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第二章
皇太子殿下との二度目のお茶会
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「やぁ、遠路はるばるよく来てくれたね」
マーガレット達が庭園に行くと、ギルバートはすでに待っていた。
(まぁ、時間を間違えてしまったのかしら…?)
焦ったマーガレットは慌ててお辞儀をした。
「皇太子殿下に於かれましては…」
「楽にして構わないよ。いつものように話してくれないか?」
挨拶をしようとしたマーガレットをギルバートが遮った。
「この度はシルベスタ帝国に我がケナード伯爵家をご招待頂き光栄にございます」
スザンヌがお辞儀をすると共にマーガレットも深く礼をした。
「ケナード伯爵夫人もマーガレット嬢もどうか楽にして欲しい。ここには誰も不敬を咎める者など居ないよ」
ゥオッホン
ギルバートがマーガレット達に声を掛けた直後に、ジルヴィウスが態とらしく咳払いをした。
「と、とにかく、シルベスタで人気の茶菓子を用意したのだ。茶会を始めよう」
使用人達が次々に茶と茶菓子をテーブルの上に並べていった。
(まぁ、この香りはベルガモットティーね。フィナンシェにチョコレートまで、どれも私の好きなものばかりあるわ!)
マーガレットは運ばれて来る茶菓子に目移りしていた。
「マーガレット嬢に楽しんでもらおうと、好きな物を用意させたのだ。喜んで貰えたようで嬉しいよ」
マーガレットを見ながら嬉しそうに言ったギルバート。
スザンヌはそんな二人を微笑んで見ていた。
ギルバートとマーガレットのお茶会は終始穏やかなものだった。
道中での出来事を楽しそうに話すマーガレットに、ギルバートは時折デレデレとだらし無い顔になったが直ぐ様真顔に戻り、それを繰り返していた。
スザンヌは二人の会話を微笑んで聞いていた。
ギルバートがシルベスタ帝国の話をすると、マーガレットは目を輝かせて聞いていた。
「精霊を祀る神殿があるので滞在中に案内しよう。他にも連れて行きたい所は山のようにある」
「お忙しい皇太子殿下のお手を煩わせる訳には参りませんわ。我がケナード家から連れて参りました使用人達もおりますし、皇太子殿下のお心遣いは大変有り難いのですが…」
マーガレットの否定の言葉にギルバートは慌てた。
「私は毎日暇で時間は充分にある。明日でも明後日でも、いつでも案内しよう。気にする必要は一切ない」
「ですが…」
マーガレットは困惑していた。
「マーガレット、お言葉に甘えさせて頂きましょう?お断りしては失礼だわ」
スザンヌがそう言うのならと、マーガレットはギルバートに礼をした。
「皇太子殿下のお優しさに心より感謝申し上げます」
「遠慮することはない。明日にでも案内しよう」
― ゥオッホン
「明日は駄目だったな。明後日、いや、三日後なら…?そうだね。三日後にしよう」
ギルバートはジルヴィウスの顔を見ながらマーガレットに提案したのだった。
「ところでマーガレット嬢、私の事はギルバートと名で呼んでくれないだろうか?言葉遣いも楽にしてくれて構わないよ」
「ですが…」
マーガレットは再び困惑した。
「マーガレット、お断りしては失礼だわ」
スザンヌがそう言うのならと、マーガレットはギルバート殿下と呼ぶこととなった。
― ゥオッホン
ジルヴィウスがギルバートに視線を向けた。
「名残惜しいが、そろそろ良い時間だ。また茶会に招待しよう。次回に見て欲しい薔薇園もあるのだ」
「皇…ギルバート殿下のお心遣いに心より感謝申し上げます」
「私も楽しみにしているのだから、気にしないで欲しい。馬車まで送ろう」
― ゥオッホン
「いや、私はここで失礼するよ。城の者に案内させよう」
こうしてギルバートとマーガレットの二度目のお茶会が無事に終わったのだった。
城の使用人に案内されながらマーガレット達が城内を歩いていると、前から歩いてくる男に声をかけられた。
「君、見ない顔だね?どこの家のご令嬢だい?」
マーガレットは辺りを見渡すも、ご令嬢と言える人はマーガレットしかいなかった。
「君に聞いているのさ。名前はなんていうんだい?」
男はじぃっとマーガレットの顔を見つめてきた。
(どうしたのかしら…?急に動かなくなってしまったわ…体調が優れないのかしら…?)
「あれ?君は僕の顔を見て、なんとも思わないの?」
「?ご気分でも悪いのかしら…?私は医務室の場所もわからないのだけれど…」
「え…?」
男は心底驚いた様だった。
「リアム様、大変申し訳ないのですが…こちらのご令嬢はギルバート皇太子殿下のお客様にございます。馬車まで送らなければなりませんので、これにて失礼させて頂きたく思います…」
案内の者が男に詫びを入れて、再び歩きだした。
マーガレットは男に頭を下げてから案内の者に付いて行き、馬車に乗り込んで宿へと帰って行ったのだった。
帰りの馬車の中、マーガレットはスザンヌと話していた。
「今日のお茶会は、私の好みの物ばかりだったわ。素敵な偶然があるのね」
「偶然なのかしらね?」
スザンヌはマーガレットに微笑んで言った。
「ギルバート殿下はご冗談をたくさん仰っていて、上に立つお方はお優しいのね。本当にお名前でお呼びしても良かったのかしら…?」
「ご冗談だったのかしらね?皇太子殿下ご本人が仰られていたのですもの。マーガレットはお名前を呼んで、普段通りに話して差し上げましょうね。例えば、貴族風宿屋で働く方達に話すようにして差し上げれば、皇太子殿下も喜んでくださるわ」
マーガレットの言葉に、スザンヌは笑みを更に深めたのだった。
「恐れ多いわ…」
マーガレットはスザンヌの言葉の意味も深く考えずに、聞き流す事にした。
(明日はどこに行こうかしら?楽しみな事が多すぎて迷ってしまうわ。祠も良いけれど、青い花のある国立公園も行ってみたいわ)
マーガレットの思考は既に明日以降の滞在中の予定だった。
(それにしても、咳を何度もされていたお方や動かなくなってしまったお方がいたわね。流行り病でないと良いのだけれど…滞在中の体調管理には気を付けましょう)
その日の夜は早めに就寝したマーガレットだった。
お茶会の後のギルバートはというと…
「ビクトール殿がいないと話も弾むものだな。ギルバートと呼んでくれたし、これで言葉遣いも変われば良いのだが…まぁ、まだ時間はあるのだからゆっくり直してもらうとしよう。三日後か…まだ先だな。爺やを茶会に連れて行ったのは失敗だったな」
執務室に戻り、一人でブツブツと呟いていたのだった。
マーガレット達が庭園に行くと、ギルバートはすでに待っていた。
(まぁ、時間を間違えてしまったのかしら…?)
焦ったマーガレットは慌ててお辞儀をした。
「皇太子殿下に於かれましては…」
「楽にして構わないよ。いつものように話してくれないか?」
挨拶をしようとしたマーガレットをギルバートが遮った。
「この度はシルベスタ帝国に我がケナード伯爵家をご招待頂き光栄にございます」
スザンヌがお辞儀をすると共にマーガレットも深く礼をした。
「ケナード伯爵夫人もマーガレット嬢もどうか楽にして欲しい。ここには誰も不敬を咎める者など居ないよ」
ゥオッホン
ギルバートがマーガレット達に声を掛けた直後に、ジルヴィウスが態とらしく咳払いをした。
「と、とにかく、シルベスタで人気の茶菓子を用意したのだ。茶会を始めよう」
使用人達が次々に茶と茶菓子をテーブルの上に並べていった。
(まぁ、この香りはベルガモットティーね。フィナンシェにチョコレートまで、どれも私の好きなものばかりあるわ!)
マーガレットは運ばれて来る茶菓子に目移りしていた。
「マーガレット嬢に楽しんでもらおうと、好きな物を用意させたのだ。喜んで貰えたようで嬉しいよ」
マーガレットを見ながら嬉しそうに言ったギルバート。
スザンヌはそんな二人を微笑んで見ていた。
ギルバートとマーガレットのお茶会は終始穏やかなものだった。
道中での出来事を楽しそうに話すマーガレットに、ギルバートは時折デレデレとだらし無い顔になったが直ぐ様真顔に戻り、それを繰り返していた。
スザンヌは二人の会話を微笑んで聞いていた。
ギルバートがシルベスタ帝国の話をすると、マーガレットは目を輝かせて聞いていた。
「精霊を祀る神殿があるので滞在中に案内しよう。他にも連れて行きたい所は山のようにある」
「お忙しい皇太子殿下のお手を煩わせる訳には参りませんわ。我がケナード家から連れて参りました使用人達もおりますし、皇太子殿下のお心遣いは大変有り難いのですが…」
マーガレットの否定の言葉にギルバートは慌てた。
「私は毎日暇で時間は充分にある。明日でも明後日でも、いつでも案内しよう。気にする必要は一切ない」
「ですが…」
マーガレットは困惑していた。
「マーガレット、お言葉に甘えさせて頂きましょう?お断りしては失礼だわ」
スザンヌがそう言うのならと、マーガレットはギルバートに礼をした。
「皇太子殿下のお優しさに心より感謝申し上げます」
「遠慮することはない。明日にでも案内しよう」
― ゥオッホン
「明日は駄目だったな。明後日、いや、三日後なら…?そうだね。三日後にしよう」
ギルバートはジルヴィウスの顔を見ながらマーガレットに提案したのだった。
「ところでマーガレット嬢、私の事はギルバートと名で呼んでくれないだろうか?言葉遣いも楽にしてくれて構わないよ」
「ですが…」
マーガレットは再び困惑した。
「マーガレット、お断りしては失礼だわ」
スザンヌがそう言うのならと、マーガレットはギルバート殿下と呼ぶこととなった。
― ゥオッホン
ジルヴィウスがギルバートに視線を向けた。
「名残惜しいが、そろそろ良い時間だ。また茶会に招待しよう。次回に見て欲しい薔薇園もあるのだ」
「皇…ギルバート殿下のお心遣いに心より感謝申し上げます」
「私も楽しみにしているのだから、気にしないで欲しい。馬車まで送ろう」
― ゥオッホン
「いや、私はここで失礼するよ。城の者に案内させよう」
こうしてギルバートとマーガレットの二度目のお茶会が無事に終わったのだった。
城の使用人に案内されながらマーガレット達が城内を歩いていると、前から歩いてくる男に声をかけられた。
「君、見ない顔だね?どこの家のご令嬢だい?」
マーガレットは辺りを見渡すも、ご令嬢と言える人はマーガレットしかいなかった。
「君に聞いているのさ。名前はなんていうんだい?」
男はじぃっとマーガレットの顔を見つめてきた。
(どうしたのかしら…?急に動かなくなってしまったわ…体調が優れないのかしら…?)
「あれ?君は僕の顔を見て、なんとも思わないの?」
「?ご気分でも悪いのかしら…?私は医務室の場所もわからないのだけれど…」
「え…?」
男は心底驚いた様だった。
「リアム様、大変申し訳ないのですが…こちらのご令嬢はギルバート皇太子殿下のお客様にございます。馬車まで送らなければなりませんので、これにて失礼させて頂きたく思います…」
案内の者が男に詫びを入れて、再び歩きだした。
マーガレットは男に頭を下げてから案内の者に付いて行き、馬車に乗り込んで宿へと帰って行ったのだった。
帰りの馬車の中、マーガレットはスザンヌと話していた。
「今日のお茶会は、私の好みの物ばかりだったわ。素敵な偶然があるのね」
「偶然なのかしらね?」
スザンヌはマーガレットに微笑んで言った。
「ギルバート殿下はご冗談をたくさん仰っていて、上に立つお方はお優しいのね。本当にお名前でお呼びしても良かったのかしら…?」
「ご冗談だったのかしらね?皇太子殿下ご本人が仰られていたのですもの。マーガレットはお名前を呼んで、普段通りに話して差し上げましょうね。例えば、貴族風宿屋で働く方達に話すようにして差し上げれば、皇太子殿下も喜んでくださるわ」
マーガレットの言葉に、スザンヌは笑みを更に深めたのだった。
「恐れ多いわ…」
マーガレットはスザンヌの言葉の意味も深く考えずに、聞き流す事にした。
(明日はどこに行こうかしら?楽しみな事が多すぎて迷ってしまうわ。祠も良いけれど、青い花のある国立公園も行ってみたいわ)
マーガレットの思考は既に明日以降の滞在中の予定だった。
(それにしても、咳を何度もされていたお方や動かなくなってしまったお方がいたわね。流行り病でないと良いのだけれど…滞在中の体調管理には気を付けましょう)
その日の夜は早めに就寝したマーガレットだった。
お茶会の後のギルバートはというと…
「ビクトール殿がいないと話も弾むものだな。ギルバートと呼んでくれたし、これで言葉遣いも変われば良いのだが…まぁ、まだ時間はあるのだからゆっくり直してもらうとしよう。三日後か…まだ先だな。爺やを茶会に連れて行ったのは失敗だったな」
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