奴隷魔法使い

克全

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多摩編

魔晶石の秘密

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「彩、後は以前作ったダイヤモンドを創る」
「はい、旦那様」

『冒険者村旅籠スイートルーム』

「彩、又手本を見せるから真似して」
「はい旦那様」
「魔界から持ってきた材木を極力圧縮しつつ、超高温で加熱する」
 五万気圧千度以上だから、難しいわな。
 あれ、普通の材木より簡単に結晶化できるな?
 何故だ?
 直径一センチメートルか?
 普通の材木の三割くらいの魔力で生成出来たな。
「彩、無理せずやってみな」
「はい旦那様」
 でも、なんか違う気がする?
 でも、よく見てる物だよな?
 魔晶石か?
 そうだ、魔晶石だ!
 何故だ?
 なぜ魔晶石が出来る?
 そうか。
 食物連鎖か!
 魔力の濃い場所が魔界。
 そこに生えるのが魔樹。
 魔樹を食べるのが草の魔獣と魔竜。
 それを食べるのが肉食の魔獣と魔竜。
 ならば、魔樹には魔力が蓄積されている。
 それを圧縮加熱結晶化すれば、魔晶石に成るか!
 だが、使う魔力を考えれば、魔獣魔竜を狩って魔晶石を集めた方が効率的か!
「旦那様出来ました!」
「うん、よく出来たね、上手だよ」
「はい、旦那様」
「じゃあ、俺ももっと作ろうか」

『冒険者組合買取所』

 今日の収穫は
 ブラキオサウルス 六十トン   一頭
 ディプロドクス  十五トン   一頭
 サルタサウルス   十トン   二頭
 エドモンサウルス  三トン   七頭
 ガリミムス    五百キロ  三十頭
 ケツァルコアト   百キロ  五十頭
 手取りは1億4896万銅貨だった。

「尊殿、彩殿、御代官様がお呼びでございます」
「代官所でお待ちなのか?」
「左様でございます」
「彩、行こう」
「はい旦那様」

『多摩冒険所村代官所』

「門番殿、御代官様呼ばれたのですが」
「はい尊様、お待ちしておりました、ついてきてください」
「うむ、頼む」
「奥方様、尊様と彩様が来られました」
「御二人とも御足労いただきありがとうございます」
「御丁寧な挨拶、痛み入ります」
「ささ、お上がり下さい」
「失礼いたします」
「旦那様、尊様と彩様をお連れいたしました。」
「お入り頂いてくれ」
「「失礼いたします」」
「どうぞ、お二人とも単刀直入に話す。潮目が変わった」
「何事でございますか?」
「うむ、王都でのお二人の扱いだが、今までは使い潰そうとする一派が勢力を持っていた」
「「はい」」
「伊豆三宅大島の純血種火魔龍か、富士山の純血種火魔龍にぶつける案を出していた」
「「はい」」
「だが、昨日尊殿が狩ったブラキオサウルスの現物を見て、宮廷魔術師長と軍事大臣が、上級魔術を学ばせて戦力にしたいと強く押しされた。財務大臣と外務大臣も、有力な輸出品を狩ってもらうためにも、今まで通り安全に狩りをさせろと運動された」
「「はい」」
「奴隷大臣1人が、奴隷千人頭風情の煽られて運動しても、どうにもならん風向きになってる」
「「はい」」
「出来るだけ大きな竜を、沢山狩って王都に送られよ」
「「はい、ありがとうございます」」
「話しはそれだけだ。訓練の時間を減らしてしまったな」
「ご存知でしたか」
「支配地内のことは調べているさ。遠慮せず訓練に行ってくれ」
「ご配慮痛み入ります。では行かせていただきます」
「うむ。ご苦労だったな」
「こちらこそ、有用な情報ありがとうございました。彩、行こう」
「はい、御代官様ありがとうございました」
「うむ、彩殿もご苦労だな」
「いえ、愛する人と共に居れる幸せを、噛み締めております」
「うむ」
「では、失礼いたします。」

『多摩冒険者村旅籠スイートルーム』

 魔法と剣の複合攻防訓練と魔力鍛錬を終わらせて、美味しい料理を食べ、風呂で汗を流した後魔力を効率よく使う生産をした。
「彩、御代官様の情報を考慮して、今日は汎用魔法袋を作るよ」
「はい、大きさはどういたしましょう」
「俺は三十トン、彩は十トンだよ」


「彩、今日も昨日の様に、亜種草食竜を中心に狩るよ」
「はい旦那様、出来るだけ大型種ですね」
「ああ、事前にしっかり偵察しよう」
 よし、プエルタサウルスにも、蛇竜の鱗カッターは効果的だな。
 袋の容量に合わせて、効率よく狩っていこう。
「彩、袋の移し替え」
「はい、旦那様」
「もし、強敵が現れたら、蛇竜鱗の大盾を展開してくれ。そこに逃げていくから」
「はい、任せてください」
「では、もう一度行ってくる」
 よし、今日も大猟
 うん?
 ゲ!
 ヤバ!
 蛇竜鱗カッター迎撃。
 蛇竜鱗大盾でブレス対応。
 魔法壁を、被弾経始を考慮して、三角錐に展開。
 ブレス対応。
 ローブに仕込んだ魔法壁発動。
 フルプレートメールに仕込んだ魔法壁発動。
 全速逃亡!
 わ・わ・ワ・ワ・げ~
 龍を攻撃した、蛇竜鱗カッターが粉々に砕かれた。
 うわ!
 サンドブレス来た~。
 蛇竜鱗大盾で防御
 で~
 蛇竜鱗大盾が粉々に砕かれちまった!

 念話で彩に連絡だ!
(彩、全速力砦までで逃げてくれ、お前がいると俺は逃げれない)
(でも、お手伝いさせてください)
(無理。俺も歯が立たない。彩が先に逃げてくれないと、俺が死ぬ)
(分かりました、死なないで)
(任せろ。逃げ脚には自信がある)
 げげげ、はえぇ。
 眼を狙って、圧縮火炎弾。
 弾幕。
 よし、速度が落ちた。
 魔境の外に出た。
 だが念には念だ、砦まで逃げよう。
 わ!
 サンドブレス来た。
 三角錐魔法壁を強化。
 ガリガリ魔法壁が削られるな、成分はなんだろう。
 境界線で止まったか。
 蛇竜鱗大盾が粉々になるんだから、土属性とすると発火しなかったし、鋼玉・黄玉・石英等の混合砂かな。
 後で回収に来よう。


「門番殿、魔境に純血種土属性魔龍がでた。御代官様に報告したい」
「なんと。御二人ともついてきてください」
「こちらの玄関からお上がり頂きます。先日御代官様から指示を頂いています。武装のままどうぞ」
「御代官様、尊様から御報告です、多摩魔境のボスが出たそうです」
「お入り下さい」
「「失礼します」」
「御二人とも報告いただき有り難い。いずれ出ると思っていたのだ」
「左様なのですか」
「うむ。あれだけ魔獣魔竜を狩れば、ボスが出てくるのは必然。組合も覚悟していただろうが、組合長以下の大量の冒険者が牢屋入りしている現状では、打てる手も少なかろう」
「私も出来る限りの攻撃をしましたが、全く歯が立ちませんでした。余程の事前準備をしないと。狩り損に成ります」
「狩り損。殺すだけなら出来ると言う言い方ですな」
「それは断言できませんが、木属性の武器を大量に準備しておけば、ボロボロにして倒せる可能性はあります。しかし・・・・・・」
「ほう。でも損ですか」
「ボスを倒してしまうと、魔境が崩壊して、魔獣魔竜がいなくなってしまいます。それは農民が田畑を失い、漁民が海を失うのと同じでございます」
「確かにな。魔境は上手に活用すべきか」
「はい、有力な輸出品が出来たのですから」
「奴隷大臣や奴隷千人頭達が言っていた、伊豆三宅大島や富士山のボス狩りは愚の骨頂だな」
「・・・・・・・」
「尊殿は口に出来んな。だが、ボスが出てきて狩りが出来るのか」
「はい、それは大丈夫です。今日も素早く狩って集めて逃げました。この後も、もう一度偵察兼ねて行って、狩り直す心算です」
「うむ、ではそうしてもらおう。組合には今直ぐ人をやって連絡する」
「では行ってきます」
「ご苦労」
「「御免」」
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