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第三章
第94話:側面支援・レイラ王太子妃視点
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リカルド王太子が、私が受けた無礼を咎めるためにボークラーク王国に侵攻されましたが、誰もそんな話は信じていません。
大陸中の人々は、特に南部同盟の王侯貴族は、リカルド王太子が本性を表して無法な戦争を始めたと批判しています。
ですが大陸の民はリカルド王太子の侵攻占領併合を心から望んでいます。
多くの者がリカルド王太子の本音は海が欲しいのだと思っています。
リカルド王太子は灰から塩を手に入れるという奇跡を成し遂げられました。
だから海に面した国に頼る必要がなくなりました。
ですが効率がいいとは言えない方法だそうです。
それにリカルド王太子と私の間にできる子供に同じことができるとは限りません。
だから海を領地にしたいというのがリカルド王太子の本音だと、皇国の父母も南部同盟の王侯貴族も思っています。
ですがリカルド王太子の本音は別です。
側近にも言ってはいけないと注意された上で、リカルド王太子は正室の私に本当の気持ちを教えてくださったのです。
リカルド王太子の本音は、ライラ殿とバートランド殿、ローザ殿とコンラッド殿に海に面した領地を与えたいのです。
本当に愛する方々には魔王軍の奇襲から遠い場所に領地を与えたい。
フィフス王国を継げない本当に愛する家族に皇国に匹敵する豊かな国を与えたい。
それがリカルド王太子の本心なのです。
この事を側近達や皇国の父母が聞けば激怒するでしょう。
ですが私は本心を打ち明けてくださったと安堵しているのです。
私は政略結婚で嫁いできた正妃なのです、自分のできる事をするだけです。
私に打ち明ければ皇国にリカルド王太子の本心が伝わる可能性があります。
そうなれば南部連合にも伝わることは確実です。
反リカルド王太子を掲げる者達に格好の攻撃材料を与える事になります。
最悪皇国までが反リカルド王太子の南部同盟に加わる可能性すらあります。
哀しい事ですが、リカルド王太子が私と離婚するために仕掛けた罠という可能性も全くないわけではありません。
ですが私は罠を仕掛けられたのではないと信じています。
少し離れた場所から見ている事しかできませんでしたが、リカルド王太子は本当に心根の優しい方です。
その優しさを押し殺して民のために戦い続けられているのです。
そんなリカルド王太子が好んで罠などしかけられたりはしません。
私に裏切られたら、傷つき心から血を流すことになると分かっていながら、本音が暴露されたら戦況が不利になると分かっていながら、本心を打ち明けてくださった。
だからこそ、繰り返しになりますが、私のできる事をやるだけです。
私にできる事、それは南部同盟を牽制するために母国を動かす事です。
別に皇国が南部同盟に侵攻する必要はありません。
国境沿いの守備兵力を増強するだけでいいのです。
屯田させれば耕作地も増える事でしょう。
父にリカルド王太子ほどの才はありません。
ですが歴代皇帝のなかではかなり優秀な方です。
きっと上手く戦争にせずに牽制してくださることでしょう。
大陸中の人々は、特に南部同盟の王侯貴族は、リカルド王太子が本性を表して無法な戦争を始めたと批判しています。
ですが大陸の民はリカルド王太子の侵攻占領併合を心から望んでいます。
多くの者がリカルド王太子の本音は海が欲しいのだと思っています。
リカルド王太子は灰から塩を手に入れるという奇跡を成し遂げられました。
だから海に面した国に頼る必要がなくなりました。
ですが効率がいいとは言えない方法だそうです。
それにリカルド王太子と私の間にできる子供に同じことができるとは限りません。
だから海を領地にしたいというのがリカルド王太子の本音だと、皇国の父母も南部同盟の王侯貴族も思っています。
ですがリカルド王太子の本音は別です。
側近にも言ってはいけないと注意された上で、リカルド王太子は正室の私に本当の気持ちを教えてくださったのです。
リカルド王太子の本音は、ライラ殿とバートランド殿、ローザ殿とコンラッド殿に海に面した領地を与えたいのです。
本当に愛する方々には魔王軍の奇襲から遠い場所に領地を与えたい。
フィフス王国を継げない本当に愛する家族に皇国に匹敵する豊かな国を与えたい。
それがリカルド王太子の本心なのです。
この事を側近達や皇国の父母が聞けば激怒するでしょう。
ですが私は本心を打ち明けてくださったと安堵しているのです。
私は政略結婚で嫁いできた正妃なのです、自分のできる事をするだけです。
私に打ち明ければ皇国にリカルド王太子の本心が伝わる可能性があります。
そうなれば南部連合にも伝わることは確実です。
反リカルド王太子を掲げる者達に格好の攻撃材料を与える事になります。
最悪皇国までが反リカルド王太子の南部同盟に加わる可能性すらあります。
哀しい事ですが、リカルド王太子が私と離婚するために仕掛けた罠という可能性も全くないわけではありません。
ですが私は罠を仕掛けられたのではないと信じています。
少し離れた場所から見ている事しかできませんでしたが、リカルド王太子は本当に心根の優しい方です。
その優しさを押し殺して民のために戦い続けられているのです。
そんなリカルド王太子が好んで罠などしかけられたりはしません。
私に裏切られたら、傷つき心から血を流すことになると分かっていながら、本音が暴露されたら戦況が不利になると分かっていながら、本心を打ち明けてくださった。
だからこそ、繰り返しになりますが、私のできる事をやるだけです。
私にできる事、それは南部同盟を牽制するために母国を動かす事です。
別に皇国が南部同盟に侵攻する必要はありません。
国境沿いの守備兵力を増強するだけでいいのです。
屯田させれば耕作地も増える事でしょう。
父にリカルド王太子ほどの才はありません。
ですが歴代皇帝のなかではかなり優秀な方です。
きっと上手く戦争にせずに牽制してくださることでしょう。
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