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第一章
第36話:噂・レイラ第三皇女視点
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最初の報告は、リカルド王太子から届けられました。
セント・ジオン皇国にとっては、かなり怒りを感じる内容でしたが、内容が事実ならば当然の事でもありました。
最初に政略結婚を請い願ったのはフィフス王国側です。
魔王軍との戦いでは、皇国からはかなりの支援もしていましたから、それを一方的に政略結婚の話を解消するなど、普通なら許される事ではありませんが……
「レイラ殿下、リカルド王太子殿下からの糾弾は事実でございました」
皇国の貴族がフィフス王国の貴族や大臣と内通して、支援物資を横領していたなんて、なんと情けない話でしょう。
人族が一致団結して魔王軍と戦わなければいけない時に、最前線で戦うフィフス王国への支援物資を横領するなんて、人類の敵ではありませんか。
そんなモノが皇国の中枢にいたなんて、恥以外の何物でもありません。
「それだけではありません、リカルド王太子殿下の庶子を殺して、フィフス王国の実権を奪おうとしていたというのも、事実でございました」
魔王軍と死力を尽くして戦っているフィフス王国を乗っ取ろうとする、これ以上恥さらしな事はありません。
リカルド王太子が絶縁状を送りつけてくるのも当然でしょう。
しかし、皇国からの支援がなくて魔王軍と戦い続けられるのでしょうか。
噂で聞くリカルド王太子が、そのような愚かな行動をとるとは思えないのですが。
今回の皇国の汚点をついて、多くの支援物資を手に入れるように交渉する方が、リカルド王太子らしいと思うのです。
「今回皇国の貴族が行った支援物資の横領話が、大陸中に広まっております。
このままでは皇国の名声が地に落ちてしまいます」
腹立たしい事ですが、当然の政略ですね。
交渉国の不正を広めて、条件を有利にしようとするのは王侯貴族の常道です。
いえ、違いますね、広めると脅して有利な条件を引き出す方が安全です。
実際に広めてしまったら、皇国が自分達の事を棚に上げて怒る可能性があります。
実際に身勝手に怒る有力貴族や大臣がいるでしょう。
今回横領が表に現れてはいない不正貴族などは、これを好機とフィフス王国を叩いて、これ以上の調査が進まないようにするでしょう。
それをあえてやったという事は……
「他に噂が流れているはずです、どんな噂が流れているのですか」
「それが、にわかには信じられない噂なのですが、リカルド王太子殿下が魔王軍に加わるという噂が流れております。
皇国や父王の愚行に人族に絶望したリカルド王太子殿下が、自らを魔化して魔族となり、魔王軍の先兵となって人族を滅ぼそうとしているという噂がございます。
リカルド王太子殿下と肩を並べて戦っていた騎士や傭兵の大半も、リカルド王太子殿下と共に魔王軍に参陣するという噂でございます」
セント・ジオン皇国にとっては、かなり怒りを感じる内容でしたが、内容が事実ならば当然の事でもありました。
最初に政略結婚を請い願ったのはフィフス王国側です。
魔王軍との戦いでは、皇国からはかなりの支援もしていましたから、それを一方的に政略結婚の話を解消するなど、普通なら許される事ではありませんが……
「レイラ殿下、リカルド王太子殿下からの糾弾は事実でございました」
皇国の貴族がフィフス王国の貴族や大臣と内通して、支援物資を横領していたなんて、なんと情けない話でしょう。
人族が一致団結して魔王軍と戦わなければいけない時に、最前線で戦うフィフス王国への支援物資を横領するなんて、人類の敵ではありませんか。
そんなモノが皇国の中枢にいたなんて、恥以外の何物でもありません。
「それだけではありません、リカルド王太子殿下の庶子を殺して、フィフス王国の実権を奪おうとしていたというのも、事実でございました」
魔王軍と死力を尽くして戦っているフィフス王国を乗っ取ろうとする、これ以上恥さらしな事はありません。
リカルド王太子が絶縁状を送りつけてくるのも当然でしょう。
しかし、皇国からの支援がなくて魔王軍と戦い続けられるのでしょうか。
噂で聞くリカルド王太子が、そのような愚かな行動をとるとは思えないのですが。
今回の皇国の汚点をついて、多くの支援物資を手に入れるように交渉する方が、リカルド王太子らしいと思うのです。
「今回皇国の貴族が行った支援物資の横領話が、大陸中に広まっております。
このままでは皇国の名声が地に落ちてしまいます」
腹立たしい事ですが、当然の政略ですね。
交渉国の不正を広めて、条件を有利にしようとするのは王侯貴族の常道です。
いえ、違いますね、広めると脅して有利な条件を引き出す方が安全です。
実際に広めてしまったら、皇国が自分達の事を棚に上げて怒る可能性があります。
実際に身勝手に怒る有力貴族や大臣がいるでしょう。
今回横領が表に現れてはいない不正貴族などは、これを好機とフィフス王国を叩いて、これ以上の調査が進まないようにするでしょう。
それをあえてやったという事は……
「他に噂が流れているはずです、どんな噂が流れているのですか」
「それが、にわかには信じられない噂なのですが、リカルド王太子殿下が魔王軍に加わるという噂が流れております。
皇国や父王の愚行に人族に絶望したリカルド王太子殿下が、自らを魔化して魔族となり、魔王軍の先兵となって人族を滅ぼそうとしているという噂がございます。
リカルド王太子殿下と肩を並べて戦っていた騎士や傭兵の大半も、リカルド王太子殿下と共に魔王軍に参陣するという噂でございます」
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