64 / 135
第二部 異世界剣士と屍蝕の魔女
第64話:屍の森に棲む毒遣いの魔女
しおりを挟む
真新しい土饅頭の上に、石をのせる。
他に何もないのだ。幼い兄妹が立派な墓を建てるなんてことも不可能。
今できる精一杯が、これだった。
リィダさんが、まるでお坊さんだか牧師さんだかのように、あの世での夫婦の平穏を祈る言葉をかけていた。デュクスも、エル、イーディの兄妹も、何も言わずに首を垂れている。これが、この世界での死者との訣別なのだろう。
実は隣にもう一つ土饅頭があるのは、隣の家の遺体も持ってきたからだ。酷い有様だったけど、二体、折り重なるように倒れていたことがわかった。
仰向けになるようにして下になっていたのは、着ていた服から隣の家に住んでいた男性だと分かった。
そして、その男性にすがりつくようにしてうつぶせになっていたもう一つの遺体は、服も着ていなかったけれど、髪の色と長さから、奥さんだと分かった。彼女は下着を口に押し込まれ、腕を後ろ手に縛られた状態で亡くなっていた。
どちらが先に殺されたのかは分からない。だがいずれにせよ、二人がひどい辱めを受けたことだけは分かる。とても痛ましい姿だった。
特に奥さんは、動物に食い破られてはいたけれど、お腹から赤ちゃんと思しき遺体も出てきて、余計に胸が締め付けられた。隣同士の夫婦揃って、生まれてくる命を楽しみにしていたに違いないのに。
土饅頭に石。こんなことくらいしかできないけれど、これが俺たちにできる、精一杯だった。
「ご主人さま、みんな、女神さまのところにいけたとおもう?」
シェリィが、俺を見上げてくる。
「……そうだな。きっと、いけたよ」
「ボク、がんばっておいのり、したよ? 女神さま、聞いてくれたかな?」
「そうか。……偉いな、シェリィは。きっと届いたよ、その思い」
頭をぽんぽんとなでると、うれしそうにシェリィは微笑んだ。
シェリィの言う通り、それぞれの夫婦が今度こそ、幸せな世界で生きることができたら──宗教とか特に信じている訳じゃなかったけど、今だけは、リィダさんの言葉が本当になったらと思う。
「……じゃあ、これから二人とも、どうするのかしらぁ?」
リィダさんの言葉に、エルはキッパリと、「あの畑を、耕します。父さんと母さんが頑張って拓いた畑だから」と答えた。
「お隣さんはどうする? 別の入植者を募った方が、お前さんたち二人だけよりも心強いだろう」
デュクスの問いに、エルは毅然と胸を張った。
「ありがとうございます。ただ、とりあえず、僕と妹で頑張ってみます」
「……そうか。ただ、後で村の長の家に送るからな。今はまだ、お前さんたちだけじゃ、難しいことも多いだろう。色々整えて、それから戻ってこればいい」
「……はい。分かりました。とりあえず、荷物を片付けてきます」
二人はデュクスに深々と頭を下げ、戻っていく。
「じゃあねぇ」
リィダさんが二人に手を振った時だった。
「あの……」
エルが振り返った。
「……プトゥリィダースさま、ですよね?」
リィダさんの表情が、少し、こわばる。
「わたしは、リィダよぉ?」
リィダさんは妖艶な笑みを浮かべてみせたけれど、エルは笑顔で続けた。
「父が、母のことで大変お世話になったって。村のヒトはみんな、屍の森に棲む恐ろしい魔女だって言ってるみたいですけど、僕、父の言葉を信じます。プトゥリィダースさまは、強くて優しい魔女さまだって」
改めて二人は手を挙げて手のひらをこちらにみせると、大きく頭を下げ、そして森の中に消えていった。
「……さて」
デュクスが、腰の剣に手をかけながら、リィダさんに向き直る。
俺は慌てて「デュクス、何してるんだ!」と間に入ったが、デュクスはリィダさんに鋭い眼を向けたままだった。
「どういうつもりだ?」
「あらぁ、ぶっそうねぇ。お話を聞こうという気もないのかしらぁ?」
「いいね、聞かせてもらおうか? 冒涜の姦婦、屍蝕の魔女──プトゥリィダースさんよ」
「ふふ……可愛い弟子を淫らな魔女に篭絡されて、焦っているのかしらぁ?」
二人が笑みを浮かべながら、けれどどちらも譲らないような様子に、俺は改めてリィダさんの前に立った。
「デュクス、落ち着いてくれよ! リィダさんが何かしたか? むしろ手助けしてくれたじゃないか!」
「カズマ、その女狐はな、べつにオレたちを助けに来たわけじゃない。見ただろう、あのバカでかい『レディアント銀』の結晶を」
言われて首をかしげて、そしてやっと思い至った。そうだ、あの淡い青色に輝く水晶のようなものは、レディアント銀と呼ばれる不思議な金属の結晶だった。金属が透き通る結晶というのも奇妙に感じるけど、サファイアやルビーは酸化アルミニウムの結晶だし、硫酸銅だって青く透き通る綺麗な結晶だ。そういうものなんだろう。
「それがどうしたってんだ!」
「分からねえのか? あの死体が動きを止めたのは、そいつが何か特別なことをしたからじゃねえ! ただ単に、ヤツを操るように滞留していた魔素や錬素を、レディアント銀に吸着させただけだ!」
デュクスがそう言って剣を抜く。シェリィが小さな悲鳴を上げ、けれど俺の左腕にしがみつくようにしながら、デュクスに向き直った。小さな味方を得た気持ちで、俺も木刀を抜く。
「デュクス、それってつまり、あの父親の動きを鎮める、最適解を持ってたってことじゃないか! 俺たちだと、バラバラにして燃やすしか思い浮かばなかっただろ! あの子たちが父親との別れの言葉をかわす時間を作れただけでも、リィダさんの方がずっといい方法を選んだってことになる!」
「カズマ! てめえ、その放蕩女にたぶらかされたか!」
「リィダさんはいい人だよ! 俺のことを助けてくれたし、森で静かに暮らしてるだけで、悪い人じゃない!」
ちら、と背後を見る。
リィダさんの「研究室」を思い出す。カビとキノコに埋もれた、あの部屋を。
幸せそうにカビやキノコを眺め、粘菌の動きに心を奪われていた、あの姿を。
「……ちょっとだけ、趣味は変わってるけど!」
「変わってる……だと?」
デュクスが、髪をぐしゃぐしゃとかき乱した。
「バカ野郎! そいつは死者を切り刻んで腐らせて弄んだうえ、そこから毒を作り出す、二重の意味の毒婦だ! てめえがあの男から喰らった毒も、もともとはおそらくそいつが作ったものだ! でなきゃ、解毒できるはずがない!」
ベノンといっていたか、あの男が持っていたナイフに塗られていたのが、リィダさんが作った毒だって⁉
思わず振り返る。
リィダさんは、何も言わずに微笑を浮かべているだけだった。
他に何もないのだ。幼い兄妹が立派な墓を建てるなんてことも不可能。
今できる精一杯が、これだった。
リィダさんが、まるでお坊さんだか牧師さんだかのように、あの世での夫婦の平穏を祈る言葉をかけていた。デュクスも、エル、イーディの兄妹も、何も言わずに首を垂れている。これが、この世界での死者との訣別なのだろう。
実は隣にもう一つ土饅頭があるのは、隣の家の遺体も持ってきたからだ。酷い有様だったけど、二体、折り重なるように倒れていたことがわかった。
仰向けになるようにして下になっていたのは、着ていた服から隣の家に住んでいた男性だと分かった。
そして、その男性にすがりつくようにしてうつぶせになっていたもう一つの遺体は、服も着ていなかったけれど、髪の色と長さから、奥さんだと分かった。彼女は下着を口に押し込まれ、腕を後ろ手に縛られた状態で亡くなっていた。
どちらが先に殺されたのかは分からない。だがいずれにせよ、二人がひどい辱めを受けたことだけは分かる。とても痛ましい姿だった。
特に奥さんは、動物に食い破られてはいたけれど、お腹から赤ちゃんと思しき遺体も出てきて、余計に胸が締め付けられた。隣同士の夫婦揃って、生まれてくる命を楽しみにしていたに違いないのに。
土饅頭に石。こんなことくらいしかできないけれど、これが俺たちにできる、精一杯だった。
「ご主人さま、みんな、女神さまのところにいけたとおもう?」
シェリィが、俺を見上げてくる。
「……そうだな。きっと、いけたよ」
「ボク、がんばっておいのり、したよ? 女神さま、聞いてくれたかな?」
「そうか。……偉いな、シェリィは。きっと届いたよ、その思い」
頭をぽんぽんとなでると、うれしそうにシェリィは微笑んだ。
シェリィの言う通り、それぞれの夫婦が今度こそ、幸せな世界で生きることができたら──宗教とか特に信じている訳じゃなかったけど、今だけは、リィダさんの言葉が本当になったらと思う。
「……じゃあ、これから二人とも、どうするのかしらぁ?」
リィダさんの言葉に、エルはキッパリと、「あの畑を、耕します。父さんと母さんが頑張って拓いた畑だから」と答えた。
「お隣さんはどうする? 別の入植者を募った方が、お前さんたち二人だけよりも心強いだろう」
デュクスの問いに、エルは毅然と胸を張った。
「ありがとうございます。ただ、とりあえず、僕と妹で頑張ってみます」
「……そうか。ただ、後で村の長の家に送るからな。今はまだ、お前さんたちだけじゃ、難しいことも多いだろう。色々整えて、それから戻ってこればいい」
「……はい。分かりました。とりあえず、荷物を片付けてきます」
二人はデュクスに深々と頭を下げ、戻っていく。
「じゃあねぇ」
リィダさんが二人に手を振った時だった。
「あの……」
エルが振り返った。
「……プトゥリィダースさま、ですよね?」
リィダさんの表情が、少し、こわばる。
「わたしは、リィダよぉ?」
リィダさんは妖艶な笑みを浮かべてみせたけれど、エルは笑顔で続けた。
「父が、母のことで大変お世話になったって。村のヒトはみんな、屍の森に棲む恐ろしい魔女だって言ってるみたいですけど、僕、父の言葉を信じます。プトゥリィダースさまは、強くて優しい魔女さまだって」
改めて二人は手を挙げて手のひらをこちらにみせると、大きく頭を下げ、そして森の中に消えていった。
「……さて」
デュクスが、腰の剣に手をかけながら、リィダさんに向き直る。
俺は慌てて「デュクス、何してるんだ!」と間に入ったが、デュクスはリィダさんに鋭い眼を向けたままだった。
「どういうつもりだ?」
「あらぁ、ぶっそうねぇ。お話を聞こうという気もないのかしらぁ?」
「いいね、聞かせてもらおうか? 冒涜の姦婦、屍蝕の魔女──プトゥリィダースさんよ」
「ふふ……可愛い弟子を淫らな魔女に篭絡されて、焦っているのかしらぁ?」
二人が笑みを浮かべながら、けれどどちらも譲らないような様子に、俺は改めてリィダさんの前に立った。
「デュクス、落ち着いてくれよ! リィダさんが何かしたか? むしろ手助けしてくれたじゃないか!」
「カズマ、その女狐はな、べつにオレたちを助けに来たわけじゃない。見ただろう、あのバカでかい『レディアント銀』の結晶を」
言われて首をかしげて、そしてやっと思い至った。そうだ、あの淡い青色に輝く水晶のようなものは、レディアント銀と呼ばれる不思議な金属の結晶だった。金属が透き通る結晶というのも奇妙に感じるけど、サファイアやルビーは酸化アルミニウムの結晶だし、硫酸銅だって青く透き通る綺麗な結晶だ。そういうものなんだろう。
「それがどうしたってんだ!」
「分からねえのか? あの死体が動きを止めたのは、そいつが何か特別なことをしたからじゃねえ! ただ単に、ヤツを操るように滞留していた魔素や錬素を、レディアント銀に吸着させただけだ!」
デュクスがそう言って剣を抜く。シェリィが小さな悲鳴を上げ、けれど俺の左腕にしがみつくようにしながら、デュクスに向き直った。小さな味方を得た気持ちで、俺も木刀を抜く。
「デュクス、それってつまり、あの父親の動きを鎮める、最適解を持ってたってことじゃないか! 俺たちだと、バラバラにして燃やすしか思い浮かばなかっただろ! あの子たちが父親との別れの言葉をかわす時間を作れただけでも、リィダさんの方がずっといい方法を選んだってことになる!」
「カズマ! てめえ、その放蕩女にたぶらかされたか!」
「リィダさんはいい人だよ! 俺のことを助けてくれたし、森で静かに暮らしてるだけで、悪い人じゃない!」
ちら、と背後を見る。
リィダさんの「研究室」を思い出す。カビとキノコに埋もれた、あの部屋を。
幸せそうにカビやキノコを眺め、粘菌の動きに心を奪われていた、あの姿を。
「……ちょっとだけ、趣味は変わってるけど!」
「変わってる……だと?」
デュクスが、髪をぐしゃぐしゃとかき乱した。
「バカ野郎! そいつは死者を切り刻んで腐らせて弄んだうえ、そこから毒を作り出す、二重の意味の毒婦だ! てめえがあの男から喰らった毒も、もともとはおそらくそいつが作ったものだ! でなきゃ、解毒できるはずがない!」
ベノンといっていたか、あの男が持っていたナイフに塗られていたのが、リィダさんが作った毒だって⁉
思わず振り返る。
リィダさんは、何も言わずに微笑を浮かべているだけだった。
10
あなたにおすすめの小説
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
元・神獣の世話係 ~神獣さえいればいいと解雇されたけど、心優しいもふもふ神獣は私についてくるようです!~
草乃葉オウル ◆ 書籍発売中
ファンタジー
黒き狼の神獣ガルーと契約を交わし、魔人との戦争を勝利に導いた勇者が天寿をまっとうした。
勇者の養女セフィラは悲しみに暮れつつも、婚約者である王国の王子と幸せに生きていくことを誓う。
だが、王子にとってセフィラは勇者に取り入るための道具でしかなかった。
勇者亡き今、王子はセフィラとの婚約を破棄し、新たな神獣の契約者となって力による国民の支配を目論む。
しかし、ガルーと契約を交わしていたのは最初から勇者ではなくセフィラだったのだ!
真実を知って今さら媚びてくる王子に別れを告げ、セフィラはガルーの背に乗ってお城を飛び出す。
これは少女と世話焼き神獣の癒しとグルメに満ちた気ままな旅の物語!
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる