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第4章
第79話:後方支援・カチュア王太女視点
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私はサクラから授かった策をリドワーン様に話しました。
リドワーン様が心配してくださっていたので、今回の新婚旅行についてきている、全ての護衛にも側近にも侍女にも話してきかせました。
リドワーン様は心配しながら黙って聞いてくださいました。
普段はどれほど危険な時でも眉一つ動かさないリドワーン様が、私を心配して不安そうな表情を浮かべてくださるのは、無上の喜びでした。
何度かリドワーン様が何か言いたそうにされて、言葉を飲み込まれました。
その表情から、自分は権利などいらないと言いたいのが分かりました。
話している内容によって変わるリドワーン様の表情で、私の何を心配してくださっているのかもわかりました。
危険な真似は自分がするからと言いたいのを我慢されていました。
汚名を着るのなら自分が着るという言葉も、私が女王に就任した時の必要な武名と天秤にかけて、飲み込んでくださるのも理解できました。
犯す危険と得られる利益、陰で噂される汚名と覇王としての武名勇名、全てをえることになるのです。
これから通過する国との交渉の時では、この国の時以上の脅しが必要になり、陰で恨みを買ってしまう可能性がとても高いのです。
それをリドワーン様は心配し、同時に私が得られるモノを比較してくれています。
その全てを考慮された上で、リドワーン様が反対の意見を口にしようとされた時、思わぬ者達が私を支援する言葉をかけてくれたのです。
「シャルマン公爵閣下、ここはカチュア王太女殿下の武名を選びましょう。
殿下がロードスライムを従えられると王侯貴族達が勘違いしてくれれば、万が一シャルマン公爵閣下と殿下が別行動とられることになっても、手出しを躊躇します」
長く仕えてくれている戦闘侍女が、リドワーン様を説得しようとしてくれます。
「そうでございます、シャルマン公爵閣下。
カチュア王太女殿下の安全を少しでも高めるなら、この策は行うべきです」
別の戦闘侍女が、最初の侍女の言葉を後押しします。
「それにシャルマン公爵閣下、得られる権利もとても大きいです。
それをみすみす捨てるのは、カチュア王太女殿下の夫として如何なものでしょう。
街道の所有権を保持すれば、莫大な利益が手にはいります。
何より必要な時に街道を軍用路として使うことができます。
それに悪名を轟かせるという事は、むしろ女王としての誇りではありませんか。
ここは将来の女王陛下の王配として、断固として街道の権利を確保してください」
見届け人の一人でもある、幼い頃から仕えてくれている側近の侍女が、私の女王就任を前提にリドワーン様を説得してくれます。
苦渋の表情を浮かべていたリドワーン様が、諦観の表情に変わられました。
どうやら認めてくださったようですね。
リドワーン様が心配してくださっていたので、今回の新婚旅行についてきている、全ての護衛にも側近にも侍女にも話してきかせました。
リドワーン様は心配しながら黙って聞いてくださいました。
普段はどれほど危険な時でも眉一つ動かさないリドワーン様が、私を心配して不安そうな表情を浮かべてくださるのは、無上の喜びでした。
何度かリドワーン様が何か言いたそうにされて、言葉を飲み込まれました。
その表情から、自分は権利などいらないと言いたいのが分かりました。
話している内容によって変わるリドワーン様の表情で、私の何を心配してくださっているのかもわかりました。
危険な真似は自分がするからと言いたいのを我慢されていました。
汚名を着るのなら自分が着るという言葉も、私が女王に就任した時の必要な武名と天秤にかけて、飲み込んでくださるのも理解できました。
犯す危険と得られる利益、陰で噂される汚名と覇王としての武名勇名、全てをえることになるのです。
これから通過する国との交渉の時では、この国の時以上の脅しが必要になり、陰で恨みを買ってしまう可能性がとても高いのです。
それをリドワーン様は心配し、同時に私が得られるモノを比較してくれています。
その全てを考慮された上で、リドワーン様が反対の意見を口にしようとされた時、思わぬ者達が私を支援する言葉をかけてくれたのです。
「シャルマン公爵閣下、ここはカチュア王太女殿下の武名を選びましょう。
殿下がロードスライムを従えられると王侯貴族達が勘違いしてくれれば、万が一シャルマン公爵閣下と殿下が別行動とられることになっても、手出しを躊躇します」
長く仕えてくれている戦闘侍女が、リドワーン様を説得しようとしてくれます。
「そうでございます、シャルマン公爵閣下。
カチュア王太女殿下の安全を少しでも高めるなら、この策は行うべきです」
別の戦闘侍女が、最初の侍女の言葉を後押しします。
「それにシャルマン公爵閣下、得られる権利もとても大きいです。
それをみすみす捨てるのは、カチュア王太女殿下の夫として如何なものでしょう。
街道の所有権を保持すれば、莫大な利益が手にはいります。
何より必要な時に街道を軍用路として使うことができます。
それに悪名を轟かせるという事は、むしろ女王としての誇りではありませんか。
ここは将来の女王陛下の王配として、断固として街道の権利を確保してください」
見届け人の一人でもある、幼い頃から仕えてくれている側近の侍女が、私の女王就任を前提にリドワーン様を説得してくれます。
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どうやら認めてくださったようですね。
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