11 / 91
第一章
第11話:復讐1
守護石にはオードリーの全ての記憶が残されていた。
それにオードリーの恨みが加わったのだ。
守護石に人の感情などない。
記録と恨みに反応して相応の復讐を加えるだけだ。
ジェイムズ第一王子への復讐は残虐なモノとなった。
まずは信じている者に裏切られる事から始まった。
それも家族に裏切られる事からだ。
父親や母親よりも信じていた、親代わりの傅役が殴りかかって来た。
老齢とはいえ武芸に秀でた傅役だ。
ジェイムズ第一王子の顔はみるみる腫れあがった。
腫れあがった傷が破れて血が噴き出すほど殴り続けられた。
側近でも武器を持ってはジェイムズ第一王子の側に近づけない。
それが王族を護るために決められたしきたりだ。
阿諛追従でジェイムズ第一王子の側近になったモノでは傅役を止められない。
側近達は急いで表を護る近衛兵を呼びに行った。
ジェイムズ第一王子が最も信じていた傅役は、滅多斬りにされて死んだ。
だがその時にはジェイムズ第一王子の顔は倍に腫れあがっていた。
「うギャアアアアア」
同じ事が王宮中で起きていた。
デイヴィッド国王は愛人の某伯爵夫人との逢瀬を楽しんでいる時だった。
いきなり何の躊躇いもなく某伯爵夫人が国王の両目を突いてきた。
躊躇いがないので、某伯爵夫人の指の骨が折れるほどの激しい突きだった。
いきなりの激痛と視界がなくなった事で、デイヴィッド国王は反射的に某伯爵夫人の上から逃げようとした、だが強く繋がっていて逃げられなかった。
某伯爵夫人は下からデイヴィッド国王を殴りつけた。
折れた指の事など無視した、女とは思えない激しく強い拳だった。
その激しさは某伯爵夫人の拳が骨から変形している事と、デイヴィッド国王の下顎が変形し、顔面が陥没することからも明らかだった。
デイヴィッド国王はようやく反撃を始めた。
下にいる某伯爵夫人を情け容赦なく全力で殴り出した。
愛していた女が相手とは思えないほどの激しい殴り方だった。
自分が生き残るのが一番で、それだけ考えて敵を殺す気持ちで殴ろうとした。
だが既に目を潰されていたので、どうしても狙いが正確ではなかった。
某伯爵夫人は痛みなど感じていないように、グチャグチャに潰れた拳で殴る。
剥き出しの骨でデイヴィッド国王の顔が裂ける。
無限の時間にも思える間、元恋人同士が激しい殺意を持った殴り合いをする。
だがついに決着の時が来た。
目を潰されたデイヴィッド国王が某伯爵夫人の顔を掴むことに成功した。
そして男の力に任せて某伯爵夫人の首を捻り折った。
デイヴィッド国王は何とか死地から逃げ出す事に成功した。
いや、もしかしたら長期間苦しめるためにわざと殺さなかったのか。
それにオードリーの恨みが加わったのだ。
守護石に人の感情などない。
記録と恨みに反応して相応の復讐を加えるだけだ。
ジェイムズ第一王子への復讐は残虐なモノとなった。
まずは信じている者に裏切られる事から始まった。
それも家族に裏切られる事からだ。
父親や母親よりも信じていた、親代わりの傅役が殴りかかって来た。
老齢とはいえ武芸に秀でた傅役だ。
ジェイムズ第一王子の顔はみるみる腫れあがった。
腫れあがった傷が破れて血が噴き出すほど殴り続けられた。
側近でも武器を持ってはジェイムズ第一王子の側に近づけない。
それが王族を護るために決められたしきたりだ。
阿諛追従でジェイムズ第一王子の側近になったモノでは傅役を止められない。
側近達は急いで表を護る近衛兵を呼びに行った。
ジェイムズ第一王子が最も信じていた傅役は、滅多斬りにされて死んだ。
だがその時にはジェイムズ第一王子の顔は倍に腫れあがっていた。
「うギャアアアアア」
同じ事が王宮中で起きていた。
デイヴィッド国王は愛人の某伯爵夫人との逢瀬を楽しんでいる時だった。
いきなり何の躊躇いもなく某伯爵夫人が国王の両目を突いてきた。
躊躇いがないので、某伯爵夫人の指の骨が折れるほどの激しい突きだった。
いきなりの激痛と視界がなくなった事で、デイヴィッド国王は反射的に某伯爵夫人の上から逃げようとした、だが強く繋がっていて逃げられなかった。
某伯爵夫人は下からデイヴィッド国王を殴りつけた。
折れた指の事など無視した、女とは思えない激しく強い拳だった。
その激しさは某伯爵夫人の拳が骨から変形している事と、デイヴィッド国王の下顎が変形し、顔面が陥没することからも明らかだった。
デイヴィッド国王はようやく反撃を始めた。
下にいる某伯爵夫人を情け容赦なく全力で殴り出した。
愛していた女が相手とは思えないほどの激しい殴り方だった。
自分が生き残るのが一番で、それだけ考えて敵を殺す気持ちで殴ろうとした。
だが既に目を潰されていたので、どうしても狙いが正確ではなかった。
某伯爵夫人は痛みなど感じていないように、グチャグチャに潰れた拳で殴る。
剥き出しの骨でデイヴィッド国王の顔が裂ける。
無限の時間にも思える間、元恋人同士が激しい殺意を持った殴り合いをする。
だがついに決着の時が来た。
目を潰されたデイヴィッド国王が某伯爵夫人の顔を掴むことに成功した。
そして男の力に任せて某伯爵夫人の首を捻り折った。
デイヴィッド国王は何とか死地から逃げ出す事に成功した。
いや、もしかしたら長期間苦しめるためにわざと殺さなかったのか。
あなたにおすすめの小説
結婚式の翌朝、夫に「皇太子の愛人だろう」と捨てられました――ですが私は、亡き国王の娘です
柴田はつみ
恋愛
母の遺した薬草店を守りながら、慎ましく暮らしていたアンリ。
そんな彼女に求婚してきたのは、国内でも名高い騎士にして公爵家当主、アルファだった。
真っすぐな想いを向けられ、彼を信じて結婚したアンリ。
けれど幸せなはずの結婚式の翌朝、夫は冷たく言い放つ。
「君を愛していると本気で思っていたのかい? 」
彼はアンリが第一皇太子と深い仲にあり、自分との結婚は身を隠すための偽装だと誤解していたのだ。
アンリは実は、亡き国王の婚外子。
皇太子にとっては、隠して守らなければならない妹だったのである。
あなたの隣に私は必要ですか?
らんか
恋愛
政略結婚にて、3年前より婚約し、学園卒業と共に嫁ぐ予定であったアリーシア。
しかし、諸事情により結婚式は延期され、次の結婚式の日取りさえなかなか決められない状況であった。
そんなアリーシアの婚約者ルートヴィッヒは、護衛対象である第三王女ミーアの傍を片時も離れようとしない。
月1回の婚約者同士のお茶会もすぐに切り上げてしまい、夜会へのエスコートすらしてもらった事がない。
そんな状況で、アリーシアは思う。
私はあなたの隣に必要でしょうか? あなたが求めているのは別の人ではないのでしょうかと。
* 短編です。4/4に完結します。
ご感想欄は都合により、閉じさせて頂きます。
【完結】私を裏切った不倫夫に「どなたですか?」と微笑むまで 〜没落令嬢の復讐劇〜
恋せよ恋
恋愛
「早くあんな女と別れて、可愛い子と一緒になりたいよ」
不倫中の夫が笑う声を聞き、絶望の中で事故に遭うジェシカ。
結婚五年目に授かったお腹の子を失った彼女は、
「記憶を失ったフリ」で夫と地獄の婚家を捨てることを決意。
元男爵令嬢の薄幸ヒロインは、修道院で静かに時を過ごす。
独り身領主の三歳の男の子に懐かれ、なぜか領主まで登場!
無実の罪をなすりつけ、私を使い潰した報いを受けなさい。
記憶喪失を装った没落令嬢による、「ざまぁ」が幕を開ける!
※本作品には、馬車事故による流産の描写が含まれます。
苦手な方はご注意ください。主人公が絶対に幸せになる
物語ですので、安心してお読みいただければ幸いです。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめる事にしました 〜once again〜
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【アゼリア亡き後、残された人々のその後の物語】
白血病で僅か20歳でこの世を去った前作のヒロイン、アゼリア。彼女を大切に思っていた人々のその後の物語
※他サイトでも投稿中
【完結】私を捨てた皆様、どうぞその選択を後悔なさってください 〜婚約破棄された令嬢の、遅すぎる謝罪はお断りです〜
くろねこ
恋愛
王太子の婚約者として尽くしてきた公爵令嬢エリシアは、ある日突然、身に覚えのない罪で断罪され婚約破棄を言い渡される。
味方だと思っていた家族も友人も、誰一人として彼女を庇わなかった。
――けれど、彼らは知らなかった。
彼女こそが国を支えていた“本当の功労者”だったことを。
すべてを失ったはずの令嬢が選んだのは、
復讐ではなく「関わらない」という選択。
だがその選択こそが、彼らにとって最も残酷な“ざまぁ”の始まりだった。
婚約者は妹のような幼馴染みを何より大切にしているので、お飾り妻予定な令嬢は幸せになることを諦めた……はずでした。
待鳥園子
恋愛
伯爵令嬢アイリーンの婚約者であるセシルの隣には『妹のような幼馴染み』愛らしい容姿のデイジーが居て、身分差で結婚出来ない二人が結ばれるためのお飾り妻にされてしまうことが耐えられなかった。
そして、二人がふざけて婚姻届を書いている光景を見て、アイリーンは自分の我慢が限界に達そうとしているのを感じていた……のだけど!?
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
許婚と親友は両片思いだったので2人の仲を取り持つことにしました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<2人の仲を応援するので、どうか私を嫌わないでください>
私には子供のころから決められた許嫁がいた。ある日、久しぶりに再会した親友を紹介した私は次第に2人がお互いを好きになっていく様子に気が付いた。どちらも私にとっては大切な存在。2人から邪魔者と思われ、嫌われたくはないので、私は全力で許嫁と親友の仲を取り持つ事を心に決めた。すると彼の評判が悪くなっていき、それまで冷たかった彼の態度が軟化してきて話は意外な展開に・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています