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88話
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皇帝の子を生んだ妾達が、深く静かに爪を研ぎ牙を隠している頃、女性魔術師団の中にも、野望を抱き機会を待つ者がいた。
その女性魔術師は、見る者全てを魅了する絶世の美女で、人族の中にあっては、王侯貴族の寵愛を受けること間違いなしだった。
だが女性魔術師は、男に頼って力を得ようとするだけの、他力本願な性格ではなく、自分の力を高めた上で、利用できるモノは全て利用する女だった。
だから、天から与えられた魔力の才能に磨きをかけると同時に、美貌を引き立たせるための全ての技を習得していった。
唄や踊り、言葉遣いや礼儀作法など、ありとあらゆるモノを身に付けていった。
いよいよ王の後宮に入り、正室や側近を押しのけ、奥も表も掌握し、王を操り人形にして国を支配しようとした矢先に、皇国によって国が滅ぼされてしまった。
野望を打ち砕かれた女性魔術師ではあったが、直ぐに気持ちを切り替えて、他の国での後宮入りを目指そうとした。
自分と美貌と才能ならば、どの国でも権力者を籠絡できると信じていた。
だが、そうはいかなかった。
移動しようとしていた人族の国が、次々と虎獣人族により滅ぼされ、併合されてしまったのだ。
女性魔術師はもっと遠くの人族王国に移動しようとしたが、虎獣人族が国境を閉鎖してしまい、それができなくなってしまった。
女性魔術師はそれでも諦めず、自分を磨きながら虎獣人族の国から逃げようとしていたが、それができなくなってしまった。
虎獣人族の皇帝の命令で、女性魔術師が狩り集められたのだ。
逃げ潜むことが絶対に出来なかったわけではないが、それではますます他国に移動する事ができなくなってしまう。
女性魔術師はしばらく考えて、自ら皇帝の募集に応募した。
強制的に集められるよりは、自ら応募した方が心証がよいと考えたのだ。
それに何より自信があった。
現皇帝は人族の冴えない女を溺愛しているという。
そんな女よりは、自分の方が魅力的だと信じていた。
だが実際に後宮に入ってみて、自分の知識不足に愕然とした。
虎獣人族のつがいという習性について全く知識がなかったのだ。
後悔してももう遅かった。
自分が軽く見ていた、つがいの女に遜って仕えなければいけない。
だがそれで心が折れるような女性魔術師ではなかった。
逆転の手段を考えながら、後宮でつがい女に仕え魔術を教えた。
つがい女の常識外れの魔力量に一瞬打ちのめされたが、直ぐに考えを改めた。
少々おつむの足らないつがい女を操り、皇国を支配する事を考えたのだ。
それからの女性魔術師は、つがい女や後宮総取締に信用されようと努力した。
その努力を重ねている間に、つがい女がとんでもない魔晶石を創りだした。
女性魔術師は、それを利用して野望をかなえようと暗躍した。
その女性魔術師は、見る者全てを魅了する絶世の美女で、人族の中にあっては、王侯貴族の寵愛を受けること間違いなしだった。
だが女性魔術師は、男に頼って力を得ようとするだけの、他力本願な性格ではなく、自分の力を高めた上で、利用できるモノは全て利用する女だった。
だから、天から与えられた魔力の才能に磨きをかけると同時に、美貌を引き立たせるための全ての技を習得していった。
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自分と美貌と才能ならば、どの国でも権力者を籠絡できると信じていた。
だが、そうはいかなかった。
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女性魔術師はそれでも諦めず、自分を磨きながら虎獣人族の国から逃げようとしていたが、それができなくなってしまった。
虎獣人族の皇帝の命令で、女性魔術師が狩り集められたのだ。
逃げ潜むことが絶対に出来なかったわけではないが、それではますます他国に移動する事ができなくなってしまう。
女性魔術師はしばらく考えて、自ら皇帝の募集に応募した。
強制的に集められるよりは、自ら応募した方が心証がよいと考えたのだ。
それに何より自信があった。
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そんな女よりは、自分の方が魅力的だと信じていた。
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女性魔術師は、それを利用して野望をかなえようと暗躍した。
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