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サトシは、元いたSランクパーティーからきた手紙を読んでほくそ笑む。
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サトシは、元いたSランクパーティーからきた手紙を読んでほくそ笑む。
本当にイヤイヤながらとわかるようなおざなりな謝罪が並べられ、早くパーティーに戻ってくるようにと書かれている。
Sランク魔法使いのイリーナの筆だとわかったが、あいつは頭が良かったのに宿命がそうさせるのか。
こんな酷い手紙で、戻ってくる人間がいるわけがない。
「誰が戻るかっての。俺はもう、自由でやってるんだから、もう遅いってな」
追放物で、元のパーティーに戻った話なんてないではないか。
それでなくても、あいつらには痛い目に合わされたからなあ。
「あいつらのハメ撮りのコピーはめっちゃ高く売れたしな、さすがSランクの人気パーティー様よ」
あのパーティーからは、美味しいところを吸い尽くした。
殴られて金まで取られたのだ。ざまあとまではいかないが、これくらいの美味しい思いはさせてもらっていいだろう。
ハメ撮りが流出して、シングルマザーになった三人は、いくらSランク冒険者の美女とは言え、なかなか男はできないだろう。
まあ、美味しいところを吸い尽くした後の女のことなど、サトシの知ったことではないのだが……。
つい、昔のことを思い出す。
サトシは荷物持ちとはいえ、Aランクの冒険者なのだ。
それなりに冒険者としての才能があったし、冒険に役立つ便利なスキルもたくさんもっている。
その深い経験と実績は、どこにいっても引っ張りだこだった。
しかし、生まれついての呪いなのか。
仲間にした冒険者から、一年程度で必ず追放されるという呪いがかかっていることに自分で気がついたのだ。
様々な別れを経験してベテラン冒険者になっていたサトシには、かけられた呪いを利用するという手があることも知っていた。
追放される呪いがある代わりに、サトシは仲間に何をやっても追放される以外の断罪を受けないことが決まっている。
だからSランク冒険者の三人も、あれだけのことをやられてサトシに追放以外の断罪はできなかった。
サトシだって、昔はこれでも真っ当で優秀な冒険者だった。
しかし、どんなに頑張っても一年で人間関係が断ち切られる悲しい定めに、サトシの心は歪んでしまった。
それこそが、サトシが受けた本当の呪いと言えるのかもしれない。
「クックック……女だけの勇者パーティーか。次はこいつらがいいかもな」
冒険者ギルドの壁にあった荷物持ち募集の張り紙を見て、サトシは低く笑うのだった。
本当にイヤイヤながらとわかるようなおざなりな謝罪が並べられ、早くパーティーに戻ってくるようにと書かれている。
Sランク魔法使いのイリーナの筆だとわかったが、あいつは頭が良かったのに宿命がそうさせるのか。
こんな酷い手紙で、戻ってくる人間がいるわけがない。
「誰が戻るかっての。俺はもう、自由でやってるんだから、もう遅いってな」
追放物で、元のパーティーに戻った話なんてないではないか。
それでなくても、あいつらには痛い目に合わされたからなあ。
「あいつらのハメ撮りのコピーはめっちゃ高く売れたしな、さすがSランクの人気パーティー様よ」
あのパーティーからは、美味しいところを吸い尽くした。
殴られて金まで取られたのだ。ざまあとまではいかないが、これくらいの美味しい思いはさせてもらっていいだろう。
ハメ撮りが流出して、シングルマザーになった三人は、いくらSランク冒険者の美女とは言え、なかなか男はできないだろう。
まあ、美味しいところを吸い尽くした後の女のことなど、サトシの知ったことではないのだが……。
つい、昔のことを思い出す。
サトシは荷物持ちとはいえ、Aランクの冒険者なのだ。
それなりに冒険者としての才能があったし、冒険に役立つ便利なスキルもたくさんもっている。
その深い経験と実績は、どこにいっても引っ張りだこだった。
しかし、生まれついての呪いなのか。
仲間にした冒険者から、一年程度で必ず追放されるという呪いがかかっていることに自分で気がついたのだ。
様々な別れを経験してベテラン冒険者になっていたサトシには、かけられた呪いを利用するという手があることも知っていた。
追放される呪いがある代わりに、サトシは仲間に何をやっても追放される以外の断罪を受けないことが決まっている。
だからSランク冒険者の三人も、あれだけのことをやられてサトシに追放以外の断罪はできなかった。
サトシだって、昔はこれでも真っ当で優秀な冒険者だった。
しかし、どんなに頑張っても一年で人間関係が断ち切られる悲しい定めに、サトシの心は歪んでしまった。
それこそが、サトシが受けた本当の呪いと言えるのかもしれない。
「クックック……女だけの勇者パーティーか。次はこいつらがいいかもな」
冒険者ギルドの壁にあった荷物持ち募集の張り紙を見て、サトシは低く笑うのだった。
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