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34話
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「ケングロス王国の拠点は確保した。
百人くらいのクランが寝起きできるくらいの屋敷をかりた。
少々古いし傷んだ場所もあるが、ここに来た当初よりはマシだ。
アマゾーンさえよければ移動しよう」
ケングロス王国に先行していたイライアス達が、十分受け入れ態勢を整えて戻ってきました。
治安と物価を確かめて、ヘリーズ王国よりも住み易い場合だった時だけ、移動する約束になっていましたが、アマゾーン達の返事は聞く前から分かっています。
一年も穏やかな生活をしていれば、斬った張ったの生活にはなかなか戻れません。
カルラは初級下とはいえ魔法書と魔法巻物を作れます。
材料も初級下の使い捨て魔法巻物なら、魔獣ではなく普通の獣で大丈夫です。
一番反対していたダニエラが、仔馬の可愛さに魅了されたのが大きかった。
もう仔馬にメロメロで、とても売って移動できる状態ではなかったにです。
軍馬ではなく乗馬として一人前に育てるだけでも、四年はかかります。
それまでは牧場の収入はありません。
カルラの作る魔法書と魔法巻物が主で、他の三人が狩猟などで手に入れる収入など、カルラの収入に比べれば微々たるものです。
そのような歪な関係がそれほど長く続くとは思えません。
ですが、私たちも、非常用の逃亡拠点は確保しておきたいのです。
その為の費用はクランから出して当然だと、暁の騎士たちも私も考えています。
何より問題だったのは、この牧場に密偵が集まってきている事です。
しかも別々の二つの勢力が牽制しあっています。
当然ながら相手は分かっています。
一つはエルフィンストン王国の、いえ、マルティナの手のモノです。
もう一つはサンテレグルラルズ王国の手のモノです。
「私達はここに残るよ。
クランから拠点維持費用を出してくれるし、狩りで得た収入の同額は、カルラも魔法書収入から出してくれる。
争い事が起こらないように、カルラの収入の大半は個人のもになるからね」
ダニエラが四人を代表して答えてくれるけれど、暁の騎士たちも私も、頭から離れない不安な点があった。
「だが集まっている密偵はどうする。
今までは牽制しあっていたが、ポーラとネイがケングロス王国に移動したら、ここを強襲するかもしれないぞ」
「心配はありがたいが、今いるような密偵なら、私たちだけでも十分撃退できる。
いざという時は、備蓄してあるカルラの魔法書と魔法巻物を惜しみなく使うと話し合いができている」
横で聞いていたカルラが大きく頷いている。
これなら何の心配もいらないでしょう。
百人くらいのクランが寝起きできるくらいの屋敷をかりた。
少々古いし傷んだ場所もあるが、ここに来た当初よりはマシだ。
アマゾーンさえよければ移動しよう」
ケングロス王国に先行していたイライアス達が、十分受け入れ態勢を整えて戻ってきました。
治安と物価を確かめて、ヘリーズ王国よりも住み易い場合だった時だけ、移動する約束になっていましたが、アマゾーン達の返事は聞く前から分かっています。
一年も穏やかな生活をしていれば、斬った張ったの生活にはなかなか戻れません。
カルラは初級下とはいえ魔法書と魔法巻物を作れます。
材料も初級下の使い捨て魔法巻物なら、魔獣ではなく普通の獣で大丈夫です。
一番反対していたダニエラが、仔馬の可愛さに魅了されたのが大きかった。
もう仔馬にメロメロで、とても売って移動できる状態ではなかったにです。
軍馬ではなく乗馬として一人前に育てるだけでも、四年はかかります。
それまでは牧場の収入はありません。
カルラの作る魔法書と魔法巻物が主で、他の三人が狩猟などで手に入れる収入など、カルラの収入に比べれば微々たるものです。
そのような歪な関係がそれほど長く続くとは思えません。
ですが、私たちも、非常用の逃亡拠点は確保しておきたいのです。
その為の費用はクランから出して当然だと、暁の騎士たちも私も考えています。
何より問題だったのは、この牧場に密偵が集まってきている事です。
しかも別々の二つの勢力が牽制しあっています。
当然ながら相手は分かっています。
一つはエルフィンストン王国の、いえ、マルティナの手のモノです。
もう一つはサンテレグルラルズ王国の手のモノです。
「私達はここに残るよ。
クランから拠点維持費用を出してくれるし、狩りで得た収入の同額は、カルラも魔法書収入から出してくれる。
争い事が起こらないように、カルラの収入の大半は個人のもになるからね」
ダニエラが四人を代表して答えてくれるけれど、暁の騎士たちも私も、頭から離れない不安な点があった。
「だが集まっている密偵はどうする。
今までは牽制しあっていたが、ポーラとネイがケングロス王国に移動したら、ここを強襲するかもしれないぞ」
「心配はありがたいが、今いるような密偵なら、私たちだけでも十分撃退できる。
いざという時は、備蓄してあるカルラの魔法書と魔法巻物を惜しみなく使うと話し合いができている」
横で聞いていたカルラが大きく頷いている。
これなら何の心配もいらないでしょう。
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