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第一章
第18話:主食
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神暦3103年王国暦255年3月1日11時:ジャクスティン視点
「父上、ベータに課す労役ですが、これまでのような金銭により免除ではなく、本当に畑で働かせるのでしょうか?」
サザーランド公爵位を継がせたセイントが俺様の私室に入ってきた。
今は俺様が後見ししながらサザーランド公爵領の統治をやらせている。
完全に任せられるようになったら、俺様は自由に動ける。
「ああ、そうだ、本当に畑で働かせる。
俺様が新たに創り出した亜空間の農地と牧場で一年間働かせる。
その代わり、収穫した農作物の二割を与える。
牧草地でも増やした家畜も二割を与える」
「それは、労役に選ばれた領民はとても喜ぶでしょうね」
「亜空間では一年か二年だが、外では一日しか過ぎていない。
いや、実質日の出から日の入り迄の半日だ。
夢の世界で半日働いて年収が手に入るのなら領民もよろこぶだろう」
自分で言っていてどうかと思うが、酷い言いようだと思う。
この世界の本年貢と諸税を考えると、それくらいの対価になると思う。
労役や固定資産税、諸々の税を考えるとこれくらいの報酬で済む。
「しかしながら父上、実際には一年間亜空間で生きた事になるのでしょう?
外の世界の寿命が短くなってしまうのではないですか?」
「そうだな、寿命は一年短くなってしまうだろうな」
「それに、亜空間に入れた者達の間で犯罪が起きたらどうするのですか?」
「治安を維持させるために騎兵や兵士を入れてもいいし、普段は治安を担当している村長や村役人を一緒に入れてもいい。
何度かやれば問題点も分かるようになるだろう」
「そうですね、辺境の村なら年に一度か二度くらいしか、外から人が訪ねて来る事などありませんから、村長や村役人に任せるのが一番ですね。
それに彼らもアルファの食べ物である家畜を優先的にもらえるなら、少々の揉め事に巻き込まれても牧場を選ぶでしょう」
これも不思議な事なのだが、アルファとオメガは肉食でベータは雑食だ。
雑食と言っても、王侯貴族の食べ物である肉がベータに回る事は極端に少ない。
アルファが美味しくないと思う肉を買うか、家畜を自分で飼うか狩るかだ。
「外道な手法だが、外で一日過ぎる間に亜空間で十年二十年生活させたら、若い兵士や労働者を増やすことができるかもしれない。
一年毎に外に出して様子を見た方が良いが、最悪の状況になるようなら、非常手段としてやらなければいけないかもしれない。
セイントはその心算で領内の統治をしてくれ」
「……領主として最悪の状況に備えるべきだとは思います。
ですが父上と我ら兄妹がいて、魔法陣や魔道具まであるのです。
そのような方法はとらなくても済むでしょう。
精々十年に一度、一年間亜空間に行くくらいで済むのではありませんか?」
「俺様もさっき言ったほど追い詰められるとは思っていない。
今のセイントの力なら、一人でも女王達をぶちのめせると思う。
俺様が直接乗り込めば半日で王国を滅ぼせると思う。
だが公王を名乗った以上、最悪を想定しなければいけないと思うようになった」
本当は公王を名乗るようになったからではない。
前世の記憶と知識を思い出したから、それに引きずられているのだ。
それでも感情に火がつけは今生の性格が色濃くでる。
「そうですね、父上は以前から責任感が強かった。
天上天下唯我独尊、何も気にせずに大暴れされる事がほとんどでしたが、他人に気がつかれないように戦友や領民には優しかった」
「ふん、どれほど力があろうと、味方に背中から襲われたら呆気なく死んでしまう。
肩を並べて戦える奴、背中を任せられる奴の見極めだけは必要だ。
そんな奴が見つけられたら、大切にするのは当然だろう」
「僕もそんな戦友を出来るだけ早く見つけるようにします。
先ほど言われていた亜空間に入る労役ですが、できるだけ早く順番を決めます」
「父上、ベータに課す労役ですが、これまでのような金銭により免除ではなく、本当に畑で働かせるのでしょうか?」
サザーランド公爵位を継がせたセイントが俺様の私室に入ってきた。
今は俺様が後見ししながらサザーランド公爵領の統治をやらせている。
完全に任せられるようになったら、俺様は自由に動ける。
「ああ、そうだ、本当に畑で働かせる。
俺様が新たに創り出した亜空間の農地と牧場で一年間働かせる。
その代わり、収穫した農作物の二割を与える。
牧草地でも増やした家畜も二割を与える」
「それは、労役に選ばれた領民はとても喜ぶでしょうね」
「亜空間では一年か二年だが、外では一日しか過ぎていない。
いや、実質日の出から日の入り迄の半日だ。
夢の世界で半日働いて年収が手に入るのなら領民もよろこぶだろう」
自分で言っていてどうかと思うが、酷い言いようだと思う。
この世界の本年貢と諸税を考えると、それくらいの対価になると思う。
労役や固定資産税、諸々の税を考えるとこれくらいの報酬で済む。
「しかしながら父上、実際には一年間亜空間で生きた事になるのでしょう?
外の世界の寿命が短くなってしまうのではないですか?」
「そうだな、寿命は一年短くなってしまうだろうな」
「それに、亜空間に入れた者達の間で犯罪が起きたらどうするのですか?」
「治安を維持させるために騎兵や兵士を入れてもいいし、普段は治安を担当している村長や村役人を一緒に入れてもいい。
何度かやれば問題点も分かるようになるだろう」
「そうですね、辺境の村なら年に一度か二度くらいしか、外から人が訪ねて来る事などありませんから、村長や村役人に任せるのが一番ですね。
それに彼らもアルファの食べ物である家畜を優先的にもらえるなら、少々の揉め事に巻き込まれても牧場を選ぶでしょう」
これも不思議な事なのだが、アルファとオメガは肉食でベータは雑食だ。
雑食と言っても、王侯貴族の食べ物である肉がベータに回る事は極端に少ない。
アルファが美味しくないと思う肉を買うか、家畜を自分で飼うか狩るかだ。
「外道な手法だが、外で一日過ぎる間に亜空間で十年二十年生活させたら、若い兵士や労働者を増やすことができるかもしれない。
一年毎に外に出して様子を見た方が良いが、最悪の状況になるようなら、非常手段としてやらなければいけないかもしれない。
セイントはその心算で領内の統治をしてくれ」
「……領主として最悪の状況に備えるべきだとは思います。
ですが父上と我ら兄妹がいて、魔法陣や魔道具まであるのです。
そのような方法はとらなくても済むでしょう。
精々十年に一度、一年間亜空間に行くくらいで済むのではありませんか?」
「俺様もさっき言ったほど追い詰められるとは思っていない。
今のセイントの力なら、一人でも女王達をぶちのめせると思う。
俺様が直接乗り込めば半日で王国を滅ぼせると思う。
だが公王を名乗った以上、最悪を想定しなければいけないと思うようになった」
本当は公王を名乗るようになったからではない。
前世の記憶と知識を思い出したから、それに引きずられているのだ。
それでも感情に火がつけは今生の性格が色濃くでる。
「そうですね、父上は以前から責任感が強かった。
天上天下唯我独尊、何も気にせずに大暴れされる事がほとんどでしたが、他人に気がつかれないように戦友や領民には優しかった」
「ふん、どれほど力があろうと、味方に背中から襲われたら呆気なく死んでしまう。
肩を並べて戦える奴、背中を任せられる奴の見極めだけは必要だ。
そんな奴が見つけられたら、大切にするのは当然だろう」
「僕もそんな戦友を出来るだけ早く見つけるようにします。
先ほど言われていた亜空間に入る労役ですが、できるだけ早く順番を決めます」
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