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王都編
褒美確定・団欒・陪臣採用・土御門家の子弟
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『褒美確定』
「なに!」
「陛下、諸侯に列せられると王都に妻女を常時住まわせなくてはなりません。」
「うむ?!」
「彩との連携無くしては、属性魔龍を相手取っての狩りが出来ず、十分な奉公ができません。」
「うむ、それはそうじゃな。」
「もし褒美を頂けるなら、将来の子供に分与する士族位と領地を賜りたいです、士族なら妻を伴っての王都外狩りも自由に出かけられます、また家の数だけ不遇な武辺者を陪臣採用させていただけます。」
「ほう、ならば筆頭家老が2人ではなく、分与領地の数だけ採用となるか?」
「は!」
「ならば、尊・彩、この度の余の命を救った大功と、献上品の褒美としてそれぞれに1万石の領地を開拓申請の9999石とは別に与える、将来産まれるであろう子供の数だけ分家にするがよい。」
『はは! ありがたき幸せ!!』
「さて、お主達ほどの狩り上手、何か王国の為の献策はないか?」
『団欒』
「殿様、全ての献策が認められ好かったですね。」
なんか彩の言葉に力と自信が籠ってる?
陛下に独自の士族位を認められたことで安心したのかな?
俺が士族に成ったら自分の出自では妻になれないと言ってたもんな。
もう彩の正妻は揺るがない。
「そうだね、先ずは魔導書の閲覧と写本を優先しないとね。」
「はい、古代魔龍を倒せる魔法の研究ですね?」
「うん、それと軽い空気の作り方を調べたいんだ。」
「軽い空気ですか? そんなものあるんですか?」
「うん、それが有れば少ない魔力で空を飛べるんだ。」
「どう使うのですか?」
「紙風船が有るだろ。」
「はい。」
「一寸形は違うけど、それの大きなものに軽い空気を詰めるんだ。」
「それで飛ぶのですか?」
「うん、大きな風船の下に人と荷物が入る所を設けるんだ。」
「はい。」
「後は移動に少しの魔力を使えばいい。」
「でも、上がり下がりに軽い空気を創ったり捨てたりしないといけませんね?」
「うん、ただね、普段は沢山の水を積んでおいて上がるときに捨てるんだ。」
「下がる時はどうするんですか?」
「水か岩か金属か、少ない魔力で創れるものを創るか、軽い空気の方が少ない魔力で創れるなら、そっちを捨てるか、どっちにしても軽い空気が創れる魔法が見つかってからだね。」
「はい! 殿様。」
「あとは新規の家臣採用だけど。」
『陪臣採用』
「殿様、文武採用大会を見てからではないのですか?」
「うん、ただ下男下女等の下働きや、急ぎ必要な役職は独自で試験採用してみる。」
俺は彩を伴って、盥空船で多摩奴隷冒険者砦に急いだ。
「朝野殿、何も問題は有りませんか?」
「大和様、奥方様、奴隷冒険者も一般冒険者も問題なく狩りが出来ております。」
「獲物の数は減っておりませんか?」
「今のところは問題ありませんが、そのような危険がございますか?」
「はい、ですから領地確定され次第、速やかに明石・木曽両山脈に冒険者を分派していただきたい。」
「判りました、囮役と狩り役は既に班分けされておりますので、冒険者に通達して置き速やかに移動できるように準備させておきます。」
「お願いします。」
「それと、信用できる料理人を大和家に迎えたいので、砦の料理のおばさんや受付のお姉さんに話をしたいのですが。」
「さようですか、毒殺が怖いですからそれが好いでしょう、それで待遇はどうされるのですか?」
「衣食住保証で日給100銅貨を考えています。」
「衣装は大和家のお仕着せを支給ですな?」
「はい。」
「食事の賄ですが?」
「一汁三菜を3食です。」
「豪勢ですね、住居は下女部屋に雑魚寝ですか?」
「おばさんと姉さんは頭分ですので、三間長屋で四畳半の畳間と一畳半の土間を予定しています、平の下女は雑魚寝です。」
「では平の下女の給与と食事は?」
「日給は50銅貨で食事は同じ一汁三菜です。」
「好待遇ですね、応募者が殺到しそうですね。」
「僕たちが奴隷のころ、庇ってくれた信頼できる人を厳選です。」
「それが宜しですね、ではご案内しましょう。」
『陪臣採用2』
「殿様、奥方様とてもとても好い話なんですが、旦那も子供もいるんで置いてはいけません。」
おばさんと姉さんに説明したのだが、2人ともそれぞれ家族が有って、王都への単身赴任は望んでいないようだ。
「ああ、家族も一緒に来てください、全員下男下女として採用します。」
「え? それは夫々給与を払っていただけるのですか?」
「はい、武術道場や学問所に通って、陪臣卒族や士族を目指してください。」
「息子たちが陪臣採用されるのですか?!」
「実力が有ればです、ただ、最低限武家奉公人として中間には採用されます。」
「行かせてください! お願いします!!」
「では、急いで用意してください、出来次第迎えに来ます。」
「殿様、好かったですね。」
「うん、これで安心して食事が出来るし、自炊の時間が狩りや研究に回せる。」
俺と彩は多摩・明石・木曽の狩場を回りながら話し合った。開拓資金は幾ら有っても好いから、時間の許す限り狩りをして回った。
『陪臣採用3』
「土御門筆頭魔導師殿、魔導書の写本は始まっていますか?」
逗留させていただいてる、土御門家に戻り当主に挨拶させていただいたときに聞いてみた。
「うむ、大和殿の提言した王家や王国の魔導書の閲覧と研究、更には写本だが、希望者が多くてな、我ら王国魔導師団が面接採用して、我らの監督の下で写本させている。」
「版木による大量出版はどうですか?」
「国王陛下と重臣団・魔術師団で許可を出したものだけだな、重要な書は実力と忠誠心の有る魔術師による個別写本許可だな。」
「私と彩が閲覧させていただいた、禁書や秘蔵書のことですか?」
「流石に禁書や秘蔵書は、厳選した魔術師にしか写本はさせれないからな。」
「それではまだ始まっていない?」
「いや、儂が認めた忠義者だけで写本を始めさせている。」
「では、禁書・秘蔵書は文字数と重要度によって、各種1冊を6000銅貨以上で買取させていただきます。」
6000銅貨なら日本なら30万前後の価値だな、まあ仕方ないだろう。
「それは助かる、だが並みの魔導書は?」
「実用書や教育書なら100銅貨で買い取りましょう。」
「100は安くないか?」
「陪臣教育用の版木本ですから数が必要です、刷れば刷るほど儲かります。」
「なるほど」
「少しでも重要な閲覧制限の有る写本なら600銅貨出しましょう」
「陪臣用と言っていたが、文武大会で採用するんだろう?」
『土御門家の子弟』
「はい、基本はそうなんですが、今多摩で実績を示し納税してくれてる冒険者は、現地採用しようと思っています。」
「ほう、ならば士族や卒族、いや陪臣でも狩りで活躍すれば現地採用されるのか?」
「はい、ただ陛下や王国との約束も有りますので、扶持は1人扶持で1日玄米5合だけです。」
「それでは全く生活できんのではないか?」
「狩りで自給してもらいます、与えるのは身分です。」
「ほう! 陪臣卒族位の保証か?」
「いえ、狩りには移動速度や運搬力も大切です、騎乗資格の有る陪臣士族位を保証しようと思っています。」
「それは夢の様だな、平民に転落するしかない、士族卒族子弟にとっては何が何でも実績を示したいだろうな。」
「まあ、当主や嫡男が優秀なら、子弟に実家を継がせて自身が仕官する手もありますが。」
「なるほで、それは公表されるのか?」
「陛下と王国の許可を得てからですが。」
「では、土御門家の家臣の子弟を武者修行として多摩に向かわせても好いんだな?」
「お待ちしております。」
「なに!」
「陛下、諸侯に列せられると王都に妻女を常時住まわせなくてはなりません。」
「うむ?!」
「彩との連携無くしては、属性魔龍を相手取っての狩りが出来ず、十分な奉公ができません。」
「うむ、それはそうじゃな。」
「もし褒美を頂けるなら、将来の子供に分与する士族位と領地を賜りたいです、士族なら妻を伴っての王都外狩りも自由に出かけられます、また家の数だけ不遇な武辺者を陪臣採用させていただけます。」
「ほう、ならば筆頭家老が2人ではなく、分与領地の数だけ採用となるか?」
「は!」
「ならば、尊・彩、この度の余の命を救った大功と、献上品の褒美としてそれぞれに1万石の領地を開拓申請の9999石とは別に与える、将来産まれるであろう子供の数だけ分家にするがよい。」
『はは! ありがたき幸せ!!』
「さて、お主達ほどの狩り上手、何か王国の為の献策はないか?」
『団欒』
「殿様、全ての献策が認められ好かったですね。」
なんか彩の言葉に力と自信が籠ってる?
陛下に独自の士族位を認められたことで安心したのかな?
俺が士族に成ったら自分の出自では妻になれないと言ってたもんな。
もう彩の正妻は揺るがない。
「そうだね、先ずは魔導書の閲覧と写本を優先しないとね。」
「はい、古代魔龍を倒せる魔法の研究ですね?」
「うん、それと軽い空気の作り方を調べたいんだ。」
「軽い空気ですか? そんなものあるんですか?」
「うん、それが有れば少ない魔力で空を飛べるんだ。」
「どう使うのですか?」
「紙風船が有るだろ。」
「はい。」
「一寸形は違うけど、それの大きなものに軽い空気を詰めるんだ。」
「それで飛ぶのですか?」
「うん、大きな風船の下に人と荷物が入る所を設けるんだ。」
「はい。」
「後は移動に少しの魔力を使えばいい。」
「でも、上がり下がりに軽い空気を創ったり捨てたりしないといけませんね?」
「うん、ただね、普段は沢山の水を積んでおいて上がるときに捨てるんだ。」
「下がる時はどうするんですか?」
「水か岩か金属か、少ない魔力で創れるものを創るか、軽い空気の方が少ない魔力で創れるなら、そっちを捨てるか、どっちにしても軽い空気が創れる魔法が見つかってからだね。」
「はい! 殿様。」
「あとは新規の家臣採用だけど。」
『陪臣採用』
「殿様、文武採用大会を見てからではないのですか?」
「うん、ただ下男下女等の下働きや、急ぎ必要な役職は独自で試験採用してみる。」
俺は彩を伴って、盥空船で多摩奴隷冒険者砦に急いだ。
「朝野殿、何も問題は有りませんか?」
「大和様、奥方様、奴隷冒険者も一般冒険者も問題なく狩りが出来ております。」
「獲物の数は減っておりませんか?」
「今のところは問題ありませんが、そのような危険がございますか?」
「はい、ですから領地確定され次第、速やかに明石・木曽両山脈に冒険者を分派していただきたい。」
「判りました、囮役と狩り役は既に班分けされておりますので、冒険者に通達して置き速やかに移動できるように準備させておきます。」
「お願いします。」
「それと、信用できる料理人を大和家に迎えたいので、砦の料理のおばさんや受付のお姉さんに話をしたいのですが。」
「さようですか、毒殺が怖いですからそれが好いでしょう、それで待遇はどうされるのですか?」
「衣食住保証で日給100銅貨を考えています。」
「衣装は大和家のお仕着せを支給ですな?」
「はい。」
「食事の賄ですが?」
「一汁三菜を3食です。」
「豪勢ですね、住居は下女部屋に雑魚寝ですか?」
「おばさんと姉さんは頭分ですので、三間長屋で四畳半の畳間と一畳半の土間を予定しています、平の下女は雑魚寝です。」
「では平の下女の給与と食事は?」
「日給は50銅貨で食事は同じ一汁三菜です。」
「好待遇ですね、応募者が殺到しそうですね。」
「僕たちが奴隷のころ、庇ってくれた信頼できる人を厳選です。」
「それが宜しですね、ではご案内しましょう。」
『陪臣採用2』
「殿様、奥方様とてもとても好い話なんですが、旦那も子供もいるんで置いてはいけません。」
おばさんと姉さんに説明したのだが、2人ともそれぞれ家族が有って、王都への単身赴任は望んでいないようだ。
「ああ、家族も一緒に来てください、全員下男下女として採用します。」
「え? それは夫々給与を払っていただけるのですか?」
「はい、武術道場や学問所に通って、陪臣卒族や士族を目指してください。」
「息子たちが陪臣採用されるのですか?!」
「実力が有ればです、ただ、最低限武家奉公人として中間には採用されます。」
「行かせてください! お願いします!!」
「では、急いで用意してください、出来次第迎えに来ます。」
「殿様、好かったですね。」
「うん、これで安心して食事が出来るし、自炊の時間が狩りや研究に回せる。」
俺と彩は多摩・明石・木曽の狩場を回りながら話し合った。開拓資金は幾ら有っても好いから、時間の許す限り狩りをして回った。
『陪臣採用3』
「土御門筆頭魔導師殿、魔導書の写本は始まっていますか?」
逗留させていただいてる、土御門家に戻り当主に挨拶させていただいたときに聞いてみた。
「うむ、大和殿の提言した王家や王国の魔導書の閲覧と研究、更には写本だが、希望者が多くてな、我ら王国魔導師団が面接採用して、我らの監督の下で写本させている。」
「版木による大量出版はどうですか?」
「国王陛下と重臣団・魔術師団で許可を出したものだけだな、重要な書は実力と忠誠心の有る魔術師による個別写本許可だな。」
「私と彩が閲覧させていただいた、禁書や秘蔵書のことですか?」
「流石に禁書や秘蔵書は、厳選した魔術師にしか写本はさせれないからな。」
「それではまだ始まっていない?」
「いや、儂が認めた忠義者だけで写本を始めさせている。」
「では、禁書・秘蔵書は文字数と重要度によって、各種1冊を6000銅貨以上で買取させていただきます。」
6000銅貨なら日本なら30万前後の価値だな、まあ仕方ないだろう。
「それは助かる、だが並みの魔導書は?」
「実用書や教育書なら100銅貨で買い取りましょう。」
「100は安くないか?」
「陪臣教育用の版木本ですから数が必要です、刷れば刷るほど儲かります。」
「なるほど」
「少しでも重要な閲覧制限の有る写本なら600銅貨出しましょう」
「陪臣用と言っていたが、文武大会で採用するんだろう?」
『土御門家の子弟』
「はい、基本はそうなんですが、今多摩で実績を示し納税してくれてる冒険者は、現地採用しようと思っています。」
「ほう、ならば士族や卒族、いや陪臣でも狩りで活躍すれば現地採用されるのか?」
「はい、ただ陛下や王国との約束も有りますので、扶持は1人扶持で1日玄米5合だけです。」
「それでは全く生活できんのではないか?」
「狩りで自給してもらいます、与えるのは身分です。」
「ほう! 陪臣卒族位の保証か?」
「いえ、狩りには移動速度や運搬力も大切です、騎乗資格の有る陪臣士族位を保証しようと思っています。」
「それは夢の様だな、平民に転落するしかない、士族卒族子弟にとっては何が何でも実績を示したいだろうな。」
「まあ、当主や嫡男が優秀なら、子弟に実家を継がせて自身が仕官する手もありますが。」
「なるほで、それは公表されるのか?」
「陛下と王国の許可を得てからですが。」
「では、土御門家の家臣の子弟を武者修行として多摩に向かわせても好いんだな?」
「お待ちしております。」
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