4 / 5
第一章
第4話:獅子奮迅
「やれ、予定通りに捕らえるのだ!
集まれ、ここに集まって、何としても聖賢者を捕らえるのだ!」
私の祈りに、皇国軍の隊長が危機感を持ったようです。
大声で命令を下して、私を捕らえようとしています。
しかも自分達だけでなく、王宮に押し入って来た全兵士を動員する勢いです。
それに事前準備をしていたようですから、私が抵抗でいないような道具を持っているかもしれないので、気を付けないといけません。
近づきすぎない事と、脚を止めない事、何より一片の慈悲も与えず、情け容赦なく斬り殺す!
「ウギャアアアアアア」
神々から与えられる力は弱まっても、こんな時のために身体は鍛えてあります。
武芸も魔術も、神々に頼らなければ何もできない訳ではありません。
一陣の風となって兵士の間を駆け抜け、左右の剣で首を斬り裂きます。
喉を斬っても致命傷になりますし、側頸部の血管を斬っても致命傷です。
できるだけ剣に負荷をかけず、自分の体力も魔力も温存して、斬って斬って斬りまくって、私の存在を神々に見ていただく!
「助けてください、王太子殿下!」
雌豚を斬り殺せると思ったのに、あと一歩の所で、王太子に邪魔されました。
女に狂ったとはいえ、一国の跡継ぎとして徹底的に鍛えられています。
腐れ外道の行いである、王位簒奪を企むくらいには自分に自信があるのです。
自分を無視して雌豚に向けられた剣を、横から邪魔するくらいはできます。
それに、私の敵は雌豚と王太子だけではないのです。
「やれ、網だ、網を投げつけるんだ!」
隊長も加わって、私が雌豚に向けた剣を徹底的に邪魔します。
ですが、その光景を見ていた別の隊の隊長が、思わず口を滑らせました。
私を傷つけずに捕らえるために、網を用意していたようです。
しかも王太子と雌豚ごと網で覆う心算のようで、躊躇うことなくこちらに投げてきましたが、投げる前に言葉にしてくれたので、何とか避けることができました。
「うわ、何をする無礼者!」
「きゃあああああ、なんてことするのよ!」
網から逃れた私は、直ぐに雌豚の所に取って返しました。
網は私を完全に拘束するために、金属製のチェーンで補強されているようです。
致命傷を与えられるかどうかわかりませんが、構わずに左右の剣を雌豚に振るいましたが、残念ながら刃を深く届かせる事はできませんでした。
ですが、左右の連撃は確実に顔を捕らえ、血が流れていますし、顔の骨を砕いた手応えもあります。
「ギャアアアアア!」
皇国の令嬢とも思えない凄まじいい絶叫です。
「おのれ、バーン、許さんぞ、絶対に許さんぞ!」
王太子が呪詛のように怨み言を口にしますが、言いたいのは私の方です。
手応えから言えば、このまま叩き殺す事も不可能ではないかな?
集まれ、ここに集まって、何としても聖賢者を捕らえるのだ!」
私の祈りに、皇国軍の隊長が危機感を持ったようです。
大声で命令を下して、私を捕らえようとしています。
しかも自分達だけでなく、王宮に押し入って来た全兵士を動員する勢いです。
それに事前準備をしていたようですから、私が抵抗でいないような道具を持っているかもしれないので、気を付けないといけません。
近づきすぎない事と、脚を止めない事、何より一片の慈悲も与えず、情け容赦なく斬り殺す!
「ウギャアアアアアア」
神々から与えられる力は弱まっても、こんな時のために身体は鍛えてあります。
武芸も魔術も、神々に頼らなければ何もできない訳ではありません。
一陣の風となって兵士の間を駆け抜け、左右の剣で首を斬り裂きます。
喉を斬っても致命傷になりますし、側頸部の血管を斬っても致命傷です。
できるだけ剣に負荷をかけず、自分の体力も魔力も温存して、斬って斬って斬りまくって、私の存在を神々に見ていただく!
「助けてください、王太子殿下!」
雌豚を斬り殺せると思ったのに、あと一歩の所で、王太子に邪魔されました。
女に狂ったとはいえ、一国の跡継ぎとして徹底的に鍛えられています。
腐れ外道の行いである、王位簒奪を企むくらいには自分に自信があるのです。
自分を無視して雌豚に向けられた剣を、横から邪魔するくらいはできます。
それに、私の敵は雌豚と王太子だけではないのです。
「やれ、網だ、網を投げつけるんだ!」
隊長も加わって、私が雌豚に向けた剣を徹底的に邪魔します。
ですが、その光景を見ていた別の隊の隊長が、思わず口を滑らせました。
私を傷つけずに捕らえるために、網を用意していたようです。
しかも王太子と雌豚ごと網で覆う心算のようで、躊躇うことなくこちらに投げてきましたが、投げる前に言葉にしてくれたので、何とか避けることができました。
「うわ、何をする無礼者!」
「きゃあああああ、なんてことするのよ!」
網から逃れた私は、直ぐに雌豚の所に取って返しました。
網は私を完全に拘束するために、金属製のチェーンで補強されているようです。
致命傷を与えられるかどうかわかりませんが、構わずに左右の剣を雌豚に振るいましたが、残念ながら刃を深く届かせる事はできませんでした。
ですが、左右の連撃は確実に顔を捕らえ、血が流れていますし、顔の骨を砕いた手応えもあります。
「ギャアアアアア!」
皇国の令嬢とも思えない凄まじいい絶叫です。
「おのれ、バーン、許さんぞ、絶対に許さんぞ!」
王太子が呪詛のように怨み言を口にしますが、言いたいのは私の方です。
手応えから言えば、このまま叩き殺す事も不可能ではないかな?
あなたにおすすめの小説
俺の婚約者は悪役令息ですか?
SEKISUI
BL
結婚まで後1年
女性が好きで何とか婚約破棄したい子爵家のウルフロ一レン
ウルフローレンをこよなく愛する婚約者
ウルフローレンを好き好ぎて24時間一緒に居たい
そんな婚約者に振り回されるウルフローレンは突っ込みが止まらない
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
僕はただの平民なのに、やたら敵視されています
カシナシ
BL
僕はド田舎出身の定食屋の息子。貴族の学園に特待生枠で通っている。ちょっと光属性の魔法が使えるだけの平凡で善良な平民だ。
平民の肩身は狭いけれど、だんだん周りにも馴染んできた所。
真面目に勉強をしているだけなのに、何故か公爵令嬢に目をつけられてしまったようでーー?
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
従者は知らない間に外堀を埋められていた
SEKISUI
BL
新作ゲーム胸にルンルン気分で家に帰る途中事故にあってそのゲームの中転生してしまったOL
転生先は悪役令息の従者でした
でも内容は宣伝で流れたプロモーション程度しか知りません
だから知らんけど精神で人生歩みます