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多摩編
談合・赤石魔境狩り・木曽魔境・急使・土御門筆頭魔導師
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『談合』
「大和殿、我らの家臣どもも採用していただけるのかな?」
「はい正使殿、例え貴族家・士族家の陪臣卒族であろうと、いえ、領民の腕自慢であろうと、実力さえあれば採用いたします。」
「おおお、それは有り難い。」
「正使殿、その為にも是非早い内に、各魔境の近接地に領地を賜りたい。」
「うむうむ、約束いたそう。」
「では、まず甲府より諏訪・松本に向かい、木曽・飛騨の2つの魔境の測量をお願いいたしたいのです。」
「うむ、約束いたそう、だが関東魔境は測量しないのか?」
「関東魔境は活火山の可能性があるのです。」
「なんと! では古代魔龍がいるのか!」
「あくまでも可能性です、しかし、王都近くで危険は冒せません!」
「確かに。」
「では、明日にも某と妻で赤石のボス射程を確認の上、印をつけておきます、その後時間が有れば、木曽と飛騨に向かいます。」
『赤石魔境狩り』
「彩大丈夫か?」
俺は何時でも支援できる準備を整えつつ見守った。
「大丈夫! この魔法盾が有れば私でも囮に成れるは。」
「無理するんじゃないぞ、必ず予備の盾も間に挟んでおくんだ。」
新兵器の魔法盾を最低5つは同時起動させてある。そして想定外の破壊力のブレスを受けても、次の魔法盾で防ぎつつ逃亡出来る様に心がけていた。
俺と彩はそうやって早朝から赤石魔境で測量兼狩りを行った。ボスのブレスをいなしつつ測量兼狩りを行うのは魔法盾無しでは命懸だろう。狩った魔竜は多摩の組合まで行って売却。地下住居で食事と魔力回復を行い再度甲府の赤石魔境で測量兼狩りを行う。
王国の正使殿と副使の1人は、甲府領内の赤石魔境測量を副使の1人に任せ、盥空船で我々と諏訪男爵家に向かった。
甲府の時と同じように、俺と彩は諏訪冒険者組合に、上使御一行は諏訪城に向かい、測量と狩りの許可を取に行った。
『木曽魔境』
諏訪男爵家の領内には、赤石・木曽・飛騨の魔境が隣接し、狩りの囮には最適の立地条件であり、今後のカギとなる場所だ。
冒険者組合と諏訪男爵家の許可は取れた、後は実行有るのみ!
「彩、何時も通り防具の防御魔法壁は6重で掛けるんだよ。」
「はい旦那様、魔法盾も5つ準備するのですね。」
「うん、それと予備の魔法盾を、常に直ぐ魔法袋から出せるようにね。」
「はい旦那様、魔法銃や魔法砲も準備しておくんでしたね。」
「うん、今は僕たちしかいないから、危険を感じたら躊躇せず属性竜や古代竜でも狩ってしまおう。」
「はい旦那様、でも蛇竜の時の様に秘匿するんでしたね。」
「ああ、バレたら何をやらされるか考えるだけで恐ろしい。」
「さて、境界を越えるよ!」
「はい! 旦那様。」
『木曽魔境2』
4度目の木曽と多摩の往復でやっとボスを引きずり出せた。
「彩、囮は俺がやる、先に境界外に出てろ!」
「はい旦那様。」
「ちっ! いきなりブレスか。」
俺は魔法盾と同程度の防御魔法壁を自力で展開した。
ガリガリ防御魔法壁が削られる。
強さは明石より2割り増しか?
属性は土か?
ブレスはサンドブレスだな。
やはり多摩・赤石・木曽は死火山か休火山、古代魔龍はいないはず。
ボス級が2匹以上いたら嫌すぎる。
ちょっと試すか?
圧縮強化風斬!!
『木曽魔境3』
俺は圧縮強化風斬でボスの左前脚を攻撃してみた。
ち! 弾かれたか!!
蛇竜の時と同じ程度の魔力を込めたが、その程度では当然弾かれるか。
木曽ボスの魔力に合わせた攻撃力で、もう一度!!
うわ! また弾かれた!!
これだけ挑発しても連続ブレスはこない?
慌てるな、早とちりは命にかかわる。
知恵は人類を上回る可能性もある。
ならば、同じ魔力で五行相克、圧縮強化木円盤!
よっしゃ~~、左前脚切断!
「旦那様! 凄い!!」
「彩、油断するな! 距離を保て!!」
切断した左前脚を魔法袋に入れて、撤退!!
さあ! どうするボス!!
『木曽魔境4』
2度目のブレスはこれでも来ないか?
仕方ない魔境の外に出るか?
手負いの属性魔竜、怒りに狂ったら、魔境外にもでれるのか?
この見極めは、命を分ける!
「旦那様!」
「大丈夫だ、爪や尻尾の攻撃は避けられる。」
「でも、もっと離れないと」
ボスは空中で長大さ尻尾を振り回して俺を狙ってきた。
ブレスの射線に入らないように気を付けながら、接近戦を挑んだ。
ボスは長い首を捻って噛みつこうと接近してくる。
ブレス射線に入らず、距離も取りつつ、ボスを翻弄する。
「彩、もっと距離を取って避難するんだ。」
「でも御旦那様を支援せず逃げるなんて出来ません!」
「手負いのボスが境界外に出るかに見極めだ! 従って!!」
「バズーカを用意させてください! いざという時は支援させてください!」
「判った、だから早く避難して!」
5分ほど命を懸けた見極めをして一気に境界外に出る。
『木曽魔境5』
「旦那様、追ってきません。」
「大丈夫のようだね。」
「はい旦那様、ブレスも連続は無かったですね。」
「ああ、これで木曽でも囮作戦が使える目途がついた。」
「はい旦那様、奴隷の子たちの解放が早くなります。」
「だがここは諏訪男爵家の所領、王国は上手く割譲をさせれるのかな?」
「そうですね、諏訪男爵家に恨まれるのは嫌ですね。」
「そうだね、ここでは諏訪男爵家と冒険者組合に恩を売るだけに成るかもしれないね。」
「それでも一般冒険者の手助けにはなりますね。」
「うん、それも大切だね。」
「はい旦那様、私達の昔の事を考えれば、奴隷の子達に安全な狩場を作ってあげたいです。」
「だが、俺達2人の子孫や家臣の為に、出来るだけ多くの自領は必要だよ。」
「はい旦那様、ではどうなさるのですか?」
「次は俺達の領地に割譲して貰い易い、王家の直轄領の駿河城下と大阪城下を探査測量しよう。」
「はい旦那様。」
「では一旦帰ろう。」
『急使』
俺と彩は天竜川を下って、高遠城の内藤男爵家、飯田城の堀男爵家、吉田城の松平伯爵家の領内にまたがる、明石と木曽の両魔境を探り、囮場・狩場として使える絶好地を探す予定だったその後、三河・遠江・駿河と東海道沿いの魔境を測量探査する心算だった。しかし、上使御一行に合流した時、王都から更なる使者が来ていた。
「門番、大和だが上使御一行は居られるか?」
「は! 大和様お待ちしておりました、王国から筆頭魔導師様が御出(おい)でです。」
「なに? お待ちなのか?」
「はい、王家からの命令が来たようです。」
「急ぎ入るぞ、案内を頼む。」
「は! この者が案内いたします。」
「うむ、頼む。」
「は! 赤木と申します、此方にどうぞ。」
俺と彩は急ぎ追手門から本丸まで駆け上った。
『筆頭魔導師』
「私が王国筆頭魔導師の土御門蒼主だ。」
「はは! 大和尊と申します。隣にいるのが妻の彩です。」
「うむ、私が来たのは国王陛下が急ぎ謁見したいと申されてな。」
「国王陛下に置かれましては、勿体無いお言葉を頂き痛み入ります。また土御門筆頭魔導師様にはわざわざの御足労、誠にありがとうございます。」
「うむ、殊勝な言葉じゃ」
「国王陛下に置かれては、大和殿の王国財政再建案を聞きたいと申されてな。」
「は!」
「しかし陛下もお忙しい身、貴君の士族任命拝謁と同時に行おうとしたのだがな、遅々として準備が進まぬ。」
「は!お手数をお掛けします。」
「貴君に貸与するに相応しい空屋敷の準備が整わなかったのだが。」
「お気遣い痛み入ります、しかし元々我らは奴隷魔法使い、旅籠にでも泊まりましょう」
「馬鹿な役人士族はそう申す者もおったがな、貴君は9999石の大身士族に成るのじゃ、後々の事も有る、侮られるわけにはまいらぬ。」
「は! 有り難き幸せ。」
「そこでじゃ。」
『土御門筆頭魔導師』
「我が屋敷に逗留してもら事となった。」
「は! 有り難き幸せ。」
ふ~~~ん、自分より遥かに魔力が強くなった俺達を取り込む気か? 筆頭魔導師とどう付き合っていくか、暫らくは様子見だな。
「それでだ、大和殿が盥空船とやらを創り出したと聞く。」
「は! 魔竜の魔晶石が大量に手に入ったので試作してみました。」
「うむ、急ぎなのでそれに乗って王城に向かいたい。」
「は! 承りました。」
「では、直ぐに行こう。」
「は!」
「土御門殿、我らはいかがいたしましょう?」
「渡辺殿達はこのまま測量を行ってくれ。」
「では大和殿、乗せて貰おう。」
大幅に加筆修正した『改訂版・奴隷魔法使い』も投稿しております、読んで頂ければ嬉しいです。
「大和殿、我らの家臣どもも採用していただけるのかな?」
「はい正使殿、例え貴族家・士族家の陪臣卒族であろうと、いえ、領民の腕自慢であろうと、実力さえあれば採用いたします。」
「おおお、それは有り難い。」
「正使殿、その為にも是非早い内に、各魔境の近接地に領地を賜りたい。」
「うむうむ、約束いたそう。」
「では、まず甲府より諏訪・松本に向かい、木曽・飛騨の2つの魔境の測量をお願いいたしたいのです。」
「うむ、約束いたそう、だが関東魔境は測量しないのか?」
「関東魔境は活火山の可能性があるのです。」
「なんと! では古代魔龍がいるのか!」
「あくまでも可能性です、しかし、王都近くで危険は冒せません!」
「確かに。」
「では、明日にも某と妻で赤石のボス射程を確認の上、印をつけておきます、その後時間が有れば、木曽と飛騨に向かいます。」
『赤石魔境狩り』
「彩大丈夫か?」
俺は何時でも支援できる準備を整えつつ見守った。
「大丈夫! この魔法盾が有れば私でも囮に成れるは。」
「無理するんじゃないぞ、必ず予備の盾も間に挟んでおくんだ。」
新兵器の魔法盾を最低5つは同時起動させてある。そして想定外の破壊力のブレスを受けても、次の魔法盾で防ぎつつ逃亡出来る様に心がけていた。
俺と彩はそうやって早朝から赤石魔境で測量兼狩りを行った。ボスのブレスをいなしつつ測量兼狩りを行うのは魔法盾無しでは命懸だろう。狩った魔竜は多摩の組合まで行って売却。地下住居で食事と魔力回復を行い再度甲府の赤石魔境で測量兼狩りを行う。
王国の正使殿と副使の1人は、甲府領内の赤石魔境測量を副使の1人に任せ、盥空船で我々と諏訪男爵家に向かった。
甲府の時と同じように、俺と彩は諏訪冒険者組合に、上使御一行は諏訪城に向かい、測量と狩りの許可を取に行った。
『木曽魔境』
諏訪男爵家の領内には、赤石・木曽・飛騨の魔境が隣接し、狩りの囮には最適の立地条件であり、今後のカギとなる場所だ。
冒険者組合と諏訪男爵家の許可は取れた、後は実行有るのみ!
「彩、何時も通り防具の防御魔法壁は6重で掛けるんだよ。」
「はい旦那様、魔法盾も5つ準備するのですね。」
「うん、それと予備の魔法盾を、常に直ぐ魔法袋から出せるようにね。」
「はい旦那様、魔法銃や魔法砲も準備しておくんでしたね。」
「うん、今は僕たちしかいないから、危険を感じたら躊躇せず属性竜や古代竜でも狩ってしまおう。」
「はい旦那様、でも蛇竜の時の様に秘匿するんでしたね。」
「ああ、バレたら何をやらされるか考えるだけで恐ろしい。」
「さて、境界を越えるよ!」
「はい! 旦那様。」
『木曽魔境2』
4度目の木曽と多摩の往復でやっとボスを引きずり出せた。
「彩、囮は俺がやる、先に境界外に出てろ!」
「はい旦那様。」
「ちっ! いきなりブレスか。」
俺は魔法盾と同程度の防御魔法壁を自力で展開した。
ガリガリ防御魔法壁が削られる。
強さは明石より2割り増しか?
属性は土か?
ブレスはサンドブレスだな。
やはり多摩・赤石・木曽は死火山か休火山、古代魔龍はいないはず。
ボス級が2匹以上いたら嫌すぎる。
ちょっと試すか?
圧縮強化風斬!!
『木曽魔境3』
俺は圧縮強化風斬でボスの左前脚を攻撃してみた。
ち! 弾かれたか!!
蛇竜の時と同じ程度の魔力を込めたが、その程度では当然弾かれるか。
木曽ボスの魔力に合わせた攻撃力で、もう一度!!
うわ! また弾かれた!!
これだけ挑発しても連続ブレスはこない?
慌てるな、早とちりは命にかかわる。
知恵は人類を上回る可能性もある。
ならば、同じ魔力で五行相克、圧縮強化木円盤!
よっしゃ~~、左前脚切断!
「旦那様! 凄い!!」
「彩、油断するな! 距離を保て!!」
切断した左前脚を魔法袋に入れて、撤退!!
さあ! どうするボス!!
『木曽魔境4』
2度目のブレスはこれでも来ないか?
仕方ない魔境の外に出るか?
手負いの属性魔竜、怒りに狂ったら、魔境外にもでれるのか?
この見極めは、命を分ける!
「旦那様!」
「大丈夫だ、爪や尻尾の攻撃は避けられる。」
「でも、もっと離れないと」
ボスは空中で長大さ尻尾を振り回して俺を狙ってきた。
ブレスの射線に入らないように気を付けながら、接近戦を挑んだ。
ボスは長い首を捻って噛みつこうと接近してくる。
ブレス射線に入らず、距離も取りつつ、ボスを翻弄する。
「彩、もっと距離を取って避難するんだ。」
「でも御旦那様を支援せず逃げるなんて出来ません!」
「手負いのボスが境界外に出るかに見極めだ! 従って!!」
「バズーカを用意させてください! いざという時は支援させてください!」
「判った、だから早く避難して!」
5分ほど命を懸けた見極めをして一気に境界外に出る。
『木曽魔境5』
「旦那様、追ってきません。」
「大丈夫のようだね。」
「はい旦那様、ブレスも連続は無かったですね。」
「ああ、これで木曽でも囮作戦が使える目途がついた。」
「はい旦那様、奴隷の子たちの解放が早くなります。」
「だがここは諏訪男爵家の所領、王国は上手く割譲をさせれるのかな?」
「そうですね、諏訪男爵家に恨まれるのは嫌ですね。」
「そうだね、ここでは諏訪男爵家と冒険者組合に恩を売るだけに成るかもしれないね。」
「それでも一般冒険者の手助けにはなりますね。」
「うん、それも大切だね。」
「はい旦那様、私達の昔の事を考えれば、奴隷の子達に安全な狩場を作ってあげたいです。」
「だが、俺達2人の子孫や家臣の為に、出来るだけ多くの自領は必要だよ。」
「はい旦那様、ではどうなさるのですか?」
「次は俺達の領地に割譲して貰い易い、王家の直轄領の駿河城下と大阪城下を探査測量しよう。」
「はい旦那様。」
「では一旦帰ろう。」
『急使』
俺と彩は天竜川を下って、高遠城の内藤男爵家、飯田城の堀男爵家、吉田城の松平伯爵家の領内にまたがる、明石と木曽の両魔境を探り、囮場・狩場として使える絶好地を探す予定だったその後、三河・遠江・駿河と東海道沿いの魔境を測量探査する心算だった。しかし、上使御一行に合流した時、王都から更なる使者が来ていた。
「門番、大和だが上使御一行は居られるか?」
「は! 大和様お待ちしておりました、王国から筆頭魔導師様が御出(おい)でです。」
「なに? お待ちなのか?」
「はい、王家からの命令が来たようです。」
「急ぎ入るぞ、案内を頼む。」
「は! この者が案内いたします。」
「うむ、頼む。」
「は! 赤木と申します、此方にどうぞ。」
俺と彩は急ぎ追手門から本丸まで駆け上った。
『筆頭魔導師』
「私が王国筆頭魔導師の土御門蒼主だ。」
「はは! 大和尊と申します。隣にいるのが妻の彩です。」
「うむ、私が来たのは国王陛下が急ぎ謁見したいと申されてな。」
「国王陛下に置かれましては、勿体無いお言葉を頂き痛み入ります。また土御門筆頭魔導師様にはわざわざの御足労、誠にありがとうございます。」
「うむ、殊勝な言葉じゃ」
「国王陛下に置かれては、大和殿の王国財政再建案を聞きたいと申されてな。」
「は!」
「しかし陛下もお忙しい身、貴君の士族任命拝謁と同時に行おうとしたのだがな、遅々として準備が進まぬ。」
「は!お手数をお掛けします。」
「貴君に貸与するに相応しい空屋敷の準備が整わなかったのだが。」
「お気遣い痛み入ります、しかし元々我らは奴隷魔法使い、旅籠にでも泊まりましょう」
「馬鹿な役人士族はそう申す者もおったがな、貴君は9999石の大身士族に成るのじゃ、後々の事も有る、侮られるわけにはまいらぬ。」
「は! 有り難き幸せ。」
「そこでじゃ。」
『土御門筆頭魔導師』
「我が屋敷に逗留してもら事となった。」
「は! 有り難き幸せ。」
ふ~~~ん、自分より遥かに魔力が強くなった俺達を取り込む気か? 筆頭魔導師とどう付き合っていくか、暫らくは様子見だな。
「それでだ、大和殿が盥空船とやらを創り出したと聞く。」
「は! 魔竜の魔晶石が大量に手に入ったので試作してみました。」
「うむ、急ぎなのでそれに乗って王城に向かいたい。」
「は! 承りました。」
「では、直ぐに行こう。」
「は!」
「土御門殿、我らはいかがいたしましょう?」
「渡辺殿達はこのまま測量を行ってくれ。」
「では大和殿、乗せて貰おう。」
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