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第一章
第50話:報奨料理
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「うめぇ、うめぇ、うめぇ、こんなうめぇ料理生まれて初めて喰った!」
「むぎだ、麦飯だ、こんなのお貴族様の食べ物だぞ!」
「いいのか、本当にこれを腹一杯喰っていのか?!」
一万を超える敵兵を捕縛してくれた味方の騎士や兵士、冒険者が口々に言う。
「ああ、構わないぞ。
これは身代金や報奨金とは別の、戦友に対する労いだ。
腹がはちきれるくらい喰ってくれていい」
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
千人少しの味方が、急ごしらえに野外露天食堂で腹を満たす。
麦飯もホワイトシチューも、女子供達が作り置きしてくれたものだ。
最近は料理が上手になってくれたので、俺の手間が格段に減った。
敵の捕虜だが、全員俺が預かる事になった。
捕虜は実家が支払う身代金によって待遇が天と地ほど違う。
実家が大金を払ってくれる貴族の捕虜は、貴族に相応しい待遇を受ける事ができるのだが、兵士や冒険者は最低の生活を送る事になる。
身代金自体を払えないような者は、戦争奴隷にされる。
そんな身分と財力によって待遇の違う捕虜だが、誰でも預かれるわけではない。
貴族に待遇を提供できる者にしか、貴族の捕虜は預かれない。
俺なら魔境の奥にある城で貴族に相応しい待遇を提供できる。
数が多過ぎて集団蜂起の恐れのある戦争捕虜でも、魔術で大人しくさせられる。
それに、一万もの敵を無傷で捕虜にできたのはサクラの魔術のお陰だ。
そう言う理由があって、僅かな手当てを配下に渡す事で捕虜は俺の物となった。
だが今回は、三者会談でエノー伯爵家の労働力に貸し出す事になっていた。
そもそも、エノー伯爵家軍が偽王国軍を破り捕虜にしていたら、こんな面倒な事をせずにエノー伯爵家の労働力にできたのだが、実現不可能だった。
まあ、サクラと俺だけでは捕虜の確保に時間がかかり過ぎるのは分かっていた。
捕虜の確保と見張りは、配下になっていた騎士や兵士、冒険者にしてもらわないとどうにもならない。
その手間賃として、エノー伯爵家と冒険者ギルドで定めている金額を支払った。
大した額ではないので、その上乗せ分として料理を振るまったのだ。
少々色を付けたボーナスを支払うより、貴族が特別な手柄を立てた者に提供する麦粥以上の料理を振るまう方が、遥かに感謝され評判も良くなる。
俺は偽王国軍との戦いを終え、残務処理も終わったので、ネウストリア辺境伯に直接報告した。
「ショウ殿、よくやってくれた。
お陰でナミュール侯爵家は、もう二度と立ち直れないだろう。
今頃巻き込まれた貴族達に糾弾されている。
王家もこれを好機と捉えてナミュール侯爵家を潰しにかかるだろう」
既に伝令が報告しているのだが、こういう大切な事は二度手間でも直接報告した方が良いので、互いの情報交換もかねて食事しながら話をする。
「いや、この程度の事なら何時でも簡単にやれる。
それよりも、残していった女子供は大丈夫だったか?」
「大丈夫だ、誰一人ケガしていないし、耕作も順調だ」
俺が提案していたダンジョンの階段を利用しての農業だが、辺境伯家で独占して資金源にする事になった。
その為には他の貴族に知られないようにしなければいけない。
冒険者や領民など、金に転びそうな連中にやらせるわけにはいかない。
家臣だって大金を積まれたり人質を取られたりしたら、裏切る可能性がある。
「それでモヤシ料理とサラダが用意されているのだな」
「ああ、ショウ殿が教えてくれたモヤシとベーコンの炒め物が美味くてな。
何より野草を生で食べられるのがいい!」
俺の城で作った野菜は生では食べられない。
いや、絶対に食べられない訳ではないのだが、虫の卵や菌が付着している可能性があるので、食べるのが躊躇われる。
だが、ダンジョンの階段で栽培されたモヤシや野菜は、ダンジョンに虫がいないので寄生虫の心配をしなくていいのが分かったのだ。
「そうか、ベーコンを美味しく作れるようになったのだな」
「ああ、家の料理人が、冒険者のショウ殿に負けたくないと頑張ったのだ。
森や魔境に生える木々の葉や幹を片っ端から試して、ショウ殿のベーコンに負けない香りのベーコンを作り出した」
「それは良かった。
元になる動物や魔獣によって合う燻製材が違う。
同じ動物や魔獣でも、部位によって違ってくる。
これからもっと美味しい燻製肉が食べられるようになるぞ」
「それは楽しみだ。
それで、これは何て言う料理なのだ?」
「これか、これはモヤシそばと言う料理だ。
モヤシとスプラウトが作れるようになったから、ここで手に入る材料だけでも近い料理が再現できるぞ」
「近い料理と言う事は、全く同じ料理にはできないのか?」
「ああ、どうしても手に入らない材料もあるからな。
だが、代用になる材料はあるから、これも料理人の努力次第だが、かなり近くて美味しい料理が作れるぞ。
もしかしたら、もっと美味しい料理になるかもしれない」
「本当か?!
ショウ殿の料理よりも美味しくなるのか、楽しみだな」
「試食してもらうが、熱いから火傷するかもしれない。
俺は熱々が好きだから、舌を火傷するくらいで食べるが、辺境伯は毒見役が良いと言うまで食べないでくれ。
暗殺未遂とか、言い掛かりはつけられたくないからな」
「わかった、我慢する」
俺が作った中華そばの材料は以下の通りだ。
俺、辺境伯、ロタール、毒見役が食べるので、十人前用意した。
生中華麺 :10玉
茹用お湯 :適量
豚バラ肉薄切り肉:1000g
細モヤシ :1000g
ニラ :300g
水 :1000ml
料理酒 :150ml
オイスターソース:100ml
しょうゆ :50ml
鶏ガラスープの素:25ml
水溶き片栗粉 :150ml
ゴマ油 :100ml
「スープ」
熱湯 :3000ml
鶏ガラスープの素:50ml
顆粒和風だし :50ml
「作り方」
1:豚バラ肉とニラを3cm幅に切る。
2:中火に熱したフライパンにゴマ油をひき、豚バラ肉を入れて炒める
3:豚バラ肉に火が通ったらモヤシとニラを加える。
4:中火でさっと炒め合わせ、水1000mlを加える。
5:ひと煮立ちさせたら5分程煮込み、水溶き片栗粉を入れる。
6:とろみがついたら火から下ろす。
7:お湯を沸騰させた鍋に中華麺を入れて茹で、湯切りをする。
8:器にスープの材料を入れて混ぜ合わせから麺を入れる。
9:作ってあった豚ニラモヤシを加えて完成。
「うまい、熱いが美味い!」
毒見役が大丈夫と言うまで待ちきれなかった辺境伯は、俺の忠告も無視して熱々のスープを啜り満足の声をあげた。
「なんて旨いスープなのだ。
これと同じモノを我が家でも再現できるのか?」
「さっきも言ったが、全く同じ物は無理だぞ。
だが、鳥や魔鳥の骨、食べられる茸が安定的に手に入るのなら、ちょっと違うもっと美味しい物は作れると思うぞ」
「悪いのだが、また料理人に作り方を教えてもらえないか?
ショウ殿だけを台所に行かせたりしない。
私も行くから、曲げてお願いしたい」
「頭を上げてくれ、そこまで言わなくても教えるから。
それにしても、そこまで気に入ったのか?」
「この細長い物が麺なのだな?
こんな美味しい物は初めて食べたが、これも麦からできているのか?」
「ほう、初めて食べたのに麦だと分かったのか。
なかなかいい味覚をしているな」
「ショウ殿から譲ってもらった小麦や大麦を炊いた物と似た風味がしたのだ」
「小麦を粉にした物を渡してあっただろう?」
「ああ、練って茹でた物や、液にしてから焼いた物は食べた。
どれもショウ殿が譲ってくれたソースで食べたらとても美味かった」
「小麦を練った物を薄く延ばしてから細く切ると、この麺と言う物になる。
だが今食べてもらった物ほど上手に作れるようになるには何年もかかる。
これまでの料理人と同じだが、時間をかけて育てるしかない」
「そうか、ショウ殿のお陰で莫大な富が手に入った。
これからも大きな利が手に入り続けるだろう。
料理人を大幅に増やすのは良いが、ショウ殿に手ほどきを受けた女子供にやらせる方がいいのだろうが、そうなるとモヤシ栽培に支障が出るし……」
辺境伯領で手に入る材料でモヤシそばの再現をするにはどうするべきか?
中華麺は、わずかだが昔から麦を栽培していたから材料はある。
製麺機を与える気はないから、手打ち麺や刀削麺を練習さえさせればいい。
豚肉はボア系の獣や魔獣で代用できる。
細モヤシはダンジョン野菜栽培が順調だから、種も自給自足できるだろう。
料理酒・オイスターソース・醤油の再現は無理だから、旨味が多い野菜、特にキノコ類を加える事で美味しさを確保して、味は塩味にするしかない。
鶏ガラスープはそのままだ。
これまで魔境で狩っていた鳥や魔鳥の骨を利用すればいい。
元々鶏塩ラーメンの方が個人的には好きだし。
ただ、俺はそれほどでもないが、豚骨が大好きという人もいる。
ボア系の骨があれば豚骨ラーメンも再現できるだろう。
豚骨塩ラーメン、中毒的に好きになる人が現れるかもしれない。
……手に入りやすい兎、鼠、栗鼠、山嵐の骨はどうだろう?
もしかしたら美味しい出汁が取れないか?
美味しいスープの材料になれば、木片級冒険者の収入が一変するかも?
ゴマ油は、ゴマの苗の種を買ってダンジョン農園で栽培させればいい。
油にまで絞るのは難しいが、すり下ろす程度で加えても風味は良くなる。
「辺境伯、食べ終わったのなら料理人の所に行くぞ。
今日中に女子供にいるオセールとアンジェのダンジョンを確認してきたい」
「むぎだ、麦飯だ、こんなのお貴族様の食べ物だぞ!」
「いいのか、本当にこれを腹一杯喰っていのか?!」
一万を超える敵兵を捕縛してくれた味方の騎士や兵士、冒険者が口々に言う。
「ああ、構わないぞ。
これは身代金や報奨金とは別の、戦友に対する労いだ。
腹がはちきれるくらい喰ってくれていい」
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
千人少しの味方が、急ごしらえに野外露天食堂で腹を満たす。
麦飯もホワイトシチューも、女子供達が作り置きしてくれたものだ。
最近は料理が上手になってくれたので、俺の手間が格段に減った。
敵の捕虜だが、全員俺が預かる事になった。
捕虜は実家が支払う身代金によって待遇が天と地ほど違う。
実家が大金を払ってくれる貴族の捕虜は、貴族に相応しい待遇を受ける事ができるのだが、兵士や冒険者は最低の生活を送る事になる。
身代金自体を払えないような者は、戦争奴隷にされる。
そんな身分と財力によって待遇の違う捕虜だが、誰でも預かれるわけではない。
貴族に待遇を提供できる者にしか、貴族の捕虜は預かれない。
俺なら魔境の奥にある城で貴族に相応しい待遇を提供できる。
数が多過ぎて集団蜂起の恐れのある戦争捕虜でも、魔術で大人しくさせられる。
それに、一万もの敵を無傷で捕虜にできたのはサクラの魔術のお陰だ。
そう言う理由があって、僅かな手当てを配下に渡す事で捕虜は俺の物となった。
だが今回は、三者会談でエノー伯爵家の労働力に貸し出す事になっていた。
そもそも、エノー伯爵家軍が偽王国軍を破り捕虜にしていたら、こんな面倒な事をせずにエノー伯爵家の労働力にできたのだが、実現不可能だった。
まあ、サクラと俺だけでは捕虜の確保に時間がかかり過ぎるのは分かっていた。
捕虜の確保と見張りは、配下になっていた騎士や兵士、冒険者にしてもらわないとどうにもならない。
その手間賃として、エノー伯爵家と冒険者ギルドで定めている金額を支払った。
大した額ではないので、その上乗せ分として料理を振るまったのだ。
少々色を付けたボーナスを支払うより、貴族が特別な手柄を立てた者に提供する麦粥以上の料理を振るまう方が、遥かに感謝され評判も良くなる。
俺は偽王国軍との戦いを終え、残務処理も終わったので、ネウストリア辺境伯に直接報告した。
「ショウ殿、よくやってくれた。
お陰でナミュール侯爵家は、もう二度と立ち直れないだろう。
今頃巻き込まれた貴族達に糾弾されている。
王家もこれを好機と捉えてナミュール侯爵家を潰しにかかるだろう」
既に伝令が報告しているのだが、こういう大切な事は二度手間でも直接報告した方が良いので、互いの情報交換もかねて食事しながら話をする。
「いや、この程度の事なら何時でも簡単にやれる。
それよりも、残していった女子供は大丈夫だったか?」
「大丈夫だ、誰一人ケガしていないし、耕作も順調だ」
俺が提案していたダンジョンの階段を利用しての農業だが、辺境伯家で独占して資金源にする事になった。
その為には他の貴族に知られないようにしなければいけない。
冒険者や領民など、金に転びそうな連中にやらせるわけにはいかない。
家臣だって大金を積まれたり人質を取られたりしたら、裏切る可能性がある。
「それでモヤシ料理とサラダが用意されているのだな」
「ああ、ショウ殿が教えてくれたモヤシとベーコンの炒め物が美味くてな。
何より野草を生で食べられるのがいい!」
俺の城で作った野菜は生では食べられない。
いや、絶対に食べられない訳ではないのだが、虫の卵や菌が付着している可能性があるので、食べるのが躊躇われる。
だが、ダンジョンの階段で栽培されたモヤシや野菜は、ダンジョンに虫がいないので寄生虫の心配をしなくていいのが分かったのだ。
「そうか、ベーコンを美味しく作れるようになったのだな」
「ああ、家の料理人が、冒険者のショウ殿に負けたくないと頑張ったのだ。
森や魔境に生える木々の葉や幹を片っ端から試して、ショウ殿のベーコンに負けない香りのベーコンを作り出した」
「それは良かった。
元になる動物や魔獣によって合う燻製材が違う。
同じ動物や魔獣でも、部位によって違ってくる。
これからもっと美味しい燻製肉が食べられるようになるぞ」
「それは楽しみだ。
それで、これは何て言う料理なのだ?」
「これか、これはモヤシそばと言う料理だ。
モヤシとスプラウトが作れるようになったから、ここで手に入る材料だけでも近い料理が再現できるぞ」
「近い料理と言う事は、全く同じ料理にはできないのか?」
「ああ、どうしても手に入らない材料もあるからな。
だが、代用になる材料はあるから、これも料理人の努力次第だが、かなり近くて美味しい料理が作れるぞ。
もしかしたら、もっと美味しい料理になるかもしれない」
「本当か?!
ショウ殿の料理よりも美味しくなるのか、楽しみだな」
「試食してもらうが、熱いから火傷するかもしれない。
俺は熱々が好きだから、舌を火傷するくらいで食べるが、辺境伯は毒見役が良いと言うまで食べないでくれ。
暗殺未遂とか、言い掛かりはつけられたくないからな」
「わかった、我慢する」
俺が作った中華そばの材料は以下の通りだ。
俺、辺境伯、ロタール、毒見役が食べるので、十人前用意した。
生中華麺 :10玉
茹用お湯 :適量
豚バラ肉薄切り肉:1000g
細モヤシ :1000g
ニラ :300g
水 :1000ml
料理酒 :150ml
オイスターソース:100ml
しょうゆ :50ml
鶏ガラスープの素:25ml
水溶き片栗粉 :150ml
ゴマ油 :100ml
「スープ」
熱湯 :3000ml
鶏ガラスープの素:50ml
顆粒和風だし :50ml
「作り方」
1:豚バラ肉とニラを3cm幅に切る。
2:中火に熱したフライパンにゴマ油をひき、豚バラ肉を入れて炒める
3:豚バラ肉に火が通ったらモヤシとニラを加える。
4:中火でさっと炒め合わせ、水1000mlを加える。
5:ひと煮立ちさせたら5分程煮込み、水溶き片栗粉を入れる。
6:とろみがついたら火から下ろす。
7:お湯を沸騰させた鍋に中華麺を入れて茹で、湯切りをする。
8:器にスープの材料を入れて混ぜ合わせから麺を入れる。
9:作ってあった豚ニラモヤシを加えて完成。
「うまい、熱いが美味い!」
毒見役が大丈夫と言うまで待ちきれなかった辺境伯は、俺の忠告も無視して熱々のスープを啜り満足の声をあげた。
「なんて旨いスープなのだ。
これと同じモノを我が家でも再現できるのか?」
「さっきも言ったが、全く同じ物は無理だぞ。
だが、鳥や魔鳥の骨、食べられる茸が安定的に手に入るのなら、ちょっと違うもっと美味しい物は作れると思うぞ」
「悪いのだが、また料理人に作り方を教えてもらえないか?
ショウ殿だけを台所に行かせたりしない。
私も行くから、曲げてお願いしたい」
「頭を上げてくれ、そこまで言わなくても教えるから。
それにしても、そこまで気に入ったのか?」
「この細長い物が麺なのだな?
こんな美味しい物は初めて食べたが、これも麦からできているのか?」
「ほう、初めて食べたのに麦だと分かったのか。
なかなかいい味覚をしているな」
「ショウ殿から譲ってもらった小麦や大麦を炊いた物と似た風味がしたのだ」
「小麦を粉にした物を渡してあっただろう?」
「ああ、練って茹でた物や、液にしてから焼いた物は食べた。
どれもショウ殿が譲ってくれたソースで食べたらとても美味かった」
「小麦を練った物を薄く延ばしてから細く切ると、この麺と言う物になる。
だが今食べてもらった物ほど上手に作れるようになるには何年もかかる。
これまでの料理人と同じだが、時間をかけて育てるしかない」
「そうか、ショウ殿のお陰で莫大な富が手に入った。
これからも大きな利が手に入り続けるだろう。
料理人を大幅に増やすのは良いが、ショウ殿に手ほどきを受けた女子供にやらせる方がいいのだろうが、そうなるとモヤシ栽培に支障が出るし……」
辺境伯領で手に入る材料でモヤシそばの再現をするにはどうするべきか?
中華麺は、わずかだが昔から麦を栽培していたから材料はある。
製麺機を与える気はないから、手打ち麺や刀削麺を練習さえさせればいい。
豚肉はボア系の獣や魔獣で代用できる。
細モヤシはダンジョン野菜栽培が順調だから、種も自給自足できるだろう。
料理酒・オイスターソース・醤油の再現は無理だから、旨味が多い野菜、特にキノコ類を加える事で美味しさを確保して、味は塩味にするしかない。
鶏ガラスープはそのままだ。
これまで魔境で狩っていた鳥や魔鳥の骨を利用すればいい。
元々鶏塩ラーメンの方が個人的には好きだし。
ただ、俺はそれほどでもないが、豚骨が大好きという人もいる。
ボア系の骨があれば豚骨ラーメンも再現できるだろう。
豚骨塩ラーメン、中毒的に好きになる人が現れるかもしれない。
……手に入りやすい兎、鼠、栗鼠、山嵐の骨はどうだろう?
もしかしたら美味しい出汁が取れないか?
美味しいスープの材料になれば、木片級冒険者の収入が一変するかも?
ゴマ油は、ゴマの苗の種を買ってダンジョン農園で栽培させればいい。
油にまで絞るのは難しいが、すり下ろす程度で加えても風味は良くなる。
「辺境伯、食べ終わったのなら料理人の所に行くぞ。
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