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24話
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ウィリアム様たちと入れ替わるように、警備隊の援軍がやってきました。
まるでウィリアム様たちが逃げるのを待っていたかのようにです。
何か魔法でも使っていたのでしょうか?
本気で疑ってしまいますが、いくらなんでも、そこまでは無理でしょう。
「うぉ!
リーアス騎士隊長!
大丈夫ですか?!
しっかりしてください、リーアス騎士隊長!
お前か?
お前がやったのか?!」
「バカな事を言わないでください!
私たちは被害者です。
リーアス騎士隊長が私たちの警備についていたことは知っているでしょ?
そこに倒れている者たちが犯人です。
しっかり調べてください!」
面倒でした。
本当に疑い深くて困りました。
まあ、でも、それもしかたありません。
リーアス騎士隊長以下、全警備隊員が皆殺しになっているのです。
それを行った犯人たちも、一人を除いて皆殺しになっているのに、主犯と私の仲間だけが消えているのです。
疑うなといっても無理な話です。
ですが、私たちへの疑念など些末な事です。
私が自分の身分と、襲撃犯の氏素性を知る限り話したことで、国際問題となったからです。
私が元々どのような身分で、どんな事情でこの国に逃げてきたかなど、サンテレグルラルズ王国には関係ない事なのです。
いったん自国の冒険者として受け入れた者を害されれば、国の面目にかけて報復しなければなりません。
いえ、内密ででも、王家王国同士で話し合いをしていれば、冒険者同士の争いとして、殺人も黙認されていたかもしれません。
それくらいの争いは毎日起こっているのが、冒険者で成り立つサンテレグルラルズ王国の王都なのです。
ですが、今回はなんの事前通告もなかったどころか、王都警備隊の詰め所を襲うという暴挙に出ました。
これを黙認してしまっては、サンテレグルラルズ王国は国として成り立ちません。
冒険者も王家王国を舐めてしまいます。
国が崩壊してしまいます。
サンテレグルラルズ王国は断固たる処置を取りました。
エルフィンストン王国に正式な抗議を行い、出征の準備を始めたのです。
私たちの待遇はよくなりました。
いえ、よくなり過ぎました。
私たちは被害者であり、私は唯一の証人でもあります。
トーフィッケン侯爵家のアレハンドロと、グレンヴィル伯爵家のディエゴだけでなく、騎士団員やトーフィッケン侯爵家の家臣の一部の名前まで知っているのです。
絶対に殺させるわけにはいかない、唯一無二の証人なのです。
私たちは強制的に王宮に招待されました。
端的に言って軟禁です。
まるでウィリアム様たちが逃げるのを待っていたかのようにです。
何か魔法でも使っていたのでしょうか?
本気で疑ってしまいますが、いくらなんでも、そこまでは無理でしょう。
「うぉ!
リーアス騎士隊長!
大丈夫ですか?!
しっかりしてください、リーアス騎士隊長!
お前か?
お前がやったのか?!」
「バカな事を言わないでください!
私たちは被害者です。
リーアス騎士隊長が私たちの警備についていたことは知っているでしょ?
そこに倒れている者たちが犯人です。
しっかり調べてください!」
面倒でした。
本当に疑い深くて困りました。
まあ、でも、それもしかたありません。
リーアス騎士隊長以下、全警備隊員が皆殺しになっているのです。
それを行った犯人たちも、一人を除いて皆殺しになっているのに、主犯と私の仲間だけが消えているのです。
疑うなといっても無理な話です。
ですが、私たちへの疑念など些末な事です。
私が自分の身分と、襲撃犯の氏素性を知る限り話したことで、国際問題となったからです。
私が元々どのような身分で、どんな事情でこの国に逃げてきたかなど、サンテレグルラルズ王国には関係ない事なのです。
いったん自国の冒険者として受け入れた者を害されれば、国の面目にかけて報復しなければなりません。
いえ、内密ででも、王家王国同士で話し合いをしていれば、冒険者同士の争いとして、殺人も黙認されていたかもしれません。
それくらいの争いは毎日起こっているのが、冒険者で成り立つサンテレグルラルズ王国の王都なのです。
ですが、今回はなんの事前通告もなかったどころか、王都警備隊の詰め所を襲うという暴挙に出ました。
これを黙認してしまっては、サンテレグルラルズ王国は国として成り立ちません。
冒険者も王家王国を舐めてしまいます。
国が崩壊してしまいます。
サンテレグルラルズ王国は断固たる処置を取りました。
エルフィンストン王国に正式な抗議を行い、出征の準備を始めたのです。
私たちの待遇はよくなりました。
いえ、よくなり過ぎました。
私たちは被害者であり、私は唯一の証人でもあります。
トーフィッケン侯爵家のアレハンドロと、グレンヴィル伯爵家のディエゴだけでなく、騎士団員やトーフィッケン侯爵家の家臣の一部の名前まで知っているのです。
絶対に殺させるわけにはいかない、唯一無二の証人なのです。
私たちは強制的に王宮に招待されました。
端的に言って軟禁です。
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