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第二章「ガンプの復讐」
第十三話:魔道に落ちたガンプ
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ここまでやっておいて、勇者パーティーがガンプを放置しておくわけがなかった。
「みなさま、この間の卑猥な放送は、アンデッド化して魔道に落ちたガンプの呪いによるものです!」
万が一にも、自分たちの意思であると思ってくれるなと釘を刺しておく。
あんな配信のあとに国民の前に顔を出せるエリザベート姫も、相当肝が座ってい。
変装したガンプは、王都の酒場でモニターを見ていて面白く感じる。
ここで羞恥に引きこもるようなら、それで終わりだからな。
敵の面の皮が厚いほうが、ガンプの復讐も面白くなるというものだ。
エリザベート姫は、仲間の勇者パーティーとともにガンプの討伐を宣言する。
「魔王亡きいま、もっとも邪悪なアンデッド、ガンプを討伐に行きます!」
ここまでは、ガンプの予想通り。
しかし、今度は俺が魔王扱いされるとは光栄だなと、ガンプは笑ってしまう。
もちろん、そう来るとはわかって先手を打って色々と仕掛けを用意している。
ガンプの怒りは、まだ収まっていないのだ。
復讐はまだこれからだ。
来なければ、こっちから誘ってやろうと思っていたくらいだ。
予想外だったのは、国民の反応だった。
「なあ、ガンプって実はいいヤツじゃね?」
「それ思った。あんまり大っぴらには言えねえけどあいつはエンタメってものがわかっている」
酒場の男どもは、そんな会話をしている。
「カアちゃんにそんなこと言ったら怒られっけどな」
「違いねえ。でかい声ではいえないが、楽しませてくれたガンプに乾杯だ!」
もちろん女性人気は最悪だし、国の敵とされている以上大っぴらに評価するわけにはいかないのだが。
酒を飲むと本音が出てくるのか、酒場の男たちは自分たちを楽しませてくれたガンプを褒めそやした。
これまでの卑怯な戦いぶりについても、ガンプなりの理屈はあったのだろうという声が上がってきている。
国民とは調子のいいもので、こうなると自分はガンプを最初から正しいと思っていたというやつも出てくる。
ガンプは罠にハメられて殺されたから恨んでこうしているのではないかと、ほとんど正解の噂も出てきているから驚く。
「マスター。ここの男たちに、いっぱいずつ酒を驕ってやってくれ」
すっかり気分を良くしたガンプは、多めの金を置いて歓声に沸く酒場を後にした。
「期待されているなら、もっと楽しませてやろうじゃねえか」
これまでずっと非難されて悪者にされてきたガンプだ。
たとえ、英雄として女にモテモテにならなくても、支持してくれるのが酒場のおっさんたちだけだってかまわない。
多くの人に、こんなに活躍を望まれているのだ。
いつになく興奮して、ガンプは新たなる復讐へと旅立つ。
※※※
ガンプ討伐に旅立った勇者パーティー。
もちろん、エリザベート姫様も一緒だ。
手がかりは皆無に等しいため、ガンプが亡くなったたと思われる吸血貴族アシュランのダンジョン前に向かう。
もはや消滅に近い打撃を受けた近衛騎士団は動かせないため、勇者パーティーは四人だけで魔界の奥まできている。
「とりゃあ!」
馬車の前に立ちはだかるアークデーモンをなんなく斬り殺した女勇者セイラに、エリザベート姫は言う。
「それにしても、魔王を討伐したら魔物は減るのではなかったのですか」
一向に減らない魔物に、姫様は少し不吉なものを感じたらしい。
こちらも、デスドラゴンを軽々と突き殺して女騎士ヴァルキリアは言う。
「いや、魔界ってこんなもんですよ」
最上級クラスの魔物を聖槍ゲイハルトで軽くいなす女騎士ヴァルキリアにとって、魔界は自分の庭を散歩するようなものだ。
馬車が使えるだけ、徒歩の旅よりも楽だと笑っている。
「そうですか……」
姫様も、言われてみれば前の魔王討伐よりは楽に感じる。
休憩に紅茶は楽しめないが、これこそが正しい魔界の攻略の仕方なのだ。
軍隊の数が多くなればなるほど、補給の物資を消費するのだから。
馬を使うつもりなら、その距離の分だけ馬の餌を満載しなきゃならないのだ。
長距離の遠征になれば、補給部隊ですら物資をバカ食いするのである。
姫様はそこを理解していなかった。
「僕たちだけなら、走った方が馬より速いんですけどね。さあ、付きましたよ」
吸血貴族アシュランのダンジョン前に少し開けば場所がいる。
「ここが、ガンプの死んだ場所ですか」
「いや。縛った縄が切られている」
魔法防御のかかった縄だ。
その痕跡を、女勇者セイラは目ざとく発見していた。
「そういえば、放置してきたガンプの荷物もないようですね」
聖女プリシラも言う。
「獣にでも漁られたんじゃねえの」
女騎士ヴァルキリアはそう言う。
「いや、縄は切ってある。だとしたら、荷物を持って脱出したんだ」
エリザベート姫。
「骨でも残ってるかと思いましたけど、ここでは死んでないってことですね」
セイラは考え込んで言う。
「もしかしたら、師匠はまだ生きているんじゃないか」
その言葉に、プリシラもヴァルキリアも、「まさか!」と笑う。
「あの弱っちいガンプが魔界の奥で一人で生きてられるわけねえだろ」
ヴァルキリアに言葉に、プリシラも同調する。
「そうですわ。アンデッド化していないなら、この前の強力な呪いはどう説明するんですか」
だからこそ、魔界まで討伐に来たのだとプリシラは言うのだ。
その理屈は通っているように聞こえる。
「そうだね。僕の考えすぎか……」
やはり、ガンプはおそらくこの近くで強大な魔物に襲われて息絶えたのだ。
そうに違いない。
しかし、あたりを創作してもガンプの骨どころか、痕跡すら全く見当たらなかった。
次の可能性を探ろうということで、勇者パーティーはそのまま吸血貴族アシュランのダンジョンへと足を進める。
そこに、ガンプのし掛けた罠があるとも知らずに……。
「みなさま、この間の卑猥な放送は、アンデッド化して魔道に落ちたガンプの呪いによるものです!」
万が一にも、自分たちの意思であると思ってくれるなと釘を刺しておく。
あんな配信のあとに国民の前に顔を出せるエリザベート姫も、相当肝が座ってい。
変装したガンプは、王都の酒場でモニターを見ていて面白く感じる。
ここで羞恥に引きこもるようなら、それで終わりだからな。
敵の面の皮が厚いほうが、ガンプの復讐も面白くなるというものだ。
エリザベート姫は、仲間の勇者パーティーとともにガンプの討伐を宣言する。
「魔王亡きいま、もっとも邪悪なアンデッド、ガンプを討伐に行きます!」
ここまでは、ガンプの予想通り。
しかし、今度は俺が魔王扱いされるとは光栄だなと、ガンプは笑ってしまう。
もちろん、そう来るとはわかって先手を打って色々と仕掛けを用意している。
ガンプの怒りは、まだ収まっていないのだ。
復讐はまだこれからだ。
来なければ、こっちから誘ってやろうと思っていたくらいだ。
予想外だったのは、国民の反応だった。
「なあ、ガンプって実はいいヤツじゃね?」
「それ思った。あんまり大っぴらには言えねえけどあいつはエンタメってものがわかっている」
酒場の男どもは、そんな会話をしている。
「カアちゃんにそんなこと言ったら怒られっけどな」
「違いねえ。でかい声ではいえないが、楽しませてくれたガンプに乾杯だ!」
もちろん女性人気は最悪だし、国の敵とされている以上大っぴらに評価するわけにはいかないのだが。
酒を飲むと本音が出てくるのか、酒場の男たちは自分たちを楽しませてくれたガンプを褒めそやした。
これまでの卑怯な戦いぶりについても、ガンプなりの理屈はあったのだろうという声が上がってきている。
国民とは調子のいいもので、こうなると自分はガンプを最初から正しいと思っていたというやつも出てくる。
ガンプは罠にハメられて殺されたから恨んでこうしているのではないかと、ほとんど正解の噂も出てきているから驚く。
「マスター。ここの男たちに、いっぱいずつ酒を驕ってやってくれ」
すっかり気分を良くしたガンプは、多めの金を置いて歓声に沸く酒場を後にした。
「期待されているなら、もっと楽しませてやろうじゃねえか」
これまでずっと非難されて悪者にされてきたガンプだ。
たとえ、英雄として女にモテモテにならなくても、支持してくれるのが酒場のおっさんたちだけだってかまわない。
多くの人に、こんなに活躍を望まれているのだ。
いつになく興奮して、ガンプは新たなる復讐へと旅立つ。
※※※
ガンプ討伐に旅立った勇者パーティー。
もちろん、エリザベート姫様も一緒だ。
手がかりは皆無に等しいため、ガンプが亡くなったたと思われる吸血貴族アシュランのダンジョン前に向かう。
もはや消滅に近い打撃を受けた近衛騎士団は動かせないため、勇者パーティーは四人だけで魔界の奥まできている。
「とりゃあ!」
馬車の前に立ちはだかるアークデーモンをなんなく斬り殺した女勇者セイラに、エリザベート姫は言う。
「それにしても、魔王を討伐したら魔物は減るのではなかったのですか」
一向に減らない魔物に、姫様は少し不吉なものを感じたらしい。
こちらも、デスドラゴンを軽々と突き殺して女騎士ヴァルキリアは言う。
「いや、魔界ってこんなもんですよ」
最上級クラスの魔物を聖槍ゲイハルトで軽くいなす女騎士ヴァルキリアにとって、魔界は自分の庭を散歩するようなものだ。
馬車が使えるだけ、徒歩の旅よりも楽だと笑っている。
「そうですか……」
姫様も、言われてみれば前の魔王討伐よりは楽に感じる。
休憩に紅茶は楽しめないが、これこそが正しい魔界の攻略の仕方なのだ。
軍隊の数が多くなればなるほど、補給の物資を消費するのだから。
馬を使うつもりなら、その距離の分だけ馬の餌を満載しなきゃならないのだ。
長距離の遠征になれば、補給部隊ですら物資をバカ食いするのである。
姫様はそこを理解していなかった。
「僕たちだけなら、走った方が馬より速いんですけどね。さあ、付きましたよ」
吸血貴族アシュランのダンジョン前に少し開けば場所がいる。
「ここが、ガンプの死んだ場所ですか」
「いや。縛った縄が切られている」
魔法防御のかかった縄だ。
その痕跡を、女勇者セイラは目ざとく発見していた。
「そういえば、放置してきたガンプの荷物もないようですね」
聖女プリシラも言う。
「獣にでも漁られたんじゃねえの」
女騎士ヴァルキリアはそう言う。
「いや、縄は切ってある。だとしたら、荷物を持って脱出したんだ」
エリザベート姫。
「骨でも残ってるかと思いましたけど、ここでは死んでないってことですね」
セイラは考え込んで言う。
「もしかしたら、師匠はまだ生きているんじゃないか」
その言葉に、プリシラもヴァルキリアも、「まさか!」と笑う。
「あの弱っちいガンプが魔界の奥で一人で生きてられるわけねえだろ」
ヴァルキリアに言葉に、プリシラも同調する。
「そうですわ。アンデッド化していないなら、この前の強力な呪いはどう説明するんですか」
だからこそ、魔界まで討伐に来たのだとプリシラは言うのだ。
その理屈は通っているように聞こえる。
「そうだね。僕の考えすぎか……」
やはり、ガンプはおそらくこの近くで強大な魔物に襲われて息絶えたのだ。
そうに違いない。
しかし、あたりを創作してもガンプの骨どころか、痕跡すら全く見当たらなかった。
次の可能性を探ろうということで、勇者パーティーはそのまま吸血貴族アシュランのダンジョンへと足を進める。
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