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第1章
第17話:配信収入
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僕達は堅実にモンスターを倒し隠し扉を探した。
3人の女の子たちも間違いなくD級冒険者の実力がある。
審査の甘い国ならC級冒険者に昇級させてくれると思う。
今はもう表立ってじゃまする人たちはいないのだけれど、良くも悪くも未成年は守らなかればいけないという考えが強く、中々昇級させてくれない。
早くお父さんお母さんと一緒に世界中のダンジョンを巡りたい。
そんな思いにイライラしていると、銀行の口座に入金があった。
パーティーのライブ配信や動画で1億5000万円。
個人のライブ配信や動画で1億5000万円。
毎日宝石をダンジョン協会事務所で換金している100万円よりは多いが、トレジャーハンターの夢を諦めるほどの金額ではない。
ただそれは、僕が家の魔法袋を自由に使えるから言える事だ。
毎日朝から晩までプライベートダンジョンに潜れるからできる事だ。
普通の人だと、他の冒険者を競争しなかればいけないし、一度に持ち運べる宝物の数も限られている。
比較的見つけやすくて安定した買取価格のダンジョン宝石も、年々買取価格が下がっているし、見つけられる階層が深くなっている。
戦闘力がE級やD級なのに冒険者専業で暮らしている人は、将来に不安を抱えているし、配信者として食べていけないか挑戦しているらしい。
「竜也君、折り入って相談があるのだけど、良いかな?」
月奈お姉さんが真剣な顔で話しかけてきた。
「はい、いいですよ」
「実は3人の分配金の事なのだけれど、今のままでは不公平だと思うのよ」
「そうですね、3人もE級冒険者として認められましたし、個人のライブ配信や動画投稿しか分配されないのは不公平ですね」
「竜也君が認めてくれて助かるよ。
竜也君のお婆さん、宝船聖子さんが後見者として正式な書類を交わしているから、また聖子さんも来てもらわなければいけないのだけれど、改正してもらいたいの」
「その話は家でもしていましたので、家に戻り次第祖母に話しておきます」
「ありがとう、これで肩の荷が下りたよ」
月奈お姉さんの顔が柔らかくなった。
3人に渡すべきお金を僕たちだけで分けているのが嫌だったのだろう。
僕も嫌だったから、気持ちは良く分かる。
おばあちゃんも3人に嫌がらせをしたかったわけじゃない。
全く実力が見合わない状態で分け前をもらうのは、いけないと教えたのだ。
実際、おそわれた時に僕がいなかれば5人は殺されていたかもしれない。
僕がいなければおそわれる事はなかった、というのは理由にならない。
そもそも入りたくなかった僕を、頭を下げて誘ったのはお姉さんたちだ。
自分に都合の良いと事だけ切り取って言い立てるのは恥知らずだ。
☆世界的アイドル冒険者、鈴木深雪のライブ動画
藤河太郎:よかった、本当に良かった、これでこの子たちにもお金が入る!
Benno:そうだな、小学生とはいっても、お金の公平にしなければいけない!
Kenneth:合衆国では契約が全てだ、竜也はまだ甘いな!
Rafael:けっ、やっぱりアメリカ人は金の亡者だな!
Kenneth:露助はだまっていろ、有利な契約を自分から捨てた竜也はバカだ!
管理者:アカウントKennethは通報により凍結されました。
:過去のチャットも消去されます。
Rafael:……ヤンキーが消えた、リュウヤの悪口は危険だな。
ノンバア:タカラブネファミリーがやったのか?
ゆうご:サイレントリュウヤだよ。
:豚キムチとみゆき命の凍結の時に、連中が宣言していただろ。
:なあ、豚キムチ、みゆき命。
豚キムチ:みゆき姫最高、みゆき姫がんばれ、月奈もいいぞ!
みゆき命:みゆき姫、みゆき姫、みゆき姫、みゆき姫!
Benno:2人とも竜也に葉触れない気だな!
みゆき命:みゆき姫が見られない日々は地獄だった、もう二度とイヤダ!
豚キムチ:その通りだ、俺たちみゆき姫親衛隊はみゆき姫だけを見て生きる!
藤河太郎:サイレントリュウヤを恐るべき、2人を矯正してしまったぞ!
Benno:それにしても、タカラブネファミリーは公平だな!
ノンバア:そうだな、あっさりと月収7500万円を投げ捨てた?
ゆうご:3人に分配したらそれくらいの収入減になるのか?
みゆき命:……最初に言いだしたのは月奈だ、竜也の悪口ではないぞ!
豚キムチ:その通りだ、月奈とみゆき姫の姉妹が竜也に言ったからできたのだ!
:竜也を悪く言っている訳ではないぞ!
Rafael:月収7500万円……俺に生涯所得を超えている……
雷伝五郎:ロシアは経済的に厳しいからな、竜也を見習ってみたらどうだ?
Rafael:ロシアのダンジョンは政府とマフィアに支配されている。
Alban:ロシア政府とロシアマフィア、近づくのは危険だな
Benno:ドイツに生まれた事を感謝だな!
藤河太郎:いや、日本人に生まれなかった事を嘆けよ!
Benno:いや、確率的に考えれば、このままで十分だ。
雷伝五郎:それもそうだな!
:アフリカの争乱地帯に生まれ変わったら最悪だからな。
★★★★★★
作者です。
作品を読んでいただきありがとうございます。
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<(_ _)>
3人の女の子たちも間違いなくD級冒険者の実力がある。
審査の甘い国ならC級冒険者に昇級させてくれると思う。
今はもう表立ってじゃまする人たちはいないのだけれど、良くも悪くも未成年は守らなかればいけないという考えが強く、中々昇級させてくれない。
早くお父さんお母さんと一緒に世界中のダンジョンを巡りたい。
そんな思いにイライラしていると、銀行の口座に入金があった。
パーティーのライブ配信や動画で1億5000万円。
個人のライブ配信や動画で1億5000万円。
毎日宝石をダンジョン協会事務所で換金している100万円よりは多いが、トレジャーハンターの夢を諦めるほどの金額ではない。
ただそれは、僕が家の魔法袋を自由に使えるから言える事だ。
毎日朝から晩までプライベートダンジョンに潜れるからできる事だ。
普通の人だと、他の冒険者を競争しなかればいけないし、一度に持ち運べる宝物の数も限られている。
比較的見つけやすくて安定した買取価格のダンジョン宝石も、年々買取価格が下がっているし、見つけられる階層が深くなっている。
戦闘力がE級やD級なのに冒険者専業で暮らしている人は、将来に不安を抱えているし、配信者として食べていけないか挑戦しているらしい。
「竜也君、折り入って相談があるのだけど、良いかな?」
月奈お姉さんが真剣な顔で話しかけてきた。
「はい、いいですよ」
「実は3人の分配金の事なのだけれど、今のままでは不公平だと思うのよ」
「そうですね、3人もE級冒険者として認められましたし、個人のライブ配信や動画投稿しか分配されないのは不公平ですね」
「竜也君が認めてくれて助かるよ。
竜也君のお婆さん、宝船聖子さんが後見者として正式な書類を交わしているから、また聖子さんも来てもらわなければいけないのだけれど、改正してもらいたいの」
「その話は家でもしていましたので、家に戻り次第祖母に話しておきます」
「ありがとう、これで肩の荷が下りたよ」
月奈お姉さんの顔が柔らかくなった。
3人に渡すべきお金を僕たちだけで分けているのが嫌だったのだろう。
僕も嫌だったから、気持ちは良く分かる。
おばあちゃんも3人に嫌がらせをしたかったわけじゃない。
全く実力が見合わない状態で分け前をもらうのは、いけないと教えたのだ。
実際、おそわれた時に僕がいなかれば5人は殺されていたかもしれない。
僕がいなければおそわれる事はなかった、というのは理由にならない。
そもそも入りたくなかった僕を、頭を下げて誘ったのはお姉さんたちだ。
自分に都合の良いと事だけ切り取って言い立てるのは恥知らずだ。
☆世界的アイドル冒険者、鈴木深雪のライブ動画
藤河太郎:よかった、本当に良かった、これでこの子たちにもお金が入る!
Benno:そうだな、小学生とはいっても、お金の公平にしなければいけない!
Kenneth:合衆国では契約が全てだ、竜也はまだ甘いな!
Rafael:けっ、やっぱりアメリカ人は金の亡者だな!
Kenneth:露助はだまっていろ、有利な契約を自分から捨てた竜也はバカだ!
管理者:アカウントKennethは通報により凍結されました。
:過去のチャットも消去されます。
Rafael:……ヤンキーが消えた、リュウヤの悪口は危険だな。
ノンバア:タカラブネファミリーがやったのか?
ゆうご:サイレントリュウヤだよ。
:豚キムチとみゆき命の凍結の時に、連中が宣言していただろ。
:なあ、豚キムチ、みゆき命。
豚キムチ:みゆき姫最高、みゆき姫がんばれ、月奈もいいぞ!
みゆき命:みゆき姫、みゆき姫、みゆき姫、みゆき姫!
Benno:2人とも竜也に葉触れない気だな!
みゆき命:みゆき姫が見られない日々は地獄だった、もう二度とイヤダ!
豚キムチ:その通りだ、俺たちみゆき姫親衛隊はみゆき姫だけを見て生きる!
藤河太郎:サイレントリュウヤを恐るべき、2人を矯正してしまったぞ!
Benno:それにしても、タカラブネファミリーは公平だな!
ノンバア:そうだな、あっさりと月収7500万円を投げ捨てた?
ゆうご:3人に分配したらそれくらいの収入減になるのか?
みゆき命:……最初に言いだしたのは月奈だ、竜也の悪口ではないぞ!
豚キムチ:その通りだ、月奈とみゆき姫の姉妹が竜也に言ったからできたのだ!
:竜也を悪く言っている訳ではないぞ!
Rafael:月収7500万円……俺に生涯所得を超えている……
雷伝五郎:ロシアは経済的に厳しいからな、竜也を見習ってみたらどうだ?
Rafael:ロシアのダンジョンは政府とマフィアに支配されている。
Alban:ロシア政府とロシアマフィア、近づくのは危険だな
Benno:ドイツに生まれた事を感謝だな!
藤河太郎:いや、日本人に生まれなかった事を嘆けよ!
Benno:いや、確率的に考えれば、このままで十分だ。
雷伝五郎:それもそうだな!
:アフリカの争乱地帯に生まれ変わったら最悪だからな。
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