直ね、だから我慢せずに他の物を食べさせてもらうよ」
「そうですね、そうして下さった方が私も気が楽です」
「お互い我慢せずに、本当に食べたい物を食べるようにしようよ」
「はい、では先ず私から沖縄そばを食べさせてもらいます」
「おきなわそば食べるぅ~」
「花子もおきなわそば食べるぅ~」
そーきーそば:600円
スパム串 :400円
そーき丼 :700円
沖縄そば :600円
タコスボール :400円
うみぶどう :400円
しまらっきょう:400円
味付けミミガー:300円
ジーマーミ豆腐:300円
サーターアンダギー
1個:100円
3個:250円
5個:400円
「俺も皆が食べるのを見ていたら、チョット食べたくなったな、食べながら待っててくれるかな?」
「はい、待っています」
「すぱむ食べたい~」
「花子もすぱむ食べたい~」
「綾香さんはどうされます?」
「あの、沖縄そば以外にもラーメンがあるそうなんで」
「ああ、そうですね、大井競馬場は他の地方競馬と違って、沢山の飲食店が入っていますから、今日は回れるだけ周りましょう」
「はい」
最初にキッチンカーでそーきーそばを2杯買って、隣のミニハウス風の屋台で沖縄そば1杯とサーターアンダギーを5個買った。最初は何も食べない心算だったのだが、サーターアンダギーを1個食べると食欲に火がついてしまったのだ。
他の人が買っているのを見ていると、そーき丼の豚軟骨が結構大きくて美味しそうだし、スパム串もビックリするくらい大きくて食べ応えがありそうだった。少なくともスパムはどこで食べても同じ味だし、味付けミミガーやジーマーミ豆腐もオカズにできるだろう。
「スパムと味付けミミガーとジーマーミ豆腐としまらっきょうが好きぃ~」
「花子もスパムと味付けミミガーとジーマーミ豆腐としまらっきょうが好きぃ~」
「そうか、美味しくてよかったね」
思っていたより美味しかった!
トロトロに煮込まれたそーきは絶品だったし、スパムも塩味がしっかりしていていいオカズになった。落花生の絞り汁に芋くずを加えて作っているジーマーミ豆腐も、落花生が大好きな俺にはとても美味しく感じられた。次のラーメンが食べたい綾香さんも、ジーマーミ豆腐は美味しそうに食べていた。薄くスライスした豚耳に、醤油とゴマ油で味付けしたミミガーは、太郎君と花子ちゃんも気に入ったようで、パクパクと食べていた。
「そう言えば競馬の結果はどうだんったんですか?」
「太郎君と花子ちゃんの御蔭で勝ちましたよ」
「昨日みたいな勝ち方なんですか?!」
「いえ、大井は売り上げが多いとは言え地方競馬なんで、一昨日の水沢競馬の間をとりました」
「間ですか?」
「昨日は1レース1万円単位で買いましたが、水沢では100円で買ってました。ここ大井では1レース1000円単位で買っています。だからそれほど沢山は勝っていません」
「第1競走・現金とネット口座の収支」
単勝 : 9: 290円
複勝 : 9: 130円
: 5: 220円
: 7: 150円
枠連 : 4-6: 970円
枠単 : 6-4: 1710円
馬複 : 5-9: 1030円
馬単 : 9-5: 1550円
ワイド: 5-9: 500円
: 7-9: 240円
: 5-7: 540円
3連複: 5-7-9: 1470円
3連単: 9-5-7: 8270円
現金 :15万7700円
ネット:15万7700円
「あの、それで、次のラーメン屋さんなんですが」
「どこにあるんですか?」
「今スマホを見ていたんですが、L-WINGLと言うところの1階に有るそうなんです」
「では行きましょう」
「お馬さんまたみるぅ~」
「花子もお馬さんまたみるぅ~」
「そっか、綾香さんごめん、口で何と言っていようが、心の奥底では博打の誘惑に負けてるみたい」
「まだまだ時間があるんですよね? でしたら馬を見てからラーメン食べに連れて行ってください」
「そうですね、そうしましょう」
「お馬さん見に行くぅ~」
「花子もお馬さん見に行くぅ~」
俺達4人が沖縄フェスで食べたのは
そーきーそば :600円×2=1200円
スパム串 :400円×3=1200円
そーき丼 :700円×1=700円
沖縄そば :600円×1=600円
うみぶどう :400円×1=400円
しまらっきょう:400円×1=400円
味付けミミガー:300円×3=900円
ジーマーミ豆腐:300円×4=1200円
サーターアンダギー:5個400円
小計:7000円
L-WINGL1階:ラーメン屋
「メニュー表」
真っ赤なトマト麺 :700円
ネギたっぷりトマト麺:750円
鶏塩パイタン麺 :550円
アオサ塩パイタン麺 :750円
醤油ラーメン :630円
ピリ辛醤油ラーメン :680円
名物 鶏ネギ丼 :500円
トマトリゾット :600円
手羽元からあげ :100円
じゃがコロッケ :100円
生ビール :480円
日本酒 :400円
サワー各種 :400円
「さて、4種類を頼んでいいのかな?」
「お姉ちゃん食べたい~」
「お姉ちゃん全部食べたい~」
「あの、その、ありがとうございます!」
沖縄フェスでは結構食べたのだが、まだラーメンの1杯や2杯は美味しく食べれるだろう。
最初は4杯の心算だったんだけど、太郎君と花子ちゃんの言葉を聞くとそうも言っていられない。根性入れて6種6杯のラーメンを頼もう。売店形式だから座席はないが、さっきまでいたウマイルスクエアに戻れば、座って食べることが出来るだろう。
「最初に僕達で2杯づつ運んで、その後でまた2杯買いに来ましょう」
「はい、もう遠慮はしません、そうさせて頂きます」
ウマイルスクエア:「おいでよ!美味いよ!秋の沖縄フェス2017@TCK」会場
「どうですか、真っ赤なトマト麺は美味しいですか?」
「はい! スープはトマト味なんですが、鶏がらベースのスープにトマトの酸味や甘味が合わさって、あっさりながらもしっかりとした味が楽しめます。そうですね、イタリアントマトの味がとても濃厚ですね。麺は極細ながらもツルツルしながらもモチっした食感があって、するするっと食べることが出来ます。記憶違いでなければ、卵白と豆乳で作り上げた低糖質でヘルシーな麺だったはずです! 具材も鶏チャーシュー、江戸菜、ホールトマトが入っていてヘルシーですし、特に江戸菜のしゃきしゃきの食感がいいアクセントとなっています」
「そうか、美味しくて何よりだよ。太郎君も花子ちゃんも、違うラーメンを少しづつ愉しもうね」
「うん、楽しむぅ~」
「花子も楽しむぅ~」
「てばもとからあげも食べたぃ~」
「花子もてばもとからあげも食べたぃ~」
「じゃあもう1回買いにに来ましょうか」
「はい」
「じゃがころっけたべたい~」
「花子もじゃがころっけたべたい~」
「この子達もまだまだ食べ足らないみたいですね」
「本当ですね」
綾香さんはもう気にしてもいないようだが、さっき買った第4競走で大穴が出た。3連単で25万少しの配当が付いたから、1000円づつネットと現金で買った分がそれぞれ300万円儲ける事になった。
多分その影響で、俺の中にある博打の業が治まったのだろう。太郎君と花子ちゃんが「お馬さんまたみるぅ~」と言わなくなった。恥ずかしい話だが、太郎君と花子ちゃんに隠し事は出来ない。最初から正直に言っておかないと、公共の場で大恥をかいてしまう。
「第4競走・現金とネット口座の収支」
単勝 : 6: 1280円
複勝 : 6: 380円
: 8: 180円
: 11: 1040円
枠連 : 5-6: 1270円
枠単 : 5-6: 3090円
馬複 : 6-8: 2750円
馬単 : 6-8: 6240円
ワイド: 6-8: 1110円
: 6-11: 6880円
: 8-11: 4340円
3連複:6-8-11: 56700円
3連単:6-8-11:258510円
現金 :342万4700円
ネット:342万4700円
結局4人でラーメン6種6杯に加えて、手羽元の唐揚げ3本とじゃがコロッケ3個を食べた。綾香さんが1番沢山ラーメンを食べていたから、唐揚げやコロッケを食べる余裕がなかったようだ。いや、少しでも胃に余裕があるのなら、もう1杯ラーメンを食べたいのだろう。
「腹ごなしに内馬場にある児童公園に行きましょうか?」
「はい、少し動いて次のラーメンが食べれるようにしたいです」
「遊ぶぅ~」
「花子も遊ぶぅ~」
内馬場:児童公園
「ここにも結構遊具がありますね」
「はい、普通の児童公園にある遊具は揃っていますね」
今日は月曜日の所為か、太郎君と花子ちゃん以外の子供はほとんどいない。芝生の上に置かれた滑り台、ジャングルジム、ブランコなどを待つ事無く遊ぶ事が出来ている。最初座敷童の屋敷で会った時には、太郎君も花子も小さな声でしか話さなかった、でも今は大きな声を出して駆けまわっている!
スイーツステーブル:20時30分
「何を食べようか?」
「え~と、今日はクレープが食べたいです」
「くれーぷ食べたい~」
「花子もくれーぷ食べたい~」
内馬場の児童公園で目一杯遊んだ後で、夜食代わりにラーメン食べますかと綾香さんに聞いたのだが、甘い物が食べたいと言う返事だった。太郎君も花子も、綾香さんの頭に浮かんだスイーツの数々に影響されたのだろう。2人とも甘い物が食べたいと言う話になった。
3人が勧めてくれるので、スイーツステーブルに来る前にパドックにより、太郎君と花子ちゃんに元気な馬を教えてもらい、ネットと現金の両方で第11競走を買った。その後でスイーツステーブルに来たのだが、俺自身は餡子が苦手なので、クレープを食べるのは大賛成だった。
綾香さんはブルーベリーを中心に、アイス・生クリーム・ナッツ・チーズをトッピングしたスペシャルを頼まれていた。俺は大好きなストロベリーを中心にしたスペシャルを頼み、太郎君はバナナを中心にしたスペシャルを頼み、花子ちゃんはあずきを中心にしたスペシャルを頼んでいた。
マラサダドーナッツ 1個:250円
マラサダドーナッツ 5個:1000円
マラサダアイス・チョコレート :450円
マラサダアイス・キャラメル :450円
マハロアイス・バニラ :400円
マハロアイス・チョコレート :450円
マハロアイス・キャラメル :450円
クリスピーポテト・プレーン :350円
クリスピーポテト・チョコレート:450円
ドリンク :200円
コカ・コーラ
ジンジャエール
カルピスウォーター
オレンジ(100%)
ウーロン茶
うまかったパフェ :600円
うまかったい焼き :300円
ポップコーン :
チョコバナナ :350円
ブルーベリースペシャル :450円
アーメンドチョコスペシャル:500円
食事の時はラーメンのスープや無料の水を飲んでいたが、流石にクレープと無料の水と言う訳にはいかないので、俺はウーロン茶、3人はオレンジジュースを頼んでいた。クレープを食べているうちに第11競走の結果も放送され、またもネットと現金で60万円づつ勝つことが出来た。
「第4競走・現金とネット口座の収支」
単勝 : 1: 880円
複勝 : 1: 270円
: 8: 190円
: 4: 200円
枠連 : 1-7: 1070円
枠単 : 1-7: 2410円
馬複 : 1-8: 2660円
馬単 : 1-8: 6850円
ワイド: 1-8: 830円
: 1-4: 850円
: 4-8: 560円
3連複: 1-4-8: 5060円
3連単: 1-8-4: 40130円
現金 :60万6600円
ネット:60万6600円
最後に綾香さんと太郎君と花子ちゃんが食べたいと言った、マラサダドーナッツを5個とうまかったい焼きを3個買って、夜にお腹が好きた時に備えた。俺はクレープでもうお腹が一杯だったし、どうせ食べるのなら唐揚げやフランクフルトが食べたい。
「沖縄フェスはもう少し奥のウマイルスクエアと言う場所でやってるようだね」
「行かれますか?」
「うぁ~おっきいお馬さんだぁ~」
「花子もおっきいお馬さん好きぃ~」
「北海道の輓馬だね、馬車に乗せてくれるのかな?」
「乗りたい~」
「花子も乗りたい~」
「予約なしで乗せてくれるのかな? とにかく行ってみよう」
「はい」
「乗るぅ~」
「花子も乗るぅ~」
係員の人に話を聞くと、特に予約しなくても馬車に乗れると言う事だった。スタークルージングと呼ばれるイベントだそうで、結構豪華絢爛な馬車をアルとウェスと呼ばれる2頭の輓馬が牽いてくれるのだそうだ。
太郎君と花子ちゃんは凄く喜んでくれた!
綾香さんも楽しそうな顔をしてくれていたが、彼女は勿論、俺自身がとても楽しかった。長年憧れていた輓馬が牽く馬車に乗れたのだ、これほどうれしことはない!
「もっと乗りたい~」
「花子ももっと乗りたい~」
「これも1回と決まっているんだよ、また乗れる所に連れて行ってあげるから、我儘を言ってはいけないよ」
「分かったぁ~」
「花子も分かったぁ~」
「パドックに馬を見に行かれないんですか?」
「沖縄フェスに行って、先に沖縄そばを食べましょう」
「ありがとうございます!」
「おじちゃんお馬さん見たい~」
「おじちゃんばけんかいたい~」
「え? 俺本心でそんな事思ってるの?!」
「そばは後でもいい~」
「そばは後でもたべられるぅ~」
「勝也さん、我慢されず本当の気持ちを言って下さい」
「いやごめん! 本当に大丈夫だと思っていたんだよ、だけど深層心理では、まだ馬券を買いたい気持ちがあったんだね」
「お馬さん教えてあげるぅ~」
「花子もお馬さん教えてあげるぅ~」
「さあ、行きましょう勝也さん」
「ああ、行こうか!」
ウマイルスクエア:「おいでよ!美味いよ!秋の沖縄フェス2017@TCK」会場
「結構にぎわっていますね」
「屋台が並んでいるとワクワクします」
「おきなわそばぁ~」
「花子もおきなわそばぁ~」
太郎君と花子チャンの言葉から推測するに、綾香さんの心の中は沖縄そばで一杯なんだろう。沖縄名物の海ぶどうやサーターアンダーギーの屋台をしり目に、まずは沖縄そばの屋台に向かった。
「おじさんおきなわそば食べたくない~」
「おじさん本当はおきなわそば食べたくない~」
「あ~あ~あ~、太郎君と花子ちゃんの前じゃごまかしや嘘は通じないな」
「勝也さん、本当はラーメンが嫌いなんですか?」
「ラーメンが嫌いと言うよりオカズ喰いなんだよ、白御飯食べるよりオカズが食べたいし、ラーメンもチャーシューメンや特製メンのような具沢山が好きなんだよ」
「じゃあ、沖縄そばは苦手なんですね」
「うん正直ね、だから我慢せずに他の物を食べさせてもらうよ」
「そうですね、そうして下さった方が私も気が楽です」
「お互い我慢せずに、本当に食べたい物を食べるようにしようよ」
「はい、では先ず私から沖縄そばを食べさせてもらいます」
「おきなわそば食べるぅ~」
「花子もおきなわそば食べるぅ~」
そーきーそば:600円
スパム串 :400円
そーき丼 :700円
沖縄そば :600円
タコスボール :400円
うみぶどう :400円
しまらっきょう:400円
味付けミミガー:300円
ジーマーミ豆腐:300円
サーターアンダギー
1個:100円
3個:250円
5個:400円
「俺も皆が食べるのを見ていたら、チョット食べたくなったな、食べながら待っててくれるかな?」
「はい、待っています」
「すぱむ食べたい~」
「花子もすぱむ食べたい~」
「綾香さんはどうされます?」
「あの、沖縄そば以外にもラーメンがあるそうなんで」
「ああ、そうですね、大井競馬場は他の地方競馬と違って、沢山の飲食店が入っていますから、今日は回れるだけ周りましょう」
「はい」
最初にキッチンカーでそーきーそばを2杯買って、隣のミニハウス風の屋台で沖縄そば1杯とサーターアンダギーを5個買った。最初は何も食べない心算だったのだが、サーターアンダギーを1個食べると食欲に火がついてしまったのだ。
他の人が買っているのを見ていると、そーき丼の豚軟骨が結構大きくて美味しそうだし、スパム串もビックリするくらい大きくて食べ応えがありそうだった。少なくともスパムはどこで食べても同じ味だし、味付けミミガーやジーマーミ豆腐もオカズにできるだろう。
「スパムと味付けミミガーとジーマーミ豆腐としまらっきょうが好きぃ~」
「花子もスパムと味付けミミガーとジーマーミ豆腐としまらっきょうが好きぃ~」
「そうか、美味しくてよかったね」
思っていたより美味しかった!
トロトロに煮込まれたそーきは絶品だったし、スパムも塩味がしっかりしていていいオカズになった。落花生の絞り汁に芋くずを加えて作っているジーマーミ豆腐も、落花生が大好きな俺にはとても美味しく感じられた。次のラーメンが食べたい綾香さんも、ジーマーミ豆腐は美味しそうに食べていた。薄くスライスした豚耳に、醤油とゴマ油で味付けしたミミガーは、太郎君と花子ちゃんも気に入ったようで、パクパクと食べていた。
「そう言えば競馬の結果はどうだんったんですか?」
「太郎君と花子ちゃんの御蔭で勝ちましたよ」
「昨日みたいな勝ち方なんですか?!」
「いえ、大井は売り上げが多いとは言え地方競馬なんで、一昨日の水沢競馬の間をとりました」
「間ですか?」
「昨日は1レース1万円単位で買いましたが、水沢では100円で買ってました。ここ大井では1レース1000円単位で買っています。だからそれほど沢山は勝っていません」
「第1競走・現金とネット口座の収支」
単勝 : 9: 290円
複勝 : 9: 130円
: 5: 220円
: 7: 150円
枠連 : 4-6: 970円
枠単 : 6-4: 1710円
馬複 : 5-9: 1030円
馬単 : 9-5: 1550円
ワイド: 5-9: 500円
: 7-9: 240円
: 5-7: 540円
3連複: 5-7-9: 1470円
3連単: 9-5-7: 8270円
現金 :15万7700円
ネット:15万7700円
「あの、それで、次のラーメン屋さんなんですが」
「どこにあるんですか?」
「今スマホを見ていたんですが、L-WINGLと言うところの1階に有るそうなんです」
「では行きましょう」
「お馬さんまたみるぅ~」
「花子もお馬さんまたみるぅ~」
「そっか、綾香さんごめん、口で何と言っていようが、心の奥底では博打の誘惑に負けてるみたい」
「まだまだ時間があるんですよね? でしたら馬を見てからラーメン食べに連れて行ってください」
「そうですね、そうしましょう」
「お馬さん見に行くぅ~」
「花子もお馬さん見に行くぅ~」
俺達4人が沖縄フェスで食べたのは
そーきーそば :600円×2=1200円
スパム串 :400円×3=1200円
そーき丼 :700円×1=700円
沖縄そば :600円×1=600円
うみぶどう :400円×1=400円
しまらっきょう:400円×1=400円
味付けミミガー:300円×3=900円
ジーマーミ豆腐:300円×4=1200円
サーターアンダギー:5個400円
小計:7000円
L-WINGL1階:ラーメン屋
「メニュー表」
真っ赤なトマト麺 :700円
ネギたっぷりトマト麺:750円
鶏塩パイタン麺 :550円
アオサ塩パイタン麺 :750円
醤油ラーメン :630円
ピリ辛醤油ラーメン :680円
名物 鶏ネギ丼 :500円
トマトリゾット :600円
手羽元からあげ :100円
じゃがコロッケ :100円
生ビール :480円
日本酒 :400円
サワー各種 :400円
「さて、4種類を頼んでいいのかな?」
「お姉ちゃん食べたい~」
「お姉ちゃん全部食べたい~」
「あの、その、ありがとうございます!」
沖縄フェスでは結構食べたのだが、まだラーメンの1杯や2杯は美味しく食べれるだろう。
最初は4杯の心算だったんだけど、太郎君と花子ちゃんの言葉を聞くとそうも言っていられない。根性入れて6種6杯のラーメンを頼もう。売店形式だから座席はないが、さっきまでいたウマイルスクエアに戻れば、座って食べることが出来るだろう。
「最初に僕達で2杯づつ運んで、その後でまた2杯買いに来ましょう」
「はい、もう遠慮はしません、そうさせて頂きます」
ウマイルスクエア:「おいでよ!美味いよ!秋の沖縄フェス2017@TCK」会場
「どうですか、真っ赤なトマト麺は美味しいですか?」
「はい! スープはトマト味なんですが、鶏がらベースのスープにトマトの酸味や甘味が合わさって、あっさりながらもしっかりとした味が楽しめます。そうですね、イタリアントマトの味がとても濃厚ですね。麺は極細ながらもツルツルしながらもモチっした食感があって、するするっと食べることが出来ます。記憶違いでなければ、卵白と豆乳で作り上げた低糖質でヘルシーな麺だったはずです! 具材も鶏チャーシュー、江戸菜、ホールトマトが入っていてヘルシーですし、特に江戸菜のしゃきしゃきの食感がいいアクセントとなっています」
「そうか、美味しくて何よりだよ。太郎君も花子ちゃんも、違うラーメンを少しづつ愉しもうね」
「うん、楽しむぅ~」
「花子も楽しむぅ~」
「てばもとからあげも食べたぃ~」
「花子もてばもとからあげも食べたぃ~」
「じゃあもう1回買いにに来ましょうか」
「はい」
「じゃがころっけたべたい~」
「花子もじゃがころっけたべたい~」
「この子達もまだまだ食べ足らないみたいですね」
「本当ですね」
綾香さんはもう気にしてもいないようだが、さっき買った第4競走で大穴が出た。3連単で25万少しの配当が付いたから、1000円づつネットと現金で買った分がそれぞれ300万円儲ける事になった。
多分その影響で、俺の中にある博打の業が治まったのだろう。太郎君と花子ちゃんが「お馬さんまたみるぅ~」と言わなくなった。恥ずかしい話だが、太郎君と花子ちゃんに隠し事は出来ない。最初から正直に言っておかないと、公共の場で大恥をかいてしまう。
「第4競走・現金とネット口座の収支」
単勝 : 6: 1280円
複勝 : 6: 380円
: 8: 180円
: 11: 1040円
枠連 : 5-6: 1270円
枠単 : 5-6: 3090円
馬複 : 6-8: 2750円
馬単 : 6-8: 6240円
ワイド: 6-8: 1110円
: 6-11: 6880円
: 8-11: 4340円
3連複:6-8-11: 56700円
3連単:6-8-11:258510円
現金 :342万4700円
ネット:342万4700円
結局4人でラーメン6種6杯に加えて、手羽元の唐揚げ3本とじゃがコロッケ3個を食べた。綾香さんが1番沢山ラーメンを食べていたから、唐揚げやコロッケを食べる余裕がなかったようだ。いや、少しでも胃に余裕があるのなら、もう1杯ラーメンを食べたいのだろう。
「腹ごなしに内馬場にある児童公園に行きましょうか?」
「はい、少し動いて次のラーメンが食べれるようにしたいです」
「遊ぶぅ~」
「花子も遊ぶぅ~」
内馬場:児童公園
「ここにも結構遊具がありますね」
「はい、普通の児童公園にある遊具は揃っていますね」
今日は月曜日の所為か、太郎君と花子ちゃん以外の子供はほとんどいない。芝生の上に置かれた滑り台、ジャングルジム、ブランコなどを待つ事無く遊ぶ事が出来ている。最初座敷童の屋敷で会った時には、太郎君も花子も小さな声でしか話さなかった、でも今は大きな声を出して駆けまわっている!
スイーツステーブル:20時30分
「何を食べようか?」
「え~と、今日はクレープが食べたいです」
「くれーぷ食べたい~」
「花子もくれーぷ食べたい~」
内馬場の児童公園で目一杯遊んだ後で、夜食代わりにラーメン食べますかと綾香さんに聞いたのだが、甘い物が食べたいと言う返事だった。太郎君も花子も、綾香さんの頭に浮かんだスイーツの数々に影響されたのだろう。2人とも甘い物が食べたいと言う話になった。
3人が勧めてくれるので、スイーツステーブルに来る前にパドックにより、太郎君と花子ちゃんに元気な馬を教えてもらい、ネットと現金の両方で第11競走を買った。その後でスイーツステーブルに来たのだが、俺自身は餡子が苦手なので、クレープを食べるのは大賛成だった。
綾香さんはブルーベリーを中心に、アイス・生クリーム・ナッツ・チーズをトッピングしたスペシャルを頼まれていた。俺は大好きなストロベリーを中心にしたスペシャルを頼み、太郎君はバナナを中心にしたスペシャルを頼み、花子ちゃんはあずきを中心にしたスペシャルを頼んでいた。
マラサダドーナッツ 1個:250円
マラサダドーナッツ 5個:1000円
マラサダアイス・チョコレート :450円
マラサダアイス・キャラメル :450円
マハロアイス・バニラ :400円
マハロアイス・チョコレート :450円
マハロアイス・キャラメル :450円
クリスピーポテト・プレーン :350円
クリスピーポテト・チョコレート:450円
ドリンク :200円
コカ・コーラ
ジンジャエール
カルピスウォーター
オレンジ(100%)
ウーロン茶
うまかったパフェ :600円
うまかったい焼き :300円
ポップコーン :
チョコバナナ :350円
ブルーベリースペシャル :450円
アーメンドチョコスペシャル:500円
食事の時はラーメンのスープや無料の水を飲んでいたが、流石にクレープと無料の水と言う訳にはいかないので、俺はウーロン茶、3人はオレンジジュースを頼んでいた。クレープを食べているうちに第11競走の結果も放送され、またもネットと現金で60万円づつ勝つことが出来た。
「第4競走・現金とネット口座の収支」
単勝 : 1: 880円
複勝 : 1: 270円
: 8: 190円
: 4: 200円
枠連 : 1-7: 1070円
枠単 : 1-7: 2410円
馬複 : 1-8: 2660円
馬単 : 1-8: 6850円
ワイド: 1-8: 830円
: 1-4: 850円
: 4-8: 560円
3連複: 1-4-8: 5060円
3連単: 1-8-4: 40130円
現金 :60万6600円
ネット:60万6600円
最後に綾香さんと太郎君と花子ちゃんが食べたいと言った、マラサダドーナッツを5個とうまかったい焼きを3個買って、夜にお腹が好きた時に備えた。俺はクレープでもうお腹が一杯だったし、どうせ食べるのなら唐揚げやフランクフルトが食べたい。
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