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一話
パンの焼ける香ばしい匂いが漂ってくる。息子のリュシアンが、赤く染まっているオーブンをじっと見つめている。
「あー?」
「もうすぐできるよ。ちょっと待っててね」
キッチンに立つ私にハイハイで近づいたリュシアンは、私とオーブンを交互に見上げた。まだ話せない赤ちゃんながら、ご飯がもらえるということを解っているのだろう。キャハッと歓声を上げると、手を叩いて喜んだ。
「お仕事で行っているお家からね、オレンジをたくさんもらったの。ジャムにしたから食べましょう」
「う!」
カゴの中には、鮮やかな橙色のオレンジが高く積まれている。小さなリュシアンと私の二人では、食べきれないほどの量をいただいた。
「大家さんにも分けてあげようかしら」
「ら?」
「確か、娘さん果物が好物と言っていたわ。いつももらってばかりで悪いしお返ししなきゃね」
「ね!」
上階に住む大家のジェニーさん家族には日頃から良くしてもらっている。昨年、住んでいた都市部を離れて北部に引っ越して来たばかりのときも、右も左も分からない私にこの地域でのルールやマナーを教えてくれた。
「ほんと、よく私なんか拾ってくれたよね」
「あーう?」
「だって、妊娠してたのよ。見るからに訳アリじゃない。変なトラブルに巻き込まれるかも知れないし、私がどういう人間かも分からなかったのに。本当にありがたいわ」
リュシアンの灰色の髪を撫でながら呟く。
もちろん、私だって計画も無しに飛び出して来たわけじゃない。新生活を始めるにあたり、相応の準備はしてきたつもりだった。働けない間どうやってご飯を食べるか、生まれたあと子どもの預け先はどうするかとか。
だけど、それまで私が住んでいた帝国中心部と北部の田舎町ではやり方が異なっていることも多く、なかなか予想通りに事が進まなかったのだ。
移住者に、役所は冷たかった。
仕事を探しに相談に来たけれど、子どもをひとりで産んで育てようとしている私にできる仕事はなかった。
「託児所ねぇ……」
ざわついた役所で、担当者は呆れた声で言った。
「ええ。夫も両親もいないので、誰かに見ていていただかないと仕事ができません」
「そんなのあるわけないだろ」
「無い?」
「孤児園ならあるけどよ……親や親戚のいない子どもしか入れない決まりだよ。自分で世話するんだよ。当たり前だろう」
「でも……それじゃあ仕事が」
「でもじゃないよ。あんたのお子さんだろ? あんたが面倒見なくて、誰が世話するんだい!」
不測の事態に備えてお金は貯めてきたが、お金で解決できないことがあるとは。
役所と隣接している公園のベンチに、力なく腰を下ろした。
「どうしよう……ミスったかな……」
想定が甘いと言われればその通りなのだが、私にはどうしても叶えたい夢があるのだ。
「はぁ……」
草むらで追いかけっこをする子どもたちの姿が否応なく視界に入ってきて、私は頭を抱えた。
「この子は、こんなふうになれるのかな……」
お腹にいる赤ちゃんのことを考えると、自然と目の前が滲んだ。
生まれる前から貧しい暮らしを強いられると決まっているようなものだ。愛があればなんとかなると意気込んでいたけれど、急に不安が押し寄せてきた。
「……」
“本当に馬鹿な”
“そういうのを、社会のお荷物っていうんだ”
過去に言われた言葉が、今の私に突き刺さる。
「親子共々、行き倒れになったらどうしよう」
私は涙声でぼそっと呟く。
望んでいた大きなお腹が恥ずかしくなって、肩にかけていた大きなストールで包み隠した。
「あんた、大丈夫かい?」
「ひゃっ!」
不意に肩を叩かれて、振り向いた先には三十代くらいのひとりの女性がいた。現在同じ建物に住む大家のジェニーさんである。
クルクルした長い栗毛を後ろでひとつに結んだふくよかな彼女は、私を心配そうな目で見つめていたが、少し膨らんだお腹に気づいて眉をひそめた。
「男に捨てられたのかい?」
「いえ……」
「戦争かい?」
「そういうわけでは……」
「……まぁ、色々あるわよね。人生だもの」
ジェニーさんはそれ以上は聞かずに、私の隣に腰を下ろした。
大きな旅行かばんを持参して、公園でぼーっとしている女である。語らずとも察してくれたのだろう。
「あんた、さっき役所にいただろう? あたしもちょうどその時間に話ししていたんだよ。嫁に行った長女がねぇ、姑にちょっといびられてるって言うもんだからさ。役所の方からもなんか言ってやってくれって」
「……はぁ……」
若く見えたが、嫁げる年齢の子どもがいるらしい。
「それでさ。実は、空いている部屋があるんだよね」
彼女はちらりと私に目配せした。
「うちの両親、昔宿屋を営んでいたんだけど、もうやめっちゃったんだ。あたしは後を継いでないから結構部屋が余っててさ、良かったらうちに来ない?」
予想外の言葉に私は思わず周りを見渡したが、該当するのは自分しかいない。
「え……わ、私?」
「うちら家族は二階を使ってるから、一階部分でよかったら。ほら、使ってないと家って早く傷んじゃうでしょ。使ってもらった方が建物だって喜ぶよ」
「……あ、ありがたいですが……」
私はお腹をそっと撫でる。
「子どもが生まれればうるさくてご迷惑をおかけします。手持ちのお金も多くはないですし、私は料理も苦手です。お役に立てることがありません」
「もう、気にしないで!」
女性は私の身体を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
「助け合っていかないと! お互いに、お互いの子どもの面倒を見ればいいのよ。あたしも困ってたのよ。商店街では走り回る息子たちを追いかけるのに気を取られて、ろくに見て回れないもの」
女性からはミルクの甘い匂いがした。公園にはよちよち歩きの赤ちゃんも混ざっている。あの子も彼女の子どもなのだろう。
「……いいのですか?」
「いいっていいって! 若いお姉ちゃんだから息子たちも喜ぶし! 生まれたら、遊び相手になってあげてよ!」
屈託なく笑う彼女の顔は、偽りのない善意で満ち溢れていた。
「ありがとうございます!!」
「も~! いいってば。ほんとに部屋余ってるしもったいないだけだから!」
深々と頭を下げた私の頭を、彼女はくしゃくしゃと撫で回した。
かくして私は、大家である女性の好意に甘えることになったのだ。
「大家さんて、本当に良い人ですね」
「やだぁ~! 嬉しい~! この年齢になると子どもしか褒められないから嬉しい~!」
大家はほんのり頬を染めてはしゃいだ。
噓はついていない。
あの人とは大違いだから。
「あー?」
「もうすぐできるよ。ちょっと待っててね」
キッチンに立つ私にハイハイで近づいたリュシアンは、私とオーブンを交互に見上げた。まだ話せない赤ちゃんながら、ご飯がもらえるということを解っているのだろう。キャハッと歓声を上げると、手を叩いて喜んだ。
「お仕事で行っているお家からね、オレンジをたくさんもらったの。ジャムにしたから食べましょう」
「う!」
カゴの中には、鮮やかな橙色のオレンジが高く積まれている。小さなリュシアンと私の二人では、食べきれないほどの量をいただいた。
「大家さんにも分けてあげようかしら」
「ら?」
「確か、娘さん果物が好物と言っていたわ。いつももらってばかりで悪いしお返ししなきゃね」
「ね!」
上階に住む大家のジェニーさん家族には日頃から良くしてもらっている。昨年、住んでいた都市部を離れて北部に引っ越して来たばかりのときも、右も左も分からない私にこの地域でのルールやマナーを教えてくれた。
「ほんと、よく私なんか拾ってくれたよね」
「あーう?」
「だって、妊娠してたのよ。見るからに訳アリじゃない。変なトラブルに巻き込まれるかも知れないし、私がどういう人間かも分からなかったのに。本当にありがたいわ」
リュシアンの灰色の髪を撫でながら呟く。
もちろん、私だって計画も無しに飛び出して来たわけじゃない。新生活を始めるにあたり、相応の準備はしてきたつもりだった。働けない間どうやってご飯を食べるか、生まれたあと子どもの預け先はどうするかとか。
だけど、それまで私が住んでいた帝国中心部と北部の田舎町ではやり方が異なっていることも多く、なかなか予想通りに事が進まなかったのだ。
移住者に、役所は冷たかった。
仕事を探しに相談に来たけれど、子どもをひとりで産んで育てようとしている私にできる仕事はなかった。
「託児所ねぇ……」
ざわついた役所で、担当者は呆れた声で言った。
「ええ。夫も両親もいないので、誰かに見ていていただかないと仕事ができません」
「そんなのあるわけないだろ」
「無い?」
「孤児園ならあるけどよ……親や親戚のいない子どもしか入れない決まりだよ。自分で世話するんだよ。当たり前だろう」
「でも……それじゃあ仕事が」
「でもじゃないよ。あんたのお子さんだろ? あんたが面倒見なくて、誰が世話するんだい!」
不測の事態に備えてお金は貯めてきたが、お金で解決できないことがあるとは。
役所と隣接している公園のベンチに、力なく腰を下ろした。
「どうしよう……ミスったかな……」
想定が甘いと言われればその通りなのだが、私にはどうしても叶えたい夢があるのだ。
「はぁ……」
草むらで追いかけっこをする子どもたちの姿が否応なく視界に入ってきて、私は頭を抱えた。
「この子は、こんなふうになれるのかな……」
お腹にいる赤ちゃんのことを考えると、自然と目の前が滲んだ。
生まれる前から貧しい暮らしを強いられると決まっているようなものだ。愛があればなんとかなると意気込んでいたけれど、急に不安が押し寄せてきた。
「……」
“本当に馬鹿な”
“そういうのを、社会のお荷物っていうんだ”
過去に言われた言葉が、今の私に突き刺さる。
「親子共々、行き倒れになったらどうしよう」
私は涙声でぼそっと呟く。
望んでいた大きなお腹が恥ずかしくなって、肩にかけていた大きなストールで包み隠した。
「あんた、大丈夫かい?」
「ひゃっ!」
不意に肩を叩かれて、振り向いた先には三十代くらいのひとりの女性がいた。現在同じ建物に住む大家のジェニーさんである。
クルクルした長い栗毛を後ろでひとつに結んだふくよかな彼女は、私を心配そうな目で見つめていたが、少し膨らんだお腹に気づいて眉をひそめた。
「男に捨てられたのかい?」
「いえ……」
「戦争かい?」
「そういうわけでは……」
「……まぁ、色々あるわよね。人生だもの」
ジェニーさんはそれ以上は聞かずに、私の隣に腰を下ろした。
大きな旅行かばんを持参して、公園でぼーっとしている女である。語らずとも察してくれたのだろう。
「あんた、さっき役所にいただろう? あたしもちょうどその時間に話ししていたんだよ。嫁に行った長女がねぇ、姑にちょっといびられてるって言うもんだからさ。役所の方からもなんか言ってやってくれって」
「……はぁ……」
若く見えたが、嫁げる年齢の子どもがいるらしい。
「それでさ。実は、空いている部屋があるんだよね」
彼女はちらりと私に目配せした。
「うちの両親、昔宿屋を営んでいたんだけど、もうやめっちゃったんだ。あたしは後を継いでないから結構部屋が余っててさ、良かったらうちに来ない?」
予想外の言葉に私は思わず周りを見渡したが、該当するのは自分しかいない。
「え……わ、私?」
「うちら家族は二階を使ってるから、一階部分でよかったら。ほら、使ってないと家って早く傷んじゃうでしょ。使ってもらった方が建物だって喜ぶよ」
「……あ、ありがたいですが……」
私はお腹をそっと撫でる。
「子どもが生まれればうるさくてご迷惑をおかけします。手持ちのお金も多くはないですし、私は料理も苦手です。お役に立てることがありません」
「もう、気にしないで!」
女性は私の身体を引き寄せ、ぎゅっと抱きしめた。
「助け合っていかないと! お互いに、お互いの子どもの面倒を見ればいいのよ。あたしも困ってたのよ。商店街では走り回る息子たちを追いかけるのに気を取られて、ろくに見て回れないもの」
女性からはミルクの甘い匂いがした。公園にはよちよち歩きの赤ちゃんも混ざっている。あの子も彼女の子どもなのだろう。
「……いいのですか?」
「いいっていいって! 若いお姉ちゃんだから息子たちも喜ぶし! 生まれたら、遊び相手になってあげてよ!」
屈託なく笑う彼女の顔は、偽りのない善意で満ち溢れていた。
「ありがとうございます!!」
「も~! いいってば。ほんとに部屋余ってるしもったいないだけだから!」
深々と頭を下げた私の頭を、彼女はくしゃくしゃと撫で回した。
かくして私は、大家である女性の好意に甘えることになったのだ。
「大家さんて、本当に良い人ですね」
「やだぁ~! 嬉しい~! この年齢になると子どもしか褒められないから嬉しい~!」
大家はほんのり頬を染めてはしゃいだ。
噓はついていない。
あの人とは大違いだから。
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