四代目 豊臣秀勝

克全

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第二章

柴田勝家出陣

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  天正十一年(一五八三年)二月、織田信雄からの使者を受けた柴田勝家は、上杉景勝と同盟を結び、四万七千の軍勢を率いて出陣した。
 柴田軍は北国街道を進み、余呉湖の手前まで軍を侵攻させた。
 一方柴田勝家を誘い込んだ羽柴秀吉は、余呉湖を進んだところに重厚な陣地を築いていた。
  北国街道を突破されないように、右側にある左禰山に堀秀政を配した。
  北国街道の最前線には、堀尾吉晴と寝返った柴田勝豊の手勢がいた。
  柴田軍を怒らせ、罠に誘い込むためである。
  北国街道の左側にある堂木山には、木下利久と木下隼人正を配した。
  第二陣は、少し街道が広くなっているところを空け、余呉湖を左に見る岩崎山に高山右近、大岩山に中川 
  清秀、更にその左後方に桑山重晴が配された。
 羽柴長秀は、北国街道の右側にある田上山に陣地を構えていた。
 羽柴秀吉は、羽柴秀勝、池田恒興等を率いて、後方に重厚な陣を敷いていた。
 丹羽長秀と細川藤孝は、水軍で柴田軍の後方を突こうと、若狭で待機していた。
 ただ筒井順慶だけは、紀伊の雑賀衆と根来衆が謀叛を起こしたため、それを討伐する為に別働していた。
「羽柴秀吉軍」
羽柴秀吉 :二万兵        :本軍
羽柴秀勝 :一万兵        :本軍
池田恒興 :八千兵        :本軍
細川藤孝 :四千兵:水軍を率いて後方迂回を画策
堀秀政  :三千兵(与力衆を付与):左禰山
柴田勝豊 :四千兵        :北国街道
堀尾吉晴 :三千兵(与力衆を付与):北国街道
木下利久 :三千兵(与力衆を付与):堂木山
木下隼人正:三千兵(与力衆を付与):堂木山
高山右近 :三千兵(与力衆を付与):岩崎山
中川清秀 :三千兵(与力衆を付与):大岩山
桑山重晴 :三千兵(丹羽長秀派遣):大岩山左後方
羽柴長秀 :五千兵        :田上山
宮部継潤 :三千兵(与力衆を付与):田上山
前野長康 :三千兵(与力衆を付与):田上山
黒田孝高 :三千兵(与力衆を付与):田上山
筒井順慶 :一万八千兵:紀伊雑賀衆討伐に
丹羽長秀 :七千兵(柴田勝家への備えで若狭に残る)
木下与一郎:五千兵(織田信雄に備えて岐阜城に残る)
仙石秀久 :三千兵(淡路で長宗我部に備える)
宇喜多秀家:二万五千兵(毛利への備えとして備前に残る)
蜂須賀正勝:宇喜多家の目付として備中にいる
木下将監 :七千兵(毛利への備えに出雲に残る)
南条元続 :四千兵(与力衆を付与・毛利への備えに伯耆に残る)
 秀吉は、勝家が一戦で決着を付けようして、野戦を挑んでくると考えていたのだが、案に反して勝家は砦を築きだした。
「柴田勝家軍」
柴田勝家 :一万兵
佐久間盛政:二万兵
佐々成政 :八千兵
前田利家 :五千兵
柴田勝政 :二千兵(与力衆を付与)
金森長近 :二千兵(与力衆を付与)
不破勝光 :二千兵(与力衆を付与)
原長頼  :二千兵(与力衆を付与)
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