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第一章
第11話:凌辱・ベアリング侯爵ジョシュア卿視点
余りにも惨たらしいありさまだった。
我が息子で忍者頭であったキャスバルが、もはや骨の欠片しか残っていない。
キャスバルが絶命してからも、残った魔力で状況を伝えてくれた使い魔。
魔人に変化した下劣な王太子たちは、殺したキャスバルの死体を凌辱した。
多くの魔獣が息絶えたキャスバルを上下から凌辱したあとで、貪り喰った。
人間の頃の性根に相応しい、品性下劣な行いだ。
「誇りを捨て名誉を捨て、下劣な連中の仲間になり、よくやった。
私の手向けだ、キャスバル、必ず王家を滅ぼす。
魔人と化した王太子達はこの手で滅し滅ぼしてやる」
まずはこの事実を広くこの国の民に広める。
それでなくとも地に落ちている王族に対する敬意と信頼感を、もっと下落させて王家打倒の機運にまで持っていく。
武器を用意しておいて、何時でも叛乱を起こせるように準備しておく。
僅かしかいないが、見所のある貴族士族を味方に引き入れる。
だが、ほとんどの王侯貴族はこの機会に皆殺しにする。
「各地に入り込んでいる密偵に繋ぎをつけろ。
最終段階に入った、予定通りに貴族士族を追い込み、民を扇動しろ。
ただ、スミス公爵と聖女アリスが助けようとされる領地と民には手を出すな」
「「「「「は」」」」」
連絡役の忍者達が、急ぎ各地に散って行く。
残ったのは護衛と暗殺を得意とする者たちだが、彼らでは魔人と正面から戦うには力不足というか、そもそもの役割が違う。
魔人と戦うには、対人対魔獣の戦闘が得意な者を集めなければならない。
「急ぎ傭兵と冒険者を集めろ、それと魔人どもを使い魔で監視しろ。
自分達で近づくような愚かな真似はするな、死んだ忍者など役立たずだぞ」
俺の激を受けて、暗殺役の二人が急いで傭兵ギルドと冒険者ギルドに走ったが、手勢が集まるまでにどれほど被害が広まるだろうか……
使い魔に王太子達が変化した魔人を見張らせ報告させているが、その行状は眼を覆うほど悪辣非道だった。
キャスバルを犯し喰らっただけでは満足せず、王都に出て無差別に民を凌辱し喰らうという、言語道断の悪行を繰り返している。
相手は女性に限らず、老若男女無差別に襲っている。
いっそ王宮で暴れて、腐れ外道の王侯貴族を襲ってくれればいいのに、無辜の民を襲う所が品性下劣な王太子達らしいが、ここにも何か作為を感じてしまう。
最初に密偵として入り込んでいたキャスバルを襲った事には知性と怨念を感じる。
眼の前にいる見た目だけは美しい王宮の女官や、肥え太って食べ応えのある王宮の王侯貴族を襲わないのは、誰かの指示で動いている可能性が高い。
やらせたとすれば、全ての元凶である偽聖女のオリビアしかいない。
「刺客隊、オリビアに使い魔を送れ!」
我が息子で忍者頭であったキャスバルが、もはや骨の欠片しか残っていない。
キャスバルが絶命してからも、残った魔力で状況を伝えてくれた使い魔。
魔人に変化した下劣な王太子たちは、殺したキャスバルの死体を凌辱した。
多くの魔獣が息絶えたキャスバルを上下から凌辱したあとで、貪り喰った。
人間の頃の性根に相応しい、品性下劣な行いだ。
「誇りを捨て名誉を捨て、下劣な連中の仲間になり、よくやった。
私の手向けだ、キャスバル、必ず王家を滅ぼす。
魔人と化した王太子達はこの手で滅し滅ぼしてやる」
まずはこの事実を広くこの国の民に広める。
それでなくとも地に落ちている王族に対する敬意と信頼感を、もっと下落させて王家打倒の機運にまで持っていく。
武器を用意しておいて、何時でも叛乱を起こせるように準備しておく。
僅かしかいないが、見所のある貴族士族を味方に引き入れる。
だが、ほとんどの王侯貴族はこの機会に皆殺しにする。
「各地に入り込んでいる密偵に繋ぎをつけろ。
最終段階に入った、予定通りに貴族士族を追い込み、民を扇動しろ。
ただ、スミス公爵と聖女アリスが助けようとされる領地と民には手を出すな」
「「「「「は」」」」」
連絡役の忍者達が、急ぎ各地に散って行く。
残ったのは護衛と暗殺を得意とする者たちだが、彼らでは魔人と正面から戦うには力不足というか、そもそもの役割が違う。
魔人と戦うには、対人対魔獣の戦闘が得意な者を集めなければならない。
「急ぎ傭兵と冒険者を集めろ、それと魔人どもを使い魔で監視しろ。
自分達で近づくような愚かな真似はするな、死んだ忍者など役立たずだぞ」
俺の激を受けて、暗殺役の二人が急いで傭兵ギルドと冒険者ギルドに走ったが、手勢が集まるまでにどれほど被害が広まるだろうか……
使い魔に王太子達が変化した魔人を見張らせ報告させているが、その行状は眼を覆うほど悪辣非道だった。
キャスバルを犯し喰らっただけでは満足せず、王都に出て無差別に民を凌辱し喰らうという、言語道断の悪行を繰り返している。
相手は女性に限らず、老若男女無差別に襲っている。
いっそ王宮で暴れて、腐れ外道の王侯貴族を襲ってくれればいいのに、無辜の民を襲う所が品性下劣な王太子達らしいが、ここにも何か作為を感じてしまう。
最初に密偵として入り込んでいたキャスバルを襲った事には知性と怨念を感じる。
眼の前にいる見た目だけは美しい王宮の女官や、肥え太って食べ応えのある王宮の王侯貴族を襲わないのは、誰かの指示で動いている可能性が高い。
やらせたとすれば、全ての元凶である偽聖女のオリビアしかいない。
「刺客隊、オリビアに使い魔を送れ!」
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