【R18】「エロバラエティー 新人アナウンサー雨宮涙子の災難」

第一章 新人アナウンサー 雨宮涙子（２２歳） 編

温泉レポートファイナル 後編

　おじさんは、涙子のおっぱいを片手で掴みながら言う。

「ふーん、興味あるなら教えるけど」

　その手を払い除けて涙子は言う。

「興味は、あります……」

　まだ放送時間も残っている。
　けどこれ、ほんとに放送でやっていいことなの？

　ちらっとプロデューサーを見る涙子。
　あいつゴーサインしかださない。

　そんな怒りを押し殺しながら、おじさんについていく涙子。
　二人は、洗い場の方に上がっていく。

「そういや涙子ちゃん。今日排卵日なんだってな」
「はぁ？」

　何言ってるのこの人？　という顔でおじさんを見る。

「ほらこれ」

　いつの間にかおじさんの手にスマホが握られている。
　その画面を見ると、トイレでおしっこをしている涙子の姿が映っていた。

「ぎゃー！　これいつ撮ったんですか！　カメラ映さないで！」

　この企画が始まってから羞恥を味わってばかりで、もうこれ以上は恥ずかしいことなんかないと思ってたのに。
　裸体を見られるのとは、また別種の恥ずかしさがある。

「ほら、排卵検査薬が陽性になってるじゃん」
「健康診断だって言って渡されたんですけど、それって排卵を調べるものだったんですか……」

　涙子がおしっこをかけたスティックには、きっちりと陽性反応がでている。

「良かったね。今日が一番薬が効く日だから」
「そうなんですか。あのいっときますけど、盗撮は犯罪ですからね……」

　昭和９９年の世界でも、一応盗撮はいけないこととはされていた。
　大した罪にはならないのだが、それでも犯罪は犯罪である。

「それは、涙子ちゃんが許すっていえば犯罪にならないでしょ」
「ええ……」

「なんだよ。涙子ちゃんのために検査するように言ったのに、それを犯罪だって責めるわけ？」
「いや、責めてるわけでは……。私が言ってるのは検査ではなく、その無断撮影のほうで……」

「涙子ちゃん。カメラが回ってるんだよ。全国放送で俺のことを犯罪者呼ばわりしたんだけど、それって大丈夫なの？」

　そう言われて、ハッとする。
　怒りに我を忘れて、一瞬放送中であることを忘れていた。

「あ、そうですね。すみません……。私の配慮がいたらなかったというか、もう許しますので……ごめんなさい」

　いつの間にか、立場が逆転して謝罪させられている。

「口で謝れば済むんだ」
「あの、放送中ですので、正式な謝罪は後ほど」

「マスコミってそうだよなあ。報道で無実の人を犯罪者呼ばわりしておいて、実際違うってなっても謝りもしない。自分が全国放送に出てるアナウンサーで、大手局を代表する立場だって自覚はある？」
「あの、ほんとにそういうつもりでは……申し訳ありません」

　マスコミ批判までされてしまっては、涙子は震えるしかない。
　とにかくこの場を収めようと、深々と頭を下げる。

「前回の放送でも、俺は番組を盛り上げてって頼まれて無償で協力しただけなんだよ。それなのに、キツイ調子で責められてさ」
「重ね重ね、申し訳ありません」

　涙子の頭がどんどん下がっていく。

「天然の殺精子剤をわけてあげてもいいけど、この調子じゃまたあとからなんて言われるかわからないからなあ」
「あの、ほんとにそういうつもりではなく、放送に協力していただけるのはありがたく思っております。ご心配をおかけして申し訳ございません」

　このまま放送が終わってしまったら、とんでもない放送事故となってしまう。
　せめて、怒りを収めて和解してほしいと、涙子はついに膝をついて土下座まで始めた。

　自ら、全裸土下座するほど追い詰められていた。

「じゃあ、あれを読んでよ」

　おじさんが指差す先には、ＡＤがフリップを出していた。
　あんなのを読まなきゃいけないのか。

　しかし、読まなきゃ収まらない空気なので震える声で言う。

「……私、雨宮涙子は、今回の放送のために、どのようなことをされても構いません。どのような結果になったとしても、全ては私の責任です。番組、スタッフ、テレビ局、スポンサーの皆様はもちろんのこと、協力していただいたあなた様にも一切の迷惑はかけないこととします。どうか、放送にご協力ください」

　一体なんだこれは、私は何を読まされているのだ。
　涙子の顔は、どんどん青くなった。

「涙子ちゃんにそこまで言われちゃしょうがない、やってあげるか」
「……ありがとうございます」

　なんなんだこれは、私は一体何をさせられようとしているのか。
　涙子の顔は恐怖に引きつった。

　　　　　※※※

　温泉の床にひれ伏している涙子の手を取って立たせると、おじさんは優しく言う。

「そんなに怖い顔するなよ。俺は、涙子ちゃんを助けてやろうって言ってんだからさ」
「はい……」

　おじさんに促されて、涙子は温泉のリラックスベンチに座らされる。
　火照った身体を冷やしてゆっくりと寛ぐゾーンだ。

「じゃあまず、その乳首に張ってる変なのを剥がしてもらおうかな」
「え、なんで……」

「どんなことでもするって言ったじゃないか。そんなものすら外せないのか？」

　おじさんの手が伸びそうになってきたので、涙子は慌てて。

「わかりました。自分で外しますから！」

　ハートマークの赤いニップルシールを自分で剥がす。

「クックック。これで、武装解除だな。なかなか従順になってきたじゃないか」

　そう言って、おじさんは自由に涙子の胸を揉みしだき乳首を指でにゅっと引っ張ってくるが、涙子にはその手を払い除ける気力がない。
　たかだかシール一枚。

　そう思っても、武装解除とはよく言ったもの。
　最後の抵抗を剥がされた涙子は、もはや何も自分を守るものが何もない心細さを味わっていた。

「さてと、今から桃川温泉で取れる天然の殺精子剤、ザー汁を入れていくわけだが」
「ザー汁ですか？」

　聞いたことがない言葉である。
　精子を殺す薬なんてものがあれば、全国の望まない妊娠をしそうな女性を助けることにもなるので、涙子はそこをもっと詳しく聞きたい。

「ちょっと注ぎ込むにも手間がかかるんだよな。ほら、お前さんのアワビに注ぎ込むのにスタッフがこんなものを用意してくれたぞ」

　処女のアワビでも開くことができる透明のクスコに漏斗である。
　ご丁寧なことに、子宮口に差し込める柔らかい筒状のチューブまでついている。

「これを、股に差し込むんですか……ああ、やっぱり撮るのね」

　自分が、アワビにクスコを差し込むシーンも、しっかりと映されている。
　涙子はこれもエッチなものではなく、医療的に意味のある映像だからと、自分を慰めて我慢することにした。

「奥までしっかりと入れるんだぞ」
「はぃ……んんっ」

　処女の細い穴を通して、子宮口までズルっと柔らかいチューブが通る感覚に、涙子はうめいていた。
　強烈な外部刺激により涙子のアワビは、防衛反応で徐々に愛液を流し始める。

「よし、寝そべてくれるか」
「わかりました」

　言われた通りベンチに寝そべる。
　涙子の巨乳を弄びながら、股間のほうでおじさんはソーセージをシコシコやっている。

　しかし、胸が大きすぎるせいで、それは寝そべている涙子には見えていなかった。

「さっき話したんだけどさあ……」
「あの、薬は？」

「今注ぐから待ってろって、時間かかるんだよ」
「あ、あの胸をあまり強く……いえ、なんでもありません」

　さっき、なんでもしていいと言ってしまった手前、とがめにくかった。

「これ入れても妊娠しちゃうかもしれないけど、それはいいの？」
「良くないですよ！　良くないからやってるんじゃないですか！」

「あ、起き上がらない。あとまだ本番中なんでしょ」
「はい、そうでした。本番中です」

　涙子がそう言うと、おじさんのソーセージは大きさを増す。

「ちゃんとアナウンスしてよ、いまどうされてるの」
「えっと、天然の殺精子剤を、私の……アワビに入れてもらっています」

「正確に言ってよ。ザー汁だって教えたでしょ」
「はい、ザー汁を入れてもらうところです」

　ビュルルルッ……。

　そのザー汁が、ソーセージから吐き出され、涙子の中に入っていく。

「あっ、ザー汁入れてもらえました」
「ああ……。あ、動かないでね。もうちょっと入れた方がいいから」

「は、はい……」
「ねえ、さっきの話だけど、妊娠しても俺は責任を取らなくていいんだよね」

　そう言われて絶句する涙子。
　でも確かに、さっきそう約束してしまっている。

「それは、その……おじさんは、番組に協力しただけですし……」

　悪いのはこんな番組を企画してやらせているプロデューサーでありスタッフだ。
　だから、このおやじ！　と、思っても涙子は恨まないことにした。

「つまり、無責任に妊娠させてもオーケーと」
「オーケーとは言ってないですよ……。心情的には、言いにくいんですが……。結果的に、そうなります」

　ＡＤがとんでもないテロップを持ってきた。
　えっ、こんなのを読めっていうのと涙子は困惑して形の良い眉根を寄せる。

「おっ、いいじゃん。それ読んでよ、それと同時にザー汁入れてあげるから」
「私、雨宮涙子はおじさんの子供を妊娠したとしても、一切の文句を言いません。すべての責任は私にありますので、どうかお好きなように私のアワビにザー汁を注いでください」

　その言葉とともに。

　ビュッルルッ！　ビュルッ！　ビュルルルッ……。

　涙子のアワビに、激しくザー汁が注がれていく。

「ふう……。涙子ちゃん、もうちょっと動かないでね。俺は、さすがに歳だからもうでないけど。絵的にもっといっぱいにしたほうがいいかな。おい、涙子ちゃんがもっと欲しいって、みんなザー汁だしてやってよ！」

　おじさんの合図で、番組のＡＤやプロデューサーまでもが、裸になってソーセージをシコシコして近づいてきて次々に涙子のアワビにザー汁を注ぎ続けた。

　ビュルッ！　ビュクッ！

　ビュルルルルーッ！

　ビュクッ、ビュルルルル……。

「なんなの、なにこれ、なにこれ！」

　あまりにことに眼を白黒とさせる涙子。
　カメラは、そんな姿も無情にも撮影している。

　クスコの漏斗が、たっぷりと泡立ったザー汁でいっぱいになったところで――。

「ほら、涙子ちゃん。番組終わりだって」
「はい！　本日も桃川温泉より、雨宮涙子が生のレポートをお届けしました！」

　そんな感じで番組終了。
　本日も、凄まじい視聴率を叩き出した番組だが、やることをやり切ってしまったので次回放送は来月になる。

　今回も、悪質ないたずらで、ザー汁を注ぎこまれてしまった涙子。
　スタッフや、名前も知らないおじさんの子供を受精しまうのだろうか。

　次回に続く。