スライム従魔司というスキルが神与されたので、王太女との婚約は破棄され、実家からは追放され、刺客を放たれた。

克全

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第2章

第18話:理想のお家

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 公爵家を追い出されてから半年、ようやく理想の家を手に入れることができた。
 ロードスライムの身体で作った広大な家の中に住んでいるのだ。

 防御力159万2617を超える攻撃を受けない限り、ロードスライムに傷1つつけることができないから、内部空間にいる者は安全なのだ。

 しかも回復魔術を覚えたので、少々のダメージは即座に治すことができる。
 回復魔術に使う魔力も、無限の魔力を持つ俺が供給すれば、尽きることがないから、まさに無敵のスライム城だ。

「ロード、今日もシャーマンビッグゴブリンから魔術を覚えようか」

 ロードからは承諾の波動が感じられる。
 ロードはまだ話すことができないから、スライムが話す事ができるようになるのは、次の進化からかもしれないし、そのまた次の進化からかもしれない。

 スライムだから話せないとは思えないのだ。
 まだ俺は出会った事はないが、ゴブリンやコボルトでさえ、ある程度の進化をすれば人語を話す事ができると聞いている。

 あいつらにできてスライムにできないとは思いたくない。
 そうだ、諦めない限り夢は何時か叶うのだ。

「さてシャーマンビッグゴブリン、今日も土魔術を使ってもらうぞ」

「〇✖▼△◇■□」

 シャーマンビッグゴブリンとはいえ所詮はゴブリンだ。
 毎回痛い目に合わないと魔術を使おうとしないのだから、真正の馬鹿である。

 回復魔術を使えて、進化も1つ上の段階にいたプリーストヒュージゴブリンには、覚えている全ての回復魔術をロードの身体の中で使わせた。

 時間はかかったが、お陰でプリーストヒュージゴブリンが覚えていた回復魔術は全部覚えることができた。
 俺もロードも、毎日反復して回復魔術を使う事で忘れないようにしている。

「ロード、少し痛い目にあわせてやってくれ」

「◎〇✖●✖▼△◇■□」

 痛い目に合ってからやくやるくらいなら、最初からやれよと言いたいが、ゴブリンだから愚かなのはどうしようもないのかもしれない。

 以前に捕らえていたシャーマンビッグゴブリンから覚えた魔術は、ロードと合体統合している1万3556匹のスライムが全員が覚えてくれている。

 いやそれだけではない、一度合体統合して回復魔術と攻撃魔術と武術を覚えてから、ビックスライムに進化するためにゴブリンと戦い続けている高位スライムも、分裂のために分離しているスライムも覚えている。

 分離しているスライムや、成長中のベビースライムやリトルスライムが全部成長してくれたら、ロードスライム2匹分になるだろう。
 もちろん俺にロードを2匹に分離するつもりはない。

 最低能力が2000000を超えるロードスライムなら、敵のキングゴブリンがレベル1なら勝てると思うからだ。

 20000ものスライムが一斉に攻撃魔術を使っても、シャーマンビッグゴブリンから覚えた程度の攻撃魔術では意味がない。

 だけど、20000ものスライムが、プリーストヒュージゴブリンから覚えた回復魔術を自分に使ったら、負ける事などないと思う。
 1番いいのはもっと強力な攻撃魔術を覚える事だ。
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