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第一章
第4話:仇敵
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「ノルマン公爵、大貴族が学園の運営に介入するのはスマートではないと思うが」
私が心から愛する娘グレイスを殺した仇敵、ドズル皇太子が目の前にいる。
急激に増強させた魔力でぶち殺してやりたい。
尻軽のアンジェに誑かされた色気違いの愚者。
貴族の礼儀作法を覚える事もできない頭の弱いアンジェの無礼な行いを、自由闊達と馬鹿な解釈をして社交界を大混乱させる大馬鹿者。
グレイスも愚かな所はあったが、その根底にあったのは社交界の礼儀作法と秩序を維持しなければいけないという責任感だ。
グレイスは性悪な貴族令嬢達にその想いを利用されただけなのだ。
「それは見解の相違ですな、ドズル皇太子殿下。
私は色々な所から学園の不正と秩序の崩壊を耳にしております。
多くの貴族が、苦しい領地経営をやりくりして多額の寄付を学園にしているのは、皇国の役に立つ有能な人材を育ててもらうためです。
理事や教職員の懐を肥やすためではありません」
「それは根も葉もない単なる噂であろう、私の耳には入っていないぞ」
馬鹿が、お前が会長を務める生徒会へ多くの運営資金を回す事で、懐柔しようとしているのが分かっていない。
身分は低いが容姿優れた女生徒を書記や会計に送り込むことで、色仕掛けで取り入り不正を誤魔化そうとしている事に全く気がついていない。
「それはそうでございますよ、ドズル皇太子殿下。
不正に加担している者に、不正の疑惑を話す者などいません」
「なんだと、それはあまりに無礼であろう、公爵!
皇国の重臣で名門公爵家であろうと、私を侮辱する事は許さんぞ!」
「侮辱、私は侮辱など一切口にしておりません、ただ事実を言っているだけです。
もし私の言った言葉が侮辱にあたるのなら、それは殿下のなされてたことが恥ずべきことだと言うだけです。
愚かな事を口になさる前に、私と共に学園と生徒会の会計帳簿を改める事です。
そうすればいかに殿下が愚かだったかはっきりします。
まあ、殿下が会計帳簿すら理解できないようなら、無駄ですが」
こんなことが言えるのも、エリックが学園の不正を調べておいてくれたからだ。
エリックがブロッケル男爵カルロスと妻マリラの関係に危機感を持ち、ありとあらゆる関係先を徹底的に調べてくれていたのだ。
そうでなければ何も言えなかった。
まあ、それも私が前世の記憶を取り戻せたから活用できたのだが……。
以前の私は、善良だが無能な男だったからな。
「おのれ、おのれ、おのれ、そこまで言うか!
そこまでの事を皇太子の私に言うのなら、不正がなかった時の覚悟はできているのだろうな、もし何も出てこなかったら、その首もらい受けるからな!」
「お好きなように」
私が心から愛する娘グレイスを殺した仇敵、ドズル皇太子が目の前にいる。
急激に増強させた魔力でぶち殺してやりたい。
尻軽のアンジェに誑かされた色気違いの愚者。
貴族の礼儀作法を覚える事もできない頭の弱いアンジェの無礼な行いを、自由闊達と馬鹿な解釈をして社交界を大混乱させる大馬鹿者。
グレイスも愚かな所はあったが、その根底にあったのは社交界の礼儀作法と秩序を維持しなければいけないという責任感だ。
グレイスは性悪な貴族令嬢達にその想いを利用されただけなのだ。
「それは見解の相違ですな、ドズル皇太子殿下。
私は色々な所から学園の不正と秩序の崩壊を耳にしております。
多くの貴族が、苦しい領地経営をやりくりして多額の寄付を学園にしているのは、皇国の役に立つ有能な人材を育ててもらうためです。
理事や教職員の懐を肥やすためではありません」
「それは根も葉もない単なる噂であろう、私の耳には入っていないぞ」
馬鹿が、お前が会長を務める生徒会へ多くの運営資金を回す事で、懐柔しようとしているのが分かっていない。
身分は低いが容姿優れた女生徒を書記や会計に送り込むことで、色仕掛けで取り入り不正を誤魔化そうとしている事に全く気がついていない。
「それはそうでございますよ、ドズル皇太子殿下。
不正に加担している者に、不正の疑惑を話す者などいません」
「なんだと、それはあまりに無礼であろう、公爵!
皇国の重臣で名門公爵家であろうと、私を侮辱する事は許さんぞ!」
「侮辱、私は侮辱など一切口にしておりません、ただ事実を言っているだけです。
もし私の言った言葉が侮辱にあたるのなら、それは殿下のなされてたことが恥ずべきことだと言うだけです。
愚かな事を口になさる前に、私と共に学園と生徒会の会計帳簿を改める事です。
そうすればいかに殿下が愚かだったかはっきりします。
まあ、殿下が会計帳簿すら理解できないようなら、無駄ですが」
こんなことが言えるのも、エリックが学園の不正を調べておいてくれたからだ。
エリックがブロッケル男爵カルロスと妻マリラの関係に危機感を持ち、ありとあらゆる関係先を徹底的に調べてくれていたのだ。
そうでなければ何も言えなかった。
まあ、それも私が前世の記憶を取り戻せたから活用できたのだが……。
以前の私は、善良だが無能な男だったからな。
「おのれ、おのれ、おのれ、そこまで言うか!
そこまでの事を皇太子の私に言うのなら、不正がなかった時の覚悟はできているのだろうな、もし何も出てこなかったら、その首もらい受けるからな!」
「お好きなように」
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