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第一章
第26話:愚行・ロイドことローレンス視点
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チャールズ王が馬鹿で身勝手だという話は大使から聞いていた。
だがここまでの大馬鹿だとは思っていなかった。
学院内で自国の学院生を使って他国の学院生を誘拐する。
国際問題になるだけではすまない。
面目を潰された学院は全力でキングセール王国を滅ぼそうとするだろう。
それを避けるためには学院に事前工作を仕掛けておかなければいけない。
もしかしたら既に執行導師の過半数を買収しているのか。
もうこれ以上放置しておくわけにはいかない。
学院の意思決定をそれの支配下に置く。
全執行導師の頭と心は覗いてどの国の誰の支配下になっているのか確かめる。
少なくとも俺を呼び出した執行導師の頭と心は覗いておく。
知っていて一味として協力して俺を呼び出したのか、それとも何も知らずに騙されて俺を呼び出したのかは確認しておく。
いや、やはり貴族派良識派関係なく全執行導師と平導師の頭と心を覗く。
その上で一味に加担していた奴は皆殺しにする。
ここまで舐められて黙っていては今後も同じことが繰り返される。
「ロイド様、お願いでござます。
今直ぐお嬢様の所に連れて行ってください。
お嬢様を助けるのを手伝ってください。
手伝って下さったら何でも言う事を聞きます。
死ねと言われればその場で死にます。
ですからお願いです。
お嬢様を救出する手助けをお願いします」
本当にイザベルは誇り高い戦士だな。
この状態になっても助けてくれではなく助けるのを手伝ってくれなのだな。
こんな戦士を家臣に持っているとは、フレイザー公爵家が名誉を重んじる誇り高い貴族なのが分かるな。
愚劣な貴族家にイザベルのような戦士が仕えるわけがないからな。
だがフレイザー公爵家に全く問題がないわけではない。
脅されたのか騙されたのかは分からないが、イザベルを呼び出してフローラ嬢から引き離した家臣がいるのだ。
まあ、どれほど当主一族が気高い精神の持ち主でも、家臣の中に腐れ外道が生まれる事は防ぎようがないからな。
その事は俺自身が嫌というほど分かっている。
見つけたら処分するしか方法はないからな。
「分かっている、大丈夫だ、何の問題もない。
フローラ嬢には護衛の使い魔を付けている。
髪の毛ほどの危険があれば救い出したうえで報復するように指示してある。
ただ今回はフローラ嬢の誤解を解く好機なのだよ。
劣等感を払拭する好機なのだよ。
だからイザベルには別の事をやってもらいたい。
フレイザー公爵家に巣食う獅子身中の虫を退治する手伝いをしてくれ」
「嫌です。
ロイド様のような秘密の多い方を信じきる事はできません。
手助けしていただけないのなら、独力でもお嬢様を救いに参ります」
やれ、やれ、本当に忠義な家臣だな。
確かにイザベルから見れば俺は信じきれない相手だな。
初めて会った時から俺の実力を見抜いて警戒していたからな。
「分かった、イザベルをフローラ嬢の近くに潜ませる。
姿を隠し気配を消し誰にも見つからないようにしてやる。
だから余計な手出しはせずにフローラ嬢を見守るんだ。
フローラ嬢を助ける役は別の者がしなければいけないんだ」
だがここまでの大馬鹿だとは思っていなかった。
学院内で自国の学院生を使って他国の学院生を誘拐する。
国際問題になるだけではすまない。
面目を潰された学院は全力でキングセール王国を滅ぼそうとするだろう。
それを避けるためには学院に事前工作を仕掛けておかなければいけない。
もしかしたら既に執行導師の過半数を買収しているのか。
もうこれ以上放置しておくわけにはいかない。
学院の意思決定をそれの支配下に置く。
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少なくとも俺を呼び出した執行導師の頭と心は覗いておく。
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今直ぐお嬢様の所に連れて行ってください。
お嬢様を助けるのを手伝ってください。
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死ねと言われればその場で死にます。
ですからお願いです。
お嬢様を救出する手助けをお願いします」
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まあ、どれほど当主一族が気高い精神の持ち主でも、家臣の中に腐れ外道が生まれる事は防ぎようがないからな。
その事は俺自身が嫌というほど分かっている。
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