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11話エヴァ視点
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「厳命を伝える。
いつでも王太子と国王を殺せるようにしておいてくれ」
「承りました。
王宮に努める者たちに伝えておきます」
伝令役の不可触民が静かに出ていきました。
これでいつでも王太子も王も殺せます。
王宮の汚れ仕事一切を請け負っている不可触民です。
魔術による暗殺など使わなくても、王太子も王も簡単に殺せます。
我が君、私の最愛の主君。
命どころか誇りを捨ててでも護りたいお方。
マイロード、クラリス様のためならば、地獄に落ちる覚悟はできています。
だから、エレノアの裏切りを見逃したのです。
腐った性根の王太子とクラリス様の結婚は反対だったのです。
一時的にクラリス様を傷つけることになっても、王太子と分かれらるように、エレノアの裏切りを見逃したのです。
私の陰謀など、クラリス様はご存じだったでしょう。
いえ、もしかしたら、私の完全な失敗だと考えて、叱責しないですむように、触れないでいてくれているだけかもしれません。
それなら少々哀しくはあります。
その程度の能力だと思われているとしたら、残念ではありますが、優しい心遣いはとてもうれしく感じます。
偏った愛情だと、自分でも理解しています。
厳しい環境から救ってくださったクラリス様に対して、偏執的な愛情を持ってしまっているとも理解しています。
ですがしかたないではありませんか!
血のつながったファンケン公爵家一族一門からは、不可触民の血の混じった穢れた存在と、常に命を狙われてきたのです。
血のつながった不可触民からは、自分たちを都合よく利用しようとする、権力者の手先だと忌み嫌われたのです。
ファンケン公爵家の家臣たちからは、最大限の利益を得るための道具としか見られなかったのです。
それでも幼い頃は、動物の本能で、生き残ることに執着しました。
物事が理解できるようになり、あまりの辛さに自殺を考え始めた頃に、クラリス様に救われたのです。
クラリス様は、なんの損得勘定もなく、無償の愛情を与えてくださったのです。
真直ぐにただ一言、「叔母様」と呼んでくださったのです。
その時には当主となっていた父親はもちろん、一族一門の誰に何を言われても、家臣がどのように説明しても、「でも私の叔母上なのでしょ?」と返してくださったのです。
それがどれほど私の救いになったか、他の誰にも理解できないでしょう。
いえ、私の心の問題だけではありません。
家臣団の態度が明確に変わりました。
主家長女のクラリス様が私を叔母と認めているのに、家臣が横柄な態度を続けられるわけがないのです。
私はクラリス様のお陰で、モノから人に成れたのです。
貴族として、長女として、厳しく躾けられたクラリス様です。
叔母であろうと厳しい主従関係をとられます。
ですがその大前提として『叔母』であることを認めてくださっているのです。
私は、家臣としての表と、叔母としての裏を、完璧に成し遂げてみせます!
いつでも王太子と国王を殺せるようにしておいてくれ」
「承りました。
王宮に努める者たちに伝えておきます」
伝令役の不可触民が静かに出ていきました。
これでいつでも王太子も王も殺せます。
王宮の汚れ仕事一切を請け負っている不可触民です。
魔術による暗殺など使わなくても、王太子も王も簡単に殺せます。
我が君、私の最愛の主君。
命どころか誇りを捨ててでも護りたいお方。
マイロード、クラリス様のためならば、地獄に落ちる覚悟はできています。
だから、エレノアの裏切りを見逃したのです。
腐った性根の王太子とクラリス様の結婚は反対だったのです。
一時的にクラリス様を傷つけることになっても、王太子と分かれらるように、エレノアの裏切りを見逃したのです。
私の陰謀など、クラリス様はご存じだったでしょう。
いえ、もしかしたら、私の完全な失敗だと考えて、叱責しないですむように、触れないでいてくれているだけかもしれません。
それなら少々哀しくはあります。
その程度の能力だと思われているとしたら、残念ではありますが、優しい心遣いはとてもうれしく感じます。
偏った愛情だと、自分でも理解しています。
厳しい環境から救ってくださったクラリス様に対して、偏執的な愛情を持ってしまっているとも理解しています。
ですがしかたないではありませんか!
血のつながったファンケン公爵家一族一門からは、不可触民の血の混じった穢れた存在と、常に命を狙われてきたのです。
血のつながった不可触民からは、自分たちを都合よく利用しようとする、権力者の手先だと忌み嫌われたのです。
ファンケン公爵家の家臣たちからは、最大限の利益を得るための道具としか見られなかったのです。
それでも幼い頃は、動物の本能で、生き残ることに執着しました。
物事が理解できるようになり、あまりの辛さに自殺を考え始めた頃に、クラリス様に救われたのです。
クラリス様は、なんの損得勘定もなく、無償の愛情を与えてくださったのです。
真直ぐにただ一言、「叔母様」と呼んでくださったのです。
その時には当主となっていた父親はもちろん、一族一門の誰に何を言われても、家臣がどのように説明しても、「でも私の叔母上なのでしょ?」と返してくださったのです。
それがどれほど私の救いになったか、他の誰にも理解できないでしょう。
いえ、私の心の問題だけではありません。
家臣団の態度が明確に変わりました。
主家長女のクラリス様が私を叔母と認めているのに、家臣が横柄な態度を続けられるわけがないのです。
私はクラリス様のお陰で、モノから人に成れたのです。
貴族として、長女として、厳しく躾けられたクラリス様です。
叔母であろうと厳しい主従関係をとられます。
ですがその大前提として『叔母』であることを認めてくださっているのです。
私は、家臣としての表と、叔母としての裏を、完璧に成し遂げてみせます!
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