1000億円の遺産があります、異世界に

克全

文字の大きさ
11 / 26
第一章

第4話:謁見

しおりを挟む
「国王陛下、ご入場」

 式部官なのだろうか、大声で国王陛下が入ってくると会場中の人間に知らせる。
 先に入って待っていた俺たちに気合を入れるためでもあるのだろうか。
 俺は小心者なので、震えないようにするだけで精一杯だ。
 こんな事なら金髪クソ婆の言いなりになる傀儡の方が楽だったろう。
 だが、楽だからと言って人に操られるわけにはいかない。

「待たせたな、楽にするがよい」

「「「「「はっ」」」」」

 楽にするがいいと言われても、楽にできるはずがない。
 金髪クソ婆達は、操り人形にしたと思い込んでいる俺に、王城での行儀作法を付け焼刃で叩き込もうとしたようだが、意識があるから失敗の連続だった。
 金髪クソ婆達はその度に罵り声をあげていたが、俺にケガさせる訳にもいかないようで、殴られることなく徹夜で繰り返し教え込まれたが、緊張で教えられた事を全部忘れてしまいそうだ。

「そなたが、次期フリードリッヒ辺境伯アレクサンダーか」

「恐れながら国王陛下、アレクサンダーは生まれ持って口がきけないのです。
 返事は不肖ながらわたくしめが答えさせていただきます」

 金髪クソ婆がしゃしゃり出てきやがった。
 俺を操り人形にしたのはいいが、その影響でまともに話せないはずだからな。

「ひかえろ、エリーザベト。
 余はアレクサンダーと話しておるのだ、邪魔すれば不敬罪で斬る」

 ガシャガシャガシャ。

 国王がそう言うと、会場を警備していた完全武装の騎士達が一斉に動いた。
 金髪クソ婆達、フリードリッヒ辺境伯一族全員が騎士に剣を突き付けられている。
 国王は最初からフリードリッヒ辺境伯一族を処罰する心算だったんだ。
 やはりフリットが密偵だったのかもしれない。
 いや、フリットだけでなく、他にも多くの密偵が入り込んでいたのだろうな。

「何をなされるのでございますか、国王陛下。
 何の罪もない、長年忠誠を尽くしてきた我々にこのような仕打ちをするなんて。
 いくら国王陛下でも許される事ではありません。
 多くの貴族の方々が、王家のやりように不信の目を向けられますよ」

「その心配はいらぬよ、エリーザベト。
 全ての貴族家当主が、一族の裏切りと叛乱を心から恐れている。
 お前達がこれまでやっていた事を知れば、お前達全員に極刑を下す事に、諸手を挙げて賛成してくれる、余計な心配だ」

「なにを、何を言っておられるのですか。
 私達は王家にも弟にも忠誠を尽くしてきました」

「黙れ、痴れ者が。
 当主である弟に毒を盛って廃人としたうえで、辺境伯夫人のお腹の中にいる子に転移魔術をかけて異世界に送り、辺境伯夫人を自害に追い込んだ。
 全てを、お前の手下達が自白しておるわ。
 余の目を節穴とでも思っていたのなら、バカにするでない。
 余だけではなく、他国も、国内貴族も、フリードリッヒ辺境伯家には密偵を送り込んで、万が一にも竜が暴れ出さないように注視していたのだ」

「知りません、私はなにも知りません。
 それは、それは誰か、そう、誰かの罠です。
 他国の謀略、そうです、他国の謀略なのです」

「そのような妄言、今度口にしたらこの場で舌を引き抜くぞ」

「ヒィイイイイイ」

 怖い、国王陛下の殺意は傍観者と聞いているだけの俺まで震えるほどだ。
 当事者の金髪クソ婆達が小便をちびるのもしかたがないな。
 俺も根性なしだが、金髪クソ婆達は俺以上の根性なしだな。
 今まで他人に暴力で従わされたことが一度もないのだろうな。
 脱糞までしなければいいのだが、もう漏らしているかもしれないな。

「余が気付いた時には、もう手遅れであったから、今日まで放置していたのだ。
 下手に手を出せば、ヘルムートが殺され、アレクサンダーの居場所が分からなくなってしまうからな。
 お前達のようなクズに、伝説の竜と対峙する覚悟などないと分かっていた。
 仮死状態にしたヘルムートを極力長生きさせて、寿命が来ればアレクサンダーをこの世界に戻すと分かっていたのだ。
 だから今日まで我慢に我慢を重ねていただけだ」

 なるほど、伝説の竜を大人しくさせるためには、辺境伯家の当主が竜と対峙して、実力を認めさせないといけないのか。
 だが、薬と魔術で操り人形とした俺が、竜に認められると思っていたのか。
 そうだとしたら、金髪クソ婆達はとんでもない大バカだが、違うだろうな。

「お前達がアレクサンダーの辺境伯位継承の後で、他国に逃げようとしていた事は分かっていた。
 だが大陸のどの国であろうと、伝説の竜は恐ろしいのだ。
 フリードリッヒ辺境伯家の血筋を受け入れようとする国などない、愚か者が」

「……殺せ、こうなれば国王だろうと関係ない、殺してしまえ」

 金髪クソ婆がとんでもない事を口にしやがった。
 やけくそになって暴発するのは俺だけじゃなかったのだな。
 さっきまでガタガタと震えていたのに、今じゃ完全に眼が座ってやがる。

「黒竜獄炎波」
「青竜嵐水派」
「緑竜樹嵐舞」
「金竜嵐光波」
「何故だ、何故魔術が発動しない」

「愚か者が、魔術が使える貴族と謁見するのに、防御をしない訳がないだろう。
 両手両足を叩き折って、逃げられないようにして塔に閉じ込めておけ」

「「「「「はっ」」」」」

「「「「「ギャアアアアア」」」」」

 俺の目の前で、あれほど偉そうにしていた金髪クソ婆達が叩きのめされている。
 国王陛下が言った通り、一切の容赦なく、両手両足が叩き折られていく。
 絶叫をあげる肥え太った貴族を、完全武装の騎士が叩きのめしていく。
 その凄惨な姿を見て、思わず小便をちびりそうになってしまった。
 この会場から逃げ出したいが、操り人形のフリをしているからできない。
 このまま操り人形を演じていた方が絶対に安全だからな。

「今日までフリードリッヒ辺境伯家の不正を見逃していた巡検士を入れよ」

 両手を完全武装の騎士にガッチリと確保された肥え太った男が入ってきた。

「陛下、わたくしは何も知らなかったのでございます。
 だまされて、そう、騙されていたのでございます。
 愚かなわたくしめをどうかお許しください。
 慈悲を、慈悲をおかけください、国王陛下」

 入って来るなり、問われもしないのに、言い訳を並べ立てている。
 両手を完全武装の騎士に確保されていなければ、間違いなく土下座していた。
 いや、この世界で一番屈辱的な詫びの姿をしていただろう。
 だが、完全武装の騎士が詫びる事を許さない。
 これは国王陛下が詫びを認めないという証なのかもしれない。

「バウアー騎士ダーヴィット、お前がフリードリッヒ辺境伯家のエリーザベト達から賄賂をもらって、嘘の報告をしていた事は明らかだ。
 フリードリッヒ辺境伯家は、伝説の竜を抑え、国の存立を、いや、大陸の命運を握る途轍もなく重大な家である。
 その家の不正を見逃す事は、大陸を滅ぼす陰謀を企んだのと同じ事だ。
 どれほど詫びようと、許される事など絶対にない。
 ダーヴィット、お前だけではないぞ、妻も、子供達も、兄弟姉妹も、一族に連なる者すべてが、国家転覆罪で恥辱刑となる。
 一族の怨嗟の声を聞いて、最後に恥辱刑を受けるがいい。
 この者が絶対に自害できないようにして、地下牢に閉じ込めておけ」

「「「「「はっ」」」」」

 うっわ、とんでもない陰惨な事になっちまったよ。
 ここまで激怒している国王陛下が、俺の事を見逃してくれるだろうか。
 俺は被害者なのだから、見逃してくれると思うのだけど。
 さっきの会話を思い出せば、俺の父親や母親の事は同情してくれていたと思う。
 俺の事も同情してくれていたよな、見逃してくれるよな。

「さて、フリードリッヒ辺境伯、これでじっくりと卿と話す事ができるな」

 無視、無視、無視、無視。
 俺は操り人形で何も分からないし、何もできない。
 俺を動かせるのは主人になった金髪クソ婆だけなのだ。
 だから早く諦めてくれ、国王陛下。

「アレクサンダー様、もうあきらめてくださいよ。
 貴男様なら、傀儡魔術を防いでいるはずですよ。
 フリードリッヒ辺境伯家の次期当主には、竜の護りが効いているはずですから」

 完全武装の騎士の一人から、フリットの声が聞こえてきた。
 やはりフリットは王家の密偵だったのだな。
 だが、竜の護りとはなんなのだ。
 日本にいる時も、この世界に来てからも、竜に護られた覚えなんて全くない。
 俺を護ってくれたのは、日本にいた時のアニメとラノベの情報だけだ。

「フリードリッヒ辺境伯、操り人形のままでいたければいればいい。
 余も卿の事には同情する事が多々ある。
 だが、余にはこの国を守っていかなければいけない責任がある。
 例え胎児の内に異世界に送られ、訳も分からずに無理矢理この世界に戻された卿であろうと、伝説の竜と絆を結んでもらう事は絶対だ。
 このまま操り人形として無理矢理大魔境に送られる方がいいのか、それとも正体を現して事前に情報を仕入れてから大魔境に行くのか、今直ぐに決めてもらう」

 しかたがない、もう操り人形の真似はできないな。

「俺ではなく金髪クソ婆を大魔境に送るわけにはいかないのですか。
 あいつらにもフリードリッヒ辺境伯家の血が流れているのでしょう」

「やはりエリーザベトの魔術をはねのけていたか、流石だな。
 金髪クソ婆とはエリーザベトの事か、的確に言い表しておるな」

「全ての元凶はあの女と一族達でしょうが。
 被害者の俺にやらせるのではなく、あいつらにやらせればいいでしょう」

「あの者達は傍流で血が薄いのだ。
 そのような者にこの国の、いや、大陸中の人々の命を懸ける訳にはいかん。
 一国の国王として、最善の策を取らなければならん。
 例えそれが被害者を鞭打つ事であろうとな」

「それは、何が何でも俺を大魔境に送り込んで、竜と絆を結ばせるという事ですか」

「そうだ、エリーザベト達は見せしめに恥辱刑を与えなければならない。
 フリードリッヒ辺境伯家の財産も、全て没収しなければならない。
 そうしなければ国としての体裁が整わないからな」

「俺が失敗した時には、傍流でも、フリードリッヒ辺境伯家の血が必要なのではありませんか」

「今回の悪事に関係がない、フリードリッヒ辺境伯家の血を受け継ぐ者もいる。
 あのような性根の腐った者が、伝説の竜と絆を結んでしまったら、それこそ大陸は地獄絵図になってしまうだろう」

「そうですか、だったらいっそ俺にハーレムを与えてはどうですか。
 一生懸命に子作りさせていただきますよ」

「余もその事は考えたが、時間がないのだよ、フリードリッヒ辺境伯。
 卿の子供が一人前になるまでの十数年もの間、伝説の竜が大人しくしていてくれると思うのは、余りにも都合が好過ぎるだろう」

 なんか段々腹が立ってきたな。
 日本にいた頃の俺には、根性なんて欠片もなかったのに、怒りが抑えられない。

「だったら、辺境伯領に戻る途中で、偶然を装って近づいてくる美人を遠ざけさせてもらいましょうか。
 国王陛下の事ですから、保険に子作りさせる心算でしょう。
 だけどね、俺にもチンケでもプライドがあるのですよ。
 いや、恨み辛み、怨念と言った方がいいでしょうね。
 偶然を装って近づいてくる美人に、子種をくれてやる義理も恩もない。
 それと、ここまでされて、俺が素直に王家のために働くわけがないでしょう。
 竜と絆が結べたら、必ず復讐させてもらいますよ」

「……成功した暁には、元の世界に戻してやろう。
 成功報酬として、没収した辺境伯家の財産を返してやろう」

「国王陛下は馬鹿ですか。
 伝説の竜に大陸を滅ぼす力があるのに、なんで国王陛下に褒美をもらう必要があるというのですか。
 元の世界に戻りたいのなら、竜の力を借りて元の世界に戻してもらえばいい。
 この世界で富貴を極めたいのなら、竜の力を借りて王家もこの国も滅ぼしてしまってもいいし、王家だけを滅ぼしてこの国に君臨してもいい。
 そんな事ともお分かりになりませんか、国王陛下」

「もうよい、余が決断した事だ。
 アレクサンダー、フリードリッヒ辺境伯を継ぐことを許す。
 今直ぐ領地に戻って竜と絆を結ぶがよい」

 ★★★★★★

国王サイドのお話

「陛下、本当にあれでよかったのでございますか」

 国王の密偵で騎士位を持つフリットと事フェリックスが話しかけた。

「ふん、他にどうせよと申すのだ、フェリックス」

「最初から特別扱いして、恩を売る方法もございましたが」

「今更だな、あれほど賢いとは思ってもいなかった。
 そもそも傀儡魔術にかかっているという前提で、それを解く事で恩を売ろうとしていたのだ」

「不意の事に、対応を間違ってしまわれたのですね」

「はっきりと言ってくれる、だが、その通りだ、余が対応を誤ったのだ」

「王家とこの国に、いえ、この世界に深い恨みを抱いた者に、竜と絆を結ばされるのですか、本当にそれでよろしいのですか」

「フェリックス、今一度あの者を調べてくれ」

「本性を確かめて、必要とあれば殺すという事でよろしいのですね」

「ああ、本性が善良で、余と王家を滅ぼすだけで、民に手を出さないと確信したのなら、そのまま竜と絆を結ばせてくれ。
 だが、恨みを晴らすためにこの世界を支配しようとしたり、滅ぼそうとしたりするようなら、竜と絆を結ぶ前に殺してくれ」

「殺した後はどうなされるお心算ですか」

「さっきも言ったように、今まで調べてあるフリードリッヒ辺境伯家の血縁者を大魔境に向かわせる。
 同時に、エリーザベト達の処刑を取りやめて、子作りをさせる」

「あの連中が万が一にも竜と絆を結ぶことは、危険でございますからね。
 生れた子供を隔離して、王家で英才教育をなされるのですね」

「ああ、そうだ、それしか方法はないだろう。
 問題は、その子供が真っ当に育ってくれるかと、時間があるかだ。
 だが、他に方法がない以上、やるしかない。
 まずは先ほども言ったように、あの者の本性を確かめてくれ」

「承りました、国王陛下」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる

静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】 【複数サイトでランキング入り】 追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語 主人公フライ。 仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。 フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。 外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。 しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。 そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。 「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」 最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。 仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。 そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。 そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。 一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。 イラスト 卯月凪沙様より

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました

夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。 スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。 ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。 驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。 ※カクヨムで先行配信をしています。

外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~

空月そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」 「何てことなの……」 「全く期待はずれだ」 私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。 このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。 そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。 だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。 そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。 そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど? 私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。 私は最高の仲間と最強を目指すから。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...