奴隷魔法使い

克全

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王都編

掃除

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 一瞬寺で子供たちを守っている、魔法使い達に連絡しようかと考えた。常陸軍に飛んでもらって、呼んできてもらえれば馬鹿の為に魔力を使わなくて済む。だがそのような楽をするために、子供たちの護衛を減らすわけにはいかない。

 「彩、嫌だけどこいつら運ぶか・・・・・」

 「はい殿様、近寄るのも汚らわしい者どもですが、子供たちを守り解放するためです、証拠隠滅の為に暗殺されないよう、私と殿様で見張りましょう。」

 「そうだね、好く言ってくれたね、彩。」

 駄目だ、駄目だ、駄目だ・・・・・
 さっき彩の側を一瞬たりとも離れないと決めた所為か、視野狭窄していた。
 もっと心を広く持って、慈愛の精神でいないと・・・・・
 彩に相応しい夫で有り続けないとな!

 「彩、風魔法と水魔法は使わないように。」

 「何故ですか? 使った方が全部を一度にに動かせませんか? 魔力も少なくて済み、何時も仰ってる魔力の節約になりませんか?」

 「うん、こいつらが正気なら大丈夫なんだけど、今は皆、寝てるか麻痺してるだろ。」

 「はい、殿様。」

 「僅かでも引き合って、衝突したら沈没の危険があるし、沈没しなくても海に落ちる奴が出てしまう可能性がある。」

 「あ! 仰る通りです・・・・・考え無しなことを申しました、差し出がましいことを申してしまいました、お許しください。」

 「いやいや、好く言ってくれたんだよ、さっき言ってくれた、子供たちの為に運びましょうなど、素晴らしい提言だったよ、これからも、疑問や提言があったらお互い提案しあおうよ、そうすれば、見落とすことも間違ったこと仕出かすことも防げるから。」

 「はい殿様! 私達は助け合って生きるのですね!」

 「ああ、2人で助け合って生涯生きていこう、じゃ、少しずつ魔念動力で運んでいこうか。」

 (大和尊殿、探索はどうなっている。)
 不意に土御門様から念話が届いた
 (土御門様、謀反人主従を捕縛いたしました。)
 (おおおお、それは大手柄ですな、今どこにおられるのか?)
 (謀反人どもは、沖合の密輸船で逃亡を図っておりました、船上で仲違の刃傷沙汰を起こしておりましたが、睡魔法で眠らせ捕えました。)
 (密輸船? 船団が居ったのか!)
 (いえ、一隻に多数の小船で乗り付けておりました、もしかしたら、乗船の優先順位で仲違したのかもしれません。)
 (ふむ、何名ほど居るのだ?)
 (200兵ほどでしょうか)
 (ふむ、それほどの人数を確保し続けるのは難しかろう、魔法使いを常陸家に遣わせ、軍をそちらに向かわせよう。)
 (ありがとうござます、では、お待ちしております。)

 「彩、土御門様が常陸大公軍をここに派遣してくださる、休んでいよう。」
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