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第3章
第73話:ダンジョンコアの苦情
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俺は想像力を駆使して、サクラの体内にある魔宝石と同じ物を創り出そうとした。
東洋医学を学び、その知識と技術で生活し、ラノベやアニメに耽溺したうえに、自分でも小説を書いていた俺には、人並み外れた想像力があったようだ。
サクラの体内にある魔宝石と同じ物をポロポロと簡単に創り出していた。
魔法袋化させた魔力器官に蓄えていた膨大な魔力の極一部を、その魔宝石を創り出すのに使った。
「ダンジョンコア、俺の言う事を聞いてくれるのなら、この魔宝石を貸し与えて定期的に魔力を与えよう、どうだ」
俺はレベル2キングスライム級の魔宝石10個を、サクラにダンジョン内にまで運ばせて、ダンジョンコアに見せながら話しかけた。
「今分け与えてくれている魔力以外に、その魔宝石にも魔力を込めてくれるというのか、それならば今まで以上にダンジョンを広げることができるが……」
「今まで以上にダンジョンを広げてくれても構わない。
ただサクラに渡す魔獣が増えると、今まで以上に魔力を消費するのではないか?
単に広げるのではなく、魔力の収支が合う場所にまでダンジョン伸ばしたり深めたりする事はできないのか」
「1本の細いダンジョンを深く深く伸ばして、地球のマグマにまで到達すれば、莫大な量の魔力を得ることができる。
亜竜種の群れが喰らい合っている、大魔境のもっと奥深くにまダンジョンを伸ばせば、使う魔力よりも得られる魔力の方が多くなるだろう」
「それが分かっていて、何故今までやらなかったんだ」
「やろうとしていたんだ、その為に強いゴブリンを育て、ゴブリンと亜竜種の群れが喰らい合い、その時に発せられる魔力を吸収したり、死んだ亜竜種を吸収したりして魔力を得ようとしていたんだ!
それをお前達が……」
「ああ、分かった、俺達のせいで全てが台無しになったんだな。
だが俺達にも事情があったんだ。
だから謝らんぞ!
この世界は弱肉強食、今回は俺達が勝ったのだから、諦めろ。
野暮用でどうしても大ダンジョンを離れなければいけないが、戻ってきたらダンジョンコアの計画に従って、亜竜種の群れにまで届くダンジョンを作るのに協力する。
それでだ、ダンジョンコア。
この魔宝石を預けておいたら、今までと同じように魔獣を発現させるとしたら、何日くらい持つんだ」
「そうだな、腹一杯に魔力を得られるなら、それで30日は持つと思う。
その魔法石1個で30日持つと思うから、330日は大丈夫だ」
それなら予想外に長持ちするな。
教会と戦うにしても、330日も長引くことはないはずだ。
十分余裕をもって帰って来られるだろう。
それに、蓄えきれずに霧散してしまうロードスライム達の魔力をダンジョンコアに与えたら、もっと引き延ばす事も可能だな。
「リドワーン様、そろそろお休みになっては如何ですか。
働き過ぎは身体に悪いです」
カチュアが心配して休むように言葉をかけてくれる。
ただその言葉の中に「私をほったらかしにしないで」という想いも感じられた。
俺は黙ってカチュアの手を取り抱き寄せた。
東洋医学を学び、その知識と技術で生活し、ラノベやアニメに耽溺したうえに、自分でも小説を書いていた俺には、人並み外れた想像力があったようだ。
サクラの体内にある魔宝石と同じ物をポロポロと簡単に創り出していた。
魔法袋化させた魔力器官に蓄えていた膨大な魔力の極一部を、その魔宝石を創り出すのに使った。
「ダンジョンコア、俺の言う事を聞いてくれるのなら、この魔宝石を貸し与えて定期的に魔力を与えよう、どうだ」
俺はレベル2キングスライム級の魔宝石10個を、サクラにダンジョン内にまで運ばせて、ダンジョンコアに見せながら話しかけた。
「今分け与えてくれている魔力以外に、その魔宝石にも魔力を込めてくれるというのか、それならば今まで以上にダンジョンを広げることができるが……」
「今まで以上にダンジョンを広げてくれても構わない。
ただサクラに渡す魔獣が増えると、今まで以上に魔力を消費するのではないか?
単に広げるのではなく、魔力の収支が合う場所にまでダンジョン伸ばしたり深めたりする事はできないのか」
「1本の細いダンジョンを深く深く伸ばして、地球のマグマにまで到達すれば、莫大な量の魔力を得ることができる。
亜竜種の群れが喰らい合っている、大魔境のもっと奥深くにまダンジョンを伸ばせば、使う魔力よりも得られる魔力の方が多くなるだろう」
「それが分かっていて、何故今までやらなかったんだ」
「やろうとしていたんだ、その為に強いゴブリンを育て、ゴブリンと亜竜種の群れが喰らい合い、その時に発せられる魔力を吸収したり、死んだ亜竜種を吸収したりして魔力を得ようとしていたんだ!
それをお前達が……」
「ああ、分かった、俺達のせいで全てが台無しになったんだな。
だが俺達にも事情があったんだ。
だから謝らんぞ!
この世界は弱肉強食、今回は俺達が勝ったのだから、諦めろ。
野暮用でどうしても大ダンジョンを離れなければいけないが、戻ってきたらダンジョンコアの計画に従って、亜竜種の群れにまで届くダンジョンを作るのに協力する。
それでだ、ダンジョンコア。
この魔宝石を預けておいたら、今までと同じように魔獣を発現させるとしたら、何日くらい持つんだ」
「そうだな、腹一杯に魔力を得られるなら、それで30日は持つと思う。
その魔法石1個で30日持つと思うから、330日は大丈夫だ」
それなら予想外に長持ちするな。
教会と戦うにしても、330日も長引くことはないはずだ。
十分余裕をもって帰って来られるだろう。
それに、蓄えきれずに霧散してしまうロードスライム達の魔力をダンジョンコアに与えたら、もっと引き延ばす事も可能だな。
「リドワーン様、そろそろお休みになっては如何ですか。
働き過ぎは身体に悪いです」
カチュアが心配して休むように言葉をかけてくれる。
ただその言葉の中に「私をほったらかしにしないで」という想いも感じられた。
俺は黙ってカチュアの手を取り抱き寄せた。
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