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第1章
第35話:裏の攻防
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僕たち6人は、国際ダンジョン協会が手配した自衛隊の海上護衛艦で、ロシア沿海地方にあるウラジオストクダンジョンに向かった。
最初は合衆国海軍の空母機動部隊で送り迎えしてくれる言う話だったのだが、中華の猛烈な反対にあってできなくなった。
逆に中華が人民海軍空母機動部隊で送り迎えすると言いだしたが、当然合衆国が猛烈に反対して、提案の時点で潰された。
ロシア臨時政府は自国の艦艇で送り迎えすると言ったが、いまだに旧政府とロシアマフィアの関係者が潜んでいるというウワサの、ロシア海軍艦艇には乗りたくない。
そう言ってロシア海軍艦艇での送り迎えはこちらから断った。
日本国内には、僕たちが自衛隊の海上護衛艦に送り迎えされる事を反対する勢力もいたが、お姉さんたちのファンに袋叩きにあって全員議員辞職した。
そんな議員たちを支援していた企業や団体も、不正、犯罪、中華からの異様な資金流入を暴露され、会社は倒産、役員も全員逮捕された。
こういう連中は本当に馬鹿だと思う。
少し前に不正や犯罪を暴かれて逮捕される事件が2度も3度も起きているのに、目をつけられるような事を平気でやってくる。
不正や犯罪をしていない清廉潔白な人たちなら分かるが、調べられれば必ず分かり不正や犯罪をしているのに、よく騒ぎ立てられるものだ。
僕たちは、陸上自衛隊のレンジャー部隊、警視庁のSPに守られて沿海地方のウラジオストクに上陸した。
迎えてくれたのはモスクワの臨時政府から派遣された要人で、護衛として兵士とSPをつけてくれたが、日本政府が付けてくれた護衛と争っていた。
モスクワ臨時政府要人は、色々な歓迎を用意してくれていた。
事前にそういう事は全て断っていたのに、腹の立つ事だ!
失礼なるのは分かっていたが、すべてキッパリと断った。
狙われているのが分かっているのに、レベルアップ効果の使えない地上に留まるのは、危険なだけでなく愚かだと言ってダンジョンに潜った。
モスクワ臨時政府の要人は面目を潰されたと思ったのか、とても不機嫌な顔をしていたが、知った事ではない。
どこに刺客がいるか分からない状態で、お姉さんたちを危険な状態に置いてはいけないので、急いでダンジョンに潜るのが最優先だ。
「武器と防具を再点検してください」
僕はお姉さんたちに貸し与えている武器に不備がないか確かめてもらった。
日本を出る前にも確信しているが、ダンジョンに潜る前に再点検するのが常識だ。
「やっぱり魔剣は良いよね、最高だよ!」
深雪お姉さんがはしゃいでいる。
日本でおばあちゃんが貸し与えると言ってからずっと同じテンションだ。
「貴重な魔剣を全員に貸してもらえるなんて、思ってもいませんでした」
表面は冷静にふるまっている月奈お姉さんも、内心ではうれしそうだ。
「壊れるとは思えませんが、ちょっと心配です」
5人の中で1番慎重な桜が壊す事を恐れている。
「魔剣を貸してもらえている間にもっとレベルアップしたいわ」
葵は強くなるよろこびに目覚めてしまったのか?
深雪お姉さんのようには、ならないで欲しいのだが。
「コレデモンスターヲミナゴロシニスル」
ルナの奴、殺戮狂になるんじゃないだろうな?
危険なロシアのウラジオストクダンジョンに潜るので、我が家にある予備の魔剣と最新スーツを貸し与えたのであって、レベルアップのためじゃないぞ。
魔剣も最新スーツも使いこなすのは難しいけれど、ダンジョンの中に限ればとんでもない力を発揮してくれる。
旧政府やマフィアの残党が、自動小銃やロケットランチャー、戦車や戦闘ヘリコプターを投入して来ても返り討ちにできるはずだ。
「一気に地下71階層まで潜ります」
「え、そこまで潜っちゃうの?!」
あれ、深雪お姉さんが珍しく弱気になった。
さっきまでのテンションは何所に行った?
「私たちでは全く相手にならないのではなくて?」
月奈お姉さんらしく、言葉の端々に反対の感情が入っている。
「お姉ちゃんたちでも1対1で戦えないのに……」
3人娘の末っ子らしい、チャッカリした所の有る葵が弱気になっている。
「竜也さんがそう言うのなら、何か方法があるのよね?」
桜は僕の事を全面的に信用してくれているようだ。
その信頼を裏切らないようにしないとね!
「ワタシノテンサイテキナカタナサバキヲミセテアゲマス!」
ルナ、それは殺戮のよろこびではないよな?
「分かっているとは思うけれど、マフィアや反政府勢力に俺たちは狙われている。
地上では、何時何処から狙われるか分からない状態だ。
それはダンジョンの中も同じで、誰でも簡単に潜れる深さは危ないんだ」
「それは分かるけれど、地下71階だと、敵よりモンスターの方が危険でしょう?」
「月奈お姉さんの言う事も分かるけれど、それはレベルアップ前の話。
家のプライベートダンジョンで、ライブ配信も動画投稿も禁止して、あれだけ痛い思いをさせたのはこの時のためだよ」
「私たちは気がついていなかったけれど、地下71階でも平気なくらいレベルアップして強くなっているの?」
「深雪お姉さんは、家のプライベートダンジョンで潜ったのが、地下47階だから大したことがないと思っていたようだけれど、家のはレベルが高いから。
通常のダンジョンの2倍から3倍は厳しく危険なダンジョンだから」
「道理でモンスターの強さがいつもと違うと感じたわけだ!」
「オウ、ワタシモオカシイトオモッテイマシタ」
「竜也君のやる事だから、何か理由があると思っていたけれど、ロシアのマフィアをだますためだったのね?」
桜の信頼が胸に痛く感じてしまう、何なのだろう?
☆世界的アイドル冒険者、鈴木深雪のライブ動画
Rafael:ウラジオストクの同志から緊急連絡がきた!
:マフィアの残党がみゆき姫を狙っている、急いで通報してくれ!
藤河太郎:よくやった、モスクワの臨時政府には伝えたのか?
Rafael:臨時政府は信用できない、日本政府に守らせてくれ。
雷伝五郎:日本政府も完全に信用できないが、ロシアよりもましか?
Benno:タカラブネファミリーに伝えておく。
藤河太郎:なるほど、それが1番安全だな。
雷伝五郎:役に立つかどうかは分からないが、日本政府にも伝えておく。
Rafael:ありがとう、臨時政府に裏切者がいるのは確かなんだ!
ノンバア:今のロシアの状況では仕方のない事だ。
Rafael:樺太に入り込んでいたスパイは何人も捕まえたのだが……
ゆうご:全員捕まえたとは言えないのだな。
Rafael:すまない、俺たちの力が足りないばかりに。
Benno:いや、Rafaelたちは命がけで良くやってくれている。
Rafael:これからもスパイを探し出して始末していく。
ゆうご:無理するなよ、死んだらお終いだぞ。
Rafael:ああ、みゆき姫を見られなくなるのは嫌だからな!
Benno:タカラブネファミリーがどれくらいの援軍を送ってくれるかだが……
ノンバア:前回の誘拐騒動を考えると、相当の援軍を送るとは思うが……
Benno:だが、あの時協力した連中は正体がバレてしまった……
Rafael:今ロシアに残っているタカラブネファミリーの協力要員は少ない。
ノンバア:サイレントリュウヤと深雪ファンクラブも逆探知されてしまった!
:うまく逃げたから全員無事だったが……
雷伝五郎:今のロシアにみゆき姫を守る戦力がほとんどない!
Rafael:一旦ロシア領に戻る!
雷伝五郎:俺もロシア領に潜入するぞ!
★★★★★★
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こういう連中は本当に馬鹿だと思う。
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不正や犯罪をしていない清廉潔白な人たちなら分かるが、調べられれば必ず分かり不正や犯罪をしているのに、よく騒ぎ立てられるものだ。
僕たちは、陸上自衛隊のレンジャー部隊、警視庁のSPに守られて沿海地方のウラジオストクに上陸した。
迎えてくれたのはモスクワの臨時政府から派遣された要人で、護衛として兵士とSPをつけてくれたが、日本政府が付けてくれた護衛と争っていた。
モスクワ臨時政府要人は、色々な歓迎を用意してくれていた。
事前にそういう事は全て断っていたのに、腹の立つ事だ!
失礼なるのは分かっていたが、すべてキッパリと断った。
狙われているのが分かっているのに、レベルアップ効果の使えない地上に留まるのは、危険なだけでなく愚かだと言ってダンジョンに潜った。
モスクワ臨時政府の要人は面目を潰されたと思ったのか、とても不機嫌な顔をしていたが、知った事ではない。
どこに刺客がいるか分からない状態で、お姉さんたちを危険な状態に置いてはいけないので、急いでダンジョンに潜るのが最優先だ。
「武器と防具を再点検してください」
僕はお姉さんたちに貸し与えている武器に不備がないか確かめてもらった。
日本を出る前にも確信しているが、ダンジョンに潜る前に再点検するのが常識だ。
「やっぱり魔剣は良いよね、最高だよ!」
深雪お姉さんがはしゃいでいる。
日本でおばあちゃんが貸し与えると言ってからずっと同じテンションだ。
「貴重な魔剣を全員に貸してもらえるなんて、思ってもいませんでした」
表面は冷静にふるまっている月奈お姉さんも、内心ではうれしそうだ。
「壊れるとは思えませんが、ちょっと心配です」
5人の中で1番慎重な桜が壊す事を恐れている。
「魔剣を貸してもらえている間にもっとレベルアップしたいわ」
葵は強くなるよろこびに目覚めてしまったのか?
深雪お姉さんのようには、ならないで欲しいのだが。
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魔剣も最新スーツも使いこなすのは難しいけれど、ダンジョンの中に限ればとんでもない力を発揮してくれる。
旧政府やマフィアの残党が、自動小銃やロケットランチャー、戦車や戦闘ヘリコプターを投入して来ても返り討ちにできるはずだ。
「一気に地下71階層まで潜ります」
「え、そこまで潜っちゃうの?!」
あれ、深雪お姉さんが珍しく弱気になった。
さっきまでのテンションは何所に行った?
「私たちでは全く相手にならないのではなくて?」
月奈お姉さんらしく、言葉の端々に反対の感情が入っている。
「お姉ちゃんたちでも1対1で戦えないのに……」
3人娘の末っ子らしい、チャッカリした所の有る葵が弱気になっている。
「竜也さんがそう言うのなら、何か方法があるのよね?」
桜は僕の事を全面的に信用してくれているようだ。
その信頼を裏切らないようにしないとね!
「ワタシノテンサイテキナカタナサバキヲミセテアゲマス!」
ルナ、それは殺戮のよろこびではないよな?
「分かっているとは思うけれど、マフィアや反政府勢力に俺たちは狙われている。
地上では、何時何処から狙われるか分からない状態だ。
それはダンジョンの中も同じで、誰でも簡単に潜れる深さは危ないんだ」
「それは分かるけれど、地下71階だと、敵よりモンスターの方が危険でしょう?」
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「道理でモンスターの強さがいつもと違うと感じたわけだ!」
「オウ、ワタシモオカシイトオモッテイマシタ」
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桜の信頼が胸に痛く感じてしまう、何なのだろう?
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Rafael:ウラジオストクの同志から緊急連絡がきた!
:マフィアの残党がみゆき姫を狙っている、急いで通報してくれ!
藤河太郎:よくやった、モスクワの臨時政府には伝えたのか?
Rafael:臨時政府は信用できない、日本政府に守らせてくれ。
雷伝五郎:日本政府も完全に信用できないが、ロシアよりもましか?
Benno:タカラブネファミリーに伝えておく。
藤河太郎:なるほど、それが1番安全だな。
雷伝五郎:役に立つかどうかは分からないが、日本政府にも伝えておく。
Rafael:ありがとう、臨時政府に裏切者がいるのは確かなんだ!
ノンバア:今のロシアの状況では仕方のない事だ。
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Benno:いや、Rafaelたちは命がけで良くやってくれている。
Rafael:これからもスパイを探し出して始末していく。
ゆうご:無理するなよ、死んだらお終いだぞ。
Rafael:ああ、みゆき姫を見られなくなるのは嫌だからな!
Benno:タカラブネファミリーがどれくらいの援軍を送ってくれるかだが……
ノンバア:前回の誘拐騒動を考えると、相当の援軍を送るとは思うが……
Benno:だが、あの時協力した連中は正体がバレてしまった……
Rafael:今ロシアに残っているタカラブネファミリーの協力要員は少ない。
ノンバア:サイレントリュウヤと深雪ファンクラブも逆探知されてしまった!
:うまく逃げたから全員無事だったが……
雷伝五郎:今のロシアにみゆき姫を守る戦力がほとんどない!
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