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2/4 主導権はわたしが
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わたしは自分の寝室のベッドまで、ティルクにお姫さま抱っこで運ばれる。
「おろしますね」
彼はわたしをそっとベッドにねかせ、自分はわたしの横に腰を下ろした。
「あなた、また大きくなった?」
急に大きくはならないだろうけど、抱きかかえられて運ばれ、わたしはそのことに気がついた。
「ご主人さまが、小さくて可愛いいんですよ」
それほど小さくはないと思うけど。150cmはあるよ?
わたしに覆いかぶさるように、身体を重ねてくるティルク。
すぐ目の前に置かれる、ティルクの顔。
彼がなにをしたいのか、わたしはわかっている。
わたしは軽く唇を開き、彼の舌が入ってこられる隙間を作った。
くちゅっ
わたしの予想通り、ほどなくしてティルクの唇がわたしのそれに重なり、彼は唾液まじりの舌をわたしの口の中に潜りこませた。
ぬるっ……ねろぬちゅっ
激しくうごめくティルクの舌と唇。
わたしは翻弄されながらも、彼の動きに吸いついていく。
「んっ、ぁぅ……ちゅっ、んちゅっ」
ちゃんと聞きなさいよ? わざと、音を出してあげてるんだから。
そう思いながら、わたしはティルクの口と舌を吸う。
たっぷり時間をかけての、深いキス。ティルクは行為の前に、必ずこれを求めてくる。
この子がキス好きなのは、小さな頃から変わらない。
わたしはティルクの頭を両手で掴み、唇を強く押しつけてあげる。
彼の唾液の味がわたしの口いっぱいに広がり、差し込まれた舌がわたしの歯をなでる。
(ぁっ……)
ティルクの手が、わたしの胸元をまさぐる。
くすぐったいよ。
でも……しょうがいないな。そんなに触りたいの?
胸をまさぐるティルクを、かわいいと思ってしまう。
たいした質量もない胸の膨らみ。むしろ小ぶりだと思う。なのに、そんなに欲しいんだ?
わたしは無理やりキスを中断させ、
「おっぱい、ちいさいでしょ?」
いってやった。
ティルクは手を止め、でもそれを胸から離すことなく、
「ご主人さまのお胸だから、ふれたいと思うんですよ? ぼく、他の女の人の胸を触りたいなんて、思ったことないです」
なんであんたが、恥ずかしそうな顔してるのよっ!
ここは、わたしが恥ずかしがるところでしょ!?
「ご主人さまのお胸は、世界で一番かわいくて、きれいです。ご主人さまのお顔と同じです」
照れた顔のまま、微笑むティルク。
な、なにそれ!?
わ、わたしの顔が、世界で一番かわいくてきれいだっていいたいの!?
だって、そういうことでしょ!?
やばい。
もう、ダメだ……。
「ご主人……さま?」
首をかしげて、わたしを見つめるティルク。なんでそんな、かわいくて色っぽい顔するの。わたし、エッチな気分になっちゃうじゃない……。
わたしはティルクに、
「服、脱がせなさい」
わたしの服を脱がせるように命令する。
なんというか、「遊び」のときにはわたしが主導権を握っていないと、どんどん流されていくような気がするから。
わたしは、流されるタイプだから……。
胸元のリボンをほどいた下にある留め具と、背中の留め具を外す。するとわたしの服の上半身部分は、上に引き上げるだけで簡単に脱がすことができる。
ティルクもそれを知っていて、よどみのない動きでわたしを剥いていく。
上着、そしてスカート。肌着も取られ、ブラも外される。
「きれい……です」
ぽーっと見とれるような顔。
「どこを見てるの?」
「ご主人さまの、すべてを」
ちょっ、やめてよ、恥ずかしいじゃない。っていうか、まだパンツとソックス履いてるよね? すべてじゃないよね!?
「あなたも……脱ぎなさい」
ティルクは指示に従って、衣服を脱いでいく。
あらわになるたくましい胸元に、意外と筋肉質な肢体。恥ずかしくて、胸が高鳴る。
(かわいい男の子だったはずなのに、この子いつの間にか、かっこいい男になっちゃってたんだな……)
昔は裸に剥いて身体を洗ってあげたし、男の子の部分だって触って洗ってあげることもできたのにな。
……っていうか、身体は、結構成長するまで洗ってあげてたよね?
ティルクが16歳の時に、入学がとても難しい国立学院に合格したときにも、
「合格のご褒美に、ご主人さまと一緒に風呂に入りたいです」
とお願いされて、確か……狭い湯船にくっつきながら入ったんだよね?
あのときはわたし、ティルクを男として意識してなかった。
まだ「お母さん」とお風呂に入りたいの? かわいいでちゅねー? みたいな意識だったと思う。
わたし、バカだ。
あのときからすでに、ティルクはわたしを「女」として意識してたんだ。
だから「ご褒美」にと、わたしとの入浴を望んだんだ。
そのころは、本当にたまにしか、一緒にお風呂に入ってもらえなくなってたから。
「ご主人、さま……」
全裸になったティルクが、わざとでしょ? そそりたった股間をわたしに見せつけてくる。
そういえばあの「ご褒美の日」も、わたしに身体を洗われているティルクは、股間を大きくしてそれを隠そうとしていた。
わたしは大きくなっているのに気がついたけど、恥ずかしいだろうと気をつかって見ないふりをしてあげたっけ。
それが今や……。
わたしたちの「母子関係」はすでに崩れ、「女と男の関係」になっている。
いや、違うな。
母子だと思っていたのはわたしだけで、ティルクは最初から、言葉通りわたしを「ご主人さま」だと思っていたのだろう。
いうなれば主従関係で、それは親子関係ほど「欲情」の障害にはならない。
期待するような目。
わたしからの「なにか」を。
なんでもいいんだ。
わたしがしてあげることなら。
わたしはベッドの上に立つティルクの前に跪き、目の前の肉の棒に手をそえる。
温かくて、ピクピクしている。
「なめて、ほしい?」
上目遣いに彼を見て、可愛らしく微笑んであげる。わたしだって、女を演じられるんだよ?
ティルクはなにかをいおうとしているけど、言葉にならないのか顎と喉を震わせているだけ。
くちゅぱっ……
わたしは大きく口をあけ、硬く膨らんだティルクの先端のすべてを口に入れた。
「うぁっ」
女の子みたいな声を出し、腰をひくティルク。
わたしは手で握り唇に咥えたまま、その腰の移動を追うように頭を前に進める。
じゅぱっ、んくっ、んっ、ぅん……ちゅくちゅぱっ
音、聞こえる?
あなたのを、おしゃぶりしている音だよ?
気持ちいい?
興奮……する?
ティルクの肉の棒に唇で吸いつき、口の中に収めた彼の先端の裏側で舌を繰り返し前後させる。
(これが、いいんだよね?)
これまで何回かティルクと身体を合わせて、彼が気持ちよく感じているのが先端の裏側なのはわかった。
ここを刺激されると、ティルクは、
「だ、ダメですご主人さまっ! で、出ちゃうっ」
そうそう、こんな感じになる。
わたしは彼の言葉が聞こえなかったように反応はせず、
くちゅ、くちゅ……ちゅっ、ちゅるちろちろっ
彼の気持ちいいポイント攻め続ける。
ティルクが股間に吸いつくわたしの頭に両手を置いて、
「だ、ダメですよ、ご主人……さまぁ、そ、そんなにされると、ぼく……がまん、でき……ないっ!」
その瞬間。
ビュクっ! びゅくびゅくびゅるっ
わたしの口の中に、ティルクの欲望がたくさん溢れた。
ちょっと、やりすぎたかな?
わたしは口の中を満たしていくティルクの味を感じながら、それでもお肉を咥えたままで耐える。
お口の中に出されたの、これが初めてだ。
というかわたしが、無理やり出させちゃったんだけど。
徐々に鎮まっていく、ティルクの溢れもの。
わたしの口の中は、ティルクのお肉とお汁でいっぱいだ。
「ご、ごめんなさい、ご主人さま……」
え? な、なに!?
ティルク、泣いてるんだけど!?
どうしよう?
痛かったの?
で、でも、ごめんなさいって。
わたしは口の中を満たす汁をできるだけ飲みこんで、ティルクのお肉を自由にした。
そして、まだ口の隙間にこぼれるティルクの欲望の残滓も全部飲みこみ、
「どうしたの? 痛かった? ごめんね」
ティルクは涙をこぼしながら首を横に振って、
「ご主人さま、汚しちゃった。お口の中に、出しちゃった……ごめんなさい、きらわないで……ごめんなさい……」
小さな子どものように泣きじゃくるティルク。
あー、どうしよう?
わたしがイタズラしちゃっただけなのに。
気持ちよくなってもらいたかっただけなのに……。
わたしは立ち上がるとティルクを抱きしめて、
「わたしのお口、気持ちよかったの?」
ティルクは小さく、
「……はい。とっても、よかったです」
涙声でいった。そこは正直だな、ちょっと面白かった。
「だったらいいの。わたしはね、ティルクに気持ちよくなってほしかった。いい子のティルクに、気持ちいいご褒美をあげたかったんだよ? だからね……」
わたしは背伸びをしてティルクの首筋にしがみつき、彼の顔を下げさせると、
ちゅっ
彼の涙にキスをした。
「ごめんね、ティルク。びっくりさせちゃったね。でもね、いやじゃないよ? ティルクの、全部飲んじゃった♡」
わたしは空っぽのお口を広げてティルクに見せ、
「ね?」
意識して可愛く微笑む。
その表情を見て、ティルクは膝から崩れ落ちるようにして跪いた。
「な、なにっ!? どうしたのっ」
胸を押さえ、
「す、すみません。幸せすぎて、心臓が……苦しい、です」
深呼吸して、息を整えるティルク。
そしてわたしに涙で濡れたままの顔をむけ、
「大好きです、ご主人さま」
その「大好き」が、女のとしてのわたしに向けられたものであることくらい、わたしにだってわかった。
わかって、しまった。
「おろしますね」
彼はわたしをそっとベッドにねかせ、自分はわたしの横に腰を下ろした。
「あなた、また大きくなった?」
急に大きくはならないだろうけど、抱きかかえられて運ばれ、わたしはそのことに気がついた。
「ご主人さまが、小さくて可愛いいんですよ」
それほど小さくはないと思うけど。150cmはあるよ?
わたしに覆いかぶさるように、身体を重ねてくるティルク。
すぐ目の前に置かれる、ティルクの顔。
彼がなにをしたいのか、わたしはわかっている。
わたしは軽く唇を開き、彼の舌が入ってこられる隙間を作った。
くちゅっ
わたしの予想通り、ほどなくしてティルクの唇がわたしのそれに重なり、彼は唾液まじりの舌をわたしの口の中に潜りこませた。
ぬるっ……ねろぬちゅっ
激しくうごめくティルクの舌と唇。
わたしは翻弄されながらも、彼の動きに吸いついていく。
「んっ、ぁぅ……ちゅっ、んちゅっ」
ちゃんと聞きなさいよ? わざと、音を出してあげてるんだから。
そう思いながら、わたしはティルクの口と舌を吸う。
たっぷり時間をかけての、深いキス。ティルクは行為の前に、必ずこれを求めてくる。
この子がキス好きなのは、小さな頃から変わらない。
わたしはティルクの頭を両手で掴み、唇を強く押しつけてあげる。
彼の唾液の味がわたしの口いっぱいに広がり、差し込まれた舌がわたしの歯をなでる。
(ぁっ……)
ティルクの手が、わたしの胸元をまさぐる。
くすぐったいよ。
でも……しょうがいないな。そんなに触りたいの?
胸をまさぐるティルクを、かわいいと思ってしまう。
たいした質量もない胸の膨らみ。むしろ小ぶりだと思う。なのに、そんなに欲しいんだ?
わたしは無理やりキスを中断させ、
「おっぱい、ちいさいでしょ?」
いってやった。
ティルクは手を止め、でもそれを胸から離すことなく、
「ご主人さまのお胸だから、ふれたいと思うんですよ? ぼく、他の女の人の胸を触りたいなんて、思ったことないです」
なんであんたが、恥ずかしそうな顔してるのよっ!
ここは、わたしが恥ずかしがるところでしょ!?
「ご主人さまのお胸は、世界で一番かわいくて、きれいです。ご主人さまのお顔と同じです」
照れた顔のまま、微笑むティルク。
な、なにそれ!?
わ、わたしの顔が、世界で一番かわいくてきれいだっていいたいの!?
だって、そういうことでしょ!?
やばい。
もう、ダメだ……。
「ご主人……さま?」
首をかしげて、わたしを見つめるティルク。なんでそんな、かわいくて色っぽい顔するの。わたし、エッチな気分になっちゃうじゃない……。
わたしはティルクに、
「服、脱がせなさい」
わたしの服を脱がせるように命令する。
なんというか、「遊び」のときにはわたしが主導権を握っていないと、どんどん流されていくような気がするから。
わたしは、流されるタイプだから……。
胸元のリボンをほどいた下にある留め具と、背中の留め具を外す。するとわたしの服の上半身部分は、上に引き上げるだけで簡単に脱がすことができる。
ティルクもそれを知っていて、よどみのない動きでわたしを剥いていく。
上着、そしてスカート。肌着も取られ、ブラも外される。
「きれい……です」
ぽーっと見とれるような顔。
「どこを見てるの?」
「ご主人さまの、すべてを」
ちょっ、やめてよ、恥ずかしいじゃない。っていうか、まだパンツとソックス履いてるよね? すべてじゃないよね!?
「あなたも……脱ぎなさい」
ティルクは指示に従って、衣服を脱いでいく。
あらわになるたくましい胸元に、意外と筋肉質な肢体。恥ずかしくて、胸が高鳴る。
(かわいい男の子だったはずなのに、この子いつの間にか、かっこいい男になっちゃってたんだな……)
昔は裸に剥いて身体を洗ってあげたし、男の子の部分だって触って洗ってあげることもできたのにな。
……っていうか、身体は、結構成長するまで洗ってあげてたよね?
ティルクが16歳の時に、入学がとても難しい国立学院に合格したときにも、
「合格のご褒美に、ご主人さまと一緒に風呂に入りたいです」
とお願いされて、確か……狭い湯船にくっつきながら入ったんだよね?
あのときはわたし、ティルクを男として意識してなかった。
まだ「お母さん」とお風呂に入りたいの? かわいいでちゅねー? みたいな意識だったと思う。
わたし、バカだ。
あのときからすでに、ティルクはわたしを「女」として意識してたんだ。
だから「ご褒美」にと、わたしとの入浴を望んだんだ。
そのころは、本当にたまにしか、一緒にお風呂に入ってもらえなくなってたから。
「ご主人、さま……」
全裸になったティルクが、わざとでしょ? そそりたった股間をわたしに見せつけてくる。
そういえばあの「ご褒美の日」も、わたしに身体を洗われているティルクは、股間を大きくしてそれを隠そうとしていた。
わたしは大きくなっているのに気がついたけど、恥ずかしいだろうと気をつかって見ないふりをしてあげたっけ。
それが今や……。
わたしたちの「母子関係」はすでに崩れ、「女と男の関係」になっている。
いや、違うな。
母子だと思っていたのはわたしだけで、ティルクは最初から、言葉通りわたしを「ご主人さま」だと思っていたのだろう。
いうなれば主従関係で、それは親子関係ほど「欲情」の障害にはならない。
期待するような目。
わたしからの「なにか」を。
なんでもいいんだ。
わたしがしてあげることなら。
わたしはベッドの上に立つティルクの前に跪き、目の前の肉の棒に手をそえる。
温かくて、ピクピクしている。
「なめて、ほしい?」
上目遣いに彼を見て、可愛らしく微笑んであげる。わたしだって、女を演じられるんだよ?
ティルクはなにかをいおうとしているけど、言葉にならないのか顎と喉を震わせているだけ。
くちゅぱっ……
わたしは大きく口をあけ、硬く膨らんだティルクの先端のすべてを口に入れた。
「うぁっ」
女の子みたいな声を出し、腰をひくティルク。
わたしは手で握り唇に咥えたまま、その腰の移動を追うように頭を前に進める。
じゅぱっ、んくっ、んっ、ぅん……ちゅくちゅぱっ
音、聞こえる?
あなたのを、おしゃぶりしている音だよ?
気持ちいい?
興奮……する?
ティルクの肉の棒に唇で吸いつき、口の中に収めた彼の先端の裏側で舌を繰り返し前後させる。
(これが、いいんだよね?)
これまで何回かティルクと身体を合わせて、彼が気持ちよく感じているのが先端の裏側なのはわかった。
ここを刺激されると、ティルクは、
「だ、ダメですご主人さまっ! で、出ちゃうっ」
そうそう、こんな感じになる。
わたしは彼の言葉が聞こえなかったように反応はせず、
くちゅ、くちゅ……ちゅっ、ちゅるちろちろっ
彼の気持ちいいポイント攻め続ける。
ティルクが股間に吸いつくわたしの頭に両手を置いて、
「だ、ダメですよ、ご主人……さまぁ、そ、そんなにされると、ぼく……がまん、でき……ないっ!」
その瞬間。
ビュクっ! びゅくびゅくびゅるっ
わたしの口の中に、ティルクの欲望がたくさん溢れた。
ちょっと、やりすぎたかな?
わたしは口の中を満たしていくティルクの味を感じながら、それでもお肉を咥えたままで耐える。
お口の中に出されたの、これが初めてだ。
というかわたしが、無理やり出させちゃったんだけど。
徐々に鎮まっていく、ティルクの溢れもの。
わたしの口の中は、ティルクのお肉とお汁でいっぱいだ。
「ご、ごめんなさい、ご主人さま……」
え? な、なに!?
ティルク、泣いてるんだけど!?
どうしよう?
痛かったの?
で、でも、ごめんなさいって。
わたしは口の中を満たす汁をできるだけ飲みこんで、ティルクのお肉を自由にした。
そして、まだ口の隙間にこぼれるティルクの欲望の残滓も全部飲みこみ、
「どうしたの? 痛かった? ごめんね」
ティルクは涙をこぼしながら首を横に振って、
「ご主人さま、汚しちゃった。お口の中に、出しちゃった……ごめんなさい、きらわないで……ごめんなさい……」
小さな子どものように泣きじゃくるティルク。
あー、どうしよう?
わたしがイタズラしちゃっただけなのに。
気持ちよくなってもらいたかっただけなのに……。
わたしは立ち上がるとティルクを抱きしめて、
「わたしのお口、気持ちよかったの?」
ティルクは小さく、
「……はい。とっても、よかったです」
涙声でいった。そこは正直だな、ちょっと面白かった。
「だったらいいの。わたしはね、ティルクに気持ちよくなってほしかった。いい子のティルクに、気持ちいいご褒美をあげたかったんだよ? だからね……」
わたしは背伸びをしてティルクの首筋にしがみつき、彼の顔を下げさせると、
ちゅっ
彼の涙にキスをした。
「ごめんね、ティルク。びっくりさせちゃったね。でもね、いやじゃないよ? ティルクの、全部飲んじゃった♡」
わたしは空っぽのお口を広げてティルクに見せ、
「ね?」
意識して可愛く微笑む。
その表情を見て、ティルクは膝から崩れ落ちるようにして跪いた。
「な、なにっ!? どうしたのっ」
胸を押さえ、
「す、すみません。幸せすぎて、心臓が……苦しい、です」
深呼吸して、息を整えるティルク。
そしてわたしに涙で濡れたままの顔をむけ、
「大好きです、ご主人さま」
その「大好き」が、女のとしてのわたしに向けられたものであることくらい、わたしにだってわかった。
わかって、しまった。
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