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第2章
第19話:調査・カチュア王太女視点
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私は王国の正規家臣と私的な配下を使って、シャルマン公爵家を調べさせた。
こんな事もができるのも、リドワーン様のお陰です。
リドワーン様が私の父親であるのティンド国王に、私が私兵を持つべきだと言ってくれたのです。
王国史上初めて女王となる私には敵が多いし、利用しようとする者も現れる。
今父に忠誠を誓っている者ですら、利用しようとすると言ってくれたのです。
王家王国ではなく、私個人に忠誠を誓う者を今から育てた方がいいと、父のティンド国王に献策してくれたのです。
「リドワーン様に仕えていた者と連絡がつきました。
天職の確認でスライム従魔司という結果が出たリドワーン様は、シャルマン公爵家の恥として内々で処刑されるはずでございました。
ですが側近の方々が一致団結して反対されたので、大魔境への追放に止められたのだそうでございます」
「それでは助命になっていないではありませんか!」
「それが、リドワーン様直々に側近衆にそうするように命じられたそうです。
そうでなければシャルマン公爵が暗殺を強行するだろうからと言われたそうです。
それに、大魔境に追放になった方が強くなって戻って来られるからと、リドワーン様は申されたそうでございます。
ただ卑怯なシャルマン公爵は、ジャスワン殿の側近を遣わしてリドワーン様を殺そうとしたのだと、リドワーン様の側近の方々は憤っていました。
リドワーン様を殺そうとしたジャスワン殿の側近ですが、行方不明になっている者が四人いるとの事でございます。
ノルド、ジョージ、チャピル、レオンという剣士や槍士なのですが、未だにシャルマン公爵家に戻らず、シャルマン公爵も密かに探しているようでございます」
最弱で役立たずの天職と言われるスライム従魔士なのに、強くなって戻るという言葉は、リドワーン様の言葉にしては少々おかしいですね。
幼い頃からずっと交流を続けていたリドワーン様でなければ、私でもスライム従魔士が天職と分かった人を王配に迎えようと思わなかったでしょう。
それほどスライム従魔士という天職は大外れなのです。
本当にアレックス様の天職はスライム従魔士なのでしょうか。
まずそこから調べるべきでしょう。
それとノルド、ジョージ、チャピル、レオンという四人ですが、リドワーン様が返り討ちにされたと思いたいですが、それは幾らなんでも願望が過ぎますね。
本当にリドワーン様の天職がスライム従魔士ならば、四人の戦士職に勝てるはずがないのです。
しかも従魔のスライムすらいなければ、スライムを盾にして逃げる時間を稼ぐことすらできません。
でも、あの慎重なリドワーン様が、限られた時間しかなかったとはいえ、従魔のスライムを用意していなかったのでしょうか。
しかし、レベルの低いスライム1頭しか従わせる事ができないスライム従魔士では、スライムを用意していても大した役には立たないでしょう。
「シャルマン公爵領の教会支部に圧力をかけなさい。
本人にしか教えてはいけない天職と能力を、シャルマン公爵に教えてリドワーン様殺害に加担した罪で、教会関係者を全員逮捕して王都に連れてきなさい。
それと側近の者達に、リドワーン様がペットとしてスライムを飼っていなかったか聞いてきなさい」
「承りました」
こんな事もができるのも、リドワーン様のお陰です。
リドワーン様が私の父親であるのティンド国王に、私が私兵を持つべきだと言ってくれたのです。
王国史上初めて女王となる私には敵が多いし、利用しようとする者も現れる。
今父に忠誠を誓っている者ですら、利用しようとすると言ってくれたのです。
王家王国ではなく、私個人に忠誠を誓う者を今から育てた方がいいと、父のティンド国王に献策してくれたのです。
「リドワーン様に仕えていた者と連絡がつきました。
天職の確認でスライム従魔司という結果が出たリドワーン様は、シャルマン公爵家の恥として内々で処刑されるはずでございました。
ですが側近の方々が一致団結して反対されたので、大魔境への追放に止められたのだそうでございます」
「それでは助命になっていないではありませんか!」
「それが、リドワーン様直々に側近衆にそうするように命じられたそうです。
そうでなければシャルマン公爵が暗殺を強行するだろうからと言われたそうです。
それに、大魔境に追放になった方が強くなって戻って来られるからと、リドワーン様は申されたそうでございます。
ただ卑怯なシャルマン公爵は、ジャスワン殿の側近を遣わしてリドワーン様を殺そうとしたのだと、リドワーン様の側近の方々は憤っていました。
リドワーン様を殺そうとしたジャスワン殿の側近ですが、行方不明になっている者が四人いるとの事でございます。
ノルド、ジョージ、チャピル、レオンという剣士や槍士なのですが、未だにシャルマン公爵家に戻らず、シャルマン公爵も密かに探しているようでございます」
最弱で役立たずの天職と言われるスライム従魔士なのに、強くなって戻るという言葉は、リドワーン様の言葉にしては少々おかしいですね。
幼い頃からずっと交流を続けていたリドワーン様でなければ、私でもスライム従魔士が天職と分かった人を王配に迎えようと思わなかったでしょう。
それほどスライム従魔士という天職は大外れなのです。
本当にアレックス様の天職はスライム従魔士なのでしょうか。
まずそこから調べるべきでしょう。
それとノルド、ジョージ、チャピル、レオンという四人ですが、リドワーン様が返り討ちにされたと思いたいですが、それは幾らなんでも願望が過ぎますね。
本当にリドワーン様の天職がスライム従魔士ならば、四人の戦士職に勝てるはずがないのです。
しかも従魔のスライムすらいなければ、スライムを盾にして逃げる時間を稼ぐことすらできません。
でも、あの慎重なリドワーン様が、限られた時間しかなかったとはいえ、従魔のスライムを用意していなかったのでしょうか。
しかし、レベルの低いスライム1頭しか従わせる事ができないスライム従魔士では、スライムを用意していても大した役には立たないでしょう。
「シャルマン公爵領の教会支部に圧力をかけなさい。
本人にしか教えてはいけない天職と能力を、シャルマン公爵に教えてリドワーン様殺害に加担した罪で、教会関係者を全員逮捕して王都に連れてきなさい。
それと側近の者達に、リドワーン様がペットとしてスライムを飼っていなかったか聞いてきなさい」
「承りました」
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