勇者パーティーを追放された魔法剣士は卑怯な手段でエッチに復讐する!

ヤラナイカー

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第二章「ガンプの復讐」

第十二話:恥辱のダンス

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 復習再開の合図を受けたマッド爺さんは、ガンプの指示通りに次のフェーズに移行する。

「それでは、次のダンスですが」

 マッド爺さんが、ペラりと古文書をめくって見せる。

「まだあるのか!」

 女騎士ヴァルキリアが叫ぶ。

「儀式を妨げてはなりません。真面目にやらなくては……」

 それを、聖女プリシラが止めてくれるのだからやりやすい。

「おっぱい相撲となります」
「なんですって!」

 今度はプリシラが叫ぶ番となった。

「のーこった! のーこった!」

 やけっぱちになったヴァルキリアが、プリシラの爆裂おっぱいを自分の形の良いおっぱいで押しまくる。
 おっぱいの柔らかいプリシラが押されるばかりだ。

「ちょっとヴァルキリア!」
「真面目にやれっていったのはプリシラだろ!」

「だってこんなふざけた儀式ありえません! いたましすぎます!」
「私だって、やりたくてやりたくねえよ!」

 一方、エリザベート姫とおっぱい相撲をやらされる羽目になった女勇者セイラだが……。

「はぁ、なんだこれ」
「セイラは楽そうでいいですね」

 Eカップクラスのエリザベート姫に比べて、セイラはおっぱいがない。

「これ、僕が一番恥ずかしいんだけど……」

 顔を真赤にしながらも、儀式なので続けるしかない。
 それを酒場などで見ている国民は大盛りあがりだった。

「やっぱ聖女様の乳はすげーぜ」
「俺はヴァルキリア様のたくましいおっぱいが好きだけどな。ほら、一方的に勝ってるじゃねえか」

「おっぱい相撲は、負けたほうが勝ちなんだよ」
「デカくて柔らかいと、将来タレ乳になんぞ」

「なんだと!」
「その点ヴァルキリア様は鍛えてるからな、俺はヴァルキリア様に全財産かけるぜ」

 そのようなどっちが勝ちなのかもわからない、バカな賭けをしつつ。
 おっぱいをつまみに、酒がどんどん進む。

 今日は平日なのに、ほぼ全員が仕事を休んだので昼間から酒場は大盛りあがりだった。
 完全なお祭り状態である。

「俺は、女勇者セイラ様かな」
「お前マニアックだな、いや意外にファンはいるのか。意外に意見が割れて、姫様が圧倒的人気にならないのが面白え」

 国民にこのような娯楽を提供したガンプも、ご満悦である。
 もちろんガンプも冷たいビールを用意していて、勝利の祝杯をあげている。

 復讐の最中なので、酔い過ぎない程度だが、ガンプはこれほど美味い酒を飲んだことがない。

「続きましてー」

 マッド爺さんがペラリと、古文書をめくる。

「まだあるのか! いい加減にしてくれ!」

 鍛えているヴァルキリアも、もう汗だくである。
 体力の前に、精神力がもう持たない。

 なにせ、この痴態を国民に見られていると思うと、足が震えが止まらない。
 明日からどんな顔をして道を歩けば良いのか。

「効果はあるのですぞ。ほら、プリシラ殿など、もう呪いが解けかけております」

 ペラっと、ブラジャーが取れかけて乳首が見えてしまった。

「キャア!」

 慌てて手で押さえるプリシラ。

「隠してはなりません。せっかく呪いが解けかけているというのに」
「だだ、だってこれモニターで全国民に見られているんでしょう!」

「だから、呪いの解呪につながるのです。羞恥心は捨ててください。さあ、このダンスをしながらここのセリフを叫んで!」

 マッド爺さんが示す古文書通りの動きをしてみるプリシラ。
 それは、もう単純にジャンプしておっぱいを揺らすというアホみたいな動きだった。

「ほんとにこんなことを」
「術式の途中で止めないで、さあ叫んで!」

「国民のみなさま! 聖女プリシラの! はしたないおっぱいを見てください!」

 ぼいんぼいんと、汚れなき銀髪の聖女プリシラの超巨乳Hカップが上下に揺れる。
 酒場で見ている観客の興奮は、いやがうえにも高まった。

 そこで、サービスにちょっと解呪するマッド爺さん。
 際どい白色のブラジャーが、ぺろりと剥がれ落ちて飛んでいく。

「キャー!」

 思わず手で隠してしまうプリシラ。
 これはいけない、マッド爺さんは解呪を中止する。

「手で隠しては駄目ですぞ! 心の底から、おっぱいをみんなに見せたいと思うのです!」
「そんな、無茶苦茶です!」

「一生その呪いにつきまとわれもよいのですか、今だけ見せるだけでいいのです。さあ、このページのこのポーズを!」

 古文書を開いて、新しいポーズを要求するのりのりのマッド爺さん。

「ああ、もう私の爆乳で、楽しんでください!」

 手にあまるほどの爆乳をしたから持ち上げて、見せつけるプリシラ。
 また、ばぴゅーん! と、ブラジャーが弾け飛んだ。

 酒場の観客は歓声をあげて、物が乱れ飛び、熱狂状態に包まれている!

「絶対に隠してはなりません! 呪いがまた戻っていまいますぞ! 姫様はこれ! ヴァルキリア殿はこれ! セイラ殿はこのポーズです!」

 エリザベート姫が、いやらしい腰つきでおっぱいをEカップの美乳を左右にゆらしながら叫ぶ。

「国民のみなさま! わたくしのおっぱいを見てください!」

 黄色のいやらしいブラジャーが、ばぴゅーん! と弾け飛んだ。

「く……」

 エリザベート姫は、顔を真赤にして左右に乳を揺らし続ける。

「なんで私だけこんな格好なんだよぉ!」

 ヴァルキリアは、仰向けになって寝転びブリッジをしながら叫ぶ。

「あーもう! 国民はみたきゃみろ!」

 赤色のブラジャーとパンティーがいっきに弾け飛んで、たくましき女騎士ヴァルキリアは素っ裸になる。
 国民全てに、その媚態を晒すことになる。

「なんで私だけ裸だよ!」

 しかし、そのまま動かないでとマッド爺さんに言われて、顔を真赤にしておっぱいや股の間をねめるように撮影する魔導球の視線に耐えるしかない。
 ない乳の、セイラは哀れだった。

「僕のおっぱい、見てください。うううう……」

 おっぱいといっても、哀れなほどにない。
 それを両手を頭の後ろに回して、ないものを見ろと言わなきゃならないのだから、恥ずかしくて悔しくてしかたがない。

 なぜかセイラだけ、弾け飛ばずにぺろりとブラジャーがめくれて、ゆっくりと恥辱を味合わせるように落ちていく。

「ああもう、さっさとしてよ……」

 一部のボクっ娘貧乳マニアだけが、それに歓声を上げていた。

「みなさま、最後の仕上げです! もう脱げるはずですのでパンティーも脱いで、さっきのガニ股ポーズでダブルピースをかましてください!」

 古文書をぺろりと開いて要求するマッド爺さん。
 もはや、興奮を隠せなくなっていた。

「私はどうしたらいいんだよ!」

 すでに裸になって、ブリッジしているヴァルキリアは叫ぶ。

「ヴァルキリア殿は、逆立ちして足を開いてください」
「アホか! アホなのか! お前楽しんでるだろ!」

 マッド爺さんは言う。

「何を言われますか、全ては古文書通り。ワシみたいな年寄りが楽しんでやってるわけないでしょう。誰かが儀式を止めたら、連帯責任で呪いが戻ってしまうのですぞ」
「くそう! こうすりゃいいんだろ!」

 ヴァルキリアは、真っ赤な顔で逆立ちしはじめる。
 筋肉隆々の女騎士だから、逆立ちくらいは余裕だ。

 しかし、裸で国民に見られながらと思うと、身体はどうしてもこわばる。

「ほら、足を思いっきり開く」
「クソォ! 覚えてろよクソ爺!」

 マッド爺さんも、ヴァルキリアの迫力にビビるが、もうここまできたら止められない。

「さあ、みなさんもヴァルキリア殿の犠牲を無駄にしてはいけません。さっさとパンティーを降ろして、股を開くのです」

 プリシラは、真っ赤な顔でするっと白いパンティーを降ろした。

「股を開かないと、呪いは終わませんぞ」

 ちょっと絡みつくようにパンティーを戻してやるマッド爺さん。
 その脅しに屈して、プリシラはゆっくりと股を開く。

「もうやめて……」
「隠してはいけませんぞ! 見てくださいっていうのです! そうしなければ呪いは終わりません!」

 マッド爺さんとねめるように股ぐらを攻める魔導球に押されて、プリシラは仕方なく言う。

「プリシラの、お股を、見てください……」

 酒場では歓声が上がっていた。
 さて、次は姫様だ。

 エリザベート姫は、黄色の下品なパンティーを脱いだものの、股を開くことがどうしてもできなかった。
 当然だ。

 これは、国民全てが見ているのだ。
 足は震える、本能的な拒絶をどうしても振り払えない。

「姫様……」
「わかっております。それが解呪に必要なことくらい……ああ! わたくしのお股を見てください!」

 高貴の象徴。
 将来は、国民を統べることになるエリザベート姫は、ついに股を開いて国民全てにありのままの自分を見せつけた。

「よくやりました姫様! さあセイラ殿も」
「はぁ、もう、なんでこんなバカな真似……僕のお股を見てください! これでいいんでしょう!」

 スルッと青いパンティーを脱いで、お股を見せつける。
 セイラは、この最低の呪いは師匠のガンプによるものだと確信していた。

「では、みなさま。そのまま三十分耐えてください。そうすれば、自然と呪いは消えて魔導球も消えてなくなります」
「三十分も!」

 みんな怒ったが、一番ひどい目にあったのはヴァルキリアだ。

「三十分も逆立ちって、頭に血がのぼっちまう!」
「ヴァルキリア殿は、さっきのブリッジの体勢でなら休憩してもいいです」

「いやすぎるんだが!」
「これで最後ですから、我慢なさってください」

「爺やっぱ楽しんでるだろ!」
「めっそうもない!」

 恥辱のポーズのまま、全国民に全てを見せつけた勇者パーティー。
 国民のアイドルとしての権威は完全に失墜し、ある意味で人気は絶好調に達するのであった。
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