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第二章「ガンプの復讐」
第十四話:新たな魔物、新たな罠
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吸血貴族アシュランのダンジョン入り口近く。
そこには、魔法剣士ガンプが魔界を脱出するときに、死体をドロドロに崩して身体に塗りつけた死体の残骸が転がっている。
「その死体がどうかしたんですか」
聖女プリシラが、じっと観察している女勇者セイラに声をかける。
「この死体、こんなにグチャグチャに潰されてたっけ?」
死体がアンデッドとして復活しないように切り離すのは、魔界では必須の行動だ。
ガンプがいる時はガンプがやっていたのだが、今はみんなで分担してやっている。
ガンプの死体の処理は見事であった。
決して無駄なことはしないから、四肢を切り離す処置をしていたはず。
「腐ったんじゃないですか。よくその死体の近くにおれますね、酷い臭気ですよ」
そう言われて、プリシラは呑気だなとセイラは思う。
敵を探しているのに、臭いなんて言ってる場合ではない。
その臭い仕事を、ガンプに任せきりでプリシラは甘えていたのではないか。
そう思って、いや自分も甘えていたなとセイラは思う。
「師匠をちゃんと殺して、死体の処理をしなきゃいけなかったのかもね」
「それは、今思うと後悔しておりますわ」
あくまで、ガンプは戦死したということにしなければならなかったのだ。
今考えると、詰めが甘すぎた。
師匠は、舐めてかかってはいけなかったのだ。
ある意味において、魔王よりも手強い敵なのかもしれないと言ったら、二人は笑うだろうかとセイラは思う。
どちらにせよ、このことをあまり追求するべきではない。
ガンプを戦死させようと画策をしたエリザベート姫への批判になってしまうから、セイラはそこまでで口をつぐむことにした。
「おい、入り口で何を話してるんだよ。姫様が、もっと奥を見たいって言ってるぞ」
女騎士ヴァルキリアは二人を呼びに来る。
どうやら、冒険者としての経験の浅いエリザベート姫は興味を持ったらしく。
もっと見学したいと言っているようだ。
こちらは、もっと呑気なものだなとセイラはため息をつく。
どちらにしろ、すでに探索済みのダンジョンなのだから危険はない。
はずだったのだが……。
「モンスターハウス! 前にこんなのなかったでしょう!」
プリシラが叫ぶ。
「チクショウ! なんだこの気色の悪い魔物は! 前にこんなのいなかったろ!」
斬り殺した巨大なワームからほとばしる白濁液を浴びながら、ヴァルキリアは悪態付いた。
※※※
魔物召喚の巻物。
ガンプが使ったのは、本来はハズレの呪いのアイテムであった。
モンスターを増やすなんて、使い道がないアイテムだと思いながら、それでももったいないのでシコシコと備蓄しておいたのだが。
勇者パーティーを罠にハメるために使うと、凄く使い勝手の良いアイテムなのだ。
「ほんとに呪いのアンデッドになったのかもなあ、俺は……」
迷宮の壁や、そこらにおちている魔物の死体にカモフラージュした魔導球を動かして戦況をチェックしながら、いよいよ面白いことになってきたと笑う。
もちろん、この勇者パーティーの戦いの映像もモニターで配信してやっている。
「気色わりい! このワーム嫌いなんだよ!」
好きなやつなどいないだろう。
この男のアレに似たアッシュワームのグロテスクな肉体。
切り刻むとブッシャブッシャ弾ける粘り気のある白濁色の体液は強酸性で、素人が浴びるとドロドロに溶け出してしまう恐ろしい魔物だ。
しかし最強の勇者パーティーにかかれば、そのワームの体液も通用しない。
その強固な肉体は闘気に守られているから、溶けたりすることはない。
しかし、着ている服まではそうではない。
「ああ、服がボロボロになっちゃいます!」
プリシラが悲鳴を上げる。
「言ってる場合か、早く倒さないと圧し潰されるよ!」
セイラが必死になって封魔の剣を振るって倒している。
服が溶け出していくことなど、おかまいなしだ。
「やべえ、何百匹いるんだよ! 狂い裂け! 聖槍ゲルハルト乱れ打ちィイイ!」
主戦力であるヴァルキリアが聖槍を振り回して暴れまわるが、それにしても数が尋常でなかった。
さてと、見ているガンプは自分だったらどうするだろうと考える。
「まず撤退するところだな」
しかし、ここで引かないのが勇敢なる英雄、勇者パーティーだ。
「悪しき魔物よ、弾け飛べ! 閃光魔法《ブライト》! 閃光魔法《ブライト》!」
エリザベート姫も、やっきになって閃光魔法を放っている。
そして、倒せば倒すほど、ドロドロの体液は弾け飛び、エリザベート姫の美しいドレスもドロドロに溶かしていく。
「ハァハァ……これで終わりか」
そうつぶやくヴァルキリアを見て、別室に隠れているガンプがほくそ笑む。
「終わりなわけがない」
まだ足りなかったかと、魔物召喚の巻物でアッシュワームを召喚して勇者パーティーのいる穴に落とし込む。
「うわあ! こいつらどこからわいてきやがる!」
ヴァルキリアは、やけっぱちになってアッシュワームの大群に突撃して体液を浴び続け、素っ裸になっておっぱいをぶるんぶるん振り回して戦い続けることになるのだった。
狭いダンジョンである。
倒さなければ圧死させられるほどのモンスターの大群に襲われるのは初めてで、セイラは異常な事態を感じ取っていた。
「しかし、なんでアッシュワームだけ?」
レベルマックスの勇者パーティーにとっては、さほど脅威な敵でもないが、嫌な予感がものすごくする。
それどころか、ゾワッと背中を怖気が襲う。
近くでモニタリングしているガンプが「裸よりエッチだ、うひょひょ」と楽しんでいることに、本能的に感づいているのかもしれない。
「セイラ! こうなったら、もう一度奥まで攻略してみようぜ!」
そのあられもない姿がまた全国民に配信されていることなど知らないヴァルキリアは、強気の姿勢だ。
「僕は、一度撤退した方がいいと思うんだけど……」
エリザベート姫は言う。
「なんと弱気な! 私たちは勇者パーティーなんですよ!」
冒険者として活躍できることが嬉しいらしい姫様は、こんな事を言っている。
アッシュワームは、服を溶かすいやらしい敵だが、姫様でも無双できる弱い相手なのだから余裕の発言がでてきてもしかたがない。
「この先に、悪しき物がいる気配を感じます」
プリシラは聖女らしくそう言った。
勇者パーティーは、アンデッド化したガンプを討伐しにきたのだ。
「わかったよ。みんながそう言うなら、進んでみよう」
セイラは、みんなの意見に押し切られて危険なダンジョンの奥へと進むしかなかった。
そこには、魔法剣士ガンプが魔界を脱出するときに、死体をドロドロに崩して身体に塗りつけた死体の残骸が転がっている。
「その死体がどうかしたんですか」
聖女プリシラが、じっと観察している女勇者セイラに声をかける。
「この死体、こんなにグチャグチャに潰されてたっけ?」
死体がアンデッドとして復活しないように切り離すのは、魔界では必須の行動だ。
ガンプがいる時はガンプがやっていたのだが、今はみんなで分担してやっている。
ガンプの死体の処理は見事であった。
決して無駄なことはしないから、四肢を切り離す処置をしていたはず。
「腐ったんじゃないですか。よくその死体の近くにおれますね、酷い臭気ですよ」
そう言われて、プリシラは呑気だなとセイラは思う。
敵を探しているのに、臭いなんて言ってる場合ではない。
その臭い仕事を、ガンプに任せきりでプリシラは甘えていたのではないか。
そう思って、いや自分も甘えていたなとセイラは思う。
「師匠をちゃんと殺して、死体の処理をしなきゃいけなかったのかもね」
「それは、今思うと後悔しておりますわ」
あくまで、ガンプは戦死したということにしなければならなかったのだ。
今考えると、詰めが甘すぎた。
師匠は、舐めてかかってはいけなかったのだ。
ある意味において、魔王よりも手強い敵なのかもしれないと言ったら、二人は笑うだろうかとセイラは思う。
どちらにせよ、このことをあまり追求するべきではない。
ガンプを戦死させようと画策をしたエリザベート姫への批判になってしまうから、セイラはそこまでで口をつぐむことにした。
「おい、入り口で何を話してるんだよ。姫様が、もっと奥を見たいって言ってるぞ」
女騎士ヴァルキリアは二人を呼びに来る。
どうやら、冒険者としての経験の浅いエリザベート姫は興味を持ったらしく。
もっと見学したいと言っているようだ。
こちらは、もっと呑気なものだなとセイラはため息をつく。
どちらにしろ、すでに探索済みのダンジョンなのだから危険はない。
はずだったのだが……。
「モンスターハウス! 前にこんなのなかったでしょう!」
プリシラが叫ぶ。
「チクショウ! なんだこの気色の悪い魔物は! 前にこんなのいなかったろ!」
斬り殺した巨大なワームからほとばしる白濁液を浴びながら、ヴァルキリアは悪態付いた。
※※※
魔物召喚の巻物。
ガンプが使ったのは、本来はハズレの呪いのアイテムであった。
モンスターを増やすなんて、使い道がないアイテムだと思いながら、それでももったいないのでシコシコと備蓄しておいたのだが。
勇者パーティーを罠にハメるために使うと、凄く使い勝手の良いアイテムなのだ。
「ほんとに呪いのアンデッドになったのかもなあ、俺は……」
迷宮の壁や、そこらにおちている魔物の死体にカモフラージュした魔導球を動かして戦況をチェックしながら、いよいよ面白いことになってきたと笑う。
もちろん、この勇者パーティーの戦いの映像もモニターで配信してやっている。
「気色わりい! このワーム嫌いなんだよ!」
好きなやつなどいないだろう。
この男のアレに似たアッシュワームのグロテスクな肉体。
切り刻むとブッシャブッシャ弾ける粘り気のある白濁色の体液は強酸性で、素人が浴びるとドロドロに溶け出してしまう恐ろしい魔物だ。
しかし最強の勇者パーティーにかかれば、そのワームの体液も通用しない。
その強固な肉体は闘気に守られているから、溶けたりすることはない。
しかし、着ている服まではそうではない。
「ああ、服がボロボロになっちゃいます!」
プリシラが悲鳴を上げる。
「言ってる場合か、早く倒さないと圧し潰されるよ!」
セイラが必死になって封魔の剣を振るって倒している。
服が溶け出していくことなど、おかまいなしだ。
「やべえ、何百匹いるんだよ! 狂い裂け! 聖槍ゲルハルト乱れ打ちィイイ!」
主戦力であるヴァルキリアが聖槍を振り回して暴れまわるが、それにしても数が尋常でなかった。
さてと、見ているガンプは自分だったらどうするだろうと考える。
「まず撤退するところだな」
しかし、ここで引かないのが勇敢なる英雄、勇者パーティーだ。
「悪しき魔物よ、弾け飛べ! 閃光魔法《ブライト》! 閃光魔法《ブライト》!」
エリザベート姫も、やっきになって閃光魔法を放っている。
そして、倒せば倒すほど、ドロドロの体液は弾け飛び、エリザベート姫の美しいドレスもドロドロに溶かしていく。
「ハァハァ……これで終わりか」
そうつぶやくヴァルキリアを見て、別室に隠れているガンプがほくそ笑む。
「終わりなわけがない」
まだ足りなかったかと、魔物召喚の巻物でアッシュワームを召喚して勇者パーティーのいる穴に落とし込む。
「うわあ! こいつらどこからわいてきやがる!」
ヴァルキリアは、やけっぱちになってアッシュワームの大群に突撃して体液を浴び続け、素っ裸になっておっぱいをぶるんぶるん振り回して戦い続けることになるのだった。
狭いダンジョンである。
倒さなければ圧死させられるほどのモンスターの大群に襲われるのは初めてで、セイラは異常な事態を感じ取っていた。
「しかし、なんでアッシュワームだけ?」
レベルマックスの勇者パーティーにとっては、さほど脅威な敵でもないが、嫌な予感がものすごくする。
それどころか、ゾワッと背中を怖気が襲う。
近くでモニタリングしているガンプが「裸よりエッチだ、うひょひょ」と楽しんでいることに、本能的に感づいているのかもしれない。
「セイラ! こうなったら、もう一度奥まで攻略してみようぜ!」
そのあられもない姿がまた全国民に配信されていることなど知らないヴァルキリアは、強気の姿勢だ。
「僕は、一度撤退した方がいいと思うんだけど……」
エリザベート姫は言う。
「なんと弱気な! 私たちは勇者パーティーなんですよ!」
冒険者として活躍できることが嬉しいらしい姫様は、こんな事を言っている。
アッシュワームは、服を溶かすいやらしい敵だが、姫様でも無双できる弱い相手なのだから余裕の発言がでてきてもしかたがない。
「この先に、悪しき物がいる気配を感じます」
プリシラは聖女らしくそう言った。
勇者パーティーは、アンデッド化したガンプを討伐しにきたのだ。
「わかったよ。みんながそう言うなら、進んでみよう」
セイラは、みんなの意見に押し切られて危険なダンジョンの奥へと進むしかなかった。
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