1000億円の遺産があります、異世界に

克全

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第一章

第1話:異世界召喚

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「貴男には千億の遺産があります」

 いきなり目の前に現れた金髪碧眼の化粧婆が言い放った。
 確か俺は眠ったはずだから、これは夢なのだろう。
 せっかく夢を見るのなら、もっと好い夢を見させて欲しいな。
 こんな人を見下すような腐れ婆を夢に出さないで欲しいものだ。
 人は違っているが、糞伯母に対する憎しみがこんな夢を見せているのか。

「何を黙っているのですか、ああ、遺産の額に驚いているのですね。
 我がフリードリッヒ辺境伯家はアルブレヒト王国でも名門中の名門。
 千億くらい大した額ではありません、オォゥホッホッホッホッ」

 何言っていやがるんだ、この下品な化粧をしたクソ婆は。
 五十四年生きてきたが、アルブレヒト王国なんて聞いた事ないぞ。
 フリードリッヒ辺境伯家と言う事は、ドイツ系なのか。
 元ドイツ植民地の国で王国制をしている所なんてあったか。
 ああ、夢を真面目に考えてもしかたがないな、無視だ無視。
 その内に目が覚めるだろうよ。

「なに無視しているのですか、伯母に対して失礼過ぎますよ。
 まあ、異世界で育った貴男に礼儀作法を求めてもしかたありませんね。
 許してあげますから、私についてきなさい」

 何身勝手な事を言ってやがるんだ、この金髪クソ婆は。
 なんで俺が見た事もない人間についていかなければいけない。
 伯母だと言っているが、俺に外国人の伯母なんていないぞ。
 それに、今、異世界とかなんとか言っていたが、夢にしても酷過ぎるな。
 現実が嫌すぎて、ここまでの夢を見るようになってしまったか。
 起きたら医療券を申請して心療内科を受診しよう。

「何をしているのです、クズグズしないでついてきなさい」

「じゃかましい、クソ婆、黙ってろ。
 また俺を騙して得しようとしているだろう。
 いつまでも俺が黙って言いなりになっていると思うなよ。
 これ以上俺を貶める気なら、殺すぞ」

 現実では色々なしがらみがあって何も言えずに全てを奪われた。
 だが夢の中なら、遠慮する事なく何でも言える。
 現実で殴る蹴るなんてできないが、夢の中ならできる。
 これ以上ストレスか抱えて現実世界で自傷他害してしまうくらいなら、夢の中に出てきた金髪クソ婆をタコ殴りしたほうがいい。

「ヒィイイイイ、やれ、直ぐにやれ、強制的に連れてくるのじゃ」

「「「「「ギャアアアアア」」」」」

 聞き間違えようのない断末魔だった。
 無理矢理、理不尽に殺される人々の恨み辛みが籠った悲鳴だった。
 耳から聞こえるだけでなく、直接心に叩きつけられる増悪の感情だった。
 なんでそんなモノが聞こえてくるのかが分からない。
 だが一つだけ分かった事がある。

「ふん、異世界育ちの甥は野蛮人のようですね。
 育ちが悪いと、栄光あるフリードリッヒ辺境伯家の血を継いでいても駄目ですね。
 ですが、育ちが悪かろうと我が家の嫡流には違いありません。
 フリードリッヒ辺境伯家を継いで、責任を果たしてもらいます」

 最初に会った時以上に見下すような口調になっている。
 まるで汚物でも見るような眼つきをしてやがる。
 さっき決意した時のように、タコ殴りにしてやりたいが、無理だ。
 俺の周りには完全武装の騎士が剣を手にして殺意の籠った眼をして立っている。
 その外側には、強欲そうな目をしたキンキラ貴族風男女が立っている。

 本当に夢なら、ここで抵抗して殺されたら目が覚めるだろう。
 だがこれがアニメやラノベの異世界召喚なら、殺されたら終わりだ。
 何度も生き戻れるアニメやラノベもあるが、これがそうだとは思えない。
 自慢にもならないが、俺の運の悪さは極めつけなのだ。
 このまま冷たい石の床に屍を晒す気にはならない。

「さあ、王都に連れて行きますから、さっさと用意しなさい」

「エリーザベト様、貧民共の死体はどうされますか」

 完全武装の騎士が金髪クソ婆に話しかけた。
 金髪クソ婆の名前はエリーザベトと言うのだな。

「いつも通り大魔境に放り込んでおきなさい」

 騎士と金髪クソ婆の視線をたどると……
 苦悶の表情を浮かべる幾百の人々が斃れていた。
 初めて、この部屋がとてつもなく広いのだと分かった。
 その広い部屋の床に赤い、血か、血で魔法陣を描いたのか。
 こいつらが自分の血を使うわけがないから、領民を殺してその血で書いたのか。

 アニマやラノベにある生贄なのか。
 俺をこの世界に召喚するために、何百もの領民を殺したというのか。
 信じられない、こんな腐れ外道が現実にいるというのか。
 そんな連中が、辺境伯家を継がせるために俺を召喚したというのか。
 ありえない、どう考えても自分が継ぐか、自分の子供に継がせるだろう。

「さあ、ついてきなさい」

 金髪クソ婆は、生贄にした領民に向けるのと同じ目で俺を見下す。
 口調もこれから主君として仰ぐ人間に対するモノじゃない。
 絶対に何か裏があるのだ、間違いない。
 逃げるか、抵抗したいが、情けない事に、体が言う事を聞かない。
 領民数百人を平気で殺す金髪クソ婆が、抵抗する俺をどう扱うかなど、簡単に予想できてしまう。

「何をしているの、グズグズしている時間はありませんよ。
 王都に行って爵位継承を国王陛下に認めていただくのです」

 さっきと同じように蔑む視線と口調だ。
 曲がりなりにも辺境伯家の次期当主に向ける視線や口調じゃない。
 いったい何を考えていやがるんだ、この金髪クソ婆は。
 問い詰めて、殴ってでも白状させたい。
 だが、剣を持った騎士が護衛しているから、恐ろしくてできない。

「えええええい、引きずってでも連れてきなさい。
 もう時間がないのです、貴方達も死ぬことになるのですよ。
 さっさとこいつを馬車に乗せるのです」

 いつまでも動こうとしない俺に苛立ったのか、金髪クソ婆が怒り出した。
 同時に、欲しかった情報を口にしてくれた。
 時間がない事と、死んでしまう事。
 急いで俺に辺境伯位を継がさないと、金髪クソ婆達も死ぬことになるようだ。
 俺が辺境伯を継げば死ななくてすむというのは、どういう事なのだろう。

「アレクサンダー様、自分で歩かれますか、それとも、私に運ばれたいですか」

 完全武装の騎士の一人が嗜虐心の籠った口調で話しかけてきた。
 俺が自分で歩かなければ、殴る蹴るしてでも歩かせる気だろう。
 俺は死ぬのも怖いが暴力も怖いのだ。
 俺は誇りのために死や痛みを我慢できるような気高い人間じゃない。
 根性があれば、ここでもう少し頑張って、情報を引き出すのだろうが、無理。

「そうです、そうやって素直に歩いてくださればいいのです、アレクサンダー様」

 俺が小心者だと分かって、嵩に懸かってきやがる。
 暴力に訴えれば、俺に言う事を聞かせられると思ってやがるのだ。
 それが真実だけに、涙が流れそうになるくらい情けない。
 だが、たったこれだけの会話で分かった事もある。
 俺にはちゃんとこの世界での名前があったのだ。

 この世界での俺の名前はアレクサンダー。
 アレクサンダーはいったいどういう経緯でこの世界から追い出されたのだろう。
 まあ、大体の事は想像できるが、ろくでもない事だろうな。
 辺境伯家の地位と財産を狙った金髪クソ婆達に異世界送りにされたのだ。
 ……その時にも、今回のように数百人が生贄にされたのだろうか。

「うっ、眩しい」

 急に暗い部屋から出た事で、外の明るさに順応できなかった。
 好機だから、眩しさに戸惑っているように見せて、周りを確認してみた。
 背後には中世ヨーロッパ風の石造りの城がそびえたっていた。
 俺を召喚した部屋は、辺境伯家の城とは別の建物だった。
 建築技術の関係か、重大な儀式なのに城以外でやるしかなかったようだ。

 恐らくだが、大きな魔法陣を描くのに必要な広さが城の中にはなかったのだろう。
 なんと言っても数百の生贄を入れるほどの魔法陣だからな。
 魔法陣の邪魔になる場所に柱があってはいけないだろうし、魔法陣に合わせて設計した建物を新築したのだろう。
 石をアーチに積んで屋根にできないから、天井は木製だったのだな。
 床と壁が石造りだったのは、生贄を逃がさないためか。

「何をクズグズされておられるのですか、アレクサンダー様。
 お疲れになられたのなら、元気になって頂けるように、わたくしがお手伝いさせていただきますが、いかがなされますか」

『王との謁見前に俺にケガさせてもいいのか、顔に青あざを作ったまま王と謁見させる気なのか』と言う度胸があればいいのだが、残念ながら俺にはない。
 だから唯々諾々と主君を脅かす騎士の後をついていくしかない。
 あまりの情けなさに鼻の奥がツンと痛くなる。
 必死で涙と鼻水が流れないようにこらえる。

「こちらがアレクサンダー様の馬車でございます」

 騎士が慇懃無礼に伝えてくるが、はっきり言ってボロボロの馬車だ。
 金髪クソ婆や他のキンキラ連中が乗る馬車は、とても煌びやかだった。
 馬車の良し悪しどころか、そもそもの美的感覚がない俺だが、それでも分かる。
 次期辺境伯が乗る馬車が、他の一族とは比べものにならないくらい粗末なのだ。
 別に、あんな悪趣味にキンキラキンにされた馬車に乗りたいわけじゃないけど。

 だが、これで、俺の待ち受けている運命が大体読める。
 辺境伯を継ぐ俺よりも、金髪クソ婆達の方が権力があるのだ。
 俺が辺境伯の地位を受け継いでも、金髪クソ婆達に復讐できないのだ。
 当主であるはずの俺が、一族の連中に復讐できない理由はなんだろう。
 金髪クソ婆達が、独自に辺境伯以上の爵位を持っているという事だろうか。

「何をグズグズされておられるのですか、アレクサンダー様。
 これが最後の警告でございますぞ、アレクサンダー様。
 次は騎士流の教育をさせていただきますぞ、それでもいいのですな」

 俺は黙ってボロボロの馬車に乗り込んだが、恐ろしく乗り心地が悪そうだ。
 まず座るところが黒く変色した板張りだけだ。
 どう考えても、この馬車にサスペンションやゴムタイヤはないだろう。
 馬車に乗る前に見た道は何の舗装もされていない剥き出しの地道だ。
 クッションがなければ乗っているだけで体力を消耗するだろうな。

「しゅっぱつ」

 指揮官の騎士であろう奴が掛け声をかけた。
 最初に先頭の騎士達が馬を歩かせ、徐々に前から後に続いていく。
 恥ずかしいほど悪趣味にキンキラの馬車が十数台後に続いていく。
 騎士やキンキラ馬車が舞い上げる埃が後続の馬車や騎士を襲う。
 あちらこちら破損していて風通しのいい俺の馬車は、中まで埃塗れだ。

「ヒィヒヒヒヒヒィン」

「うっおっ」

 俺の乗る馬車を牽く輓馬が歩きたくないと暴れ出した。
 どう考えても最低の輓馬を俺の馬車にあてがったのだろう。
 他の馬車は六頭立てや四頭立てなのに、俺の馬車だけ一頭立てだ。
 一頭で他の馬車に負けない早さで引っ張れと言うのだから、無茶な話しだ。
 だが、だからと言って、暴れ馬に引っ張られて事故死などしたくない。

 俺は機会をうかがって逃げる決意を固めた。
 これが質の悪い夢ならいいが、本当に異世界召喚なら洒落にならない。
 どう考えても、金髪クソ婆達の思い通りになるのは悪手だろう。
 何も知らない異世界で、一人逃げるのはとても怖い。
 だが、このまま連行されるよりはましだともう。

「アレクサンダー様、しっかりと御守りさせていただきますので、ご安心ください」
「そうですよ、しっかりと御守りさせえいただきますから、ご安心ください」
「「「「「わッはっはっはっはっ」」」」」

 馬車の扉を開けて外の様子を見ようとした俺に、後衛の騎士達が声をかけてきた。
 単に声をかけただけではなく、逃げられないぞと脅しをかけてきた。
 脅すだけじゃなく、思いっきりバカにしやがった。
 言い返したい気持ちはあるが、恐ろしくてとてもできない。
 爵位を継がす気だから殺さないとは思うが、少々の暴力は許されているようだ。

 それにしても、最初から俺が逃げだそうとする事を予測していたのだろう。
 最初は千億もの遺産で釣ろうとして、次には暴力で言う事を聞かそうとする。
 俺に辺境伯を継がせる事にどんな裏があるというのだ。
 金髪クソ婆達の鼻を明かしたいなら逃げ出すべきだが、昼の間は無理だよな。
 そうなると夜になるが、なにも分からない異世界で夜に逃げ出すのは、どう考えても無謀の極みだな。

「勝手に休むな、この怠けものが」
「ヒィヒヒヒヒヒィン」
「うっおっ」

 輓馬が休もうとするたびに御者が激しく鞭打っているようだ。
 その度に輓馬が跳ねて馬車が激しく前後上下に跳ねてしまう。
 それでなくても凸凹の激しい地道で馬車が跳ねるのだ、とても休めない。
 この状態で昼夜休まずに王都にまで行かれたら、俺は死んでしまうぞ。
 辺境伯家と言えば王都から遠く離れているのが相場だ。
 王都にたどり着くまで何日かかる事だろう。

 そんな事を思いながら見るともなしに馬車の内部を見ていると、馬車のあちこちにすき間が開いている。
 その隙間から、周囲の状況を見て現状を把握する事くらいはした方がいいだろう。
 天井まであちらこちら穴が開いているが、雨が降ったら最悪だな。
 この激しい揺れの中で無理矢理寝たら、元のアパートに戻れるだろうか。
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